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読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

ラノベ読み以外にもオススメしたい最近のラノベファンタジー小説15選

お仕事として関わっていたことはあるものの、趣味のラノベ読みとしては2年ちょい程度のわりとにわかな自分ですが、あえてそんな視点から選んでみるのもいいかと思い、少し前にこんな感じのエントリーを書いてみました。

以前からあるラノベの定番・名作は数多くありますが、初心者からするとどうしても巻数が多く読みきれずに積んでしまった経験をした人も多いと思います。比較的巻数の少ない最近のシリーズなら読みやすいのではないかと、そんな実体験から考えてみたエントリーでしたが、恋愛小説以外も作ってみようと思い今回比較的自分が読んでいるファンタジーものを15点セレクトしてみました。

 

本当は上のエントリーに関連してラブロマンス・ファンタジーを選ぼうと思ったのですが、境界線が曖昧なのと思ったより点数がなかったので、広義で最近のファンタジーを選びました。それなりにライトノベルを読まれている方なら目にしたことのあるシリーズがほとんどだと思いますが、これからファンタジーものを読んでみたい人向けに少しでも参考になれば幸いです。

 

まずは王道のシリーズ3点。

灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ (オーバーラップ文庫)
 

 訳もわからないまま、辺境に放り出された主人公たちが、生きるために辺境軍の義勇軍に応募し、パーティを組んでモンスターたちと戦う物語。他の選択肢も与えられないまま、残ったメンバーでパーティーを組むも、底辺からなかなか浮かび上がれない現実。そんな彼らが仲間を失いつつもがきながら成長していく、人間臭さがある著者さんらしい作品ですね。同じ世界観でまた違った物語となっている「大英雄が無職で何が悪い」(オーバーラップ文庫 現在3巻まで刊行) にも注目です。現在5巻まで刊行。

 伝説の英勇エルラインと生き写しの容姿ながら才は遠く及ばず、偽英勇と周囲に侮られる日々を送っていたレンが、エルラインのかつての仲間たち大天使、魔王、竜姫と共にエルラインが残した記録「世界録」を求めて旅に出る物語。未熟ながらも急速に成長していく発展途上のレンと仲間たちの物語は、王道展開ながらテンポ良く進む展開に期待大ですね。現在3巻まで刊行。

ゼロから始める魔法の書 (電撃文庫)
 

 自分が書いた魔法の書を奪われたゼロが半獣半人の傭兵と出会い、ゼロの書を取り戻すために一緒に旅をする物語。単純に割り切れるような勧善懲悪的なものとはまた違った展開で、構成もしっかりと手堅く作られている分若干文章が重めの印象もありますが、一方で傭兵へ真っ直ぐぶつかっていくゼロとの心地良い関係を描くストーリーにポテンシャルの高さを感じる作品です。現在3巻まで刊行。

 

次に完結シリーズ5点。

 11歳で異世界召喚され勇者として世界を救った高校生の理人が、6年後に魔神復活で再召喚される物語。その間に変わっていた世界、亡くなったり戦えなくなっていた仲間、そして行方不明になっていた大切な存在。そんな彼が再び訪れる世界の危機に挑んでいくストーリーですが、2巻から登場し彼に思いを寄せるウルスラさんが、彼と添い遂げるために現実的に健気に奮闘する姿は、ついつい応援せずにいられません。全5巻。

 バビロン崩壊後の古代メソポタミアを舞台とした、異世界古代ファンタジー。突然異境に放り出された主人公の日本人高校生ソーヤだけでなく、様々な時代や国の登場人物が多数存在し、さらに魔術や幻獣、怪異などが混在する世界で、"黄昏の翼"の〈王〉と目される彼が、否応なく運命の恋人を自称する女神ラクエルを巡る思惑や陰謀に巻き込まれていく物語。上巻で構築されていった物語が、下巻で一気に動き出してひとつの結末を紡いでいく流れは素晴らしいの一言。上・下巻

飛べない蝶と空の鯱 〜たゆたう島の郵便箱〜 (ガガガ文庫)

飛べない蝶と空の鯱 〜たゆたう島の郵便箱〜 (ガガガ文庫)

 

 霧の上に浮かぶ島々に人々が住んでいる世界で、空を飛ぶ武装郵便屋を営む少年ウィルと、その相棒ジェシカのお話。飛ぶことが下手なウィルと、風を読むことが得意でも、過去の事故で高所恐怖症になってしまったジェシカは、一人では飛べなくても二人一緒でなら飛べる。そんな不器用な二人の物語。全6巻

 元暗殺者で神官を目指すヨシュア・バレクは神官養成機関「星紺の塔」の落ちこぼれだけれど、周囲が年下ばかりの状況でおっさんとして頼られる存在。そんな彼には強大すぎて召喚を禁じられた位階一桁の神魔・雷凰スーリィンという嫁がいて、彼女を大事に思う苦労人ヨシュアと彼らの仲間たちの奮闘を描くほのぼのあり、シリアスありのファンタジー。全4巻

 流星絡みの事故で両親を亡くした学生のシンが、流星生まれのスピカと出会うボーイミーツガールな物語。流星エネルギーが根幹を成す世界で、スピカの特殊な力を狙うエジソンカンパニーからの逃亡劇、そして連れ去られたスピカを取り戻しに行くストーリーは、とてもベタですが過去の因縁もあって自分好みに仕上がっており、それとスピカの可愛らしさで本作は十分戦えますね。全3巻。

 

以下、続巻のシリーズ4点。

黒鋼の魔紋修復士1 (ファミ通文庫)

黒鋼の魔紋修復士1 (ファミ通文庫)

 

 神巫になったばかりの少女・ヴァレリアと、実力はあるものの性格に難のある彼女を補佐する紋章官ディミタール。危険な任務ばかり振られる状況で、才能はあるもののプライドの高い世間知らずなヴァレリアと、彼女に容赦なく現実を突きつけながらも、その窮地には颯爽と現れて救ってみせるツンデレなディミタールの二人がどう成長し、変わっていくのかを見守る物語ですね。デレたディミタールは必見。現在12巻まで刊行。

 聖剣で世界を護る7人の剣聖を殺そうとする少女エリザと、家族を殺した仇を探している傭兵レベンス。そんな二人が出会うところから始まる物語。剣魔になる前に剣聖を殺すというエリザの剣技はやや拙いものの、平時のまだ幼い感じとのギャップは可愛くて、またレベンスとの組み合わせもなかなか良い感じです。現在3巻まで刊行。

D9―聖櫃の悪魔操者― (2) (電撃文庫)
 

 悪魔召喚して故郷を滅ぼした兄を倒すため悪魔メルヴィーユと契約した少年が、悪魔憑きとなって二人で兄を探す旅を続けるお話。クールで素っ気ないけど優しいソーマは、強力な悪魔も打ち破る力を持っていますが、それもソーマが大好きなメルヴィーユと二人力を合わせてこそ力を発揮できる関係。そんな二人の連携が問われるところが話の肝で、テンポ良く読める作品です。現在2巻まで刊行。

偽神戦記 首輪姫の戴冠 (集英社スーパーダッシュ文庫)

偽神戦記 首輪姫の戴冠 (集英社スーパーダッシュ文庫)

 

 才能がありながら辺境で将来に希望を見出だせずにいた少年が、首輪を付けられた高貴な少女を助けたことから運命が変わりはじめるハイファンタジー。生まれた時から運命を定められながら、対立する二派閥の思惑をいずれもよしとせず逃げてきたソニアを助け、それに拘泥せず新たな道を提示するクライヴ。そんな二人が進む今後に期待ですが、ダッシュエックス文庫で続き出ますよね?現在2巻まで刊行。

 

最後に最近刊行になった期待の新シリーズ3点を。

 強面の元軍人ルートが始めた全然儲からないパン屋さん。そんな廃業寸前の危機に、軍人時代の相棒AIから生まれた美少女スヴェンが現れ看板娘として奮闘する物語。祖国に併合された難しい感情を抱えた地で、美味しいパン作りに真摯に取り組みながら苦戦するルートを助けようと、時には失敗を経験しながらも奮闘するスヴェンがとても可愛い、今後に期待のシリーズです。

 勇者が魔王を倒し平和になったはずの世界は『暴力』の時代から『金』の時代になり、素性を隠して放浪する勇者が亜人の商人アニスや正義感が強い女騎士レイチェルと共に今度は巨額な詐欺を覆すべく挑む物語。テンポよく進むストーリー展開はとても分かりやすく、ただ暗躍する勇者のかつての仲間は思うところもありそうで、困っている人を放っておけない元勇者ヨルの今後の活躍に期待です。 

ラスト・フェニックス  ─不死殺しの王女─ (角川スニーカー文庫)

ラスト・フェニックス ─不死殺しの王女─ (角川スニーカー文庫)

 

 王国近衛騎士に叙任された騎士セロが、いわくつきの第四王女「毒姫」シャロン護衛の任を与えられたところから始まる物語。庶民出身ながら双剣で頭角を現し周囲から成り上がりと揶揄されるセロと、体内に毒を持つと周囲に恐れられ孤独に生きてきたシャロン。そんな二人の邂逅から始まる不器用な交流、復活したフェニックスとの戦いで宿業を負い仲間と旅に出ることになった二人の今後の物語に期待です。

 

以上です。

また機会があれば別のジャンルについても同様に紹介したいと思います。