というわけで20年9月に読んだ新作おすすめ本です。ラノベの方はラブコメ祭り状態で、ここに載せているのは全てではないですが、一ヶ月でこんなに新作読んだのは久しぶりかもしれないです。注目は川上稔さんの短編集パワコメと、和ヶ原聡司さんの新作「ドラキュラやきん」あたりですが。ラブコメは多すぎるのであとでライトノベルだけの別記事立てます(白目
ライト文芸も注目作多めで、町田そのこさんの新潮文庫nex「コンビニ兄弟」、梨沙さんのオレンジ文庫「嘘つきな魔女と素直になれないわたしの物語」、仲村つばきさんのオレンジ文庫「ベアトリス、お前は廃墟の鍵を持つ王女」田井ノエルさんのキャラブン「大阪マダム、後宮妃になる! 」あたりですか。単行本は吉川英梨さんの「海蝶」、斜線堂有紀さんの「楽園とは探偵の不在なり」を挙げておきます。
川上稔 短編集 パワーワードのラブコメが、ハッピーエンドで五本入り(電撃文庫)
電子書籍限定電撃文庫。人の心が読める無口系少女の不器用な初恋、恋愛成就の「告白の木」が三本もある町で、その一本をお気に入りスポットにしている少女と黒のジャージ少年、開かずの踏切とその周辺の喫茶店に集まる作家と編集者たち、学校で漂う幽霊と彼が見える後輩、画家を目指していた少女の初めての挫折と美術部の彼。独特なちょっとクセのあるノリで登場人物たちもちょっと変わっているけれど、積み重ねていったものが溜めに溜めた先にガチっとハマった時の破壊力がどうにも凄まじい、パワフルでインパクトのあるラブコメ連作短編集でした。
電子書籍限定電撃文庫第二弾。弁当を美味そうに食う少女とまずそうに食う少年の弁当交換会、想い人に恋愛相談をされてしまった家業が神社の少女の顛末、心に鍵を掛ける少年が入部した文芸部で出会った風変わりな先輩、元秀才女子と才覚男子の勉強攻略、ゴリラ女子とオスの人類のちょっと恥ずかしい昔話。二巻目は前巻とはまたちょっと違ったテイストで、自分はお弁当の話とか文芸部の先輩後輩の話とか、こういうお話が好きなんですよ。なかなか気づかないけれど、そんな溜めに溜めた展開の先にある結末がまたじわじわくるラブコメ連作短編集でした。
ドラキュラやきん! (電撃文庫)
放課後の図書室でお淑やかな彼女の譲れないラブコメ (ファミ通文庫)