読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

6月に読んだ本 #読書メーターより

前半はペースも低調で読めてない感が結構あったんですが、結局終わってみたらそれなりの冊数に。まあ冊数よりは面白いの読めたかどうかなんですよね。そういう意味では先月のなかなかいい読書ができました。

 

2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:71冊
読んだページ数:20017ページ
ナイス数:4532ナイス

魔法使いの嫁 5 (BLADE COMICS)魔法使いの嫁 5 (BLADE COMICS)感想
本人の意図しないところで悲しい結末に向かってしまったリャナン・シーの話や、シルキーの印象的な過去があって現在があるんだなとか物語の奥行きが出てきましたけど、いろいろ大変なことが続いた分一緒にお祭りの準備をする様子だとか、二人の繊細な距離感にどこかホッとさせられました。
読了日:6月30日 著者:
魔法使いの嫁 通常版 4 (BLADE COMICS)魔法使いの嫁 通常版 4 (BLADE COMICS)感想
リンデルと自分の使う杖を作りながら(分かっている範囲で)明らかになってゆくエリアスの過去。落ち着いているのかなと思っていたエリアスでしたけど、魔法の知識はあっても人との接し方はまだまだ子どもな一面を持ってるんですね。魔法を教わる立場のチセとの関係もエリアスにとっては学ぶことが多いみたいで、まだまだ発展途上の二人がどうなってゆくのか、その距離感の変化がなかなか興味深いですね。
読了日:6月30日 著者:
天空監獄の魔術画廊 V (角川スニーカー文庫)天空監獄の魔術画廊 V (角川スニーカー文庫)感想
脱獄に失敗して監禁されたリオンたち。しかし動き出した師匠・イングラムが率いる革命軍の助けを得て、リオンたちが天空の大監獄を目指しスピカたちとも決着をつける第四弾。イングラムらによって明らかにされてゆく魔王と神々の伝承の真実、動き出した革命軍がリオンに求められる役割。スピカとの最終対決は、覚悟を決めたリオンと彼女たちの絆を強固にすることにも繋がっていて、あの詰めの甘さと抜け目ない強かさならこうなるよねと密かに予想していた通りの結末でした(苦笑)でも満足度の高い終わり方でとても面白かったです。次回作にも期待。
読了日:6月30日 著者:
魔法使いの嫁 通常版 3 (BLADE COMICS)魔法使いの嫁 通常版 3 (BLADE COMICS)感想
チセが凶刃に倒れて冷静でいられなくなったエリアスとか、そんなエリアスにチセが興味を持ち始めたり、なんかエリアスにもいろいろ過去がありそうな感じですね。紆余曲折を経てチセの使い魔になったルツの存在が、どこか危なっかしい二人の関係の中でいい方に作用してくれることを期待。
読了日:6月30日 著者:
百錬の覇王と聖約の戦乙女11 (HJ文庫)百錬の覇王と聖約の戦乙女11 (HJ文庫)感想
美月との結婚式の最中に、神帝リーファの「鋼討伐令」を知った勇斗たち。同盟を組む氏族内にも不安が広がる中、この難局を乗り切るべく勇斗が動き出す第十一弾。日本史の故事にならって難局を乗り切る辺りは何か苦笑いでしたが、下手したら一人だけ取り残されそうな懸念があったリネーアさんがいろんな意味で奮闘したり、「炎」の宗主はやっぱりあの人だったんだなあとかいろいろ激動の急展開が続きましたけど、全体をうまく整理しながらしっかりと物語を進めていて好感。構図もシンプルになってスッキリしましたし、次巻以降の展開が楽しみですね。
読了日:6月29日 著者:
筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 ~鎌倉の猫は手紙を運ぶ (宝島社文庫)筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 ~鎌倉の猫は手紙を運ぶ (宝島社文庫)感想
相変わらず毒舌な清一郎とどこか危なっかしい美咲のコンビが、黒猫を介した文通相手の秘密、鎌倉の街に描かれた奇妙なマークの謎解きに挑んだり、書の鑑定で対決する第二弾。義妹の存在や亡くなった母親のことなど取り巻く事情が明らかになる一方で、出品作品に悩む清一郎。心配する美咲が突き放そうとする清一郎にあえて踏み込むことを宣言したり、そんな彼女に徐々に頼るようになった清一郎の少しずつ、確実に変わりつつある距離感も今後の楽しみになってきました。美咲から隠そうとした清一郎の作品が何だったのか気になりますね。続編にも期待。
読了日:6月29日 著者:
ウロボロス・レコード3 (ヒーロー文庫)ウロボロス・レコード3 (ヒーロー文庫)感想
エルフの隠れ里の掟を破り単身で狩りで深追いして陥った危機を謎のダークエルフのドライに救われた少女バーチェ。それをきっかけに彼女を取り巻く環境が一変してゆく第三弾。エルフの隠れ里を突如襲う凶悪な魔物や謎の襲撃者たちとその真意。偶然の出会いが自らや仲間たちの運命まで変えてしまう情け容赦のない展開でしたが、トゥリウスが与えた一見平穏に見える日常の中で、以前反発していたはずの言葉が強烈な皮肉として跳ね返ってくる結末はあまりにもほろ苦かったです。とてもダークなのに今回もぐいぐい読ませる謎の面白さで次巻も楽しみです。
読了日:6月28日 著者:
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器であるなぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である感想
マイクロソフトの伝説のプログラマーで「一度も納期に遅れたことがない男」だった著者が語るスピード仕事術。仕事が終わらないのはラストスパート志向が諸悪の根源で、ロケットスタートを意識し「見積もりを見誤らない」「期限までの日数の2割で、仕事の8割を終えて後は調整の時間に当てる」「難しい仕事は分割して考える」「嫌なことほど効率化させる」といったアプローチには説得力がありました。スケジュール管理だけでなく、仕事の考え方も参考になることが多く、仕事が終わらない人だけでなく、新入社員や学生さんにも是非オススメします。
読了日:6月28日 著者:
玉妖綺譚 (創元推理文庫)玉妖綺譚 (創元推理文庫)感想
異界と現実世界とのはざまで生まれた竜卵石に宿る玉妖。そのひとつ「くろがね」を受け継いだ修行中の駆妖師・彩音が、玉妖に魅入られてしまった姉・百合乃を取り戻すために奔走する物語。今は亡き両親にそれぞれ玉妖を託された姉妹。玉妖のほむらと共にあることを選ぼうとする姉と駆妖師を目指す彩音。主人公が経験不足でいろいろ迂闊なのと、姉含めて事件に繋がる動機が色恋沙汰に寄り過ぎなのはやや気になりましたが、世界観やキャラなどに書きようによってはより魅力的になりそうなポテンシャルを感じたので、続巻で巻き返してくれることを期待。
読了日:6月28日 著者:
ライトノベル・フロントライン2: 特集 イチゼロ年代のライトノベルライトノベル・フロントライン2: 特集 イチゼロ年代のライトノベル感想
市場の変化やウェブ発の作品の拡大、十文字青・如月あずさインタビュー、ボカロ小説やライト文芸に関する論考、中国・韓国のラノベ事情のレポートなど、ゼロ年代の動向を踏まえイチゼロ年代ライトノベルをめぐる動向に迫る第二弾。なろう系作品の進出など現在の動向を踏まえた覚悟や、これからの困難さを語る十文字青さんのインタビュー記事はとても興味深く読みました。ライトノベル研究会のメンバーが推薦する作品群はなるほどと思うセレクト。近年接近傾向にある児童書との関連性も語られた今回は、続巻に期待したくなる読み応えがありました。
読了日:6月28日 著者:
ハルコナ (新潮文庫nex)ハルコナ (新潮文庫nex)感想
数十キロにわたり花粉を消滅させるかわりに、自分の身体には猛毒な特異体質の少女・ハルコ。5年前隣の家に引っ越してきてからずっと彼女をサポートする遠夜が、クラスメートとともに事件に巻き込まれてゆく物語。防護スーツを着て介助なしには外出もできないハルコ。そんな彼女とずっと共にいることだけを願う遠夜が巻き込まれてゆく特異体質に対する抗議行動。おかしいと感じながらもヒートアップする構図に不安を煽られましたが、覚悟を決めた遠夜のほろ苦い決断が、本当に大切なものだけは見事守り切ったことにどこか救われた気分になりました。
読了日:6月27日 著者:
血と霧1 常闇の王子 (ハヤカワ文庫JA)血と霧1 常闇の王子 (ハヤカワ文庫JA)感想
血の価値を決める階級制度に支配された巻き貝状の都市国家ライコス。その最下層にある唯一の酒場『霧笛』で探索業を営むロイスのもとに、少年ルークの捜索依頼が持ち込まれる物語。いかにもいわくありげなルークの素性と依頼者たち。自身も複雑な過去を抱え、何だかんだ言いながらもルークのために奔走するロイス。下層特有のハードボイルドっぽい雰囲気ながらロイスを取り巻く人間関係はわりとウエットで、明らかになってゆく複雑な背後関係が面倒と分かっていても関わってゆくロイスの不器用さがとても好みでした。次巻以降の展開も楽しみです。
読了日:6月27日 著者:
僕が愛したすべての君へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-1)僕が愛したすべての君へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-1)感想
並行世界間が実証された世界。両親の離婚を経て母親と暮らす高崎暦が、地元の進学校で85番目の世界から移動してきたというクラスメイト・瀧川和音と出会う物語。入学時の因縁をきっかけに運命的な出会いを果たした、暦と和音の一見腐れ縁のようにも思える関係。同時刊行作品の出来事との関連性を織り交ぜつつ、並行世界が実在する世界ならではの問題に悩まされながらも、それを力を合わせて乗り越えてゆく二人はとても幸せだったんだろうなと思わせるものがありました。二つ読んで比べてみるといろいろ思うところが出てきてとても面白かったです。
読了日:6月26日 著者:
君を愛したひとりの僕へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-2)君を愛したひとりの僕へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-2)感想
並行世界間が実証された世界。両親の離婚を経て父親と暮らす少年・日高暦が、父の勤務する虚質科学研究所で佐藤栞という少女に出会う物語。親同士が離婚した研究者という共通点から、共に過ごすうちにほのかな恋心を育んできた暦と栞。全てを一変させるきっかけとなった親同士の再婚話と二人を襲った悲劇。諦めきれずに彼女を取り戻すために生きることを決意した暦の執念は凄まじいと感じましたが、そんな彼に寄り添うように支え続けた同僚の研究者・和音の献身ぶりにも思うところが多かったです。同時刊行のどちらを先に読むのかは悩ましいですね。
読了日:6月26日 著者:
魔法使いの嫁 2 (BLADE COMICS)魔法使いの嫁 2 (BLADE COMICS)感想
チセを買ったことでエリアスが教会から3つの仕事を依頼され、二人でその仕事をこなしていく過程で「夜の愛し仔」や周辺事情が明らかになってゆく第二弾。流れの中でエリエス以外の口から事情を聞かされてしまったチセでしたけど、自らの置かれた状況を認識しつつ、それでもエリアスを信じてみようと思うくらいには二人の間に信頼関係が構築されつつあるのかなと。しかし最後の急展開でどうなるのか次巻が気になりますね。
読了日:6月26日 著者:
オークブリッジ邸の笑わない貴婦人2: 後輩メイドと窓下のお嬢様 (新潮文庫nex)オークブリッジ邸の笑わない貴婦人2: 後輩メイドと窓下のお嬢様 (新潮文庫nex)感想
オークブリッジ邸に戻り相変わらずサボりがちな後輩メイド・エミリーに手を焼くアイリーン。そんな状況でフランスへ留学中だったエズミお嬢様が突如現れたり、以前トラブルで辞めた家のご主人様にも再会する第二弾。いい加減なエミリーにイライラし、敵対する言動が多いエズミに振り回されるアイリーンでしたけど、彼女たちの危機に迷わず率先して動く辺りが彼女らしいですよね。しかし今の暮らしを気に入っていても、将来的な身の振り方も視野にいれる必要を示唆された今回。ユーリさんとの関係含め今後どんな展開になってゆくのか気になりますね。
読了日:6月26日 著者:
拝啓、十年後の君へ。 (メディアワークス文庫)拝啓、十年後の君へ。 (メディアワークス文庫)感想
十年前、離ればなれになるなんて想像もしていなかった時に交わした将来の約束。躓いている登場人物たちがタイムカプセルをきっかけに昔の想いを思い出してゆく連作短編集。十年後掘り起こすはずが、なぜか連絡網のリレーのような形で順繰りに送られる小学校時代のタイムカプセル。それを受け取ったことで彼らが忘れていたり気づいていなかった自らの想いを自覚し、その遭遇した転機や再会が関わった人たちを確実に変えてゆく。そんな登場人物たちの前を向いて変わってゆこうとする足跡が爽やかな読後感に繋がっていると思いました。次回作にも期待。
読了日:6月25日 著者:
魔法使いの嫁 1 (BLADE COMICS)魔法使いの嫁 1 (BLADE COMICS)感想
身寄りもなく生きる希望も術も持たない15歳の羽鳥チセが、彼女を金で買ったヒト為らざる魔法使いエリアスとともに暮らすようになる物語。自己評価がどうしても低くならざるをえない境遇で生きてきたチセと、そんな彼女をあえて大金で買ったエリアス。お互いにまだ分からないことも多くて、魔法使いとしての弟子と同時に嫁としても期待するエリアスをどこまで信用していいものか、まだまだわからない部分も多いですけれど、こういう世界観はとても好きだなと思いました。続巻以降も期待して読めそうです。
読了日:6月25日 著者:
【2016年・第14回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 神の値段【2016年・第14回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 神の値段感想
人前には一切姿を見せない前衛芸術家・川田無名。唯一繋がりがあったギャラリー経営者永井唯子が殺され、アシスタントの佐和子が犯人や無明の居場所、最後に残された作品の謎を探るべく動き出す物語。唯子の突然の死によってその後始末に奔走する佐和子、事件後も見つからないまま生死すら不明の無名、彼が1959年に描いた作品が今売りに出される意味。殺人事件自体の真相は陳腐でしたが、新しい事実が判明する度にガラリと変わってゆく登場人物たちの印象、作中で語られる芸術家のありようや作品に対する考え方はとても面白かったと思いました。
読了日:6月25日 著者:
恋は雨上がりのように 5 (ビッグコミックス)恋は雨上がりのように 5 (ビッグコミックス)感想
店長のことをもっと知りたいとあきら、そんなあきらを少しずつ意識するようになってゆく店長。そして加瀬にも思わぬ想い人が発覚する第五弾。一度諦めた人からするとあきらのような存在は眩しくて、でも彼女の真っ直ぐな想いが徐々に効いてきてるのかな。加瀬にも身近でまさかの想い人がいることが判明。片想いしてる人たちが多いけれど、どういう展開になってゆくのか気になりますね。
読了日:6月24日 著者:
シグザール警察特命官 まるで愛おしくない君とふたり (コバルト文庫)シグザール警察特命官 まるで愛おしくない君とふたり (コバルト文庫)感想
上司の思惑によってエリート警察官・ジークが左遷されたのは、刑事課の雑用係として悪名高い十三区特別命令班。そこでただ一人働くイリスと組んで仕事をすることになる物語。いわくありげながらも健気で危なっかしいリリスを見て、一刻も早く出世街道に復帰しようと目論む有能なジーク。そんな状況からイリスは一緒に仕事をする喜びを知って、ジークもまた彼女の知らなかった一面を知って少しずつ感化されてゆく展開はいいですね。二人ともまだ見えていない部分でいろいろ背景を抱えていそうで、二人の関係がどうなるのかも含めて続刊に期待ですね。
読了日:6月24日 著者:
椿町ロンリープラネット 3 (マーガレットコミックス)椿町ロンリープラネット 3 (マーガレットコミックス)感想
暁のことが好きだと気付いたふみ。意識してるんだかよくわからない暁の言動や、ライバル桂さんの登場によって心が揺れる第三弾。ついにそういう意味で動いてきたかなという今回でしたが、ちょっと意地悪かなあと思った桂さんは噛ませ犬的な存在になっちゃいましたけど、動揺するのも無理ないなと想うふみだけでなく、暁の方も変化の兆しがありそうで今後が楽しみですね。
読了日:6月24日 著者:
まいごなぼくらの旅ごはん 季節の甘味とふるさとごはん (メディアワークス文庫)まいごなぼくらの旅ごはん 季節の甘味とふるさとごはん (メディアワークス文庫)感想
岡山・倉敷での没交渉だった兄弟を結ぶ懐かしのパンの味、益子での恋する男女が悩む器にふさわしいメニュー、静岡菊川の実家で料理のできないひよりに作れる料理と料理に絡めた問題を解決する第二弾。食べに行きたくなるような行く先々での美味しい料理の紹介もさることながら、様々な出会いを重ねてゆく中でお互いに想うところを育んでゆく二人の距離感もまたいいですね。ひよりの実家に一緒に行って家族に対面とか一体どうなることかと思いましたが、落ち着くべきところに落ち着いたのかなと。ひよりの気持ちのいい食べっぷりは今回も健在でした。
読了日:6月23日 著者:
お世話になっております。陰陽課です (2) (メディアワークス文庫)お世話になっております。陰陽課です (2) (メディアワークス文庫)感想
陰陽課に所属する杓子定規な新米公務員・祈理とチンピラに見える公認陰陽師・五行主任の凸凹コンビが、「五山の送り火」が近づく中発生する問題の解決に動き出す第二弾。最初は図らずも式神としての春明の主となったことに戸惑っていた祈理でしたけど、相変わらず二人のテンポの良いやりとりは面白いですね。どちらも足りないところはあるけれど、相手のことをきちんと理解するようになっていて、お互いを補い合ういいコンビになってきている感じもいいですし、登場人物も増えてきて今後の物語の広がりにも期待できそうです。次巻以降の展開に期待。
読了日:6月23日 著者:
神話伝説の英雄の異世界譚 5 (オーバーラップ文庫)神話伝説の英雄の異世界譚 5 (オーバーラップ文庫)感想
フェルゼン属州でリズとアウラを救い出し、皇帝の召喚状を受けて帝都へ向かう比呂。リズを玉座につけるために動き出した比呂の前に第一皇子シュトベルが立ちはだかる第四弾。関係者を厳しく処断する皇帝の思惑、突如皇位継承権の放棄を宣言したシュトベルの真意。張り詰めた空気の中で動き出した状況は比呂の予測を超えるもので、いろいろ背後関係も明らかになりましたけど、苦しい状況はしばらく続きそうな予感。無邪気だったリズも王位目指して成長してはいるものの、それでも毎回力不足を突きつけられ傷めつけられてしまう展開は厳しいですね。
読了日:6月22日 著者:
金物屋夜見坂少年の怪しい副業 -神隠し- (集英社オレンジ文庫)金物屋夜見坂少年の怪しい副業 -神隠し- (集英社オレンジ文庫)感想
金物屋を営むも不本意ながら副業である「まじない屋」の方が繁盛している夜見坂少年。医学生・千尋と消えた料亭の娘の謎を解いたり、武官を目指している弟の元に戦場で事故死したとされる兄が現れる反魂香の話が描かれる第二弾。今回は事件を解決に動くというよりは、大正時代っぽさが強く反映される世界観の中で、恋する男と添い遂げるために思い切った行動に出たお嬢さんや、きな臭くなってきた状況で弟を心配する兄の想いを、裏方としてフォローするような役回りでしたけど、これはこれでいい感じですね。続編あるようならまた読んでみたいです。
読了日:6月22日 著者:
異世界とわたし、どっちが好きなの? (MF文庫J)異世界とわたし、どっちが好きなの? (MF文庫J)感想
異世界ハーレムを夢見る高校生・市宮翼が、偶然クラス一の美少女・鮎森結月がラノベ好きであることを知り、異世界転生に行く機会を得るもののポイントが足りない二人が課題を達成するために同盟を結ぶ物語。異世界でチートハーレムがしたい翼と、異世界で仲間と冒険がしたい結月。方向性は違うものの目的が一致する不器用な二人が、ポイントを稼ぐために二人で文化祭の実行委員に立候補したり擬似デートをしたり、協力して少しずつ距離を縮めて心境が変化してゆくのはよくある展開かなと少し感じつつも、とても微笑ましかったです。次回作にも期待。
読了日:6月22日 著者:
Re:ゼロから始める異世界生活 短編集 (2) (MF文庫J)Re:ゼロから始める異世界生活 短編集 (2) (MF文庫J)感想
ロズワール邸を発端とした魔獣騒動が一段落し、屋敷と村に平和な時間が訪れていた時期。スバルが彼女たちと過ごした平穏な日々を描く短編集第二弾。思わぬ弱点が発覚したエミリアのために皆が協力したり、ラムとスバルが食材集めのため二人で出かけたり、屋敷を突如襲った寒波に発想の転換で楽しもうとしたり。本編ではシリアスな展開が続いていますが、この短編集はとてものんびりした雰囲気で、キャラたちがいきいきと動いている様子にはどこかほっとさせられました。本編もみんなが笑顔でいられるように物語が好転してくれるといいんですけどね。
読了日:6月21日 著者:
小説の神様 (講談社タイガ)小説の神様 (講談社タイガ)感想
作家としてデビューするも酷評されて書く自信を失っていた高校生・一也が人気作家の転校生・小余綾詩凪と出会い、彼女との小説合作を提案される青春小説。重い病気の妹のためにと思いながら、厳しい評価にネガティブになりがちな一也と、小説の力を信じていて彼に辛辣な詩凪。書く楽しさを思い出してゆく一也に突きつけられた残酷な現実はとても苦しかったですが、そんな彼が完璧に見えていた詩凪の苦しみに気づき、再び向きあおうと決意する姿は応援したくなります。作品を書くことに対するとても繊細で、強い想いを感じられる素晴らしい作品した。
読了日:6月21日 著者:
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。4 (HJ NOVELS)うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。4 (HJ NOVELS)感想
夜祭りの日にラティナからついに一途な想いをぶつけられたデイル。反抗期と勘違いし激しく落ち込んでいたデイルが、ケニスとのやり取りで本当の意味に気づき、関係の大きな変化に繋がってゆく第四弾。冷静でいられないラティナの言動に周囲がやきもきする中、これまで向き合うことを避けてきた想いをついに自覚するデイル。ルドルフも頑張ったんですけどね。二人の関係がようやく転機を迎えたと思ったら、そこからさらに斜め上の展開が待っていてビックリしました。でも二人なら多少の困難も一緒に乗り越えられそうですね。次巻以降の展開にも期待。
読了日:6月20日 著者:
日曜は憧れの国 (創元推理文庫)日曜は憧れの国 (創元推理文庫)感想
内気な千鶴、明るく子供っぽい桃、ちゃっかりして現金な真紀、堅物な優等生公子の四人が四谷のカルチャーセンターの講座で出会い、そこで遭遇する様々な事件の謎に挑む青春ミステリ。ひょんなことから一緒に講座を受けることになった性格も学校もばらばらな四人がそれぞれ主人公役となって連作短編を構成する形式。現状に悩みを抱えていて、他の子に複雑な感情を抱いたり長所も短所もある多感で繊細な女の子たちが、講座を通じた交流や謎解きで協力や衝突しながら、それがきちんと向き合ったり成長に繋がってゆく展開はとても良かったと思いました。
読了日:6月20日 著者:
異世界作家生活 女騎士さんと始めるものかきスローライフ (ダッシュエックス文庫)異世界作家生活 女騎士さんと始めるものかきスローライフ (ダッシュエックス文庫)感想
中堅ラノベ作家長谷部チカラが異世界から来た女騎士シーナに依頼され、異世界で小説教室を開く事になる物語。教師業の傍らで密かに王国初の本格ライトノベル刊行を目指すチカラが、崇高な使命に見せかけて実は自分の欲望に忠実なだけのシーナや、ツンデレドワーフのミクニ、異世界にやってきてしまった同期の売れっ子作家・堀松ひらたちに振り回されながらのんびりと過ごす展開で、可愛いキャラたちもよく動いて、アニメ化に届かないラノベ作家としての鬱屈もリアルでしたけど、何らかの形で結末があると良かったような。続編前提なんでしょうかね。
読了日:6月20日 著者:
イグニッション・ブラッド (2) 復讐者の狂宴 (ファンタジア文庫)イグニッション・ブラッド (2) 復讐者の狂宴 (ファンタジア文庫)感想
無事エクイテスへの入隊を果たしたペスティやクインたちとの同棲によりドタバタな日常を過ごす十影。一方至高の血族が逆襲のための作戦を立案し、十影が抱える因縁の相手が立ちはだかる第二弾。彼女たちに振り回される日々を送る一方で明らかになる十影の過去の苦しい記憶と、そんな十影を仇として付け狙うライル率いる至高の血族の逆襲。幾重にも絡む因縁に決着をつけるライルとのバトルは熱かったものの、勝負に勝って戦いに負けた感のある絶望的な状況や、三角関係の均衡にも危うさの予兆を感じたりで、難しい展開が続きそうですね。続編に期待。
読了日:6月19日 著者:
14歳の恋 514歳の恋 5感想
密かに数学を苦手だけど彼方には言えない和樹の複雑な葛藤とか、修学旅行の班編成で一緒になりたいのにそこまでの道のりが遠い二人の前に現れた救世主の事情とか、不器用な二人なだけに難しいこともあるけど悪いことばっかりじゃないなーとも思える展開がいいですね。二人の関係も気になるけど、周囲の人間関係も何か面白いことになってきているようで、その辺りにも今後注目していきたいですね。
読了日:6月19日 著者:
14歳の恋 414歳の恋 4感想
秋の冬服への衣替えを巡る二人の絡み合う想いとそんな彼方を眺めてる志木とか、和樹が体育員会に選ばれてからのすれ違いの顛末とか読んでいてニヤニヤしてしまいましたが、ついうっかり踏み込んでしまう日野原先生と、そんな彼女に戸惑いつつも先生のために奔走してしまう長井の関係がとてもいいんですけど、大丈夫かなあとちょっと心配になりました(苦笑)
読了日:6月19日 著者:
ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (6) (ファンタジア文庫)ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (6) (ファンタジア文庫)感想
魔術論文を書いてなかったため講師契約更新の危機に陥ったグレンは自腹での古代遺跡調査が必要となり、生徒を使い調査に乗り出すことになる第六弾。過去の記憶を失っているセリカが抱える因縁。そんな彼女がグレンたちに同行して調査した古代遺跡に眠っていた秘密。セリカはルミア同様物語のキーマンの一人のようで、ここに来てぐっとその存在感を増してきましたね。なかなか素直になれない面倒な子・システィは他のヒロインに嫉妬したりいろいろ葛藤もありましたけど、グレンと彼女ならではの立ち位置もあると思いますしここからの巻き返しに期待。
読了日:6月18日 著者:
侵蝕 壊される家族の記録 (角川ホラー文庫)侵蝕 壊される家族の記録 (角川ホラー文庫)感想
事故で亡くした息子と同じ名前の少年・朋巳。彼を家に入れた結果、その母親や弟まで寄生を始め徐々に家を侵食されていく物語。父親があまり寄り付かない家庭の隙間に入り込んで洗脳してゆく過程があまりにも巧妙で、狡猾に煽って分断されたことでお互い対立して孤立し変わり果ててしまう母親や姉妹たちの変貌ぶり。家族内で微妙な扱いであったがゆえに、ただ一人危機感を失わなかった美海という皮肉な展開。そんなどうにも救いようがない感じに追い詰められていくのに、エピローグでは穏やかな雰囲気になってしまっているのがまた恐ろしかったです。
読了日:6月18日 著者:
ストライクフォール (ガガガ文庫)ストライクフォール (ガガガ文庫)感想
代理戦争として発展した宇宙競技ストライクフォール。そんなストライクフォールに魅せられたひとり鷹森雄星が、ストライクシェルに身をつつみ広大な宇宙のフィールドに挑む物語。はるか先を行く若き天才な弟・英俊と雄星を見守る幼馴染・環という定まらない三角関係。雄星に変化をもたらしたアデーレとの出会い。アデーレや英俊との戦いの中からようやく力の片鱗を見出しつつあった雄星が思わぬ事態に遭遇し、あえて無謀な戦いに挑むことを決意する熱くスピード感溢れる展開はとても面白かったです。今後の困難を予感させる結末でしたが続編に期待。
読了日:6月17日 著者:
不戦無敵の影殺師 7 (ガガガ文庫)不戦無敵の影殺師 7 (ガガガ文庫)感想
小手毬が煌霊から人間に戻る手段を見つけるも、天上のままでは不老不死の朱雀。二人が共に生きるため、小手毬の願いを叶えるため最強の天上に挑む第七弾。共に生きて小手毬の願いを叶えたいと思う二人。天上を辞めるしかないと決意する朱雀が挑む最強の天上・神代。天上の過去の因縁が語られつつ、二人で挑んだ神代との決戦はこの物語らしい展開。煌霊使いとしての二人の最後の戦いは拍子抜けするくらいあっさりしていましたが、安心できるような二人や周囲のその後をきちんと描いてくれた結末には好感。最後まで読めて良かったです。次回作も期待。
読了日:6月17日 著者:
エルフ嫁と始める異世界領主生活 (2) ―そうだ、この異世界に学校を建てよう― (電撃文庫)エルフ嫁と始める異世界領主生活 (2) ―そうだ、この異世界に学校を建てよう― (電撃文庫)感想
エルフ美少女を嫁にもらって異世界領主となった由太。しかし様々な常識の違いから離島民と異世界領民のあいだに軋轢が生じ、そんな事態を打開するために学校を作りいろいろ常識や知識を教えようとする第二弾。国や村の支援もほとんど望めない中、エルフ嫁や幼馴染といった仲間(ヒロイン)たちと手作り学校を始めた今回。ヒロインたちのお約束展開を交えつつ、空中分解しかけた離島民と異世界領民の仲を修復するために由太が仲間と奔走する展開は、シリアスになり過ぎず安定して楽しめました。いつの間にか幼女な愛人候補もできて今後の展開に期待。
読了日:6月17日 著者:
水鏡推理3 パレイドリア・フェイス (講談社文庫)水鏡推理3 パレイドリア・フェイス (講談社文庫)感想
地震後、栃木県の山中に出現した「人面塚」にマスコミが殺到。その隣村ではN極S極の地磁気逆転が見つかり、その2つの現象に水鏡瑞希が挑む第三弾。地質調査に派遣されるものの過去に捏造に痛い目を見ているがため、否定的な報告結果を期待する上層部。そして人面塚を巡る謎と強引な地主の思惑。相変わらず水鏡は突っ走ってましたけど、今回は手綱を締める教育係・廣瀬の存在が大きかったですね。様々な思惑が錯綜する理不尽で絶望的な状況でも最後まで諦めない、そこから見事覆してみせた二人の奮闘には清々しいものを感じました。次巻も期待。
読了日:6月16日 著者:
紅霞後宮物語 第四幕 (富士見L文庫)紅霞後宮物語 第四幕 (富士見L文庫)感想
明慧の葬儀も終わり春が訪れようとする頃、文林が小玉に不自然な帳簿を示し、鄒王の死やさらには明慧の死に繋がるものとして現地調査を小玉に託す第四弾。政治上のパートナーとしては以心伝心の息の合ったコンビなのに、文林は文林で沈太監の存在に心穏やかではいられない上に父親としてはどうなのな言動があったり、洞察力に優れた小玉も文林相手だとなぜか配慮に欠けていたり、そんなちぐはぐな二人の関係がいいですね。シリアスな展開はまだ続きそうですけど、脇役たちも主役二人に負けない存在感で物語を引き締めていて、これからも楽しみです。
読了日:6月15日 著者:
かくりよの宿飯 四 あやかしお宿から攫われました。 (富士見L文庫)かくりよの宿飯 四 あやかしお宿から攫われました。 (富士見L文庫)感想
突然銀次を連れて行こうとする折尾屋の旦那頭・乱丸に抵抗し、南の地に攫われてしまう葵。「折尾屋」のあやかしたちの妨害を受けながらも、銀次と一緒に「天神屋」に帰るために行動を起こす第四弾。攫われてどうなることかと思いましたが、美味しいご飯で同志を増やして敵地でも自らの居場所を確保してゆく葵はたくましいですね。そんな葵が心配で陰ながらサポートしつつ、料理を手伝えるとなるとウキウキしている若旦那も何か良かったですね(苦笑)二人の関係も今後に期待しつつ、葵が儀式成功のキーマンになりそうな折尾屋編の下巻も楽しみです。
読了日:6月15日 著者:
中古でも恋がしたい! 6 (GA文庫)中古でも恋がしたい! 6 (GA文庫)感想
古都子のイメージ払拭のため文化祭でメイド喫茶を企画する清一たち。しかし文化祭はアコのいる黒陵高校との合同文化祭になり、初芝が彼女の画策に巻き込まれる第六弾。古都子ともギクシャクしてしまい、やもやしたものを抱えたままの初芝。そんな初芝を気にかける周囲が救うべく奔走する展開でしたけど、まっすぐにぶつかった清一や古都子の想いが初芝に伝わり、初芝もようやく素直に気持ちを伝えられた展開は良かったです。そういう意味で物語的にも大きな転機になりましたけど、まだ何かありそうなアコの言動が気になりますね。次巻も楽しみです。
読了日:6月14日 著者:
29とJK ~業務命令で女子高生と付き合うハメになった~ (GA文庫)29とJK ~業務命令で女子高生と付き合うハメになった~ (GA文庫)感想
目つきは怖いけれど職場では一目置かれる29歳の社畜・槍羽鋭二。そんな彼が休日のネカフェで説教した女子高生・南里花恋になぜか告白されてしまう物語。運命的な出会いと信じて果敢に攻める花恋。彼女の言動にやきもきして孫との交際を業務命令してしまう社長。そんな状況に戸惑う彼が直面する仕事上での危機的状況。女子高生に社畜が迫られるラノベ的展開ながら、そんな鋭二も周囲の人々に慕われる存在で、仕事や花恋の夢にそれぞれの事情とやや1冊に詰め込み過ぎた感はありましたが、登場人物たちが奮闘する展開は読みやすくて面白かったです。
読了日:6月14日 著者:
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア6 (GA文庫)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア6 (GA文庫)感想
遠征を終えたアイズ達ロキ・ファミリアの一部は、迷宮第二の出入口を探すため港街メレンを訪れ、そこに船で現れたカーリー・ファミリアとの遭遇でティオネとティオナの凄惨な過去が明らかになる外伝第六弾。いずれも秘密を抱えていそうなメレンの実力者たち、ティオネとティオナが抱えたままだった因縁。今回は女性陣メインでアマゾネスたちの闘争本能に突き動かされるような展開でしたが、二人が過去と決別して前に進むためには必要な過程だったのかなと。出番がなかった男性陣も最後はカッコ良く締めましたが、アイズの弱点はちょっと意外でした。
読了日:6月13日 著者:
チョコレート・ダンディ ~君の瞳は甘い罠~ (コバルト文庫)チョコレート・ダンディ ~君の瞳は甘い罠~ (コバルト文庫)感想
小説の続編を構想中でネタ探しに燃える少女アデルに振り回されっぱなしのオスカー。その頃王都に黒薔薇を名乗る美術品泥棒が出没し始め、アデルがリュミエラ・ローズという筆名で活躍するクライヴという美青年と知り合う第二弾。相変わらずまっすぐで純真で、けれどどこか世間知らずで無防備なアデルに振り回されたりハラハラするオスカーについニヤニヤしてしまいましたが、アデルの言動が多くの人たちを変えてゆく一方で、オスカーの苦悩はなかなか尽きませんね(苦笑)ユーディとリンディアもいい感じにまとまりそうですが、続巻期待しています。
読了日:6月13日 著者:
血翼王亡命譚 (2) ―ナサンゴラの幻翼― (電撃文庫)血翼王亡命譚 (2) ―ナサンゴラの幻翼― (電撃文庫)感想
翼人伝説を探すイルナに誘われ、ユウファたちはかつて翼人が繁栄を極めたとされる秘境ナサンゴラへ向かうことに。道中で出会った母娘とともに向かった先で、突然の凶報をきっかけに巻き込まれてゆく第二弾。アルナを喪った空白を埋められないままのユウファ、街全体が湖の底へ沈む凶兆に巻き込まれる一行、長らく続いていた脚本通りの繰り返しを打破するための挑戦。やや説明力不足かなあと感じた部分もありますが、儚く美しい世界観やそこで葛藤を抱えながら生きる登場人物たちによって紡がれる言葉はとても印象的でしたね。彼らの今後の旅に期待。
読了日:6月12日 著者:
14歳の恋 314歳の恋 3感想
二人が思いもよらない流れからすれ違うことになってなかなか元に戻れなかったり、そんな二人を見ている志木の複雑な気持ちだったり、長井と先生の密会が先輩にバレたことから始まるあれこれだったり、こういう繊細な描写の積み重ねが結構ぐっと来るんですよね。志木のお姉さんが登場したり、登場人物もいろいろ増えてきて、物語としても幅が広がっていきそうな今後に期待ですね。
読了日:6月11日 著者:
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.11 (電撃文庫)ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.11 (電撃文庫)感想
新職解放のアプデで致命的バグが発生した結果、キャラを一時的に凍結されてしまい皆が新キャラ作成してカオス状態になる一方、リアルでもクラスが男女で対立する危機的状況に陥ってしまう第十一弾。新キャラ作成による役割変更や豚姫ロールプレイ変更とかいつもと勝手が違ってなかなか新鮮でしたけど、役割経験すると相手の苦労が分かるような一面もありそうですね。しかしまさかリアルで二人の仲が周囲の空気に影響される日が来るとは。アコは何だかんだで成長してるなあと感慨深い気持ちになりましたが、やっぱりアコはアコだった件。次巻も期待。
読了日:6月11日 著者:
14歳の恋 214歳の恋 2感想
彼方が気になる女の子志木が登場したり、クラスで浮いている長井にいろいろちょっかいを出す日野原先生との関係が気になる第二弾。クラス男女の雰囲気が微妙になってくると、フォークダンスとかいろいろ微妙なことになるとかありそうだなあと思ったり、彼方絡みで二人を観察してる志木さんのいろいろな気付きとか、何気にいい人だったりする長井だったり、二人の関係は相変わらず甘いですけどその周囲との関わりもまたとてもいいですね。
読了日:6月11日 著者:
14歳の恋 114歳の恋 1感想
見た目が大人っぽい中学2年生の田中彼方と吉田和樹。周りに内緒で付き合う幼馴染2人の甘酸っぱい関係を描く初恋物語。中学生になって変わってしまう男子と女子の距離感。周囲に大人っぽいと思われて注目される二人。そんな中で周囲に気取られないようにこっそり視線を交わし合ったり、ひっそりと放課後理科室で会ったりするけど一緒には帰らない、そんな二人の距離感が素晴らしい。初々しさが垣間見える周囲に秘密な二人の関係というのがまた萌えるんでしょうね。甘い展開に悶え転がるのが大好きな人に是非オススメしたいです。
読了日:6月11日 著者:
青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない (電撃文庫)青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない (電撃文庫)感想
やむなく始まった初恋の相手・翔子との同居生活が麻衣にばれ、人生最大の窮地に立たされた咲太。まさかの麻衣も同居する展開の中、初恋相手「翔子」と中学生「翔子」二人の謎に迫る第六弾。咲太が辛い時に一緒にいてあげられなかった麻衣。病状の悪化により入院している中学生の翔子と、咲太の前に現れた大学生の翔子の想い。厳しい決断を迫られる咲太にいつもはクールな麻衣さんの告げる想いが咲太への想いに溢れていましたけど、翔子の決断を覆そうと奔走する咲太にとって、あまりにも辛い結末でしたね。急転する物語の続きが早く読みたいです。
読了日:6月10日 著者:
はたらく魔王さま! (16) (電撃文庫)はたらく魔王さま! (16) (電撃文庫)感想
月の神討ちのためにサタンの遺産捜索が始まる中、真奥が正社員登用研修で一緒になった女子に高級義理チョコをもらったことから、思わぬ騒動に発展してゆく第十六弾。アシエスの食い意地により拡散する義理チョコ話、それに思わず動揺してゆく女性陣。事態が大きく動いているとはいえ、思いを伝えたちーちゃんに真奥が曖昧なままにしていたことは事実で、そんな状況で仲間たちの助けにもなる大仕事をした上で、しっかり真奥へアピールもしてみせたちーちゃんはお見事。鈴乃や恵美の想いも垣間見えた一方で不穏な動きも出てきそうで次巻が楽しみです。
読了日:6月10日 著者:
重版出来! 5 (ビッグコミックス)重版出来! 5 (ビッグコミックス)感想
グラビア印刷を巡る職人の世界、巨匠漫画家×巨匠デザイナーのこだわり、そして売れている本を巡る書店員や倉庫で働く人たちの思いが描かれた第五弾。職人的な気質の人がどんどん減っている中で、裏方として働く人たちのこだわりが感じられて、そういう人たちの想いの先に書店に並んでいる本があると思うと、また違った感慨がわきますね。絹ちゃんもきちんと言いたいこと言えて良かったなと思いました。転売屋を思うとサイン本の取り扱いはなかなか難しいですね。。。
読了日:6月9日 著者:
個人と国家 人魔調停局 捜査File.02 (Novel 0)個人と国家 人魔調停局 捜査File.02 (Novel 0)感想
ライルに持ち込まれた度重なる不法移民「ベイグラント」暴走事件。一方で冷戦状態のヘクト連合王国からテロリスト・ヴォルフが密入国してくる第二弾。多忙で保護者としてクーベルネを構ってやれないライル。そんな彼が遭遇する不法移民の暴走事件。テロリストと彼を追う追跡者たちとの因縁。英雄候補であるがゆえに否応なく次々と陰謀に巻き込まれてゆくライルと、理想だけでは割り切ることが難しい不法移民や国の思惑に振り回される展開。登場人物たちそれぞれの生き様もまた心に響いて、分厚いだけでなくとても読み応えがありました。続編に期待。
読了日:6月9日 著者:
洋食屋じゃぽんの料理帖 ソップからはじまるフル・コウス (富士見L文庫)洋食屋じゃぽんの料理帖 ソップからはじまるフル・コウス (富士見L文庫)感想
御一新前から続く老舗料理屋「津ざき」。従兄に乗っ取られた亡き両親の店で見習い料理人として働いていた柚子が、両親の墓前で記憶喪失の男・周を助ける物語。明治の時代に元両親の店で見習い料理人として働く柚子の難しい境遇、名前以外記憶がないまま津ざきで働くことになった周の意外な特技、因縁の従兄や古株の親方との対立。辛い立場の柚子と色々言いながら彼女を支えるワケありの周でしたけど、真摯に料理に取り組む彼女を支える人たちもいて、頑張りながら報われていなかった彼女に転機があって良かったなと思えました。続編に期待ですね。
読了日:6月8日 著者:
はみ出し妖精旅団征戦記 (2) (ファンタジア文庫)はみ出し妖精旅団征戦記 (2) (ファンタジア文庫)感想
レッチを加えた妖精旅団はある物を求めディルニスタンの宮殿跡を目指し、旅団の強さを痛感した将軍ゼイズが六国に打倒妖精の同盟締結を提案。侵食領中央部で大陸をかけた大戦争が始まる第二弾。様々な思惑が錯綜する六大国、妖精旅団を匿っていたことで決断を迫られるミスライト、対話した上で仕掛けてきた国々と対決する妖精旅団。レッチェもすっかり馴染んでたくましくなっていたり、戦いに挑むそれぞれの想いがぶつかる展開はなかなか良かったです。メンバーや各国の掘り下げはもっとじっくり読めると良かったかなと感じましたが次に期待ですね。
読了日:6月8日 著者:
ハレのヒ食堂の朝ごはん (ハルキ文庫 な 15-1)ハレのヒ食堂の朝ごはん (ハルキ文庫 な 15-1)感想
仕事で上手く行かないことが続いて仕事や住む場所を失い、ついにはホームレスにまで転落しかけた深幸が、朝ごはんの専門店「ハレのヒ食堂」と出会いそこで働くようになる物語。失敗続きですっかり自信を失ってしまっていた深幸。そんな彼女を雇ってくれた、夫を喪ってから思い詰めたように料理に取り組む晴子。どこかイマイチだったハレのヒ食堂を、ワケありの二人が周囲の助けも得ながら立て直してゆくストーリーは、著者さんらしい温かさがあってでとても良かったです。すっきり終わったようにも思えますが、続編あったらまた読んでみたいですね。
読了日:6月7日 著者:
道然寺さんの双子探偵 (朝日文庫)道然寺さんの双子探偵 (朝日文庫)感想
福岡県の道然寺に住む性格が正反対な中学生の双子。副住職・窪山一海にもたらされる檀家さん絡みの数々の謎に、双子がそれぞれの論理で事件の謎をに挑む物語。悪意で物事を考えるレンと性善説で物事を考えるラン。軒下に捨てられ道然寺で育てられた双子の二人が、消えた香典や飴屋の娘の憂鬱、水子供養や夢に出てきた女性など、正反対のアプローチから挑む二人の謎解きはなかなか面白かったです。住職や遠縁でお手伝いのみずきさんもなかなかいい味を出していて、彼女や双子にいじられっぱなしの一海視点から語られる物語、シリーズ化を期待します。
読了日:6月7日 著者:
ヒーローズ(株)!!! (メディアワークス文庫)ヒーローズ(株)!!! (メディアワークス文庫)感想
ふとしたきっかけからコンビニ店員のアルバイトになっていた修司が、同僚からヒーロー製作所でのアルバイトを持ちかけられる物語。いつまでも頭を離れない「なーんの面白味もない人生やったなあ」という病床にある祖父の言葉。些細なきっかけから全てを失ってしまったまさかの転落人生。そんな修司がヒーローが最高の仕事ができるように支える仕事を通じて様々な人と出会いその様々な人生を知り、彼らの言葉に勇気づけられてゆく中で、自らもまた再び前を向いて歩けるようになるきっかけを得る読んでいてとても励まされる物語でした。次回作も期待。
読了日:6月6日 著者:
山内くんの呪禁の夏。 (角川ホラー文庫)山内くんの呪禁の夏。 (角川ホラー文庫)感想
生まれもっての災難体質を持つ小学六年生の山内くん。彼の住むアパートが火事で焼け父の実家に戻ったことで、昔彼にお守りをくれた不思議な子・紺と再会する物語。紺によってこの世ならぬものが見える目にされてしまった山内くん。久しぶりに訪れた父の実家がある田舎の特殊な雰囲気と、未解決なままの連続神隠し事件。そして紺や仲間たちと一緒に次々奇妙な事件に遭遇する中で、徐々に明らかになる山内くんを取り巻く因縁。彼らの友情なのか淡い恋心なのかまだ判別がつかない想いは、その因縁とも複雑に絡んでいきそうで、続編がとても楽しみです。
読了日:6月6日 著者:
お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮ふたりの世界 (集英社オレンジ文庫)お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮ふたりの世界 (集英社オレンジ文庫)感想
空円と覚悟の営む孤月寺に転がり込んだ三久が、見習いをしながら「寺カフェ」を流行らせたいと目論む中、亡くなった妻の墓参りに来たという豆腐屋の主人・マメクマが現れる第二弾。いろいろ目論むもなかなか寺カフェのお話は進まないですけど、心配になったら気になって仕方ない三久さんが、空円さんの女難まで心配したり、覚悟さんの壁ドンとかあったりサービスシーン多かったですね(苦笑)ビシっと良いこと言う空円さんの言葉がとても重みがあり、まだまだ半人前ながらも三久さんも彼なりに関係を築きつつあるのかなと感じました。続巻も期待。
読了日:6月5日 著者:
お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮はじめての客 (集英社オレンジ文庫)お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮はじめての客 (集英社オレンジ文庫)感想
勤め先をリストラされ路頭に迷ってしまったお人好しで要領の悪い三久が行き倒れ、クールな美形僧侶・空円と、謎の水商売風男・覚悟の二人が営む貧乏寺・孤月寺に僧侶見習いとして居候することになる物語。修行に邁進して自他ともに厳しい空円とチャラい雰囲気の覚悟。お人好しな気質な三久は周囲で起こる悩みやトラブルに巻き込まれて、対象的な二人に助けられつつ問題を一緒に解決してゆくうちに、何となく絆みたいなものが育まれてゆく展開はなかなか良かったです。三久だけでなく、空円や覚悟にもいろいろ過去がありそうで、その辺は続巻に期待。
読了日:6月4日 著者:
転生したけど、王子(婚約者)は諦めようと思う (アイリスNEO)転生したけど、王子(婚約者)は諦めようと思う (アイリスNEO)感想
公爵家令嬢クリスティーナはある日、自分が恋愛ゲームの恋敵役に生まれ変わっていたことに愕然とし、彼をヒロインに奪われる運命を静かに受け入れようと決心するも意外な方向に向かう物語。わりとよく見かける展開から物語をうまく変化させてきて、転生設定の必要性がやや中途半端だったような気もしますが、諦める決心をしながらも矜持を失わず健気に王子を思うクリスティーナと、実はクララのことなんてどうでも良くて、ひたすらそんな彼女一筋でベタぼれだったヤンデレ王子のすれ違いが、あるべき形に修復されてゆく展開はなかなか良かったです。
読了日:6月3日 著者:
腐女子彼女。パート2腐女子彼女。パート2感想
腐女子な社会人Y子さんを彼女に持ったブログ主・セバスの日常を描く第二弾。今回はY子さんの母に誘われて彼女の実家に遊びに行ったり、一転してニューヨークに住んでいるセバスの両親に会いに行ったり。相変わらずいろいろ布教活動されながら、甘い日常を過ごしてるなあと思いながら読んでましたが、さりげなくセバスも就職しててカッコ良くプロポーズもしてたりで、いやほんと実はもういろいろあったんだろうけど、ごちそうさまとしか言いようが無いですね(苦笑)転勤になった彼女を追いかけて就職してたのにはビックリしました。さすがだなあ。
読了日:6月3日 著者:
腐女子彼女。腐女子彼女。感想
「作家彼女。」「ハキダメ。」を読んで気になったので手にとってみた一冊。こちらは腐女子な社会人Y子に出会った普通の大学生の振り回される日常を描いた、恋愛ノンフィクションだったんですね(ブログの書籍化)。Twitterで奥さんとのろけている会話をよく見かけますが、まあつまるところその辺は今も昔もあまり変わってなかったということで(苦笑)わりとBL関連を布教されてるというか、いろいろ無茶振りされてる感もありますが、それでも本人は幸せそうな感じなので問題ないということでしょう(ぇ たまにはこういうのもいいですね。
読了日:6月3日 著者:
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術5 (講談社ラノベ文庫)異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術5 (講談社ラノベ文庫)感想
呪詛を受けてしまった聖女ルマキーナを解呪するため、解呪アイテムを求めて自ら作ったダンジョンに挑むディアヴロたち。一方、ジルコンタワーには魔王の覚醒を告げる魔族が現れる第五弾。聖女ルマキーナを付け狙う聖騎士ゲイバルト、そしてジルコンタワーに押し寄せる魔王軍の襲来。相変わらずコミュ症で魔王ロールプレイ頼みなのに、ロボットメイドにロリ少女と女の子メンバーが増えていきますけど、リア充魔族相手に嫉妬に駆られて「ちょっと殺してくる」とか言うディアヴロには苦笑いw 鎧袖一触なスカッとする展開もいいですね。次巻にも期待。
読了日:6月2日 著者:
FEEDFEED感想
家出したふたりの少女が出会ったのは最底辺のシェアハウス。お互い親友と感じていた綾希と眞美が、些細な行き違いから歩む道が分岐してしまう物語。生まれや育ちは違えども、家出して行き場のない存在としてたまたま同室になった二人。確かに綾希の方が考えて慎重に行動してはいましたが、転落してゆく眞美と転機が訪れた綾希の明暗を分けたのは、出会いや巡り合わせといった運の要素も大きかったですね。残酷なまでに差がついた二人の対比描写は辛いものがありましたが、立場を違えても親友としての絆は忘れなかった二人に微かな救いを感じました。
読了日:6月2日 著者:
宝石吐きのおんなのこ(4) ~彼女の想いと彼の想い~ (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)宝石吐きのおんなのこ(4) ~彼女の想いと彼の想い~ (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)感想
フィーネチカ市で聞いた「ある言葉」が胸に引っかかったままのクリューが、悩んだ末に家出を決意したり、二人の出会いやソアランと婚約者ファンションの思い出、春夏秋冬の短編収録の第四弾。気になった話を本人に確認できないまま悩んで家出してしまう辺りとても彼女らしくて微笑ましいですけど、さすがに身に覚えのないものは気づくにも限界があるよなあとか思ったり(苦笑)今回は貴重な過去エピソードや短編もなかなか興味深かったですが、結論:今も昔もユキさんは怖いということで。いろいろ不穏な雰囲気も感じられますが、次巻も楽しみです。
読了日:6月1日 著者:
スクープのたまごスクープのたまご感想
幸運にも出版社に就職できてPR誌配属になった女子部員・日向子が、巡り合わせで週刊誌に異動することになり、タレントのスキャンダルや事件取材に奮闘する物語。週刊誌の仕事は地道な張り込みや訪問取材といった空振りやムダの積み重ねで、厳しい態度を取られたりガセネタを持ち込まれたり、なかなか大変だなあということも多かったですけど、最初週刊誌記者の仕事に苦手意識を持ちながらも、それでも真摯に取り組む日向子の姿勢には好感。だからこそ地道な取材の積み重ねの先に見えてきた大きな成果には、良かったなと思える読後感がありました。
読了日:6月1日 著者:

読書メーター