6/4(金)23時から5月のライトノベルを振り返るということで、今回もサキイカスルメさんをスピーカーとしてお招きしてTwitterのスペースを使ってお話しました。今回も聞いていただいた皆さんありがとうございました。
ちなみに先月は37冊くらい読んでいて、だいたい二時間くらいと考えると明らかに多いので25作品くらいまで絞ったのですが、突っ込まれるまでもなく実際にやってみるとそれでもちょっと多かったですね(苦笑)新作も既刊シリーズの新刊もと思うと、一作品あたりにかける時間考えるとその辺ちょっと配分が難しいところです。
その辺も含めてまたいろいろ試行錯誤しながらやっていけたらいいなと思います。今回はお話した中で自分がそこで紹介した作品を掲載しているので、気になる本があったらぜひ読んでみて下さい。
才女のお世話 1 (HJ文庫)
ホビージャパン 2021年05月01日
両親に見捨てられた高校生・友成伊月が、日本随一の財閥のお嬢様・此花雛子誘拐に巻き込まれたことを切っ掛けに、彼女のお世話係をすることになる青春ラブコメディ。表向きは才色兼備を装いつつも、実は生活能力皆無のぐうたら娘だった雛子。そしてメイド長にハードな修行を課されつつ、甲斐甲斐しく雛子の世話を焼く伊月。編入した学園で友人ができたり、ヒロインたちと印象的な出会いを果たしながらめきめきと成長してゆく伊月に、すっかり懐いて彼の前では甘えたり、他のヒロインとの様子に独占欲を見せたりする雛子がなかなか可愛かったですね。
高嶺の花の今カノは、絶対元カノに負けたくないようです (角川スニーカー文庫)
高嶺の花の今カノは、絶対元カノに負けたくないようです(1)
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とーわ/Rosuuri KADOKAWA 2021年05月01日
付き合い始めたはずの朝谷霧に高校入学と同時にフラれた千田薙人。失恋から立ち直れない中、強引な部活勧誘に困っている同じクラスの鷹音希を助ける青春ラブコメ。隣同士の席になったり、一緒に登下校したりする中で希と急速に距離を縮めていく薙人。一方、友人としてこれまでと変わらない態度で接してくる霧の真意。薙人はどこまでも優しく放っておけなくて、芸能人の霧も訳ありのようですけど、そんな彼女の事情を含めて二人と真摯に向き合おうとする希を含めた三角関係、負けられない今カノvs元カノの静かなる戦いが気になる新シリーズですね。
恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる2 (角川スニーカー文庫)
恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる2
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夏乃実/ふーみ KADOKAWA 2021年05月01日
バイト疲れの帰り道、泥酔状態で潰れている美人会社員・神城葉月に出会った龍馬。通行人に絡まれないようにとタクシーで家まで送った彼が、恋人代行の指名相手として葉月と再会する第二弾。恋人代行のベテランを次々落としベテラン殺しとの異名を取る葉月との大人のデート。大人の魅力溢れる葉月相手にたじたじになりながらも気に入られて、彼女との今後が気になるところですけど、漫画のリアリティに悩む姫乃とのクリスマスデートもまた彼女とのひとつひとつのやりとりがぐっと来る感じで、それだけに最後のはちょっと大丈夫かなと気になりました。
『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました。2 (角川スニーカー文庫)
『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました。2
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凪木 エコ/白クマシェイク KADOKAWA 2021年05月01日
相変わらずな夏彦と未仔のバカップルぶりが加速していく中、親友カップルに問題が発生する第二弾。夏彦をどこまでも甘やかす未仔に妄想を積み重ねてしまう夏彦。周囲も呆れて苦笑いするしかなくなりつつある二人が直面した、目指すべきカップル像だったはずの夏彦の親友草次と奏先輩のすれ違い。サプライズを悟られたくなくて、何となく相手のことを察しつつ素直になれないだけの先輩カップルではあったんですが、そんな二人相手に自分たちのようになれと突きつける無敵バカップルっぷりが突き抜けていて、ひたすらどこまでも甘かったですね(苦笑)
恋は双子で割り切れない (電撃文庫)
お隣に住む双子美人姉妹と家族同然で育ってきた幼馴染・白崎純。初恋をこじらせる純に姉の琉実が発した一言が、彼らを複雑な三角関係へと導いていく初恋双子こじらせ系青春ラブコメ。見た目ボーイッシュで中身乙女なリア充スポーツ少女の姉・琉実と、対照的に見た目は可愛いけれど熱くて濃いオタトークができる妹・那織。対照的な双子美人姉妹は純の初恋相手と初めて付き合った相手で、彼を挟んでお互い強烈に意識せざるをえない存在で、ないものねだりでこじれにこじれた三角関係がこれからどうなるのか、今から注目しておきたい要チェックの新シリーズですね。
楽園ノイズ2 (電撃文庫)
PNOを結成してバンドとして本格始動したもの、二学期になってもトラブル続き。さらに大物音楽プロデューサーとメジャーデビューをかけて文化祭で勝負する第二弾。凛子母がバンド活動に怒って退学を迫ってきたり、ファンキージャズドラマーの詩月祖父にいきなり拉致られたり、ヒロインたちとの絆を育む一方で相変わらず鈍い真琴に突きつけられた現実。お約束の文化祭女装コンテストもあって、ヒロインたちとのやり取りが楽しくて、音楽の素晴らしさが語られて、悩みながらも自分たちの音楽に向き合って導き出した答えは控えめにいって最高でした。
隣のクーデレラを甘やかしたら、ウチの合鍵を渡すことになった2 (電撃文庫)
隣のクーデレラを甘やかしたら、ウチの合鍵を渡すことになった2
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雪仁/かがちさく KADOKAWA 2021年05月08日
学校では変わらずクーデレラでも、夏臣の前では柔らかい微笑みを見せることが多くなったユイ。そんな二人の関係が夏臣の親友がくれた花火大会のチケットをきっかけに変わり始める第二弾。調理実習で見せたユイの複雑な想い、夏臣の親友・慶との繋がりで出会った後輩・湊との共感、そして二人で行くことになった花火大会デート。お互いかけがえのない大切な相手だとは認識しながらも、あえてそれがどういう関係かを意識してこなかった二人が、第三者との関わりの中で改めて自覚してゆく繊細な描写の積み重ねがとても良かったですね。続巻も期待です。
浮遊世界のエアロノーツ 飛空船乗りと風使いの少女 (電撃文庫)
浮遊世界のエアロノーツ 飛空船乗りと風使いの少女(1)
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森 日向/にもし KADOKAWA 2021年05月08日
大地が砕けて無数の浮遊島が生まれた世界。孤島で両親を待ち続けていた少女・アリアは、飛空船乗りの青年・泊人と出会い、一緒に両親を捜す旅に出るロードノベル。世界を変える干渉力を持つが故に人々に疎まれ、心を閉ざしていたアリア。彼女が泊人と一緒に旅する中で出会う精霊が消えた原因、義賊を監獄から救い出す理由、同じ時を繰り返す島の真実、そして彼女の両親がいなくなった真相。様々なことに向き合い、成長してゆく少女と見守る泊人のコンビがなかなかいい感じで、大切なものを探す旅を続ける二人の物語をまた読んでみたいと思いました。
痴漢されそうになっているS級美少女を助けたら隣の席の幼馴染だった4 (GA文庫)
痴漢されそうになっているS級美少女を助けたら隣の席の幼馴染だった4
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ケンノジ/フライ SBクリエイティブ 2021年05月14日頃
姫奈を主役にいよいよ始まった学祭に向けての自主映画制作。夏休みの撮影をきっかけに、彼女がずっと抱えていた秘密を知ることになる第四弾。姫奈によって明かされる過去に思ったこと、藍や静香、美南や妹・茉菜たちも参加した海での撮影、諒の後押しをきっかけに新たなチャレンジを決意する藍。お約束の水着回はちょっとヒロインたちのレベル高すぎ感に苦笑いでしたが、様々なシーンでバチバチと火花を散らす姫奈と藍、そして彼女たちの成長を改めて痛感する諒を交えた何とも複雑な関係も、様々な思惑も絡む中でどうなるのか、続巻が楽しみですね。
プロペラオペラ4(ガガガ文庫)
決戦前夜。暇で平和な護衛任務の日常の中でクロトが画策した艦内プロレス大会。一方囚われの身となった諜報員のユーリは、今次期ガメリア大統領の椅子にもっとも近い男カイルに接近する第四弾。船員たちの願いを受けてイザヤとミュウを罠に嵌めるクロトたちの束の間の愛しい時間がバカバカしくて、カイルのことを気持ち悪いと思いながら接近して翻弄するユーリが活き活きとしてきて、それぞれの決戦に向けて着々と舞台も整いつつありますね。そして嬉しいサプライズと切ないエピソードもあって今回もとても良かったです。続きが早く読みたいですね。
現実でラブコメできないとだれが決めた? 3(ガガガ文庫)
現実でラブコメできないとだれが決めた?(3)
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初鹿野 創/椎名 くろ 小学館 2021年05月18日
7月初旬、幸先輩の推薦人として生徒会選挙イベントを画策する耕平。選挙を通じて育まれていくヒロインとの関係に意気込むものの、その肝心の先輩が選挙に出馬しないことを知る第三弾。出馬を固辞するらしさを失った幸先輩、そして代わりに出馬を表明した塩崎先輩が抱く思い。あの手この手を尽くして先輩を翻意させようとアプローチする耕平の秘策。その理想に邁進し続ける熱い姿に期待したくなる一方で、突きつけられた現実は思っていた以上に前途多難で、清里や上野原たちの動向も気になりつつ、ここからどうひっくり返してみせるのか楽しみです。
パパ活JKの弱みを握ったので、犬の散歩をお願いしてみた。(ガガガ文庫)
パパ活JKの弱みを握ったので、犬の散歩をお願いしてみた。
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持崎 湯葉/れい亜 小学館 2021年05月18日
同じマンションに住むお隣の女子高生・香月乃亜がパパ活をする決定的瞬間を目撃してしまった残業帰りの会社員・梶野了。親に言わないよう懇願する彼女に、飼い犬の散歩を要求したことから始まるドタバタラブコメディ。梶野を介して交流するようになる、いつの間にか梶野の部屋を居場所に入り浸るオジサン好き匂いフェチJK乃亜、なぜか元カノ感を漂わせる姪JSえみり、梶野を慕う同僚・日菜子、そして乃亜の同級生・神楽坂のまったりとした交流がじわじわくる感じで、この名前を付けられない確かな絆を育んでゆく関係がとてもいいなと思いました。
VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた (ファンタジア文庫)
VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた(1)
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七斗 七/塩かずのこ KADOKAWA 2021年05月20日
VTuber大手運営会社ライブオン所属の三期生で『清楚』VTuber心音淡雪。不注意から配信を切り忘れた結果、素の性格がバレてしまい、ギャップがウケて大人気VTuberへ駆け上がっていくVTuberコメディ。売れない貧乏生活だったVTuberが美味そうにストロングゼロを飲む姿を晒してしまい、それがまさかのブレイクに繋がるサクセスストーリーでしたけど、急激な変化に最初はおっかなびっくりながらも、徐々に開き直ってのびのびと配信するようになってゆく姿がとてもいきいきとしていて、楽しそうな感じが伝わってきました。
【朗報】俺の許嫁になった地味子、家では可愛いしかない。2 (ファンタジア文庫)
【朗報】俺の許嫁になった地味子、家では可愛いしかない。2
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氷高 悠/たん旦 KADOKAWA 2021年05月20日
地味で目立たない同級生・結花と一緒に暮らし始めて数ヶ月。思ったよりも楽しい可愛さしかない彼女との生活を送る佐方に、クラスのギャル・二原さんが急接近する第二弾。過去を心配して佐方との距離感をぐいぐい詰めてくる二原に、嫉妬して暴走する結花が可愛かったですが、外出先で出会ったり突然の二原来訪など、秘密がバレそうになるピンチでドツボにハマったり、兄に厳しくて嫁に優しい妹だったり、自らもまた秘密を抱える二原の危機に駆けつけて、絆を深めていく展開はなかなか良かったです。次巻でもまたいろいろと楽しませてくれそうですね。
闇堕ちヒロインを幸せにする計画 ~魔本使いの少年と予言《首切り姫の絶望》否定~ (ファンタジア文庫)
闇堕ちヒロインを幸せにする計画 ~魔本使いの少年と予言《首切り姫の絶望》否定~(1)
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上川 景/マニャ子 KADOKAWA 2021年05月20日
未来を告げる魔本と出会い、使える主にして憧れの存在・皇女シャルナが、闇落ちして世界に災厄をもたらすことを知った少年リオ。魔本を駆使して少女たちのバッドエンド回避を目指すファンタジー。尊敬する姉が身を挺して救ったシャルナ、そして新しい赴任先で出会ったもうひとりの少女・アイスリン。言いたい放題の魔本にツッコミを入れながら、ヒロインたちが闇落ちするその原因を探って、ギリギリの状況を乗り切っていく展開はなかなか面白かったですけど、そんな危険なヒロインが周囲に増えていく状況は果たして大丈夫なのか、続巻に期待(苦笑)
初恋を応援してくれる幼なじみとのラブコメ (ファンタジア文庫)
初恋を応援してくれる幼なじみとのラブコメ(1)
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神里 大和/sage・ジョー KADOKAWA 2021年05月20日
美人女優になって帰ってきた、幼少期に優しくしてくれた初恋の人・九条彩花。八年片思いしてきた織笠結斗が、腐れ縁の幼馴染・藤堂澪の助けを助けを借りながら恋心を募らせてゆく三角関係ラブコメ。優しい素顔も見せてくれるけれど、高嶺の花で簡単には叶いそうにもない彩花相手の恋。そんな結斗の背中を押してくれる澪との距離感は妙に近くて、感触は悪くないのにどこかブレーキを掛けるような彩花が抱える事情も明らかになりましたけど、複雑な三角関係を描くことになった三人の構図がこれからどう変わってゆくのか、今後に期待のシリーズですね。
放課後の聖女さんが尊いだけじゃないことを俺は知っている (ファンタジア文庫)
放課後の聖女さんが尊いだけじゃないことを俺は知っている(1)
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戸塚 陸/たくぼん KADOKAWA 2021年05月20日
コンビニからの帰宅途中に、同級生で聖女と呼ばれる美少女・白瀬聖良と出会った平凡な高校生・倉木大和。誘われるまま、真夜中の繁華街で共に時間を過ごし、その日をきっかけに二人の交流がはじまる青春小説。初めてのダーツ、CD貸し借り、ラーメン巡り…たまに甘えてきて、少しやんちゃな一面のある聖良と関わって色づいていく退屈だった大和の日常。言葉では言い表し難い聖良との関係に、周囲の目を気にしたり、考えすぎて空回りすることもありましたけど、お互いにかけがえのない存在なのは間違いなくて、そんな二人のこれからが楽しみですね。
ネトゲの嫁が人気アイドルだった (オーバーラップ文庫)
ネトゲの嫁が人気アイドルだった 1 〜クール系の彼女は現実でも嫁のつもりでいる〜
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あボーン/館田ダン オーバーラップ 2021年05月25日頃
ごく平凡な男子高校生・綾小路和斗の一緒にゲームするネトゲ嫁が、なんと同じクラスの同級生の憧れの人気アイドル・水樹凛香だと判明。クールだけど愛が重い『嫁』と過ごす青春ラブコメディ。『男嫌い』と噂の凛香が、リアルでも嫁であるかのように振る舞う姿に困惑する和斗。アイドル仲間もちょっと変わった子で、いつの間にか家族にも紹介されていて、外堀がどんどん埋まっていく中で凛香パパの未来を暗示する一言には苦笑いでしたが、ヤンデレで愛が重いけど一途で可愛い凛香に絆されていく展開は微笑ましかったですね。続巻にも期待しています。
神は遊戯に飢えている。2 (MF文庫J)
「神々の遊び」を連続攻略し、一躍世界最注目の存在へ名乗りを上げたフェイたち。盛り上がった影響でしばらく自都市での活動ができなくなった彼らが、別都市マル=ラへ遠征する第二弾。一方的にライバル視する黒衣の男ダークスたちとの親善試合、そして彼らとも組んで挑む新たな「神々の遊び」。ダークスもなかなか存在感あるキャラで、ゲームではフェイやレーシェだけでなく、パールもその意外性がいい感じに効いてましたね。そして三人とはまた違ったタイプの新キャラ・ネルも登場して、ここから苦境をどう覆していくのか続巻の展開が楽しみです。
クラスに銃は似合わない。 (MF文庫J)
父が世界初の完全無欠のAIな妹を作り上げたことで、その膨大な維持費のため、大金を稼げる殺し屋を目指している田中。会社のテストで中学校に潜入し少女を秘密裏に守る任務を遂行する学園潜入アクション。どこか鈍い田中が口うるさい妹を相棒に、妙に可愛過ぎる護衛目標・谷城に接近を図る展開で、面倒くさい彼女との距離感がいつの間にか甘酸っぱい感じになっていて、けれど確実に脅威も迫ってきていて、果たしてこの関係が仕事なのか、ラブコメめいたものなのか分からなくなっていくその境界の曖昧さがじわじわくる感じでとても良かったですね。
モブしか勝たん! お前らが俺にデレデレなお嫁さんになるって本当なの? (MF文庫J)
モブしか勝たん! お前らが俺にデレデレなお嫁さんになるって本当なの?
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広ノ祥人/猫屋敷 ぷしお KADOKAWA 2021年05月25日
VRで今からでは考えられない、美人で可愛くてちょっとやんちゃな奥さんと幸せな結婚生活を送る未来を夢に見た高校生・香坂海翔。未来の嫁を探し始めた海翔が学校が廃校のピンチに遭遇する青春ラブコメ。姉の田中先生の下集まった理事長の孫・華風院陽彩とミーハーな少女・木下蘭。未来の嫁はどちらなのか、思わせぶりな言動もいろいろあったりで、冷徹な生徒会長の豹変っぷりには苦笑いでしたけど、頑張りが空回りしても諦めない三人の奮闘がもたらした結果には盛り上がるものがありましたね。それにしても気になる衝撃の結末で続刊が楽しみです。
失恋後、険悪だった幼なじみが砂糖菓子みたいに甘い2 ~七夕のち幻影~ (講談社ラノベ文庫)
失恋後、険悪だった幼なじみが砂糖菓子みたいに甘い2 〜七夕のち幻影〜
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七烏未 奏/うなさか 講談社 2021年06月02日頃
夏。相変わらずじれったいままながらも、これまでより前に進む兆しを見せていた悠と心愛との距離感。そんな夏のある日、悠は街で何よりも大切な恋人だった先輩に、とてもよく似た少女と出会う第二弾。お互いを意識しながら、もうひと押しが足りない二人の関係に波紋を投げかける後輩・四季玲香。病弱なのにぐいぐい来る肉食系とかいうギャップが印象的な後輩キャラでしたけど、考えすぎてしまう悠のことをよく知る心愛の決意には、彼のことをよく分かっている感が伺えて、二人のこれからの関係性を何か暗示しているような気がしました。続巻も期待。
カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています4 (角川スニーカー文庫)
カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています4
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御宮 ゆう/えーる KADOKAWA 2021年06月01日
浮気の一件で生じたわだかまりが解け、羽瀬川悠太と新たな一歩を踏み出した元カノ・相坂礼奈。家に入り浸る後輩・志乃原真由との関係も少しずつ変わり始める第五弾。新たな関係を構築しようと言いたいことは言うようになった礼奈、要所で存在感を見せてこれまでと少し違った一面を見せる彩華、そして自分の想いを確かめたい真由を見ると、彼女たちとの関係を大切に思っていても、一方で今のまま現状維持でいたいをいつまでも続けるのはおそらく難しいはずで、今はどうすべきか見えてこない悠太も、いつかどこかで決断しないといけないんでしょうね。
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。5 (角川スニーカー文庫)
兄と再会し北海道へ帰ることになった沙優。そんな彼女とともに北海道の実家へ吉田が同行する第五弾。北海道で再会した沙優の母との複雑な関係。母と、そして自分と向き合う沙優、それを見守る吉田の決意。4巻の段階で物語の方向性は見えていて、おそらくこうなるだろうなあと思っていた通りの結末ではありました。数年後のそれぞれの成長ぶりが伺えるエピソードは、動いてはいたらしい後藤さんがちょっと踏み込みが足りてなかった感。あさみの変貌ぶりは興味深かったですけど、きちんと吉田との約束を果たしてみせた沙優が印象的な結末でしたかね。
以上です。気になる本があったらぜひ読んでみて下さい。