読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

2020年3月に読んだ本 #読書メーターより

さすがにいろいろ忙しくなってくると手が回らなくなってきて、今月あたりからコミック読んでる時間が普通になくなりました(苦笑)まあむしろ今までのペースがおかしかっただけだと思うので、最終的にはそれなりの冊数に落ち着くのだろうと思います。ちょっと読まなくてもいいやと思うとすぐにそれが当たり前になってしまうので、読もうという意識を持つことって大事なのかなと感じますね。

 

3月は刊行点数が多い月で、シリーズものを追いかけることに意識が向いていましたが、「デート・ア・ライブ」がついに完結、俺ガイルアンソロジーもあったりと充実のラインナップで、特にラノベに関しては正直各レーベルとも新刊読むのに相当苦労しました。さりげなく最後に読んだスニーカー文庫の「継母の連れ子が元カノだった」4巻目の展開はほんとどストライクで、今後の展開が楽しみになってきました。

 

3月の読書メーター
読んだ本の数:80
読んだページ数:23352
ナイス数:5713


後宮の花は偽りを隠す (双葉文庫)後宮の花は偽りを隠す (双葉文庫)感想
人の心の内がわかるかのように偽りを見抜く後宮の妃嬪・范才人の亡骸第一発見者となった陶蓮珠。国の平和と彼女自身が隠し続けてきた秘密を守るため、彼女の不審死の真相を探る第三弾。范才人と侍女の死は果たして自害なのか他殺なのか。消えた彼女たちの遺体、そして才人として迎え入れられた范才人の妹の真意。皇妃を宮妃に下賜する話は複雑な気分になるよな…と感じつつ、事件を利用して上手く落とし所を見出してみせた叡明は流石でしたけど、そういう結末が待っていましたか…うーん。蓮珠が抱える秘密が何なのかも気になるところではあります。
読了日:03月01日 著者:天城 智尋
親王殿下のパティシエール (ハルキ文庫)親王殿下のパティシエール (ハルキ文庫)感想
華人移民を母に持つフランス生まれのマリー・趙が、革命後の混乱から救ってくれた清王朝乾隆帝の第十七皇子・永璘お抱えの糕點厨師見習いとして北京で働くことにばる中華ロマン小説。マリーがフランスの菓子職人見習いから清の御膳房に立場を変えて戸惑い苦労する様子はなかなか興味深いものがありましたけど、永璘不在の不安な状況でも試行錯誤しながらの頑張り認められ、自分で居場所を得てゆくマリーの前向きな姿勢がなかなか良かったですね。何かとマリーを気にかけてくれる永璘との関係性が、これからどう変わってゆくのか続巻に期待です。
読了日:03月02日 著者:篠原悠希
―異能― (MF文庫J)―異能― (MF文庫J)感想
屈指の進学校に入学し自分の凡庸さを痛感した大迫祐樹。成績優秀で野球部エース赤根凛空と学校一可愛い月摘知海という二人の友人を取り持つモブキャラ役を自認する彼が、謎の少年から異能バトルロワイヤルに招待される物語。甘酸っぱい青春小説っぽい導入からの思っても見なかったいきなりの急展開。次々と登場する異能を秘めた登場人物たちのバトルロワイヤルを引き起こした黒幕の真意。強者と思われた異能者たちが次々と退場してゆく展開には驚かされましたが、伏線を回収していった先にあった意外な対決とその決着はなかなか良かったですね。
ウミガメみたいに飛んでみなウミガメみたいに飛んでみな感想
北海道を舞台に気は優しくて情けないモラトリアムを生きる若者たちの葛藤を瑞々しく描いた連作短編集。バンド脱退でらしさを失った父とロック好きな娘、無難に生きてきた父とナイフを隠し持つ息子、父と衝突し家を出た母を思う娘、金髪に染めた中学生と兄、結婚を機に失踪していた父を探した男、祖母を亡くした娘の悲しみ、帰省したら父がアイドルの追っかけをしていた大学生など、それぞれ鬱屈を抱える主人公たちの葛藤とこじれた周囲との関係があって、けれど終わってみれば意外と悪くない結末に落ち着く展開の妙がなかなか印象的な短編集でした。
読了日:03月03日 著者:木村 椅子
恋をし恋ひば かんなり草紙 (小学館文庫キャラブン!)恋をし恋ひば かんなり草紙 (小学館文庫キャラブン!)感想
大納言だった父と母を続けて亡くし、親が決めていた縁談も破断になってしまった沙羅。入内した従姉妹の女房として内裏に入った彼女が、十年ぶりにかつての許嫁・右近少将藤原朝蔭と再会する平安後宮ロマン。他人に騙されて家の財産も失った忘れかけていた沙羅。再び二人で想いを育む中で明らかになってゆく右大臣家の姫君と朝蔭の縁談の噂。なかなか不憫な境遇の沙羅でしたけど、周囲を駒としてか見ない父相手に振り回されながらも、彼女と添い遂げるために戦って見事状況を覆し、取り戻してみせた朝蔭の奮闘とその結末はなかなか良かったですね。
読了日:03月03日 著者:深山 くのえ
本を売る技術本を売る技術感想
本屋の仕事にはすべて道理がある。これまでマニュアル化不可能、口承・口伝、見て盗む、あるいは独学で行なわれてきた書店員の多岐にわたる仕事について語られた一冊。取引や流通のことから売場作り、平積みや平台の考え方など、芳林堂書店やリブロなどで働いた著者がらしさ全開で語る本好きとしてもなかなか興味深く読めるのではと感じた一冊でした。「書店員にとって重要なのは、どれだけいろんな本が自分の前を通り過ぎたか」、在庫がない本を「売り切れ」「品切れ」「置いてない」を区別して正確に返事する。まさにその通りだと痛感しますね。
読了日:03月03日 著者:矢部 潤子
時は黙して語らない 古文書解読師・綱手正陽の考察 (メディアワークス文庫)時は黙して語らない 古文書解読師・綱手正陽の考察 (メディアワークス文庫)感想
古文書に傾倒し、周囲から《解読師》と呼ばれる歴史学専修の院生・綱手。研究室で見つかった古文書の返却を任じられた綱手は、友人の相馬とともに瀬戸内海の小さな島を訪れる古文書ミステリ。相馬に振り回されつつ返却を済ませた綱手が遭遇する島に伝わる『白妙姫伝説』を模した連続殺人事件。白妙姫の生まれ変わりと信奉される少女、内容が欠けた謎の手記。専門的な内容になると途端に饒舌になるあたりには苦笑いでしたけど、相馬と二人で古文書から謎を解き明かしてゆく展開はなかなか良かったですね。シリーズ続刊あるならまた読んでみたいです。
読了日:03月04日 著者:江中 みのり
【2020年・第18回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人 (『このミス』大賞シリーズ)【2020年・第18回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人 (『このミス』大賞シリーズ)感想
神保町で紙鑑定事務所を営み、どんな紙でも見分けられる男・渡部。「紙鑑定」を「神探偵」と勘違いした訪問客にプラモデル写真を元に浮気調査を依頼されるミステリ。紙の鑑定を絡めたミステリなのかと思いながら読み始めましたが、勘違いから始まるまさかのジオラマを元に事件を解決してゆくスタイルには正直ビックリしました(苦笑)伝説のプラモデラー・土生井の安楽椅子探偵っぷりや、テンポよく進むストーリーは謎解きものとしては粗削りな感がある一方で、爆走するお嬢さんとかキャラ小説としては意外と面白かったのでシリーズ化に期待。
読了日:03月04日 著者:歌田 年
ヲタクに恋は難しい 小説版ヲタクに恋は難しい 小説版感想
ふじた先生推薦の作家華路いづるさんが描く『ヲタクに恋は難しい』ノベライズ。宏嵩視点で描かれる小学生の頃から再会して付き合い始まるまでの成海と宏嵩、採用というのは彼氏としてなのか売子同伴としてなのか悩む宏嵩、こーくん視点で語られる尚くんやその友人たちとの出会い、樺倉と花の初デート、いつものメンバーたちとメイドとして二藤家に仕える成海など八話収録で、興味深いエピソードが多かったですね。特に最初の方にある宏嵩視点の心情描写がなかなか秀逸だったと思いました。挿入されていたイラストはふじた先生描き下ろしとのこと。
読了日:03月05日 著者:華路 いづる:作,ふじた:原作・イラスト・監修
次のテクノロジーで世界はどう変わるのか (講談社現代新書)次のテクノロジーで世界はどう変わるのか (講談社現代新書)感想
新世界はAI+5G+クラウドのトライアングルでで激変するベンチャー投資家にして元グーグル+京大特任准教授がわかりやすく描くテクノロジー基礎教養。これまでの経験を踏まえてテクノロジーを軸に据えた企業・世界という観点から、近未来の企業・世界はどのような形となるのか、FAANG+Mが強い理由、上記にブロックチェーンなどを加えた世界を変える7つのトレンドなどを解説していて、これからどうなるかは正直何とも言えないところですけど、データの高速化など過去から今に至るまでの変遷の解説はとても分かりやすかったと思いました。
陰陽師と綺羅のあやかし (小学館文庫キャラブン!)陰陽師と綺羅のあやかし (小学館文庫キャラブン!)感想
春実とともに事件を収束させたあと、しばらく姿を消していた雪羽。京の都の上空には謎の赤い星がまたたくようになり、内裏の女房が死んだ現場で佇んでいた彼と、思いがけない形で久しぶりの再会を果たす第二弾。赤い星を凶兆として対策に乗り出す陰陽寮の面々と、雪羽が一連の不可解な事柄に関わっていると考え話を聞く春実、雪羽と因縁がある水干姿の少年あやかし・澪の存在。功績こそ積み重ねてはいるものの、身分違いを自覚する七喜との恋の行方も気になるところではありますが、雪羽との関係も何か違う意味で気になる感じになってきましたね。
読了日:03月06日 著者:中村 ふみ
その終末に君はいない。 (スターツ出版文庫)その終末に君はいない。 (スターツ出版文庫)感想
高2の夏。親友の和佳と共に交通事故に遭った伊織。病院で目覚めるも事故直前で入れ替わってしまい、本来の伊織は死んだ状態で混乱する伊織が始める和佳としての生活とその変化が描かれる青春小説。入れ替わって初めて知る密かに憧れを抱いていた和佳の状況、密かに片想いしていた和佳の恋人・秀の存在、そして入れ替わりを見抜いた佐島の存在。いったんは新生活に希望を見出して葛藤しながらも、きちんと向き合い決断した伊織は立派でしたけど、そんな結末の先にあった最後のプロローグで明かされるもうひとつの真実が持つ意味には戦慄しました…。
読了日:03月06日 著者:天沢夏月
鳳は北天に舞う 金椛国春秋 (角川文庫)鳳は北天に舞う 金椛国春秋 (角川文庫)感想
命からがら帰京した遊圭。婚約者の明々とも再会してようやく祝言をと思いきや、遊圭を裏切って窮地に陥れた王慈仙の裁判が始まり、彼は罪状を全て否認。後宮でも事件が発生する第八弾。ようやく明々とも再会したのに、王慈仙の裁判とか何とも悲しい事件もあったりするうちにまた西方に行くことになって、二人の祝言はほんと遠いですね(苦笑)これまでそのためにひたすら耐えて積み重ねて玄月の複雑な気持ちを思うと掛ける言葉もないけど、遊圭もようやくこれからすべきことも見えたようだし、この窮地を乗り切ってみんな幸せになって欲しいです。
読了日:03月06日 著者:篠原 悠希
言語化力 言葉にできれば人生は変わる言語化力 言葉にできれば人生は変わる感想
自分の価値を明確にし、願いを叶え、成長させる武器となる言葉。誰もが自由に発言できる時代だからこそ、自分の言葉で話せるかどうか、自分のことが持てるかどうか、その言葉で他者を動かせるかどうか。言葉が問題を解決する手段であり、戦わずに勝つための道具であると考える著者の言葉にする方法は具体的で、つまるところ相手にきちんと向き合ってもらうため、理解してもらうためにどうすべきか、よくよく考えられているのが分かりますね。何度か挫折しかけながらも立ち上がってきた信念が感じられる著者さんのメッセージはなかなか印象的でした。
読了日:03月07日 著者:三浦 崇宏
感染症の世界史 (角川ソフィア文庫)感染症の世界史 (角川ソフィア文庫)感想
40億年の地球環境史の視点から人類と対峙し続ける感染症の正体を探る一冊。病気の原因となるウイルスの多くはコウモリやネズミといった動物を主たる宿主とし、その起源としてはアフリカが多いこと、人類の行動範囲拡大や熱帯林などの破壊行為がウイルスを拡散させた経緯、また抗生物質がウイルスに耐性をもたらし進化した要因となったこと、一方でそれらは長らく人類とも共存していて、日本の対処してきた過去や近年アフリカ開発に取り組み感染症の巣窟になると懸念される中国のことなど、今の状況を考えるうえでなかなか示唆に富んだ内容でした。
読了日:03月07日 著者:石 弘之
錬金術師の密室 (ハヤカワ文庫JA)錬金術師の密室 (ハヤカワ文庫JA)感想
世界に七人しかいない錬金術師。その一人アスタルト王国のテレサ大佐が、お目付け役エミリア少尉と赴いた蒸気都市トリスメギストスで錬金術師フェルディナント三世の殺人件に遭遇するファンタジーミステリ。フェルディナント三世が成し遂げたという魂の解明。三重密室で起きた殺人事件の容疑を晴らすため、破天荒なテレサと振り回されるエミリアのコンビで事件解決に挑む展開でしたが、事態が二転三転する中で見えた意外な真相と、因縁に導かれるように出会った真逆の似た者同士の結末には唸らされました。これは続巻に期待せずにはいられませんね。
読了日:03月08日 著者:紺野 天龍
紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード (角川文庫)紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード (角川文庫)感想
編集者の母と二人暮らしの大学生・百花。ある日、叔母に誘われた「紙こもの市」で紙雑貨の世界に魅了され、老舗企業「紙屋ふじさき」の親族で記念館の館長・一成と出会う物語。ふとしたきっかけから百花が作った紙細工を通して関わり合うようになり、イケメンだけれど無愛想な一成の紙への真摯な想いを知ってゆく百花。友人や一成の祖母に背中を押されて、お互い刺激を受けながらこもの市の商品を考えたり、記念館をもっと魅力あるものに変えていこうする展開はなかなか良かったですね。少しずつ変わってゆく彼らのこれからをまた読んでみたいです。
読了日:03月09日 著者:ほしお さなえ
モノノケ踊りて、絵師が狩る。 ―月下鴨川奇譚― (集英社オレンジ文庫)モノノケ踊りて、絵師が狩る。 ―月下鴨川奇譚― (集英社オレンジ文庫)感想
美大日本画科に通う大学生詩子と、幼い頃から知る青年・七森が、二人で散逸した詩子の先祖で江戸末期の妖怪絵師・月舟の百枚連作の妖怪画を探すファンタジー。本物が封じ込められているという月舟の妖怪画を巡る因縁が描かれる展開で、月舟の絵に執着する画商・九十九の暗躍と、複雑な事情を抱える詩子と七森の関係。憑きもの落としや絵を巡る過去の因縁の清算がメインでしたけど、お互い相手をかけがえのない存在と自覚しながらも、なかなか上手く向き合えない詩子と七森の何とも不器用な距離感にはついもどかしい気持ちになってしまいました。
読了日:03月09日 著者:水守 糸子
魔王学院の不適合者6 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~ (電撃文庫)魔王学院の不適合者6 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~ (電撃文庫)感想
転生の際に欠けた欠けた記憶を確実に取り戻すため、また地底世界への見聞を広めるために、アノスは学院の生徒を引き連れて神竜の国ジオルダルを訪れる第六弾。夢の中で大切な妹アルカナを守るために戦っていたアノス。共に選定審判を戦う神で、ジオルダル教皇が創造神ミリティアの生まれ変わりだと告げるアルカナは妹なのか。今回もファンユニオンが大活躍でしたけど、様々な思惑が入り乱れて父を名乗るセリスも現れての総力戦を、乗り切るカギがまた愛だったりするのが何からしいですね(苦笑)一難去ってまた一難という感じですけど続巻も期待。
読了日:03月10日 著者:
高校事変 V (角川文庫)高校事変 V (角川文庫)感想
事変で不登校になっていた濱林澪。優莉匡太が起こしたサリン散布事件で両親を亡くした梶沙津希。二人で見学する農業高校の教師たちに異様な気配を感じた澪が、沙津希の身を案じて結衣を呼び出す第五弾。決定的な証拠を残さない結衣に公安が強引な手段に出てくる中、大切な友の危機を救いに行く展開でしたが、公安があそこまで仕掛けたのに罠を冷静に切り抜けて逆に利用してしまう結衣が凄過ぎました。でも時々やり過ぎな感はあるにしても、彼女の行動は弱者のため身を守るためなんですよね。周囲が放っておいてくれないだけに難しい境遇です...。
読了日:03月10日 著者:松岡 圭祐
パラ・スター <Side 百花> (集英社文庫)パラ・スター <Side 百花> (集英社文庫)感想
親友で車いすテニス選手・宝良のため最高の競技用車いすを作る夢を持って車いすメーカーで入社した百花。着実に夢に向かって突き進む親友に負けじと突き進む百花の物語。交通事故で脊髄損傷し、車いすでの生活を余儀なくされた宝良を救った車いすテニス。彼女との夢を成就させるために思い立ったら迷わない百花のバイタリティには驚かされましたが、まだまだ未熟で不器用でも、目の前のことに真摯に向き合って一歩一歩前に進む彼女の熱い想いに、周囲もだんだん感化されてゆく展開がなかなか印象的でした。親友・宝良視点の続巻にも期待しています。
読了日:03月11日 著者:阿部 暁子
線香花火のような恋だった (集英社オレンジ文庫)線香花火のような恋だった (集英社オレンジ文庫)感想
人が死ぬ一週間前から死の香りを嗅ぐことができてしまう高校生の三倉雅時。幼い頃、大事な人達を失ったことで「自分が関わると人が死ぬ」と思い込んでいた彼が、無邪気なクラスメイト・陽斗美と運命の出会いを果たす物語。周囲との関わりを避けていた雅時に変化をもたらした陽斗美の存在。そんな彼女から死の香りがすることに気づいてしまう雅時。周囲の妨害に遭ったり、すれ違いかけながらも育まれてゆく二人の想いがあって、雅時に明かされた陽斗美の夢があって、彼女と出会って変わっていった雅時に対する陽斗美の真摯な想いが印象に残りました。
読了日:03月11日 著者:櫻井 千姫
鬼恋語リ (集英社オレンジ文庫)鬼恋語リ (集英社オレンジ文庫)感想
戦いの最前線だった椿ノ郷の若き郷長・雪疾の死を以て一時休戦となった鬼と人間の対立。郷長の妹・冬霞は和平の証として雪疾を討った鬼の頭領・緋天へ嫁ぐ恋と陰謀の和風幻想譚。わずか十二歳で都での人質生活から鬼へ嫁ぐことになった冬霞が知る、緋天の意外な素顔と一枚岩ではない鬼の事情。彼女が探る兄の死の真相と暗躍する人側の事情。幼くて緋天に妹扱いされてしまう冬霞でしたけど、そんな境遇に甘んじない積極性もあって、不安要素も多かった和平交渉のキーマンとなって、鬼たちにも認められてゆく存在に成長してゆく展開は良かったですね。
読了日:03月12日 著者:永瀬 さらさ
死神のノルマ (集英社オレンジ文庫)死神のノルマ (集英社オレンジ文庫)感想
空虚な日々を過ごす女子大生の響希が出会った「死神」と名乗る少年ケイ。この世に残る死者をあの世へと送るノルマ達成が絶望的な彼の仕事を手伝う物語。遺した家族に料理を作りたいと願う主婦、少年の未来に希望を託した孤独な老人、15歳でこの世を去った少年といった、未練を残す死者の願いを叶えてゆく中で明らかになってゆく、ケイと響希の意外な繋がりと彼が死神と契約した理由。そして響希が抱えていたかつての闘病仲間で早世した初恋の人との悔恨。縛られた過去に向き合って乗り越えた二人なら、きっとノルマを達成できそうな気がしました。
読了日:03月12日 著者:宮田 光
君がいて僕はいない (集英社オレンジ文庫)君がいて僕はいない (集英社オレンジ文庫)感想
小6の冬に好きだった瑚都が中学受験できなくなるきっかけを作ってしまい、悔恨を抱えて生きてきた添槇城太郎。大学受験に落ちた日、衝撃的な出生の秘密を知った絶望から「自分だけがいない」世界に飛んでしまう物語。もうひとつの世界で久しぶりに巡り会った瑚都に感じた少しの違和感。徐々に明らかになってゆく周囲の人たちの未来。彼に突きつけられた現実は過酷だなと感じましたけど、一方で瑚都の知られざるその後の状況も明らかになって、再び繋がる過去と未来、意外な事実が明らかになった彼らが迎える結末には希望が感じられて良かったです。
読了日:03月12日 著者:くらゆい あゆ
友達の妹が俺にだけウザい 4 (GA文庫)友達の妹が俺にだけウザい 4 (GA文庫)感想
『縁結びの儀式』で彩羽と山奥の祠に閉じ込められ、難攻不落だった明照に訪れた変化。そして巻貝なまこの担当編集・カナリアが《5階同盟》に目を付けたことで、明照はさらなる難題を突きつけられる第四弾。ベタな展開で彼女を意識してしまうアキって意外とちょろいのかなとか苦笑いでしたが、この変化の兆しって地味に大きいですよね…。しかもカナリアが突き付けた同盟でのアキの現状もまたひとつのポイントで、今回彩羽がぐぐっと大きくリードした感はありましたけど、もちろん真白もそのままでは終わらないはずで、波乱必至の次巻に期待です。
読了日:03月12日 著者:三河ごーすと
お前らどれだけ俺のこと好きだったんだよ! (GA文庫)お前らどれだけ俺のこと好きだったんだよ! (GA文庫)感想
初めての恋人だった生徒会長にわずか一週間でフラれた高校生・芦宮隆人。そんな彼がかつて中学時代に交流のあった後輩・月ノ瀬白雪に秘密の部活・第二天文部の部室へ誘われる青春ラブコメディ。彼への恋心を自覚した後輩・月ノ瀬白雪、年上幼馴染舞咲くらら、クラスメイトでバイト仲間の櫛水乃愛。プライドが高く非恋愛脳だったヒロインたちは恋愛スキルが低くて空回りしまくりで、トラウマから自意識過剰を疑う主人公の噛み合わなさっぷりには苦笑いでしたけど、四人まとめてひとつの部活に放り込まれてどうなるか、今後に期待のシリーズですね。
読了日:03月13日 著者:明月 千里
浅草鬼嫁日記 八 あやかし夫婦は吸血鬼と踊る。 (富士見L文庫)浅草鬼嫁日記 八 あやかし夫婦は吸血鬼と踊る。 (富士見L文庫)感想
浅草毎年恒例のお祭り行事を心待ちにする茨木真紀。しかし吸血鬼による事件が見え隠れして、そんな状況で前世の眷属で吸血の鬼である凛音に真紀自身が攫われてしまう第八弾。真紀の血に執着する吸血鬼たち、孤独だったがゆえに真紀を求めるライ、そして明らかになってゆく真紀と彼女を攫った凛音の過去。真紀がいろんなところから執着されてて、けれどそういった状況に真っ向から立ち向かうあたりがいかにも彼女らしいですよね…(苦笑)こういういい感じに話がまとまりかけた時ほど、落とし穴があったりするわけですけど。馨が辛過ぎるけど頑張れ!
読了日:03月13日 著者:友麻碧
メイデーア転生物語 2 この世界に怖いものなどない救世主 (富士見L文庫)メイデーア転生物語 2 この世界に怖いものなどない救世主 (富士見L文庫)感想
守護者の印が現れたことで事態は一変。救世主の少女・アイリの相談役として、王宮通いと魔法学校の二重生活が始まったマキア。そんな状況で救世主を狙う刺客は、否応なくマキアの前にも現れる第二弾。守護者の使命の前に力不足を痛感して魔法学校の授業に励むマキア。刺客の危険が迫る状況なのに自分に都合のいい思い込みで敵視し暴走するアイリにはイライラしましたけど、だからこそ憤るマキアの心の叫びがとても印象的でした。ようやく少し流れが変わったかな…と感じた結末でしたけど、思わぬ邂逅でまたこれでいろいろ状況が見えてきそうですね。
読了日:03月13日 著者:友麻碧
皇妃エリザベートのしくじり人生やりなおし (二見サラ文庫)皇妃エリザベートのしくじり人生やりなおし (二見サラ文庫)感想
六十歳で暗殺者の凶刃に倒れた皇妃エリザベート。亡霊のままハプスブルク帝国滅亡までを見届けさせられた彼女が、六歳の少女に逆戻りし二度目の人生を歩む歴史ファンタジー。二度と同じ不幸な人生は歩みたくないと決意した彼女が目指す方向はそっちですかw とツッコミを入れたくなるリスタートでしたけど、フランツ・ヨーゼフとの運命の出会いを回避しようと思っても、ますますドツボにハマってゆく展開はなかなか微笑ましくて、周囲の人々の不幸になるはずの運命もまとめて回避しようと奔走する彼女が迎えた幸せな結末はなかなか良かったですね。
読了日:03月14日 著者:江本 マシメサ
一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。 (スターツ出版文庫)一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。 (スターツ出版文庫)感想
うっかり写真を撮ろうとしてしまったことで、クラスの人気者・香織の専属カメラマンにされてしまった輝彦。自由奔放な香織に振り回されっぱなしの彼が彼女に感化され、少しずつ変わってゆく青春小説。印象的な姿を撮りたいと思ったことから始まった二人の関係。ともに過ごし想いが変化してゆくことを自覚した輝彦が知ってしまう彼女が抱える秘密。彼女がそれを受け入れることも、寄り添うこともまた容易なことではなかったとは思いますが、二人でやりたいことをやり切った二ヶ月間、そして彼女との出会いが輝彦を変えてゆくその結末は印象的でした。
読了日:03月15日 著者:冬野夜空
GETUP!GETLIVE!GETUP!GETLIVE!感想
東京神田神保町のお笑い養成所SSSで、日々学びオーディションを受け、バイトとネタ作りに追われる3組のコンビが、日本一、世界一のお笑い芸人を目指す青春ストーリー。共感系幼馴染がコンビ「スターダスト」、古典的漫才に活路を見出そうとする「菊一文字」、今どきのネタも駆使する「6‐シックス‐」の3組が、それぞれの抱える事情に迷い、ぶつかり合いながら、テレビ出演枠を目指して戦う展開でしたけど、どのスタイルだから正解ということもなくて、自分たちを選んでもらえるよう、自分たちのやり方を貫く姿がなかなか印象的な物語でした。
読了日:03月15日 著者:渡 航
さよならの言い方なんて知らない。3 (新潮文庫nex)さよならの言い方なんて知らない。3 (新潮文庫nex)感想
架見崎最強と称される孤高の月生亘輝。そんな月生を打倒するため、チーム内で派閥抗争が続くPORTと実質的指導者交代で揺れる平穏な国の二大勢力が手を組んで行動を起こす第三弾。様々な思惑を胸に秘めながら、指導者交代前の約定どおりに動き出したトーマとPORTによる正攻法では容易に攻略できない月生打倒の方法、明らかになってゆく各陣営の何とも入り組んだ人間関係、暗躍するキーマンたち、そして誰も死なせたくない香屋の奔走があって、いや何とも絶妙な結末でしたね...最後のあれが意味するところもいろいろと考えてしまいました。
読了日:03月16日 著者:河野 裕
どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。(2) (Mノベルスf)どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。(2) (Mノベルスf)感想
片思い相手だったハリージュの婚約者として、彼の屋敷で一緒に住むことになった魔女ロゼ。一緒に住む日々にときめきが止まらない彼女の元に、魔女の弟子になりたいという少女がやってくる第二弾。嘘をつけないから表面上は一生懸命無表情を装っていても、相変わらずコミュ障で恥ずかしがり屋で世間知らずで、けれどハリージュ大好きで何かあるたびに内心キュンキュンしているロゼが可愛くて、ハリージュもロゼをしっかり守ってましたね。思ってもみなかった事件にも巻き込まれましたけど、とてもお似合いな二人が迎えた結末はなかなか素敵でした。
読了日:03月16日 著者:六つ花 えいこ
盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ (双葉文庫)盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ (双葉文庫)感想
機織り宮女として後宮にやってきた氾蓮香。盲目であるがゆえの察知力によって、後宮で問題となっていた幽霊騒動を解決した彼女が、褒美として蓮香のもとに渡ってきた皇帝のある秘密にも気づいてしまう後宮ミステリ。あくまで機織り宮女でありたい蓮香が事件を解決することで、かえって皇帝に興味を持たれるようになってゆく展開でしたけど、蓮香が解き明かす謎解き自体はありでも、そもそも皇帝の体制や迂闊な言動がむしろ後宮に無駄な騒動を引き起こす要因にしかなってなかったような…最後にああいう展開持ってきてもちょっと唐突感がありました。
読了日:03月17日 著者:小早川 真寛
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー: 雪乃side (1) (ガガガ文庫 わ 3-25)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー: 雪乃side (1) (ガガガ文庫 わ 3-25)感想
石川博品氏による悪だくみをする八幡たち、さがら総氏の将棋部に挑む八幡、天津向氏による八幡と雪乃の初舞台、水沢夢氏の雪乃のヘアスタイル事情、裕時悠示氏が描く29歳の雪乃、わたりんの描く雪ノ下家の一コマなど「雪ノ下雪乃」にまつわる短編とイラストを集めたアンソロジーイラストレータ各氏の描き下ろしイラストも良かったですが、注目はわたりんの描いた短編で初登場のぱぱのん。あの三人に囲まれてたらハゲそうというか想像通りの人物像というか、いろんな意味で興味深いエピソードでした。他の方々が書くとあんな感じになるんですね。
読了日:03月17日 著者:渡 航,石川博品,さがら 総,天津 向,水沢 夢,裕時 悠示
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー: オンパレード (2) (ガガガ文庫 わ 3-26)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー: オンパレード (2) (ガガガ文庫 わ 3-26)感想
白戸士郎氏によるジェフサポ葉山が八幡・戸塚と行く熱いフクアリレポート、伊達康氏による材木座と八幡の関係、田中ロミオ氏による八幡の中学生受験指導、天津向氏による平塚静と八幡のある休日の過ごし方、丸戸史郎氏「ぼくのかんがえたけんぜんなはやはち」そしてわたりんの描く奉仕部のその後など、個性豊かなキャラクターに焦点を当てた短編とイラストを集めたアンソロジー。冒頭白戸士郎氏の短編も濃いですが、注目の丸戸史郎氏が熱く描くはやはちが絶品です...各キャラの個性もよく出ていて、小町加入後の奉仕部の変化も興味深かったです。
読了日:03月17日 著者:渡 航,白鳥 士郎,伊達 康,田中 ロミオ,天津 向,丸戸 史明
銀河鉄道の夜を越えて: 月とライカと吸血姫 星町編 (ガガガ文庫)銀河鉄道の夜を越えて: 月とライカと吸血姫 星町編 (ガガガ文庫)感想
極東の島国にある「星町」に住み宇宙飛行士のイリナやレフに憧れ、宇宙に夢を見ている高校2年生ミサ。親友とケンカ別れしたまま孤独の中にいたミサが、星祭りの夜に吸血鬼と噂される美少女に出会うもうひとつの物語。宇宙飛行士の夢を持ちながらも、自らの置かれている現状との距離の遠さを痛感するミサが出会った、転校してきて以来ずっと欠席中の同級生のアリア。そんなアリサに手を引かれて宇宙を旅する列車に残り込む物語はどこか銀河鉄道の夜を思い起こさせるストーリーで、さらっと読める分量ではありましたがなかなか印象に残る物語でした。
読了日:03月18日 著者:牧野 圭祐
プロペラオペラ (2) (ガガガ文庫)プロペラオペラ (2) (ガガガ文庫)感想
南の島のビーチでイザヤとリオのためなら命を捨てたいファンもとい乗組員たちを我が手足として支配するため、不埒な策略をこっそり練るクロト。そんな彼らが敵国リングランド艦隊との決戦に挑む第二弾。最初の乗組員たちと挑む彼女たちの水着撮影エピソードには笑いましたけど、強敵相手に状況が見えず出世と保身にしか目を向かない上層部に妨害されながらも、何とか状況を覆そうと奮闘する彼らの葛藤が熱いですね。二人が抱える想いに萌える展開だからこそ余計に今後が怖い(苦笑)なぜかNY生活を満喫しているスパイ・ユーリの活躍も楽しみです。
読了日:03月18日 著者:犬村 小六
デート・ア・ライブ22 十香グッドエンド 下 (ファンタジア文庫)デート・ア・ライブ22 十香グッドエンド 下 (ファンタジア文庫)感想
精霊が存在しないはずの世界に現れた謎の精霊ビースト。目的も正体も不明の中、士道への執着を見せる謎の少女に、少年は元精霊たちの助けも借り命懸けの対話を試みる第二十弾。六喰、七罪、八舞姉妹、美九といった残る精霊たちの過去エピソードとその成長も取り上げつつ、彼女たちに背を押されてビーストに向き合ったことでわかったもうひとつの真実。安易な選択ではなく、それぞれ大切なものを見失わなかった決意、そしてそんな彼らが迎えた結末は良かったです。ほんとヒロインたちも士道も魅力的なキャラで楽しめた物語でした。お疲れさまでした。
読了日:03月19日 著者:橘 公司
ロクでなし魔術講師と追想日誌6 (ファンタジア文庫)ロクでなし魔術講師と追想日誌6 (ファンタジア文庫)感想
グレンとシスティーナのデートを両親が尾行、ついにグレた大天使ルミア、グレンの仮病にアルフォネア邸へ突撃する三人娘、魔導探偵ロザリーの事件簿無謀編、魔導の名門・イグナイトの次期当主イヴの知られざる過去を描く短編集第六弾。システィーナへの溺愛っぷりやポンコツっぷり全開だったナムルスは微笑ましくて、三人娘の看病内容には戦慄しましたし、後輩ロザリーの依存っぷりに振り回されるグレンには苦笑いでしたが、やはり最後に持ってきたイヴと姉のエピソードはさりげなく本編に繋がってきそうなインパクトがあって一番印象に残りました。
読了日:03月19日 著者:羊太郎
お隣さんと始める節約生活。2 電気代のために一緒の部屋で過ごしませんか? (ファンタジア文庫)お隣さんと始める節約生活。2 電気代のために一緒の部屋で過ごしませんか? (ファンタジア文庫)感想
学校で山野さん一緒に過ごす時間を作るため、彼女が所属する生徒会選挙へ立候補した間宮。そんな彼の元を姉が訪れ告げた話が転機をもたらす第二弾。山野さんとの関係を変えようと決意をもたらした姉の宣告。幼馴染とか生徒会選挙のエピソードは正直肩透かしでしたけど、二人で一緒に家庭菜園やったり屋内プールやショッピングモールのデートもあり、たびたび山野さんがドジっ子っぷりを炸裂させて周囲のアシストもあったのに、土壇場で日和る決定力不足が痛い。チャンスを逃し続けた停滞感の先にあった青天の霹靂が吉と出るか凶と出るかですねえ…。
読了日:03月19日 著者:くろい
公女殿下の家庭教師5 雷狼の妹君と王国動乱 (ファンタジア文庫)公女殿下の家庭教師5 雷狼の妹君と王国動乱 (ファンタジア文庫)感想
夏休みも後半戦。ジェラルド元王子による謀反の一件を受け、ベッタリなカレンと兄妹水入らずの時間を過ごす療養中のアレン。そんな嵐の前の静けさだった穏やかな日々を描く第五弾。いかにも不穏な展開を予感させる導入部分があっただけに、ここぞとばかりに兄にベッタリするカレンの様子だったり、ハワード公爵家のほのぼのとした様子や、母たちに煽られるリディヤたちのエピソードがやや冗長な感はありましたけど、その分第四章から一気に激動の展開に突入しましたね。窮地に立ったアレンたちのその後やここからどう反撃するのか続巻が楽しみです。
読了日:03月19日 著者:七野りく
ゲーマーズ!DLC3 (ファンタジア文庫)ゲーマーズ!DLC3 (ファンタジア文庫)感想
ケータの人生一大イベント「天道さんへの友達申請」から分岐してゆくチアキルート、アグリルート、コノハルート、ニーナルート、ゲーム同好会で楽しむゲームの数々が描かれる青春錯綜系ラブコメのクリア後専用ボーナスコンテンツ。何というかどのルートに行っても隠し切れない天道さんの存在感には苦笑いでしたが、ケータは誰と付き合ってもそこそこうまくやるのかもだけど、やっぱり天道さんかなと思わなくもなかったり。千秋が作った同好会の面々を登場させるゲームをみんなでやるイベントには複雑な想いも垣間見えていてなかなか良かったですね。
読了日:03月20日 著者:葵 せきな
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身Ⅰ」本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身Ⅰ」感想
フェルディナンドが旅立った後、密告があったことで粛清が早められたエーレンフェスト。貴族院の三年生になったローゼマインは一年前とは立場も環境も激変した日々へ突入していく第五章第一弾。フェルディナンドや粛清のことなどを踏まえつつ目まぐるしい日々を送ることになる展開でしたけど、大量の神々のご加護で魔力が溢れたり、上位領地との共同研究とか、王族も無視できなくなるくらいには存在感隠せなくなっちゃいましたね…一方でいろいろ暗躍する不穏な影もちらほら伺えたりで、誰を信じていいのか今後の展開が気になるところではあります。
読了日:03月20日 著者:香月美夜
京都伏見のあやかし甘味帖 星めぐり、祇園祭の神頼み (宝島社文庫)京都伏見のあやかし甘味帖 星めぐり、祇園祭の神頼み (宝島社文庫)感想
平泉でれんげの前から姿を消してしまったクロを呼び戻そうと奔走するも空振り続きのれんげ。黒烏の助言で八坂神社を訪れた彼女が異形の神・牛頭天王に出会う第五弾。クロを探す手がかりを見つけるため、東京から異動になったという白狐の天音とともに牛頭天王から教えられた星の課題に挑むれんげ。祇園祭に絡めた今回もいろいろ興味深いうんちくあれこれやおいしそうな和菓子満載でしたが、大変そうだったれんげの頑張りも報われましたかね。一方でどうにももやもや感があった虎太郎とれんげの関係も、ようやく動きがありそうな結末で楽しみですね。
読了日:03月21日 著者:柏 てん
今夜F時、二人の君がいる駅へ。 (メディアワークス文庫)今夜F時、二人の君がいる駅へ。 (メディアワークス文庫)感想
クリスマス間近、ベテルギウス超新星爆発を観測した日の夜。昴の乗った京浜東北線終電車の第二車両が突如消失。5年後の開通していないはずの高輪ゲートウェイ駅に飛ばされてしまうSF青春小説。いきなり直面する五年後の世界に呆然自失とする昴、瞳、勇作、晟生、真太郎の乗客たち五人のそれぞれの事情。彼らに突き付けられた五年の経過によってもたらされた変化は残酷で、それでいて変わらない想いもあって、そんな彼らが出会った運命の悪戯と、諦めきれない想いを取り戻すべく奮闘したその結末には確かな救いがあってなかなか良かったですね。
読了日:03月22日 著者:吉月 生
シトロン坂を登ったら (大正浪漫 横濱魔女学校1) (創元推理文庫)シトロン坂を登ったら (大正浪漫 横濱魔女学校1) (創元推理文庫)感想
大正時代を舞台にちょっと変わった横濱女子仏語塾(実は魔女学校)に通う魔女の卵たちが大活躍する物語。薬草学や占い、ダンス(箒で空を飛ぶことを、そう呼ぶ)も学ぶ小春、宮子、透子の三人のあやかし女学生を中心として、新聞記者でもある年上の甥っ子が持ち込んできた奇妙な噂話をきっかけに、巨大なアメリカ豹を巡る騒動に巻き込まれてゆく展開で、思っていたほどには大正浪漫感はなかったですけど、元気で個性的な少女たちが力を合わせてピンチを乗り越えてゆく展開はなかなか楽しかったですね。魔女学校三部作とのことで続巻にも期待です。
読了日:03月22日 著者:白鷺 あおい
いいからしばらく黙ってろ!いいからしばらく黙ってろ!感想
実家では上と下の双子に振り回される生活を送り、大学卒業直後には婚約者も就職先も住む場所さえなくなってしまった富士。ふとしたきっかけから弱小劇団の運営にのめり込んでゆく青春小説。大学卒業後に親の勧めでお見合い結婚する予定が白紙にされて、その傷心を友人だと思っていた同級生たちに全否定された富士。そこからどう考えても破綻寸前の弱小劇団バリスキに魅せられたのめり込んでゆく彼女が、ほんとにその選択でいいの?を何度も突き付けられながら、それでもハイテンションで最後まで駆け抜ける展開には著者さんらしさがよく出てました。
読了日:03月23日 著者:竹宮 ゆゆこ
新宿もののけ図書館利用案内2 (メゾン文庫)新宿もののけ図書館利用案内2 (メゾン文庫)感想
夏を迎えた『新宿本姫図書館』に女に化けるのが上手い化狸の一族の少年・市谷左内坂リシヤが現れ、誰にも知られないように、拾った不思議な石のことを調べたいと依頼する第二弾。リシヤ少年が拾った不思議な石の正体、和装美女の於戸姫のナンパを断るための和歌調べ、子供に優しい産女も登場、読み聞かせに訪れる子供の正体など、それぞれのエピソードが最終的にひとつの物語として繋がっていて、思ってもみなかった展開には驚かされましたが、何だかんだでこれまでの本姫図書館での積み重ねが評価されているのを感じる結末はなかなか良かったです。
読了日:03月23日 著者:峰守 ひろかず
わが家は祇園の拝み屋さん12 つなぐ縁と満月に降る雨 (角川文庫)わが家は祇園の拝み屋さん12 つなぐ縁と満月に降る雨 (角川文庫)感想
東京に厄神を放とうとする『凶星』の黒幕に辿り着くと同時に捕らえられ軟禁されてしまう小春。事実を知った澪人は動揺するも小春への若宮の加護を信じ、厄神が封じられている日比谷神社へと向かう第十二弾。厄神を解放しようとする不思議な少年・千歳の正体と黒幕の真意、対してそれを阻止すべく都内や京都で奔走するOGMの面々。コウメとコウマが思わぬ大活躍でしたけど、京都組に微笑ましいものを感じつつ二人もしっかりと大活躍で、いろんな意味でいい感じにまとまった結末でしたかね。それぞれ芽生えた兆しが今後どうなるのか続巻に期待です。
読了日:03月24日 著者:望月 麻衣
この素晴らしい世界に祝福を! よりみち! (角川スニーカー文庫)この素晴らしい世界に祝福を! よりみち! (角川スニーカー文庫)感想
「このすば」アニメBlu-ray&DVD特典小説に、書き下ろしを追加した文庫未収録全8編を収録した短編集。アクアが依頼を受けた悪霊退治の真相、謎の連続爆破事件の容疑者にされためぐみんの真犯人探し、弱体化して庇護欲をそそられるダクネス、アクセルの街で善行を繰り返すクリスがことごとくアクア達に邪魔されたり、視察にやってきた冒険者ギルドの上層部に呼び出されたり、ウィズとヴァンパイアの不死の王争い、偽物被害など、これまで読めていなかった特典小説などが中心の内容で、いずれもカズマたちらしい騒動の連続で楽しめました。
読了日:03月24日 著者:暁 なつめ
14歳とイラストレーター8 (MF文庫J)14歳とイラストレーター8 (MF文庫J)感想
思うように描けないと試行錯誤するユウトとイラストレーターを目指す乃ノ香のすれ違い。そんな状況で非常事態が発生し、ナスとの関係もまた転機を迎える第八弾。登場人物たちそれぞれの描写がありましたけど、イラストレーターは生活の中心に絵を描くことがあって、自分の力不足を痛感して試行錯誤を繰り返す日々なんだなと改めて感じる展開でしたけど、その典型的な存在でもあるユウトだからこそ人間関係に疎くて、向き合ったことでこれまでとは変わりつつある関係があって、終わってみれば思っていた以上になかなか複雑な状況になってきましたね。
読了日:03月24日 著者:むらさき ゆきや
超高度かわいい諜報戦 ~とっても奥手な黒姫さん~ (MF文庫J)超高度かわいい諜報戦 ~とっても奥手な黒姫さん~ (MF文庫J)感想
高校生で秘密諜報機関を指揮する天才少女・橘黒姫。初恋のために組織の力を濫用し、超高度な諜報技術で接触を図ろうとする彼女と、とある秘密を抱え平凡な男子生徒を装う初恋相手・凡田純一、暗殺少女・芹沢明希星のトライアングルスパイ・ラブコメ。初恋を拗らせて空回りする乙女な黒姫に、事情を知らないゆえに疑心暗鬼に陥ってゆく凡田、情報を得るため密かにアプローチを命じられた明希星。客観的状況を認識できない三者三様のすれ違いには笑ってしまいましたが、遭遇した事件から二転三転した結末の先を早く読みたくなる期待の新シリーズです。
読了日:03月24日 著者:方波見咲
最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する (角川スニーカー文庫)最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する (角川スニーカー文庫)感想
双子の弟に良い所を吸い取られた「出涸らし皇子」と呼ばれながらも気ままに過ごすアルノルト。皇子たちの帝位争いが激化し危機が迫ったことで、弟レオを支えて暗躍するファンタジー。最強SS級冒険者という隠れた一面を持つアルノルトが、有力な候補者たちに対抗するため様々な手を打っていく展開で、彼を慕う美姫・フィーネや勇爵家の幼馴染・エルナ、元凄腕暗殺者の執事だったり、その周囲を支える人材もなかなか濃いですね(苦笑)その垣間見せた実力には皇帝も気づいていそうですが、ここからどう陣営の劣勢を覆してゆくのか今後の展開に期待。
読了日:03月25日 著者:タンバ
最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い2 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する (角川スニーカー文庫)最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い2 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する (角川スニーカー文庫)感想
国を狙う謀略を阻止したものの、皇帝の戯れにより国の代表として他国に赴く双子の弟・レオを補佐するはめになった出涸らし皇子・アルノルト。その船旅の途中で海竜に襲われてレオと引き離され、2人が役割を入れ替わる第二弾。皇帝も分かってるんだなという展開でしたけど、アルがレオのふりをするのは簡単でも、レオが怠惰なふりをするのに難儀するのは面白いですね。入れ替わった状態でそれぞれが問題に向き合った二人が再び入れ替わるシーンには痺れましたが、ヒロインたちもまたそれぞれのやり方でアルのために動く展開はなかなか良かったです。
読了日:03月25日 著者:タンバ
赤の王赤の王感想
大砂漠の民の血を引くマハーン。炎を操る不思議な力をもつシャン。固い友情で結ばれていた周囲から拒絶された孤独な二人の少年が、砂漠の国ナルマーンにおける正当な王の復興を目指す男たちと出会い運命を変えてゆく第三弾。凶王サルジーンに滅ぼされたナルマーン王家の末裔とされたマハーンと、魔法使いの弟子にされたシャンの関係の変化。凶王サルジーン、赤いサソリ団のタスランやアイシャといった「青の王」「白の王」の登場人物たちのその後や因縁も絡めつつ、長らく続いた因縁の決着と、あるべきところに収まったと感じた結末は印象的でした。
読了日:03月26日 著者:廣嶋 玲子
現実主義勇者の王国再建記Ⅺ (オーバーラップ文庫)現実主義勇者の王国再建記Ⅺ (オーバーラップ文庫)感想
国民の祝福を受けて戴冠式と婚礼の儀を終えたソーマ。その義妹トモエが王立アカデミーに入学する第十一弾。フウガの妹・ユリガやイチハたちとともに入学したアカデミーで新たな友人を作るトモエ。一方でソーマはレンタサイクルを始めたり、魔物研究シンポジウムを開いたり、歌で魔法効果のUpを実地で試したりと、一見分かりづらいけれど先々を見据えて今後に向けた施策を模索してる感じですかね。フウガとの関係は気になるところですが、要所で妃たちがソーマをしっかり支えたり癒したていりで、ほんといい感じの夫婦関係だなとしみじみしました。
読了日:03月26日 著者:どぜう丸
希望が死んだ夜に (文春文庫)希望が死んだ夜に (文春文庫)感想
同級生春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された14歳の女子中学生・冬野ネガ。彼女は犯行を認めたものの動機は一切語らず、神奈川県警捜査一課・真壁と生活安全課・仲田がコンビで事件解決に挑む社会派青春ミステリ。なぜお嬢様だったのぞみが貧困母子家庭の少女・ネガ殺されたのか。周囲に聞き込みをしてもなかなか見えてこない彼女たちの接点と動機。けれどある情報をきっかけに事件の構図もガラリと様相を変えて、過酷な環境でもささやかな夢に希望を見出そうとした少女たちが踏みにじられ、絶望を突き付けられる理不尽さに胸が痛くなりました。
読了日:03月27日 著者:天祢 涼
さよならが言えるその日までさよならが言えるその日まで感想
教え子を誘拐したとされる父が事故死しひっくり返った日常。誰も何もわかってない親族や警察、マスコミに憤る遺された女子高生の娘・イオが父の名誉にかけて事件の真相を追う物語。車に残されていた行方不明だった謙介の教え子・ロクの痕跡。親戚のヒデローと調査を始めたイオが直面した意外な事実、ロクを匿った引きこもりのミキヤス、明らかになってゆくロクと父親・ツギオの関係や当時の状況。大人たちに時には振り回され助けられながら、それぞれが向き合って過去を乗り越え、新たな一歩を踏み出すエピローグにはぐっと来るものがありました。
読了日:03月27日 著者:高木 敦史
首都圏大予測 これから伸びるのはクリエイティブ・サバーブだ! (光文社新書)首都圏大予測 これから伸びるのはクリエイティブ・サバーブだ! (光文社新書)感想
首都圏在住者への大規模調査とフィールドワークを通じて見た「これから本当に伸びる街」とは?著者曰くまったく忖度なしの徹底予測ということで、この手の地域の変化分析はわりと読むの好きなので手に取ってみた一冊。今回は働く女性がライフスタイルの変化に応じてどんな地域を住む街として選ぶのかという視点から分析していて、東京23区北部地域や埼玉南部の変化からその可能性の可能性を提唱した一冊。調査数はもう少しあると良かったかなと思わなくもなかったですけど、各種データから見た各地域の現状と変化はなかなか興味深かったですね。
読了日:03月28日 著者:三浦 展
居酒屋ぼったくり〈9〉 (アルファポリス文庫)居酒屋ぼったくり〈9〉 (アルファポリス文庫)感想
豆腐屋の口が悪い姑を巡る騒動と、要のプロポーズでぼったくり存続を心配される美音、学習塾に行く途中で行方不明になった子供の家出騒動の真相、そして常連・リョウとアキの恋の行方が描かれた第九弾。豆腐屋の話は何ともなエピソードでしたけど、それを違った側面からもう一話描いてしっかりフォローしているのがらしいですね。美味しい料理描写や蘊蓄は相変わらずですが、なかなか進展しなくて心配な美音と要もお互いの気持ち自体は揺るぎないんですよね。リョウとアキはお互い不器用な感じでしたけど、周囲のフォローもなかなか上手かったかな。
読了日:03月29日 著者:秋川 滝美
お殿様の人事異動 (日経プレミアシリーズ)お殿様の人事異動 (日経プレミアシリーズ)感想
豊臣秀吉の時代に始まり、江戸時代に将軍が大名に行使した国替えという人事権。そして幕府要職者にまつわる人事異動の泣き笑いを通して江戸時代を読み解く一冊。御家騒動や刃傷沙汰、世継断絶、職務怠慢、色恋沙汰に酒席の狼藉といった様々な理由でお国替えという命が下り、その都度、長距離の移動、費用などの負担で多大な苦労を強いられた大名や家臣たち。福島から宮崎への転封はさすがに厳しいものを感じさせましたけど、江戸時代の著名人たちの人事を巡る悲喜こもごものエピソードにはいつの時代でも大変なんだなとしみじみとしてしまいました。
読了日:03月29日 著者:安藤 優一郎
なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?8 久遠の魂 (MF文庫J)なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?8 久遠の魂 (MF文庫J)感想
予想もしない形で終戦を迎えた五種族大戦を覆すため、大始祖に封印された全種族の解放と、消えた世界種リンネの再生のために、ジャンヌ・バルムンク・大天使アルフレイヤらと共に墓所へ突入する第八弾。種族を超えた共闘が動き始めたところでいきなり西の司令官…という展開でしたが、その辺はダンテさんが意外な活躍で存在感出してましたね(苦笑)とりあえず流れ的には囚われた人たちを奪還して最終決戦ですけどそうすんなり行くとも思えないので、リンネが戻ってきたところで展開的にもうひとひねりありますかね?意外な結末が待ってる可能性も?
読了日:03月29日 著者:細音 啓
うつろがみ 平安幻妖秘抄 (角川文庫)うつろがみ 平安幻妖秘抄 (角川文庫)感想
幼くして帝たる父と母を亡くし東北の鎮守府副将軍となり、蝦夷との戦いに生きてきた源譲。都で検非違使の少尉となった彼が、時の権力者・藤原基経から神霊に憑かれた姫を元に戻せと命じられる平安ファンタジー。帝位を巡る争いに巻き込まれた譲が押し付けられた基経の娘、出羽から連れてきた蝦夷の神女・為斗の存在、そして幼き頃の約束を果たすなら姫の魂を捜すという神霊・虚神と魂がさまよう魔道山。以前の立場から時の権力者たちに目の敵にされ窮地に陥りながらも、大切なものを最後まで見失わなかった譲が迎えた結末はなかなか良かったですね。
読了日:03月30日 著者:三好 昌子
精霊幻想記 16.騎士の休日 (HJ文庫)精霊幻想記 16.騎士の休日 (HJ文庫)感想
ルビア王国での予期せぬ強襲で復讐を遂げたリオ。無事にベルトラム王女姉妹をガルアーク王国城へと送り届けたのちの情報共有でガルアーク王城内にある屋敷を下賜される第十六弾。好意を隠そうとしないガルアークの王女シャルロットの存在で、周囲のヒロインたちもそリオへの想いを問われる展開になってきましたけど、その取り巻く様々なしがらみも交渉上手なシャルロットやクリスティーナがうまく交通整理したことで、だいぶ障害は取り除かれましたかね。だからこそヒロインたちがどうするのか、リオがどう決断するのか気になるところではあります。
読了日:03月30日 著者:北山結莉
継母の連れ子が元カノだった4 ファースト・キスが布告する (角川スニーカー文庫)継母の連れ子が元カノだった4 ファースト・キスが布告する (角川スニーカー文庫)感想
夏休みも半ば父方の実家に帰省する伊理戸一家。そこで再会した親戚の清楚風陽キャお姉さん・種里円香に従順な水斗の姿に結女が動揺する第四弾。確かアナタこの前振られましたよね?と突っ込みたくなるいさなのマイペースっぷりには苦笑いでしたけど、それ以上に帰省した先でこれまで知らなかった水斗の姿に複雑な想いを隠せない結女に凄まじい破壊力があって、いろんな意味で存在感抜群だった新キャラ・円香お姉さんが物語を大きく動かす役割を果たしましたね。吹っ切れた彼女の逆襲に期待が高まりますが、最後の対照的な二人の想いが印象的でした。
読了日:03月31日 著者:紙城 境介
疎遠な幼馴染と異世界で結婚した夢を見たが、それから幼馴染の様子がおかしいんだが? 2 (角川スニーカー文庫)疎遠な幼馴染と異世界で結婚した夢を見たが、それから幼馴染の様子がおかしいんだが? 2 (角川スニーカー文庫)感想
ハメられて衝撃的な朝チュンを迎えた夢次と天音。少し前までは目を合わせることすら出来なかった幼馴染二人が、初めての共同作業で差出人不明の手紙の謎を解き明かす第二弾。もはや夢と現実の境界線がどんどん曖昧になっていく二人の距離感に、周囲は驚きつつも認識を改めて盛り上がり、ものすごい勢いで外堀が埋まってゆく状況とか、いつの間にか一緒にいるのが当たり前になってきた二人の雰囲気の変化にはついニヤニヤしてしまいますね…彼らと前世とかの関わりも気になるところですが、急接近待ったなしの二人の今後に期待せずにはいられません。
読了日:03月31日 著者:語部 マサユキ
JKマンガ家の津布楽さんは俺がいないとラブコメが描けない (角川スニーカー文庫)JKマンガ家の津布楽さんは俺がいないとラブコメが描けない (角川スニーカー文庫)感想
文武両道だけれど実は腐女子の美少女・津布楽紅羽。有名同人マンガ家でもある彼女に声を掛けられた船倉静真が、ラブコメでメジャーデビューさせるために協力する共同制作ラブコメ。映画のレビューをブログに書いていることを見込まれ、作品作りの協力を依頼された静真。腐女子ヒロイン・紅羽はやや設定を盛られ過ぎて消化不良な感もありましたが、密かに恋する静真相手に恋を知らない女の子を演じて空回りして迷走する前途多難な状況から、なかなか素直になれない二人をフォローしてくれた周囲の存在はほんと偉大だなとしみじみ思いました(苦笑)
読了日:03月31日 著者:水埜 アテルイ
パラ・スター <Side 宝良> (集英社文庫)パラ・スター <Side 宝良> (集英社文庫)感想
東京パラリンピック女子の代表候補として注目を集めるものの、昨年末から不調が続き苦しむ車いすテニス選手の君島宝良が勝利を掴むために奮闘する物語。side 百花と対をなす今回は車いすテニス選手・君島宝良のエピソードで、これまで支えてくれた恩師が倒れてのコーチ交代などもありましたけど、それでも気持ちを切り替えて目標に向かって地道に取り組み失敗を恐れずに挑む彼女だからこそ、周囲も感化されるし支えたくなるんですよね。その最後まで諦めない戦いには燃えましたし、お互い刺激しあえる百花との関係がとてもいいと思いました。
読了日:03月31日 著者:阿部 暁子

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