読書する日々と備忘録

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2022年8月に読んだ新作おすすめ本 文庫・単行本編

こちらは2022年8月に読んだ新作おすすめ本 文庫・単行本編です。
文庫11点、ライト文芸9点、文芸単行本10点の計30点の紹介になります。
ライトノベル編はこちら↓

一般文庫では文庫化の創元推理文庫「魔眼の匣の殺人」、映画化も決まった乙野四方字さんのスピンオフ小説「僕が君の名前を呼ぶから」、育休中の刑事が次々と事件に巻き込まれるなかなか斬新な警察ミステリ「育休刑事」、「閻魔堂沙羅の推理奇譚」(講談社タイガ)の著者・木元哉多さんによる遺産ミステリ「遺産相続を放棄します」、人の悩みに寄り添うパンが心温かい連作短編集「縁結びカツサンド」などが注目です。
またライト文芸も武田綾乃さんの仲間たちを誘ってゲーム実況に挑戦する青春小説「どうぞ愛をお叫びください」 、2021年集英社ノベル大賞準大賞受賞作で硝子の棺に納められた美しい少女エリスの姿を見てその人生を狂わせてしまう人たちを描く「花は愛しき死者たちのために」、竹岡葉月さんの視えてしまう主人公と心残りのある死者が立ち寄る不思議な定食屋を巡る連作短編集「音無橋、たもと屋の純情」、魔女が存在が全てを狂わせてゆく二見ホラー×ミステリ文庫の「魔女が全てを壊していった」 、借金を抱える崖っぷち女子が総理大臣夫人を目指す「マイ・ファースト・レディ」など、なかなか粒ぞろいでした。
そして文芸単行本は第127回文學界新人賞受賞作「N/A」、過去の信者殺害事件の生存者たちがまた何者かに襲われるサイコサスペンス「祝祭の子」、青羽悠さんと真下みことさんによる対をなすゆるく繋がる2つの連作短編集「青く滲んだ月の行方」「茜さす日に嘘を隠して」、芦沢央さんの登場人物たちが抱える閉塞感から紡がれてゆく物語が印象的だった「夜の道標」、隕石衝突で滅亡間近の荒廃した九州で殺人事件を追う第68回江戸川乱歩賞受賞作「此の世の果ての殺人」を挙げておきたいと思います。
※紹介作品のタイトルリンクは該当書籍のBookWalkerページに飛びます。

 

魔眼の匣の殺人 (創元推理文庫)

僕が君の名前を呼ぶから (ハヤカワ文庫JA) 

育休刑事 (角川文庫) 

遺産相続を放棄します (角川文庫) 

縁結びカツサンド (ポプラ文庫) 

マイ・ファースト・レディ (集英社文庫)

ほどなく、お別れです (小学館文庫) 

探偵はぼっちじゃない (角川文庫) 

薬喰 (角川文庫) 

新しい世界を生きるための14のSF 早川書房 

おいしい旅 想い出編 (角川文庫) 

どうぞ愛をお叫びください (新潮文庫nex) 

花は愛しき死者たちのために (集英社オレンジ文庫)

2021年集英社ノベル大賞準大賞受賞作 

音無橋、たもと屋の純情 旅立つ人への天津飯 (集英社オレンジ文庫) 

魔女が全てを壊していった (二見ホラー×ミステリ文庫)

世界の愛し方を教えて (講談社タイガ) 

次の電車が来るまえに (新潮文庫nex) 

拝啓、桜守の君へ。 (富士見L文庫) 

王宮侍女アンナの日常 1 (一二三文庫) 

赤毛のトアと罪の騎士団 (富士見L文庫) 

サマー・ドラゴン・ラプソディー (富士見L文庫) 

N/A 文藝春秋 

第127回文學界新人賞受賞作

祝祭の子 双葉社 

青く滲んだ月の行方 講談社 

茜さす日に嘘を隠して 講談社 

夜の道標 中央公論新社 

此の世の果ての殺人 講談社

第68回江戸川乱歩賞受賞作 

夜がうたた寝してる間に 

学園の魔王様と村人Aの事件簿 KADOKAWA 

蝶と帝国 河出書房新社 

神々の歩法 (創元日本SF叢書) 

三体X 観想之宙 早川書房