読書する日々と備忘録

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4月中旬までのオススメ新作ラノベ7選

今月はなんで刊行点数が多いの?と思うくらい各レーベルからたくさんのタイトルが刊行になっていますが、これだけ出ていると追いつかない、どれを選んでいいか分からないということが当然出てきます。そこでどうにかこうにかガガガ文庫ファンタジア文庫の自分が読みたい新作までは読めたので、オススメの新作を紹介したいと思います。

 

1.オーバーライト ――ブリストルのゴースト (電撃文庫)

ブリストルに留学中の大学生ヨシがバイト先の店頭で発見したグラフィティ。何故か絵には詳しい先輩ブーディシアとともに落書きの犯人探しに乗り出す物語。犯人探しをする過程で出会ったグラフィティを競い合う少女ララや仲間たち。グラフィティの聖地を脅かす巨大な陰謀と、かつて「ブリストルのゴースト」と呼ばれたブーディシアが描くのを止めてしまった理由。登場人物たちのグラフィティへの熱く複雑な想いが交錯する展開でしたけど、真相にたどり着く中で明かされる過去と、葛藤を乗り越えて立ち向かうその姿にはぐっと来るものがありました。

 

2.きのうの春で、君を待つ (ガガガ文庫)

きのうの春で、君を待つ (ガガガ文庫 は 7-2)

きのうの春で、君を待つ (ガガガ文庫 は 7-2)

  • 作者:八目 迷
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: 文庫
 

引っ越した先の東京でうまく行かず、かつて住んでいた離島・袖島に家出してきた船見カナエが、幼馴染だった保科あかりと再会。時間を遡る現象「ロールバック」に巻き込まれる青春小説。カナエが巻き込まれた飛ばされた四日後から夕方6時になると一日ずつ遡るロールバック現象。遡る中で明らかになってゆくあかりの兄・彰二の死とあかりの恋心と兄への複雑な思い。ひたむきに頑張ってきたからこそ、失われたものの喪失感も大きくて、けれど何とかしようと懸命だったカナエの奔走が、未来への希望を引き寄せる展開にはぐっと来るものがありました。

 

3.カノジョの妹とキスをした。 (GA文庫)

カノジョの妹とキスをした。 (GA文庫)

カノジョの妹とキスをした。 (GA文庫)

  • 作者:海空りく
  • 発売日: 2020/04/14
  • メディア: 文庫
 

人生で初めての恋人晴香と交際一ヵ月。幸せ絶頂の佐藤博道は突然父親が再婚し、家庭の事情で晴香と離ればなれになった双子の妹・時雨と突然同居することになってしまう青春ラブコメ。小学校からの幼馴染で天真爛漫な晴香と、対照的に学校では猫を被っている優等生でことあるごとにからかってくる義妹の時雨。博道の晴香への想いは真っすぐで、けれど同じ顔の義妹との同居は彼女には秘密で、双子姉妹の両親が離婚した経緯や、時雨の複雑な想いも絡めて描かれる三人の関係は波乱必至ですね。突き付けられた衝撃の結末に続巻が気になって仕方ないです。

 

4.きみって私のこと好きなんでしょ? とりあえずお試しで付き合ってみる? (GA文庫)

憧れの文芸同好会の先輩で超絶美少女の白森霞。そんな彼女に自らの想いをあっさり見抜かれた後輩陰キャ高校生・黒矢が、先輩からお試しお付き合いを提案される青春ラブコメ。余裕があってからかってくる白森先輩相手にいっぱいいっぱいで、振り回されっぱなしの黒矢。でもそんな彼女もまた実はわりと不器用で、からかいながら見えないところで赤面する一面もあって可愛かったですね(苦笑)一年間一緒に活動してきて、自分の大切なものをきちんと理解してくれて、そんな日々を積み重ねてきた二人の不器用で甘い関係にはぐっと来るものがありました。

 

5.凄くモテる後輩が絡んでくるが、俺は絶対絆されない! (GA文庫)

才色兼備と評判の後輩・天音二菜からの突然の告白によって穏やかな日常が一変してしまった少し地味な高校生、藤代一雪。モテる彼女からの告白を詐欺と疑う一雪と猛プッシュする天音の青春ラブコメディ。ぐいぐい来る一途な天音の猛アプローチにたじたじの一雪。一歩間違えばわりと微妙な関係になりそうですけど、周囲も生温かく見守る二人は意外といい感じで、美少女だし料理も美味いし、認めたくはない彼女の存在がじわじわ来ますね(苦笑)親にもしっかり認められて着々と外堀を埋めてゆく天音に一雪がどこまで抵抗できるのか続きが楽しみなシリーズです。

 

 

6.嘘嘘嘘、でも愛してる (ファンタジア文庫) 

嘘嘘嘘、でも愛してる (ファンタジア文庫)

嘘嘘嘘、でも愛してる (ファンタジア文庫)

  • 作者:川田 戯曲
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: 文庫
 

事故で記憶喪失となった少年にアプローチする三人の少女たち。けれど彼を殺そうとしたのは誰なのか。記憶を失う前に深い親交があった少女たちとの関係が明かされる青春ミステリ。クールでセクシーだけれどヤンデレ気味な同級生・色町、快活でアホ可愛い幼馴染・花屋敷、意外とおしゃべりで毒舌な女友達・雪縫。彼女たちはそれぞれが秘密を抱えていて、テンポのよい彼女たちとやりとりから少しずつ記憶が蘇って、複雑な想いが絡み合う先にあった真相は少しほろ苦かったですが、しっかりと真実を見極めた優しい彼の選択がなかなか印象的な物語でした。

 

7.世界一かんたんなヒロインの攻略しかた (ファンタジア文庫)

憧れの美少女・姫野実衣奈の事故に遭遇し、彼女を救った早乙女乙綺。しかし事故の際に実体と分離した彼女の思念体・ミーナに取り憑かれてしまい、彼女を実体に戻すためヒロイン攻略作戦をはじめる青春ラブコメディ。学校での実衣奈は取り繕った姿だというミーナによって暴露される彼女の意外な趣味。試行錯誤するミーナとの日々は乙綺を少しずつ変えていって、けれど有効なはずのアドバイスにはたびたび齟齬が生じて、幼馴染や妹分はやや活かしきれなかった感もありましたけど、そんな彼らが迎える意外で納得感もある結末はなかなか良かったですね。

 

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あと新作ではないですが、今月は既刊シリーズものでもこの巻で化けたな…ものすごく良かったなと思える強烈なインパクトを残した作品がいくつも出ています。特にヒロインの存在感が圧巻だった「継母の連れ子が元カノだった」「千歳くんはラムネ瓶のなか」は要チェックです。また「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」はイラストレーターさんがはねことさんに変更になりましたが、これはこれでいい感じハマっていますね。このあたりはどれ読んでも楽しめるシリーズなので是非手にとってみて下さい。

千歳くんはラムネ瓶のなか (3) (ガガガ文庫 ひ 5-3)

千歳くんはラムネ瓶のなか (3) (ガガガ文庫 ひ 5-3)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: 文庫
 
弱キャラ友崎くん Lv.8.5 (ガガガ文庫 や 2-10)

弱キャラ友崎くん Lv.8.5 (ガガガ文庫 や 2-10)

 

以上です。