2/27(日)にサキイカスルメさん、わたーさん、彗さん、カナタさんをスピーカーにお迎えして、Twitterのスペースでライトノベルのおすすめ作品を1人3点ずつ計15点紹介しました。今回はそこで紹介された作品をまとめています。気になる本があったらぜひ読んでみて下さい。
【カナタさんのおすすめ】
※各作品タイトルのリンクはBookWalkerページに飛びます。
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幸せ二世帯同居計画(電撃文庫)
幸せ二世帯同居計画 〜妖精さんのお話〜
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五十嵐 雄策/フライ KADOKAWA 2016年11月10日頃
とある事情により家を失い公園でサバイバル生活を送っていた瀬尾兄妹が近所で発見した空き家にこっそり移住。でも実はそこには同級生の莉緒がたった一人で生活していることが判明する物語。過去の出来事から人を信じられなくなっていた莉緒に「妖精さん」として出会い、親とうまくいっていない中学生も加わって、一緒に住むことで発生する数々のエピソードを通してお互いを理解するようになり、少しずつ「家族」としての絆を育んでゆく展開は、相手を大切に想う気持ちが感じられてとても温かい気持ちで満たされました。
裏世界ピクニック(ハヤカワ文庫JA)
宮澤 伊織 早川書房 2017年02月23日頃
裏側で「くねくね」を目にして死にかけていた時、仁科鳥子と運命的な出会いを果たした女子大生の紙越空魚。危険と隣合わせで謎だらけの裏世界に二人で足を踏み入れる怪異探検サバイバル。研究とお金稼ぎを目的とする空魚と、姿を消した大切な人を探すために非日常へと足を踏み入れる鳥子。始まりと出会いはやや唐突にも思えましたが、成り行きから何となくコンビを組んだ感もあった二人に絆めいたものが生まれて、相手のために奔走する展開は悪くなかったですね。タイトルにあるようなピクニックとはとても言えない怖いテイストでしたが続巻に期待。現在7巻まで刊行。
公女殿下の家庭教師(富士見ファンタジア文庫)
公女殿下の家庭教師 謙虚チートな魔法授業をはじめます(1)
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七野りく/cura KADOKAWA 2018年12月20日頃
魔法の実力が人生を左右する世界で、膨大な魔力を持ちながらなぜか魔法を構築できない公爵令嬢・ティナ。そんな彼女の家庭教師に任じられたアレンが、その封じられた才能を開花させて彼女の世界を変えてゆく物語。庶民出身ながら屈指の実力を持つアレンに師事して努力するティナや専属メイド・エリーの成長、アレンに甘える年下ヒロインたちの可愛らしい姿が物語の肝なんですかね。複雑な心情の親たちも絡むヒロインの座争いも熾烈ですが、ラスボス的存在感があるアレンの相方・リディヤは手強そうですね(苦笑)現在10巻まで刊行。
【彗さんのおすすめ】
氷の国のアマリリス(電撃文庫)
松山 剛/パセリ KADOKAWA 2013年04月10日頃
氷河期を冷凍睡眠施設で乗り切ろうとするご主人様たちを、献身的に守りながら暮らすロボットたちのお話。人と同じように喜び悲しむロボットたちが、ご主人様の真実を知って、人類は滅亡させるべきだという案と、このまま維持していくべきだという案に揺れて苦悩するのは、無理もない話だったと思います。それでもアマリリスを中心に、難しい決断もありましたが、最後まで諦めずに最善の道を探ろうとする気持ちは、尊いものだと感じました。アマリリスのように、苦しい時こそ「半分こ」しようと思える気持ちを忘れないことは大事なことですよね。
東京侵域:クローズドエデン(角川スニーカー文庫)
東京侵域:クローズドエデン(01.)
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岩井恭平 KADOKAWA 2015年03月31日頃
厄襲に巻き込まれ幼馴染を失った高校生・秋月蓮次と、弟を失ったアイドルの弓家叶方。そんな二人がコンビを組んで、行方不明の大切な人を取り戻すべく人類の敵EOMが跋扈する禁止区域・東京に侵入を繰り返す物語。政府機関「救務庁」とも相容れないギリギリの状況の中で抱き続けてきた、取り戻したい大切な人を渇望する気持ちと、共に戦ってきた二人の絆。そんな絆を大きく揺るがす幼馴染にそっくりな少女。様々な思惑が交錯する緊迫感のある展開はテンポも良く、読むのもあっという間でした。全3巻。
六人の赤ずきんは今夜食べられる(ガガガ文庫)
六人の赤ずきんは今夜食べられる
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氷桃 甘雪/シソ 小学館 2018年05月18日頃
名声のために罪を犯した過去を恥じ、いまは猟師として各地を旅する「私」。ある日、迷いこんだ村の村長から奇妙な警告を受ける。出会った「赤ずきん」のひとりに、かつて見殺しにしてしまった少女の面影を見た「私」は、警告を無視して彼女たちを護りぬくことを決意する。「私」の策は森の外れの「塔」に、六人の「赤ずきん」とともに朝まで籠城すること。だが、その途中で「私」たちは化け物から思わぬ襲撃を受ける。そうして「私」は知ることになる。「赤ずきん」のなかに裏切り者がいることを――。息詰まる攻防の果てに「私」は少女たちを護りきれるのか?
【わたーさんのおすすめ】
「失恋」という瞬間を様々なシチュエーションで紡いだ、ライトノベル作家たちによるテーマ短編アンソロジー。 著者:涼暮皐、雨宮和希、北山結莉、しめさば、子子子子子子子、屋久ユウキ、ゆうびなぎ 表紙イラスト:おしおしお
TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す(オーバーラップ文庫)
TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 1 〜ヘンダーソン氏の福音を〜
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Schuld/ランサネ オーバーラップ 2020年04月25日頃
「データマンチ」――それは、データ上可能であれば神殺しにさえ興じる変人。そんな「データマンチ」だった前世を持つ少年・エーリヒは、異世界への転生時に授かったキャラビルドの権能を活用して理想の強キャラにならんと画策する。妙に蠱惑的な幼馴染との遊戯やブラコンな妹のお世話をする中、頭を捻ってデータを隅まで舐め回し、熟練度をやりくりしながら極悪コンボを模索していくエーリヒ。しかし彼が思うよりも早く物語(セッション)が動き出し、エーリヒは大切な者を守るため戦いに身を投じる(サイコロをふる)ことになり……!?ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚、ここに開幕!現在5巻まで刊行。
ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん(カドカワBOOKS)
ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん(1)
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恵ノ島すず/えいひ KADOKAWA 2019年04月10日頃
王太子であるジークは突然聞こえた神の声に困惑した。神曰くジークの婚約者・リーゼロッテは【ツンデレ】で、【破滅】を迎える【シナリオ】らしい……?彼女のキツめの言動は、全て照れ隠し!? 神が解説する彼女の本心が可愛くて一人悶えるジークは、知る由もなかった。実は神の正体が、ゲーム実況をするただの高校生だと……。神託(※ゲーム実況です)を頼りに婚約者を救え! 隠したい本音がダダ洩れな悪役令嬢、バッドエンド回避なるか!?全2巻。
【サキイカスルメさんのおすすめ】
どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。(Mノベルスf)
どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。1
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六つ花えいこ/vient 双葉社 2019年10月18日頃
人間と離れてひっそりと暮らす湖の善き魔女・ロゼ。彼女が4年間秘かに片思いをしていた王宮騎士のハリージュから惚れ薬作成を依頼される物語。絶望的な依頼をきっかけに、これまで無自覚だった彼女の孤独な世界を広げ、かけがえのない存在となってゆくハリージュとの日々。彼の方も最初は放っておけない危なっかしいだけの存在だったはずが、いつの間にか自分だけが知っていると思っていた優越感を刺激され、臆病で優しい彼女を意識するようになってゆく姿がとても印象的で、そんな二人が紆余曲折の末に迎えた幸せな結末がとても素敵な物語でした。全2巻。
オミサワさんは次元がちがう(ファミ通文庫)
オミサワさんは次元がちがう
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桐山 なると/ヤマウチ シズ KADOKAWA 2018年03月30日頃
無表情・無感情で人と関わろうとせず、そこかしこに絵を書き散らす芸術科の天才・小海澤有紗。変人扱いの彼女を気にかける雪斗が関わってゆくうちに、彼女が抱える秘密に巻き込まれてゆく青春小説。コミュ障なオミサワさんと些細なやり取りを重ね交流を深めてゆく地道な努力が微笑ましくて、文字通り次元が違う秘密を知っても彼女を理解し共にあろうとする雪斗。大切だからこそ苦悩するオミサワさんでしたけど、彼女の想いを垣間見た雪斗と相変わらず難しい境遇でも確実に変わりつつある彼女が迎えた素敵な結末には、ついニヤニヤしてしまいました。
恋の穴におちた。(LINE文庫)
「おとなりさん、ですか?」私、小説家の牛老丸華菜が住むマンションに突如空いた謎の『穴』。その『穴』の先に美しい顔があった。一瞬上手な絵画かと思った。そのぐらい非現実的な美貌。小学生、つまり十歳ほどの男の子のようだ。「あのう……」知夫、と名乗る美しい顔の少年は、無言でただ見とれている私におずおずと呼びかける。そして、小動物のように首を傾げていた。それが、すべての始まり。私と彼の、何とも表現しづらい、奇妙な交流の幕開けだった。
【よっちさんのおすすめ】
天才少女Aと告白するノベルゲーム(ファミ通文庫)
天才少女Aと告白するノベルゲーム
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三田 千恵/しぐれうい KADOKAWA 2019年12月30日頃
大好きなフリーゲーム制作者Aに会うため、桜山学園ゲーム制作部に入った水谷湊。しかしAと思しき部長の菖蒲は不登校で、彼女が学校に来るよう部員たちから託される青春小説。仲が良さげなゲーム部員が抱える苦い過去、そして湊のもとに送られてきたひとつのノベルゲームが示唆する過去。部員それぞれの事情が明らかになってゆくたびに彼らの印象も変化して、構図が二転三転した末の決着は新たな違和感に繋がって、確執が残る母とも向き合いつつバットエンドに隠されていた真相を見出して、大切な笑顔を取り戻してみせた結末がとても印象的でした。
ストライクフォール(ガガガ文庫)
長谷 敏司/筑波 マサヒロ 小学館 2016年06月17日頃
代理戦争として発展した宇宙競技ストライクフォール。そんなストライクフォールに魅せられたひとり鷹森雄星が、ストライクシェルに身をつつみ広大な宇宙のフィールドに挑む物語。はるか先を行く若き天才な弟・英俊と雄星を見守る幼馴染・環という定まらない三角関係。雄星に変化をもたらしたアデーレとの出会い。アデーレや英俊との戦いの中からようやく力の片鱗を見出しつつあった雄星が思わぬ事態に遭遇し、あえて無謀な戦いに挑むことを決意する熱くスピード感溢れる展開は今後の困難も予想させられましたがとても面白かったです。現在4巻まで刊行。
WORLD END ECONOMiCA(電撃文庫)
WORLD END ECONOMiCA(1)
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支倉凍砂 KADOKAWA 2014年12月10日頃
夢を叶えるため株式市場に活路を見出す月生まれ月育ちの家出少年ハルが、ふとしたきっかけから数学の天才少女ハガナと出会い、コンテスト優勝と周囲の人々の危機打開を目指す物語。夢のために孤高だったハルが彼女たちに出会い触発され、自分に自信を持てなかったハガナもハルへの協力をきっかけに変わっていく、そんな不器用な二人の距離感の変化。そんな存在に葛藤しながら、二人が夢やその思いを語れるようになるまでに近づいたからこそ、終盤の喪失感、そして絶望が切なかったです。一度は全て失ってしまったけれど、巻き返しに期待しています。全3巻。
以上です。