読書する日々と備忘録

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巻数2巻以内!これからに期待のライトノベル青春小説15選

最近本当にライトノベルにラブコメというか青春小説の波が来ていて、毎月各レーベルから新作もたくさん出て既存のシリーズとの兼ね合いに頭を悩ませる日が続いていますが、逆に言えばどれを読めばいいのか難しい選択を迫られているとも言えます。そこで比較的最近刊行されて自分が読んだシリーズの中から、今後に期待できそうなこれからでも追いかけやすい巻数2巻以内の青春小説を15作品選んでみました。どれも期待できそうなシリーズですので、新規開拓の参考になれば幸いです。

 

1.千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2019/06/18
  • メディア: 文庫
 

クラス委員に指名されたトップカーストの千歳朔。担任から引きこもり生徒の更生を頼まれ、自信回復の手伝いをする青春小説。仲間の協力も得ながらあの手この手で引きこもりの健太を引っ張り出してみせた朔。そんな彼が魅力的な仲間やヒロインたちに信頼されるのも、周囲の期待に真摯に向き合い、大切なもののため誰かのために奔走することを惜しまないからで、テンプレートなリア充論を論破してみせる彼が、時折垣間見せる本音や葛藤がとても印象的でした。彼の恋愛模様やワケありの過去も気になりますし、続巻が楽しみな期待の新シリーズですね。現在2巻まで刊行。

2.今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。 (MF文庫J)

丘の上の七河公園で再会した幼馴染の妹・双原灯火。「流宮の氷点下男」と呼ばれる冬月伊織と、「自称・先輩を慕う美少女」の灯火の大切な人を取り戻そうと願う不器用な二人の物語。住む町に伝わる星の涙の都市伝説と、翌日からあざとく伊織に付きまとうようになった灯火の真意。幼馴染の妹とのあざといラブコメ展開はものの見事に裏切られて、伊織の苦い過去を絡めながら明らかになる不穏な状況があって、大切なものを諦められない灯火に真正面からぶつかってみせた伊織の想いと、二人で乗り越えた先に迎えた結末にはぐっと来るものがありました。

3.塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い (ガガガ文庫)

塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い (ガガガ文庫)
 

高嶺の花で誰に対しても塩対応な佐藤こはると、誰に対しても優しい押尾颯太。初々しくてもどかしい高校生二人の初恋物語。告白されても話しかけられても実はコミュ障で塩対応のこはる。そんな不器用な彼女が想い人に近づきたい一心で頑張って颯太だけに見せる様々な可愛い表情があって、彼女をフォローしようと頑張る颯太もいちいちカッコ良くて、そんなじれじれ初恋両片想いな二人の破壊力がスゴイですね。勘違いからすれ違いかけたり大きな壁が立ちはだかったりしても、勇気を出して前に一歩踏み出した二人の今後がとても楽しみな新シリーズです。

4.俺の女友達が最高に可愛い。 (GA文庫)

俺の女友達が最高に可愛い。 (GA文庫)

俺の女友達が最高に可愛い。 (GA文庫)

 

高校入学時に知り合った趣味ピッタリ相性バッチリな中村カイと学年一の美少女・御屋川ジュン。ゲームに漫画トーク、アニソンカラオケ、楽しすぎていくらでも一緒に遊んでいられる二人の関係を描くピュアフレンド・ラブコメ。放課後はカイの家に入り浸って多趣味を全力で楽しむとか、傍から見たらイチャイチャしてるようにしか見えなくても、堂々と友達宣言しちゃう二人の強固な関係には誰も入り込めなくて、けれど何かあるとお互い真っ赤になってしまう二人の関係は一体何なのか?(苦笑)そんな盤石な二人に波紋を投げかけそうな最後の展開に期待。

5.声優ラジオのウラオモテ (電撃文庫)

高校のクラス内では相性最悪なギャルと根暗地味子。そんな二人が実は声優で、同じ高校に通う仲良し声優コンビとしてほんわかラジオ番組をスタートさせる青春小説。声以外の仕事は苦手でも意識は高い千佳と、なかなか芽が出ない境遇に自信喪失気味の由美子。お互い正体を知らないままコンビを組んだ、ないものねだりの複雑な二人の関係や距離感が絶妙で、けれど真摯に仕事に向き合う姿を知るからこそ、相手の逆境に奔走できるんですよね...熱い想いで危機的な炎上を乗り切ったからこそ、そんな彼女たちのこれからをまた読んでみたいと思いました。

6.お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 (GA文庫)

藤宮周が一人暮らしするマンションの隣室に住む学校で一番の美少女・椎名真昼。特に関わり合いのなかった彼女とふとしたきっかけから交流が始まる青春小説。雨の中ずぶ濡れの彼女に貸した傘をきかっけに、自堕落な一人暮らしを送る周を見かねて食事を作り部屋を掃除し、何かと世話を焼く真昼。自分だけが知るクールで毒舌な彼女と過ごす日々に少しずつ心境が変化してく周と、家の事情を抱えていそうな彼女との関係がどうなるのか。現時点ではまだまだこれからですけど、もどかしい甘酸っぱい展開を期待できそうで今後が楽しみな新シリーズですね。20年4月に2巻目刊行予定。

7.わたしの知らない、先輩の100コのこと (MF文庫J)

わたしの知らない、先輩の100コのこと1 (MF文庫J)
 

最寄り駅が同じ以外接点がなく、毎朝顔を合わせるだけだった先輩と後輩。そんな二人がある日『1日1問だけ、どんな質問にも絶対正直に答える』という約束を交わす青春ラブコメディ。大部分の生徒と違う二人だけが通う通学電車で、話すことはなくても存在を意識していた二人。ふとしたきっかけから一つずつ質問を積み重ねていって、話すことや会うことが増えいくことで少しずつ二人の距離感も変わっていって、ミステリアスな小悪魔・後輩ちゃんの言動に先輩が振り回される二人の関係がこれからどうなってゆくのか続巻に期待したいシリーズですね。現在2巻まで刊行。

 

8.そうだな、確かに可愛いな (MF文庫J)

そうだな、確かに可愛いな (MF文庫J)

そうだな、確かに可愛いな (MF文庫J)

 

二年間の眠りから目覚めたワケありの先輩は異世界帰りだった?!そんな彼を慕う後輩・桑折那乃が、少しズレた先輩の無自覚デレに赤面しまくるラブコメディ。目が覚めた先輩が語る真相が斜め上でしたが、いきなり魔法を使おうとしたり、冗談に真顔で本音をぶつけてくる無自覚な先輩がなかなかツボで、正面から打ち返してくる彼にあたふたしつつ、赤面する桑折がなかなか可愛いかったですね。異世界で彼が出会ったヒロインたちも気になるところですが、物語をうまくまとめてみせた分、ここからの展開をどうするのか著者さんの手腕に期待したいですね。

9.幼馴染が引きこもり美少女なので、放課後は彼女の部屋で過ごしている(が、恋人ではない!) (角川スニーカー文庫)

誰が見てもとびきり美少女だけど、怠け者で甘え上手な、筋金入りの引きこもりな幼馴染・如月唯花。高校生の三上奏太が放課後になると引きこもりな幼馴染の部屋を訪れる日々を過ごす青春小説。引きこもりの幼馴染を甘やかし過ぎなのでは…?とも思わなくもなかったですが、大好きな幼馴染のために日参する奏太と、大好きだけど引きこもりゆえ一線を引く唯花は二人の距離感にお互い敏感で、なのに唯花が時には無防備な姿を晒し、時にはギリギリまで攻めてくる中、理性を保って耐え続ける奏太がこれからどうするのか、今後に期待したいシリーズですね。

10.隣の女のおかげでいつの間にか大学生活が楽しくなっていた (角川スニーカー文庫)

友人もおらず一人で勉学に励む大学三年生・佐々木健斗。そんな彼の隣の席に突然伊藤奈月が居座るようになり、彼女の存在により健斗の日々が変わってゆく青春小説。意外とぐいぐい来る奈月に女性に不慣れな健斗は押されっぱなしで、勉強を助け合ったり愚痴を言い合いながら、ゆっくりと確実に縮まってゆく二人の関係。不器用だけれど何だかんだで優しい健斗を見ていたからこそ、不安を抱える彼女も彼に歩み寄れたんでしょうね。もう少し時間が必要そうな二人を見守りたい展開ですが、もう一人のヒロイン神崎さんの存在が気になるところではあります。

11.お隣さんと始める節約生活。 (ファンタジア文庫)

一人暮らしの高校生の間宮哲郎が、高校の先輩でもある同じ境遇の隣人山野さんが似たような境遇であることを知り、一緒に節約生活を始めてみる青春ラブコメディ。高校がバイト禁止という状況で、もう少し遊ぶお金を確保するには節約しか選択肢がない似たような境遇にいる二人。最初は自作の弁当を比べたり巨大なパンをシェアしたり、電気代を減らすために夏休みを一緒に過ごすようになったり、ベタながらも日常にあるドキドキの積み重ねから、お互いのことを少しずつ意識してゆく展開がいいですね。そんな二人の今後がとても楽しみな新シリーズです。20年3月に2巻目刊行予定。

12.痴漢されそうになっているS級美少女を助けたら隣の席の幼馴染だった (GA文庫)

満員電車で疎遠になっていた幼馴染の伏見姫奈を助けた高校二年生の高森諒。それをきっかけに学校ではすっかり人気者になっていた彼女と、少しずつ幼馴染としての関係を取り戻してゆく青春小説。ずっと同じクラスだったけれど中高では疎遠になっていた二人の距離感。それがきっかけを得て、今までとはまた変わってゆくことに戸惑いを感じながらも、二人が絆を再び育んでいく展開はなかなか良かったですね。鳥越さんの存在も物語の構図として効いてましたけど、どこか詰めが甘い二人の関係がこれからどうなってゆくのか、今後が楽しみな新シリーズです。

13.俺の家に何故か学園の女神さまが入り浸っている件 (角川スニーカー文庫)

ド底辺を自覚してバイト漬けの自堕落な一人暮らしを送る高校生・常盤木翔和。ある日同じ学年の癒し系美少女・若宮凛を空腹から救ったことがきっかけで懐かれてしまう青春ラブコメ。最初はポテトで?とも感じましたけど、ドーナツ好きもあったのかバイト先に通うようになった凛に懐かれながら、二人の距離感に配慮する翔和がいつもと違って珍しかったんですかね(苦笑)意外にぐいぐい来る凛に友人カップルの後押しもあって、頑張りつつも勘違いしないようにと必死な翔和と宣戦布告した凛の微笑ましい関係をこれからも見守っていきたいと思いました。現在2巻まで刊行。

14.カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています (角川スニーカー文庫)

クリスマス直前に彼女に浮気されて別れた大学二年生の羽瀬川悠太。そんな傷心の彼がサンタのバイトをしていた後輩・志乃原真由と出会う青春小説。いつの間にか懐いて勝手に家にまで上がり込んでくるようになった後輩・志乃原と、付き合いが長い友人ヒロイン・彩華、そして悠太を気にかける元カノの存在。三者三様のヒロインたちはそれぞれに事情があるようで、その妙に狭い人間関係の繋がりも地味に効いていますが、単純な恋愛模様にはならなさそうな彼女たちとの繊細な距離感や関係がこれからどう変わってゆくのか、続巻に期待の新シリーズですね。

15.隣の席になった美少女が惚れさせようとからかってくるがいつの間にか返り討ちにしていた(モンスター文庫)

成戸悠己が席替えで隣になったのは、隣になった男子は告白して玉砕してしまうと噂される「隣の席キラー」鷹月唯李。しかし悠己のつれない対応に、むしろ唯李の方が気になりだす青春ラブコメディ。噂を信じて彼女に騙されないぞという態度を崩さない悠己と、いつもと勝手の違う展開で空回りするうちに実は不器用なその本性がどんどん露わになってゆく唯李に、やたらとテンションが高い悠己の妹たちも絡めて、勘違いやすれ違いが積み重なってドツボにはまるカオスな展開でしたけど、ここからどうやって軌道修正するのか、著者さんの手腕に期待です。

 

以上です。気になる本があったらぜひ読んでみてください。