読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

11月に読んだ本 #読書メーターより

11月は後半体調崩して夜あまり読めない状況が続いていましたが、ややマンガ多めでこんな冊数に。どうにか完結した「この恋と、その未来。」や後半どこまで絶望的な状況に落とすのかと呆然とした「エイルン・ラストコード」など、新作だけでなくシリーズものもなかなか良かったです。

 

11月の読書メーター
読んだ本の数:73
読んだページ数:20322
ナイス数:5363

路地裏のほたる食堂 (講談社タイガ)路地裏のほたる食堂 (講談社タイガ)感想
各地を訪れる風変わりな屋台料理店「ほたる食堂」。子供原則無料の条件は「誰も知らない自身の秘密を教えること」で店主を相手に語られる物語。今回は地元でとりあえず教育実習に参加することになった亘と同じく教育実習生の幼馴染・結衣が遭遇した「猫缶事件」。亘や結衣が抱える過去やいわくありげな美形の炊飯器王子たちも絡めた事件は、導入部がやや分かりづらかったものの、過去と現在をうまく対比させつつ、抱えていたそのわだかまりを解消して乗り越える物語として面白かったです。もしシリーズ化されるようなまた続巻を読んでみたいですね。
読了日:11月30日 著者:大沼 紀子
造られしイノチとキレイなセカイ2 (HJ文庫)造られしイノチとキレイなセカイ2 (HJ文庫)感想
アリアという新たな家族を迎え、一家団欒も板についてきたカリアスたち。アリアのために街へ服を買いに出かけた一行が、不思議なオーラを放つオブジェを発見する第二弾。もう夫婦になって少女二人と一緒に住めばいいのにとか思うカリアスとフィアナの幼馴染コンビですが、今回は子どもたちそれぞれの資質と覚悟についてがテーマになっていましたかね。著者さんらしいほんわかのんびりした感じの優しい雰囲気に溢れた展開は今回も健在で、そういう意味では期待通りに安心して読めますね。それでいて適度に真面目なお話も進んでいて続巻も楽しみです。
読了日:11月30日 著者:緋月 薙
かぐや様は告らせたい 3 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)かぐや様は告らせたい 3 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)感想
まだ姿を見せていなかった石上会計が登場。生徒会の仕事上では欠かせない人材としてかなり優秀みたいですけど、あのかぐや相手に不用意な発言繰り返すとかほんとに迂闊過ぎる(苦笑)マイペースで豪快な藤原書紀も相変わらず絶好調で、そんな二人や早坂がいいアクセントになりつつ、傍から見たら無駄に壮絶な駆け引きを繰り広げている構図は今回も面白かったです。
読了日:11月29日 著者:赤坂 アカ
薬屋のひとりごと 6 (ヒーロー文庫)薬屋のひとりごと 6 (ヒーロー文庫)感想
西都で壬氏が猫猫に求婚したことで、変化しつつあるあやふやな関係。それぞれの立場もあって二人がその関係を難しくしてゆく中で、再び期せずしていろいろ巻き込まれてゆく第六弾。変わりなく接したいと感じる猫猫に皇弟という立場もある壬氏の恋の行方も気になるところですけど、それでも身近で事件や陰謀が起こって巻き込まれたり首を突っ込む展開は相変わらずですね(苦笑)ふとした縁から生じたまず報われないだろうなと思えた淡い想いが、それを汲み取った粋なはからいで可能性を残した顛末には心温まる気持ちになりました。続巻も楽しみです。
読了日:11月29日 著者:日向 夏
お前ら全員めんどくさい! (5) (メテオCOMICS)お前ら全員めんどくさい! (5) (メテオCOMICS)感想
先生を巡っての恋のライバルでも、4人でカラオケとか行けるようになったんですね。みんな何だかんだでいい子だなあと(しみじみ)先生は相変わらずな感じでしたけど、一宮もアプローチするようになってきたし、番外編も見る限り小雪先生も先生が気になっているみたいで、物語もここから動いてくるのかな。
読了日:11月28日 著者:TOBI
この恋と、その未来。 ―三年目 そして― (ファミ通文庫)この恋と、その未来。 ―三年目 そして― (ファミ通文庫)感想
高校最後の一年と四郎を残し去った未来。広美と結ばれた四郎は彼女との将来のため料理を勉強し、広島に留まろうと考え始める第六弾。どこか未来への想いが燻っているようにも感じた四郎でしたけど、想いを通わせる相手ができて共に時を重ねていくといろいろと変わってゆくこともあるんですね。登場人物たちそれぞれのその後も語られて、ずっと音信不通だった未来ともまた再会することができて良かったなと思えました。どういう形にまとまるのか少しだけ不安を感じながら読んでいた本シリーズでしたが、最後まできちんと本の形で読めて良かったです。
読了日:11月28日 著者:森橋 ビンゴ
卯の花さんちのおいしい食卓 しあわせプリンとお別れディナー (集英社オレンジ文庫)卯の花さんちのおいしい食卓 しあわせプリンとお別れディナー (集英社オレンジ文庫)感想
卯ノ花家にお母さんを亡くした月一族の血を引く少女・彩芽がやってきたり、凪とその父親を巡る話だったり、朱璃の育ての親の辰巳の妻・巴の話が綴られるシリーズ第三弾。月一族の秘密を知らされたばかりで混乱していた彩芽を巡る境遇や、訳ありで入院していた巴の事情を通じてこれまで謎の多かった月一族の複雑な事情がいろいろ垣間見えたりもした今回でしたが、接し方はそれぞれ違っても、訪れてくる人々に優しい卯ノ花家の面々の思いやりがとても暖かいですね。少しずつ変化の兆しも見えてきた卯ノ花家が今後どうなってゆくのか続巻も楽しみです。
読了日:11月28日 著者:瀬王 みかる
木もれ日を縫う木もれ日を縫う感想
田舎の生活を厭い東京に出てきてから故郷とは疎遠だったOLの小峰紬。そんな彼女の前に突然一年半前に失踪していた母親を名乗る女性が現れ戸惑いを覚える物語。顔も似ていて過去も知っているのにどうしても母とは思えない紬。母を連れてきた民俗学者柳川や疎遠だった二人の姉たちとのやりとりが地方出身者にはザクザク刺さる内容でしたが(苦笑)、深い思いを抱えつつも山姥になったと語る母の働きかけによって、三姉妹が過去のわだかまりや今の困難な状況を乗り越えて前に進むきっかけを得てゆく、感じるところの多かった優しく切ない物語でした。
読了日:11月27日 著者:谷 瑞恵
気障でけっこうです (角川文庫)気障でけっこうです (角川文庫)感想
女子高生きよ子が公園で出くわしたのは、地面に首まで埋まったサラリーマン。助け出そうとするも途中で車にはねられ病院へ。その後入院したきよ子の前にその男・シチサンが幽霊として現れ取り憑いてしまう青春小説。最初は独特のテンポで斜め上の展開が続く物語なのかと思っていましたが、シチサンが現れた理由が明らかになる後半以降は、身の丈に超える問題に巻き込まれたきよ子が、強烈なキャラの友人キエちゃんと奮闘する急展開で、終わってみれば掴みどころのなかったシチサンの想いと矜持もきちんと感じられるいい感じにまとまった物語でした。
読了日:11月27日 著者:小嶋 陽太郎
ボクの妻と結婚してください。 (講談社文庫)ボクの妻と結婚してください。 (講談社文庫)感想
ガンで余命6ヵ月を宣告された放送作家の三村修治。20年間夢中でバラエティ番組を作ってきた彼が、残される妻と息子にもずっと笑顔でいてほしいと思い、妻に最高の結婚相手を遺そうと奔走する物語。最初は余命幾ばくもない状況でのその選択にあまり共感できなったですけれど、夫や父としては役目を果たしていないように思えた修治が、彼なりのやり方で妻や息子ときちんと絆を築いていて、妻や息子もそれにきちんと応える泣き笑いのドッキリ劇は優しい気持ちに溢れていて、これを映画で見たらきっと泣いてしまうだろうなと思えるものがありました。
読了日:11月26日 著者:樋口 卓治
ミュース 翡翠の竜使い (メディアワークス文庫)ミュース 翡翠の竜使い (メディアワークス文庫)感想
竜と絆を結ぶ竜使いの故郷・翡翠の里が一夜にして滅びた。ただ一人生き残った少女ミュースは、里を滅ぼした者たちへの復讐を誓い、黒竜のシャグランの封印を解き放って旅に出るファンタジー。里の王であった父や姉を殺した仇としてユージーンを追うミュースと、彼によって解き放たれ美しい青年の姿で現れたシャグラン、長らく彼を封印していた白蛇による旅。姉の婚約者との対決では辛い現実に動揺しましたが、それを乗り越えて見事打ち勝ってみせた彼女には応援したくなるものがありますね。なかなか業の深い因縁を抱えている物語ですが今後に期待。
読了日:11月26日 著者:志村 一矢
お前ら全員めんどくさい! (4) (メテオCOMICS)お前ら全員めんどくさい! (4) (メテオCOMICS)感想
表紙の人はあんまり出番なかったですね(苦笑)得意じゃないことでも先生のために頑張る一宮とか、栗原の意外な一面とかあったりもしますけど、どういう方向に向かうんですかねこれ。
読了日:11月25日 著者:TOBI
くりかえす桜の下で君と (メディアワークス文庫)くりかえす桜の下で君と (メディアワークス文庫)感想
高校1年生の望月譲はいつの間にか自分が入学式の日に戻っていることに気がつく。同じ境遇の生徒会長から学校の一定人数がループしていることを知らされた譲が、図書室で出会った少女・桜庭のことを気になり始める物語。出ていく方法は、ループの中で誰かと恋人になること。読書家の譲に書いている小説の感想を聞きにきた桜庭と、ループに加わってきた片想いの相手・三瀬。二人の間で揺れて自分の想いがどこにあるのか分からなくなり戸惑う譲でしたけど、臆病で不器用なだけの彼女の想いにきちんと気づいてあげられて良かったです。次回作にも期待。
読了日:11月25日 著者:周防 ツカサ
死んでも死んでも死んでも死んでも忘れないと彼女は泣いた (ダッシュエックス文庫)死んでも死んでも死んでも死んでも忘れないと彼女は泣いた (ダッシュエックス文庫)感想
切ない約束の言葉を残し由依が去った1年後の夏。待ち焦がれた再会の日に約束通り由依が姿を見せるシリーズ第二弾。何度も夢に見るほど由依との再会を待ち焦がれていた陵介。しかし実際に再会するとかけがえのないものを失ってしまっていた由依。戸惑いを隠せないまま仲間たちと協力してそれを取り戻そうと試行錯誤する陵介と由依の夏休みがとてももどかしくて、取り戻してゆく関係を大切にするがゆえにすれ違ってしまう二人の距離感も切なかったですが、その決断の先にいつか普通に二人で過ごせる日が来るんですかね。まだ続巻あるようなので期待。
読了日:11月25日 著者:斧名田 マニマニ
文句の付けようがないラブコメ 6 (ダッシュエックス文庫)文句の付けようがないラブコメ 6 (ダッシュエックス文庫)感想
世界を救う英雄たる使命を背負った少女の生い立ち。そして少年との出会い。さらに3人が加わって世界が構成されてゆく過程が明かされるシリーズ完結巻。おチヨさん、ハルコ、クルミが参加したそれぞれの経緯と三人で行ったこれまでの反省会。そもそも名前すらなかったセカイ、ユウキとの初々しい馴れ初めとそこから積み上げてきたもの。永遠とも思えた輪廻の果てにあったひとつの結末。いろいろありましたが試行錯誤を繰り返した彼らがようやく手に入れたごくありふれた日常には微笑ましい気分になりました。今後物語をどうするのか気になりますね。
読了日:11月25日 著者:鈴木 大輔
鳥居の向こうは、知らない世界でした。 癒しの薬園と仙人の師匠 (幻冬舎文庫)鳥居の向こうは、知らない世界でした。 癒しの薬園と仙人の師匠 (幻冬舎文庫)感想
複雑な家庭事情のために孤独な生活を送る女子大生・千歳。彼女が二十歳の誕生日に神社の鳥居を越え「千国」という異界に迷い込み、仙人薬師・零に拾われ彼の弟子として働くことになる物語。日本人が初代国王となって建国したどこか日本に似たところがある国「千国」。優しい人たちにも恵まれて新天地で生きてゆくことを決心した千歳が、王国の後継者争いに巻き込まれながらも自分らしさを取り戻し見出してゆく物語は、いかにも著者さんらしい美味しいご飯描写もあったりで、既存作とうまく差別化してシリーズ化してもらえたら嬉しいなと思いました。
読了日:11月24日 著者:友麻 碧
お前ら全員めんどくさい!(3) (メテオCOMICS)お前ら全員めんどくさい!(3) (メテオCOMICS)感想
こっそりと先生との秘密を抱える一宮の姿が可愛かったですけど、あくまでマイペースな変わり者の栗原や、先生を意識する妹の方ではなくなぜか榎本姉に先生といろいろあったりする展開には苦笑い。そしてまさかの新キャラ追加とは思ってなかったです。恋する女の子たちはみんな可愛いけど、どうなるんでしょうね、これは…。
読了日:11月24日 著者:TOBI
異世界迷宮の最深部を目指そう 8 (オーバーラップ文庫)異世界迷宮の最深部を目指そう 8 (オーバーラップ文庫)感想
思わぬ形で明らかになってゆく千年前の契約。カナミたちはそれに大きく動揺し振り回されながらも、ついに境界戦争に従軍しているパリンクロンを捉える第八弾。カナミ・ディア・ラスティアラたちの過去が断片的に明らかになり、錯綜する情報に振り回され敵味方も二転三転するような難しい状況でしたが、混乱して心折れかけながらもそれを乗り越えてみせたカナミは見事でしたね。ただ過去に固執していたパリンクロンとの壮絶な戦いの決着も終わりの始まりでしかなかったようで、予想もしなかった新展開がこれからどうなってゆくのか次巻が楽しみです。
読了日:11月24日 著者:割内タリサ
エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 5 (MF文庫J)エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 5 (MF文庫J)感想
氷室義塾は米国政府の確約を取り付け、日本を半世紀守護してきたネイバー7番機・明星の奪取計画を立案。しかしバレッタ条約の違反という諸刃の剣ともなるカードが思わぬ展開に繋がる第五弾。明らかになってゆく本物の氷室夏樹の正体、計画を頓挫させるべく反撃の策を立てる保守的な日本政府、ネイバー発生の真実を知ってしまう大和。前半に明るい未来を信じていた生徒たちの描写があっただけに、後半の暗転はあまりにも厳しくて、かすかに見えかけた希望すら根こそぎ潰えたように思える結末には愕然としました。ここから光明はあるんでしょうか…。
読了日:11月23日 著者:東 龍乃助
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。5 (HJ NOVELS)うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。5 (HJ NOVELS)感想
遂に長年の恋心が実を結ぶも、自分に課せられた逃れられない宿命を知ってしまったラティナ。大切な人を傷つけられたくない思いから自らを犠牲にする選択をしたことにより、デイルもまた大きな決断を下す第五弾。ラティナの決断はやや早計でしたが、消えてしまった愛する人を取り戻せる可能性があるなら、溺愛していたデイルが取る行動は一つですよね(苦笑)その戦いが伝説になりそうとか、思わせぶりの伝聞を聞いた後の行動とか甘やかし過ぎとか分かりやすい展開でしたが、再会できたからこそお騒がせな二人はよくよく話し合うべきだと思いましたw
読了日:11月23日 著者:CHIROLU
14歳とイラストレーター (MF文庫J)14歳とイラストレーター (MF文庫J)感想
イベントでコスプレイヤー乃木乃ノ香(14歳)と知り合い、ファンだった彼女に家に手伝いに来てもらうようになったプロ絵師・京橋悠斗と、曲者揃いの仲間たちとのドタバタな日常。作中では絵師さんの描くことは楽しくても大変なことも多いその生活や、なるほどなと思うリアルな事情などもいろいろ語られていて、懇意にする個性的な濃い仲間との繋がりや彼らのために奔走する姿にはいいやつだなあと思いましたけど、そんなつもりはなくても14歳との日常は傍から見たら通報待ったなしですね(苦笑)話としてもなかなか面白くなりそうで続巻に期待。
読了日:11月22日 著者:むらさき ゆきや,溝口 ケージ
このライトノベルがすごい! 2017このライトノベルがすごい! 2017感想
ランキングは今回わりとフレッシュなラインナップが出てきて、細かいところではこれがここに来るの?はあるにしても、全体的にはなるほどなあと納得。単行本の方は何とも言えない感じでしたけど、良かったんじゃないでしょうか。作品ランキングではやや存在感が薄かった感もある電撃文庫が、キャラ部門では上位という結果はなかなか興味深かったです。個人的にはこれを読んで読んでみようかなと思うような新鮮な発見はあまりなくなってきてはいますが、ランキングに顔を出せるような新作が来年もまたたくさん出てくることを期待したいところですね。
読了日:11月22日 著者:
繰り巫女あやかし夜噺~お憑かれさんです、ごくろうさま~ (マイナビ出版ファン文庫)繰り巫女あやかし夜噺~お憑かれさんです、ごくろうさま~ (マイナビ出版ファン文庫)感想
古都にある玉繭神社の分社で布を織りつつ、大学の非常勤講師として機織りを教える絹子。そんな彼女が教え子たちとの交流から事件に巻き込まれゆく謎解き噺。田舎の辺鄙な村から出てきて社務所を管理する大家や美味しい料理を作ってくれるクロやシロと住んでいる、特殊体質でやたらと食いしん坊な絹子。彼女の周囲で連鎖的に発生するホラーめいた事件や、徐々に明らかになってゆく田舎での彼女の過去には強いインパクトがあって、複雑な因縁を背景に抱えている大家と絹子の関係も今後が気になるところですね。続編あるようならまた読んでみたいです。
読了日:11月22日 著者:日向夏
空戦魔導士候補生の教官11 (ファンタジア文庫)空戦魔導士候補生の教官11 (ファンタジア文庫)感想
世界の覇権を賭けた空戦武踏祭決勝戦。ベベルの崩力と呪詛の圧倒的な力に次第に追い込まれてゆくミソラたち。しかし見守るカナタはなかなか戦いを止めず、意外な形で決着を迎えることになる第十弾。交渉が決裂してしたことで人類と魔甲蟲の全面対決に向かう中、密かに失う代償の厳しさを知りながら力を使う覚悟を決めたカナタと、力不足を突きつけられながらも諦めずに最終決戦に共に臨もうと奮闘する小隊の少女たちの健気な姿には、どこか一抹の不安を感じてしまいましたが、うまく乗り越えていい感じに話がまとまってくれるといいんですけどね…。
読了日:11月21日 著者:諸星 悠
からかい上手の高木さん 4 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)からかい上手の高木さん 4 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
夏休みに入っても何だかんだで高木さんと出会って、相変わらずからかわれてる西方くん。今回は高木さんがわりとギリギリのところまでぐいぐい攻めていた感もあったけれど、西方くんは目をそらしまくりでドギマギしてましたね(苦笑)一枚上手の高木さんがどうからかいながら攻略していくのか今後に期待。
読了日:11月21日 著者:山本 崇一朗
グランクレスト戦記 8 決意の戦場 (ファンタジア文庫)グランクレスト戦記 8 決意の戦場 (ファンタジア文庫)感想
ダルタニア太守ミルザーを討ち取ったことで、ついにアルトゥーク条約の盟主として認められたテオ。戦争を推し進める同盟を抑えるべく、第三勢力となって連合と同盟の和解による大戦終結を目指す第八弾。終結に向けて物語が大きな転換期を迎える中で、その狭間に生まれてゆく登場人物たちが迫られる難しい決断とその生き様、愛憎劇は、そのひとつひとつがとても印象的でした。テオの熱い想いに打たれてマリーネを救うために参戦を決めたアレクシスが見せた姿はや意外でしたけど、思うところに真っ直でブレないテオとシルーカの今後がても楽しみです。
読了日:11月21日 著者:水野 良
アサシンズプライド4 暗殺教師と桜乱鉄道 (ファンタジア文庫)アサシンズプライド4 暗殺教師と桜乱鉄道 (ファンタジア文庫)感想
シクザール公爵セルジュとの取引でクーファが彼の影武者を務めることになり、公爵の妹サラシャに親友ミュール、メイドに扮したメリダエリーゼらとともに王爵として旅行することになる第三弾。いろいろ制約が多く襲撃もあった王爵になるための4つの聖石を集める道中。相変わらずクーファが鈍感でやや空振りな感もあった主従逆転でしたが、同行した女の子たちとのドキドキシーンは満載でしたね(苦笑)でもセルジュにはいろいろ裏がありそうな雰囲気で、今後の苦境を予感させる上に最後に落とされた爆弾。またひと騒動ありそうで次巻が楽しみです。
読了日:11月20日 著者:天城ケイ
ゲーマーズ!6 ぼっちゲーマーと告白チェインコンボ (ファンタジア文庫)ゲーマーズ!6 ぼっちゲーマーと告白チェインコンボ (ファンタジア文庫)感想
ショッキングな景太と亜玖璃の事件で大ダメージを負った花憐と上原(とその他の面々)。もやもやした想いがあちこちにある中で、GOMのゲームで遊ぶために再び同じメンバーが集まる第四弾。花憐は壊れてるし上原も色んな意味でもやもやしていましたが、何よりも景太の斜め上の勘違いぶりが群を抜いていて事態の混乱に拍車を掛けてる感が(苦笑)弟もまた場をかき回すぶっ飛んだ存在でしたねー。ようやく収束しかけた状況で再び落とされる爆弾w 基本的には盤石にも思えますけど、周回遅れで参戦したヒロインの巻き返しというか悪あがきに期待。
読了日:11月20日 著者:葵 せきな
冴えない彼女の育てかた 11 (ファンタジア文庫)冴えない彼女の育てかた 11 (ファンタジア文庫)感想
英梨々、詩羽先輩をモデルにしたシナリオ執筆で、彼女たちの問題をクリアした倫也。伊織にも「最高のモノを作れ」と煽られ、ついにメインヒロイン『叶巡璃ルート』を書き始める第十一弾。一瞬冒頭二人相手に頑張ったのかと思ったら全然そんなことなくて(苦笑)一向に進まないメインヒロインルート執筆に迷走する倫也。何というかこれまでの傍若無人ぶりを徹底的にダメ出しされて、それでも傍から見たら甘々で親密以外の何者でもない距離感を改めて自覚した二人のさりげないやりとりに轟沈させられました…ここからどう動いていくのか楽しみですね。
読了日:11月19日 著者:丸戸 史明
七日の喰い神 4 (ガガガ文庫)七日の喰い神 4 (ガガガ文庫)感想
ウミネコのサキちゃんに逃げられ、七日とのやりとりもすれ違うラティメリア。祈祷士協会解散を目論むGHQの動きに対し、「最後の切り札」を楯に紙燭龍之介が自らの悲願を遂げようとする第四弾。六花の面影を重ねていると反発し、混戦の末に六花のマガツカミの生き残りと行動を共にするラティメリア。六花への複雑な思いを抱えるかつての仲間たちと六花のマガツカミが集結しての最後の闘いは激しくも切なさを感じさせるもので、だからこそ残されたラティメリアたちが明るい希望を見いだせた結末にはどこかホッとしました。次回作も期待しています。
読了日:11月19日 著者:カミツキレイニー
転生少女の履歴書 2 (ヒーロー文庫)転生少女の履歴書 2 (ヒーロー文庫)感想
紆余曲折の末に伯爵家の養女に迎えられたリョウが貴族の学校へと入学し、昔小間使いとして仕えていたレインフォレスト伯爵家の兄弟カイン・アランと再会する第二弾。10歳という設定ではやや無理あるかなーとも少し感じた学園生活でのやりとりでしたけど、いろいろ拗らせていてうっかりリョウのストーカーになってしまったアランには苦笑い。自分を理解してくれる友人を増やしつつも魔法使いと人間という容易に埋まらない差も痛感して、どうにかしようと動き始めたリョウでしたけど、最後にどこか不穏な遭遇があったりで続巻以降の展開に期待です。
読了日:11月18日 著者:唐澤 和希
転生少女の履歴書 1 (ヒーロー文庫)転生少女の履歴書 1 (ヒーロー文庫)感想
勉強・スポーツ・芸術と、あらゆる分野で優秀な成績を修めながらも、親の愛に恵まれずに不慮の事故で人生を終えた少女が、貧農の6人兄弟の末娘・リョウとして異世界転生する物語。大人が無策の状況でこんなにいろいろ画期的な発明をする幼児がいたら…と最初は苦笑いしながら読んでいましたが、突然売られて貴族の小間使い→山賊に攫われてとなかなか波乱な人生ですね。密かに家族愛飢えていて時々不安も顕在化する彼女ですけど、魔法使い頼みになってしまっている歪んだ世界の構造に気づいた彼女が今後どう動いていくのか、期待のシリーズですね。
読了日:11月18日 著者:唐澤 和希
となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代感想
現代イスラム地域を30年以上見つめ続けてきた研究者である著者が、今なぜイスラム教徒との関係が「こんなこと」になっているのかを解説した一冊。欧州の世俗主義的感覚からすると奇異にしか見えない行動も、彼らなりの理由があることがとても分かりやすく書かれていて、それを容認されず排他主義的な迫害を受ける一方で、過激派の行動や難民問題があったりで、線引せずに歩み寄ってお互いを理解しようとする、容認する意識はとても大切なことだと改めて感じましたが、ここまで複雑にこじれてしまうと修復するのはなかなか大変だなとも思いました。
読了日:11月17日 著者:内藤正典
お前ら全員めんどくさい! (2) (メテオCOMICS)お前ら全員めんどくさい! (2) (メテオCOMICS)感想
妹をいじるためにそこまでしちゃいますか...と思った榎本姉もまさかの参戦ですかw 水着回・肝試し回と定番イベントを消化していった今回は、榎本妹も可愛かったし、素直になれない一宮もなかなか。相変わらずめんどうな面々でしたけど、あくまで先生であることに異様なこだわりを見せるブレない栗原にはちょっと苦笑いでした(苦笑)
読了日:11月16日 著者:TOBI
後宮陶華伝 首斬り台の花嫁は謎秘めし器を愛す (コバルト文庫)後宮陶華伝 首斬り台の花嫁は謎秘めし器を愛す (コバルト文庫)感想
凱帝国の三人公主のうち、今まで一度も縁談が来たことのない長女・鳳姫を見初めた鬼淵国の若き王・神狼の物語。少しずつ距離を縮めてゆく陶器大好きで真っ直ぐな公主と、容易には癒やされない辛い過去を抱える異民族の王の関係。いくら訳ありで不器用でもなぜこれまで縁談来なかったのか疑問でしたが、そんな状況だと来るわけないなと納得(苦笑)周囲の歪んだ想いによってすれ違う結末に終わらないか少し心配でしたが、困難も一緒に乗り越えてきちんと向き合えるようになった二人ならと安心しました。しかしそれにしてもこの一族の業は深いですねw
読了日:11月16日 著者:はるおか りの
お前ら全員めんどくさい! (1) (メテオCOMICS)お前ら全員めんどくさい! (1) (メテオCOMICS)感想
国語教師・クニヒコになぜか絡んでくる、自称「先生の友達」な眼鏡女子・一宮カズミ。「先生大大大大好き」な栗原リホや委員長・榎本エイコ、おっとり教師・小雪も絡んで繰り広げられる王道学園ラブコメディ。好きになるまでの過程はあまり描かれていなかったですが、それぞれのやり方でクニヒコにアプローチしてくる女の子たちはとても可愛いですね。バレたらクビになりそうなドタバタぶりはなかなか楽しかったので続巻に期待。
読了日:11月15日 著者:TOBI
天使は奇跡を希う (文春文庫)天使は奇跡を希う (文春文庫)感想
今治の高校に通う良史のクラスに転校してきた本物の天使・優花。彼女の正体を知った良史が再び天国に帰れるよう協力することになり、幼馴染の成美と健吾も加わって絆を深めていく物語。一緒に行動してゆく過程で天使に良史が惹かれてゆくお話なのかと思いながら読んでいましたが、中盤で物語が反転したことで明らかになっていく一つの嘘と、知られざる悲壮な決意が秘められたもう一つのストーリー。再び辿ってゆく行動の一つ一つが持っていた意味に切なくなりましたが、それを最後の最後で悲劇で終わらせなかった仲間の絆には救われる思いでした。
読了日:11月15日 著者:七月隆文
あしたはひとりにしてくれ (文春文庫)あしたはひとりにしてくれ (文春文庫)感想
人知れず秘密を抱える成績優秀で家族思いの高校生・瑛人。密かに埋めていたくまのぬいぐるみを掘り出しにいった瑛人が、土の中に埋まった謎の女性を発見する物語。彼が拾ってきたアイスをあっさり受け入れてゆく家族にも驚きましたが、どこか歪んでいる状況がそのままであるはずもなくて、二転三転して何もかも一度はぶち壊されてゆく、勢いある怒涛の展開には著者さんらしさがありました。悩めるアイスもようやく吹っ切れて、瑛人も自分がどうしたかったのか気づけて良かったですけど、一人で拗らせてしまうとどうしていいか分からなくなりますね。
読了日:11月15日 著者:竹宮ゆゆこ
最弱無敗の神装機竜《バハムート》11 (GA文庫)最弱無敗の神装機竜《バハムート》11 (GA文庫)感想
遺跡『塔』攻略に成功し『補佐官交換』の名目で学園にコーラルがやってくる中、ラフィ女王より密命が与えられる第十一弾。ルクスと女の子たちは相変わらずな感じで、極秘任務はあっさり気づかれ過ぎなのではとか思いつつも、密かにルクスのために覚悟を決めて行動していた夜架にとっては大きな転機となりそうですね(これからどうなるんだろうとも思いますがw)。アーカディア一族のことが徐々に明らかになってゆく一方で、何やらありそうなルクス兄妹の謎も気になるところですけど、密かに一人胸に秘められた罠が今後どう作用するのか今後に期待。
読了日:11月14日 著者:明月 千里
逃げるは恥だが役に立つ(1) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(1) (KC KISS)感想
派遣切りにあって再就職もままならないみくりが、娘を心配する父親に、会社の部下・津崎さんのハウスキーパーを頼まれる。そしてある日、津崎さんから思いがけない提案を持ちかけられる物語。ドラマもなかなか盛り上がっていますけど、コミックの方もいろいろ興味深くて面白いです。これは続きを読みたくなりました。
読了日:11月14日 著者:海野 つなみ
思い、思われ、ふり、ふられ 3 (マーガレットコミックス)思い、思われ、ふり、ふられ 3 (マーガレットコミックス)感想
和臣のことが気になる朱里とそれを知って複雑な気持ちになる理央、彼のことを思うと胸が苦しくなる由奈。ものの見事にベクトルがすれ違っているのには苦笑いでしたけど、みんなめんどうくさいわりに関係が変化しうる余地もあるのかしらと思ったら、最後でまさかの衝撃的な展開。いやこれは踏み込んでいまいましたねえ。どうなるんだろう。
読了日:11月14日 著者:咲坂 伊緒
おいしいベランダ。 2人の相性とトマトシチュー (富士見L文庫)おいしいベランダ。 2人の相性とトマトシチュー (富士見L文庫)感想
葉二の元カノとケジメもついて秋のベランダ収穫ごはん…と思いきや葉二からの告白でとりあえず恋人同士になった二人。見切り発車に動揺するまもりと仕事が多忙を極める葉二の変化を描く第二弾。いきなり交際開始にも驚きましたけど、経験不足で変化についていけず、葉二にも確認できなくて挙動不審になってゆくまもりがいかにもあるあるな感じで苦笑い。本人に自覚はないけどなにげにモテモテで無防備なまもりに、クールなように見せていた葉二も実はいろいろ考えてたんですね。考え過ぎてすれ違う不器用な距離感がとても二人らしくて良かったです。
読了日:11月14日 著者:竹岡 葉月
浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。 (富士見L文庫)浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。 (富士見L文庫)感想
浅草に住み地元グルメをこよなく愛する訳あり女子高生・茨木真紀。人間なのに日々あやかし関連の厄介ごとに首を突っ込み、前世で夫だった天酒馨たちを振り回すほのぼのあやかしラブコメディ。前世が茨木童子だった真紀と前世で夫の酒天童子だった馨。生まれ変わって幸運にもまた巡り会えた二人が繰り出す以心伝心の夫婦漫才と、巻き込まれるあやかし絡みの騒動で構成されるストーリーで、姐さん気質の心優しい真紀と何だかんだ言いながら彼女のために奔走する馨が安心安定の夫婦っぷりでした(まだ夫婦じゃないけどw)続刊期待の新シリーズですね。
読了日:11月13日 著者:友麻碧
かくりよの宿飯 五 あやかしお宿に美味い肴あります。 (富士見L文庫)かくりよの宿飯 五 あやかしお宿に美味い肴あります。 (富士見L文庫)感想
磯姫の想いを継ぎ「海宝の肴」担当を買って出た葵。早速献立の考案や食材集めに奮闘する彼女と銀次の元に「天神屋」から思わぬ助っ人がやってくる第五弾。騒動を通じてライバル宿「折尾屋」の面々とも心を通わせてゆく葵。彼女を快く思わない存在の心無い仕打ち。それでも葵は仲間の助けもあって苦境を乗り越えてよく頑張っていましたけど、彼女を助けるためにこっそり現れる大旦那様がいい感じに存在感あって、とてもポイント高かったですね(苦笑)一つ転機を迎えた葵も感じ入るところがあったようで、今後の展開がとても楽しみになってきました。
読了日:11月13日 著者:友麻碧
青春のアフター(3) (アクションコミックス(月刊アクション))青春のアフター(3) (アクションコミックス(月刊アクション))感想
さくらを冷たく突き放した鳥羽と、2人きりの生活に戻ったことを喜ぶみい子。そんな彼らに倉橋を加えた4人で大人の修学旅行に行くことになる第三弾。鳥羽はひとつ大きな決断をしましたけど、一方で葛藤は依然として解消されないままの危うい状況。こうなったらまあそのままでは終わらんですよね(苦笑)次巻が完結ということで、どのような結末を迎えるのか気になりますね。
読了日:11月13日 著者:緑のルーペ
恋と嘘(5) (講談社コミックス)恋と嘘(5) (講談社コミックス)感想
由佳吏に運命の相手を問う謎の少女・五十嵐柊。彼女の背景は明かされたけれど核心には触れられないままで、ほんとに好きなんだなという高崎美咲の想いがあって、由佳吏と二人だけの秘密を抱えて、二人ともいい関係を築きつつある莉々奈との関係がどうなってゆくのか気になっちゃいますね。仁坂兄見てると制度も悪いことばかりじゃないんだろうけど...仁坂は切ないなあ。
読了日:11月12日 著者:ムサヲ
29とJK2 ~大人はモテてもヒマがない~ (GA文庫)29とJK2 ~大人はモテてもヒマがない~ (GA文庫)感想
業務命令で社長の孫娘でJKの花恋と交際する29歳社畜・槍羽鋭二。「顧客情報漏洩」の可能性を示唆され八王子営業所に調査任務を帯びた上司を迎えることになる第二弾。コーチとして花恋の投稿作品一次突破を命じられる一方で新上司・百目鬼との関係に苦慮し、彼の露骨なセクハラに苦しめられる渡良瀬。自らも嵌められていくつもの苦境が重なるかなり苦しい展開でしたけど、それでも目をそらさずにひとつひとつきちんと向き合う鋭二だからこそ、苦境を乗り切れたんでしょうかね。様々な意味で転機を迎えた今回、決断したその後の展開が楽しみです。
読了日:11月11日 著者:裕時悠示
ディエゴの巨神 (電撃文庫)ディエゴの巨神 (電撃文庫)感想
新大陸発見に沸き立つ変革の時代。密かに陰陽術の研究に励む海洋国家スピネイア王国の青年ディエゴが、腐れ縁の友人アルバロと共に新大陸遠征軍の船に乗り込む物語。遠征軍を撃退する森を守る巨神の存在と欺かれた原住民たちの不信、そしてディエゴの悔恨と彼を取り巻く複雑な因縁。理想を持つがゆえに現実に思い至らない面もあったディエゴでしたけど、レラやローゼンといった原住民たちと交流するうちに自分のなすべきことを見出してゆく展開は、新大陸と旧大陸の間で新たに時代を切り開こうとする熱い想いがぶつかりあってとても面白かったです。
読了日:11月11日 著者:和ヶ原 聡司
幸せ二世帯同居計画 ~妖精さんのお話~ (電撃文庫)幸せ二世帯同居計画 ~妖精さんのお話~ (電撃文庫)感想
とある事情により家を失い公園でサバイバル生活を送っていた瀬尾兄妹が近所で発見した空き家にこっそり移住。でも実はそこには同級生の莉緒がたった一人で生活していることが判明する物語。未成年だけで一緒に借家で生活する設定がちょっとだけ気になりましたが、過去の出来事から人を信じられなくなっていた莉緒に「妖精さん」として出会い、一緒に住むことで発生する数々のエピソードを通してお互いを理解するようになり、少しずつ「家族」としての絆を育んでゆく展開は、相手を大切に想う気持ちが感じられてとても温かい気持ちで満たされました。
読了日:11月10日 著者:五十嵐 雄策
魔王なあの娘と村人A(11) ~魔王さまと俺たちのグラデュエーション~ (電撃文庫)魔王なあの娘と村人A(11) ~魔王さまと俺たちのグラデュエーション~ (電撃文庫)感想
勇者である光ヶ丘翼からもたらされた、魔王・竜ヶ峯桜子が魔王の個性を剥奪される可能性。学校にも来なくなってしまっていた桜子に対し、自分に何が出来るのか思い悩む最終巻。桜子の個性の発露に影響を及ぼしている悩み事。それに気づかぬまま友人・斉藤の提案で桜子を誘って遊園地でダブルデートする佐東。桜子のために勇者も巻き込んで奔走する佐東でしたけど、迷いはあっても想いはずっとブレなかった桜子に対して自分の気持ちに自覚がなさ過ぎましたね(苦笑)でも良かったなと思える結末で安心しました。巻末に試し読みがあった新作にも期待。
読了日:11月10日 著者:ゆうき りん
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXI (電撃文庫)ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXI (電撃文庫)感想
イクタの推挙によって、三等文官として国政に携わることになった少女ヴァッキェ。アナライ博士の弟子で、イクタの無邪気な妹弟子が波乱を巻き起こす第十一弾。誰もが畏れる女帝に対し真っ向からぶつかっていく訳ありの過去を持つヴァッキェ。これまで身近にいなかった同年代の女の子で、確かにこういう存在が必要だったんだろなと納得。そしてイクタもいろんな意味で思い切ったなとしみじみ…。ハロの覚悟も感じ取れた今回でしたが、新局面を迎えそうな終盤でおいしいところを持っていくように現れた存在が場に混沌をもたらすか、今後の展開に期待。
読了日:11月10日 著者:宇野 朴人,さんば挿
小説 この世界の片隅に (双葉文庫)小説 この世界の片隅に (双葉文庫)感想
広島の江波で生まれ昭和19年、18歳で呉に嫁いだ絵が得意な少女・すず。戦時下の広島・呉を生きるすずの日常と軌跡を描く数々の漫画賞を受賞した原作コミック、待望の劇場アニメ化のノベライズ版。彼女を見初めた夫となる周作に請われて、終戦直前の空襲が日常茶飯事であった呉に嫁いできたすず。娘を連れて義姉が出戻ってきたり、周作の気になる過去があったり、いくつもの辛い出来事に見舞われたりで、すずもいろいろ大変だったろうなあとも感じましたけど、それでも終戦を迎えて前も向いて生きようとするすずたちを応援したくなる物語でした。
読了日:11月09日 著者:こうの 史代,蒔田 陽平
亜人ちゃんは語りたい(4) (ヤンマガKCスペシャル)亜人ちゃんは語りたい(4) (ヤンマガKCスペシャル)感想
デュラハンの首と胴体が分離している不思議を、高橋先生の友人交えて科学的考察したり、なぜか教頭先生に亜人たちばかり構い過ぎているのではと指摘され、いろいろ考え込んでしまう高橋先生。でも佐藤先生含めて亜人たちにとって高橋先生の存在はかけがえのないもので、それをきちんと伝えた亜人ちゃんたちの行動も尊かったし、彼の行動が周囲にもいい影響を与えていることを教頭先生も気づいてくれて良かったです。
読了日:11月09日 著者:ペトス
異世界図書館へようこそ2 (角川スニーカー文庫)異世界図書館へようこそ2 (角川スニーカー文庫)感想
図書館と共に異世界に召喚されはや8ヶ月。数々の奮闘にも関わらず女王リーネからの理不尽な無茶振りや無慈悲な言葉に報われないと感じていた優一の元に、好条件で異種族からのオファーが舞い込む第二弾。相変わらずな脳筋ベルの優一大好きっぷりには苦笑いでしたが、リーネとの行き違いから発生した今回の騒動は、ちょっとお互いいろいろ言葉だったりもう一歩踏み込む勇気が足りてなかったのかなと。でもいい感じにまとまってめでたしめでたしと思えるこの作品の読後感はとても好きです。登場するキャラたちもよく動いていますし、また続巻を期待。
読了日:11月09日 著者:三萩 せんや
あなたのいない記憶あなたのいない記憶感想
絵画教室をやめて以来、大学で約十年ぶりに再会した優希と淳之介。旧交を温める二人が講師の息子だった「タケシ」という人物について、それぞれ記憶が書き換わっていることに気づくミステリ。タケシを絵本に登場する架空の人物だと思っていた優希と、有名スポーツ選手だと勘違いしていた淳之介。虚偽記憶の謎を解明するためにタケシのことを二人が調査する過程で明らかになってゆくその真相は、大切な人には幸せになって欲しいと強く願う優しさから生まれたもので、辛くて切ない決断をあえて貫き通そうとするその決意には強く心を揺さぶられました。
読了日:11月08日 著者:辻堂 ゆめ
亜人ちゃんは語りたい(3) (ヤンマガKCスペシャル)亜人ちゃんは語りたい(3) (ヤンマガKCスペシャル)感想
やってきた刑事さんはサキュパスの佐藤先生を見守ってきた人なんですね。佐藤先生も心境的に転機を迎えたのかなと感じつつ、ふとした時のしぐさがとても可愛いなと思いました。3人の亜人ちゃんたちもまたいろいろ生態が語られたりもしましたけど、そんな彼女たちとの距離感も人間ができてる高橋先生だからあんな感じになるんですよね。次巻も楽しみです。
読了日:11月08日 著者:ペトス
珈琲店タレーランの事件簿 5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)珈琲店タレーランの事件簿 5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
アオヤマが理想のコーヒーを探し求めるきっかけとなった女性・眞子。11年ぶりに再会した彼女とともに、珈琲店タレーランを訪れて切間美星に引き合わせる第五弾。アオヤマが理想のコーヒーを求めるルーツが明かされた今回でしたが、源氏物語に我が身を重ね合わせて悩める身の上を示唆する謎めいた眞子の言動。彼女との過去の出来事に後ろめたさを感じていたアオヤマと、そんな二人のありように複雑そうにしていた美星の謎解きは、そんな三人の揺れる想いや過去と今の変化がよく表現されていると思いました。次巻もまた楽しみです。        
読了日:11月08日 著者:岡崎 琢磨
校閲ガール トルネード校閲ガール トルネード感想
恋に落ちたアフロヘアーのイケメンモデル(兼作家)と出かけた軽井沢で、とある疑問を持っていた作家の家に招かれ、さらについに憧れのファッション誌の編集部に異動になる第三弾。今回もきっぱりさっぱりな悦子らしさが全開の展開でしたけど、ファッション誌の編集は思っていた以上に大変なんだなと。悦子が実際に編集を経験して感じた「やりたい仕事」と「向いている仕事」の違いはなかなか難しいですね。登場人物それぞれに転機があったりで、シリーズ自体は今回で完結みたいですけど、どこかの作品でまた顔を出してくれたらいいなと思いました。
読了日:11月07日 著者:宮木 あや子
亜人ちゃんは語りたい(2) (ヤンマガKCスペシャル)亜人ちゃんは語りたい(2) (ヤンマガKCスペシャル)感想
種族のせいで恋愛経験ゼロなのに豊富とか思われがちな佐藤先生とか、どこか危うげな感じの中で絶妙なバランスで成り立っている亜人たちの可愛らしさとか、彼女たちの悩みに対して思慮深くきちんと向き合っている高橋先生に好感が集まるのもなるほどなと。少しずつ打ち解けてゆく彼女たちの姿もいいですし、この辺の人間関係がどう変わってゆくのか見守りたいと思いました。
読了日:11月07日 著者:ペトス
君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)感想
三葉と身体が入れ替わるようになった男子高校生・瀧の戸惑いや想い、三葉の幼馴染・勅使河原の考えていること、三葉の父・俊樹と母・二葉の出会いとその後から今に至るまでが描かれるアナザーストーリー。最初は戸惑いが周囲に奇行と思われつつも、頑なに生きるしかなかった三葉にとって転機となった瀧の行動や、地元で生きることを考える勅使河原の想い、三葉の両親にあった意外な知られざるエピソードなど、「君の名は。」の世界観がより深くなるとても興味深いサイドストーリーで、個人的には両親の出会いのエピソードが良かったなと思いました。
読了日:11月07日 著者:加納 新太
放課後美術室 (スターツ出版文庫)放課後美術室 (スターツ出版文庫)感想
高校に入学し母に言われるがまま勉強漬けの毎日を送っていた沙希が、中学の時に見た絵に心奪われてファンになっていた「桐谷遙」先輩と出会う物語。女性だと思っていた先輩の正体がつかみどころのない男であることを知り、母親に内緒で美術部に仮入部する沙希。お互い自覚のないままに交流を続ける中でどうしても気になる、遙を気にかける女性陣たちの存在。そして内緒にしていたことがバレたことによる母親との衝突。少女マンガっぽい展開でしたが、きちんと問題に向き合い解決しようと取り組む沙希の姿に成長を感じる清々しい読後感の物語でした。
読了日:11月06日 著者:麻沢 奏
時をかける眼鏡 王の覚悟と女神の狗 (集英社オレンジ文庫)時をかける眼鏡 王の覚悟と女神の狗 (集英社オレンジ文庫)感想
姫王子ヴィクトリアとポートギース王国で暮らす遊馬とクリスの元に、マーキーズ王国で『女神の狗』が現れたとの知らせが届き、急ぎ帰国することになる第三弾。城下町で変死体が発見され、王の治世に不満を持った女神が国を滅ぼすために遣わすという伝説の狗の仕業だとの噂が広がった今回。二人にこっそりと同行していたキャスリーンにとっては、将来国王になるために成長するいい転機になったのかなと。忠臣クリスはやや気の毒でしたけど、多少のことでは揺らがない信頼関係を築きつつある国王と宰相兄弟の盤石な様子に安心しました。次巻にも期待。
読了日:11月06日 著者:椹野 道流
青の数学2: ユークリッド・エクスプローラー (新潮文庫nex)青の数学2: ユークリッド・エクスプローラー (新潮文庫nex)感想
夏合宿を終えどこか自分を見失い始めていた栢山。そんな状況で偕成高校オイラー倶楽部最後の一人・二宮が京香凜の数列がわかったと語り、波乱を呼び寄せる第二弾。「才能がある」ということはどういうことかを突きつけられ、栢山だけでなく合宿に参加した誰もが思い悩み葛藤する日々。ただそれも数学に対する自分の想いを見失っていただけで、それぞれ向き合って吹っ切れるきっかけは掴めたようですね。栢山が思い悩んでいる間も周囲はしっかり青春していて、それをどこか他人事のように感じていた彼の姿がとても印象的でした(苦笑)続巻も期待。
読了日:11月05日 著者:王城 夕紀
剣と炎のディアスフェルド (電撃文庫)剣と炎のディアスフェルド (電撃文庫)感想
超大国アルキランに突如侵攻されたイアンマッド王国。和議と引き替えに人質として赴くことになった国王の長男王子ルスタットと、残されて次々と危機に見舞われる弟王子レオームの二人の王子の物語。神話的な超越した力と、人が技術を覚え始めた端境期の世界観で、周囲で引き起こされる危機的状況に否応もなく巻き込まれてゆく弟レオームと、アルキランの先進的技術に触れつつ伝説の存在となってゆく兄ルスタットの数奇な運命はとても興味深いですが、それぞれの道を歩み始めた二人がどのような形で再会することになるのか今後がとても楽しみですね。
読了日:11月05日 著者:佐藤 ケイ
<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 1.可能性の始まり (HJ文庫)<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 1.可能性の始まり (HJ文庫)感想
画期的で一大ムーブメントとなったダイブ型VRMMO。大学受験で周回遅れになってしまったものの、兄に誘われて大学生・玲二がゲームに参加する物語。プレイスタイルによって独自に進化する<エンブリオ>を相棒に戦う世界。様々な思惑で事態が再び動き始めた状況で参加した玲二が、癖のある能力の活かし方を試行錯誤しつつ、面白い仲間も加えていく展開はテンポも良くてキャラもよく動き、クマキグルミ姿の兄が解説・サポート役として配置される安心設計。1巻目としては十分な可能性を提示してくれましたし、ここからどう動かすのか次巻に期待。
読了日:11月05日 著者:海道左近
亜人ちゃんは語りたい(1) (ヤンマガKCスペシャル)亜人ちゃんは語りたい(1) (ヤンマガKCスペシャル)感想
亜人の生態に興味を持つ高校生物教師・高橋鉄男と、生徒である「亜人」ちゃんたちとのハイスクール亜人コメディ。わりとほのぼとしたテイストで、亜人の女の子たちもちょっと変わった部分はあるけれど、それぞれ悩みを抱える一人の女の子で、そんな彼女たちと接する鉄男の姿勢には好感。いじらしいサキュバス先生も含めて何かいい感じですねこれは。
読了日:11月04日 著者:ペトス
雨音天袮のラノベ作家養成講座   おまえをラノベ作家にしてやろうか! (講談社ラノベ文庫)雨音天袮のラノベ作家養成講座 おまえをラノベ作家にしてやろうか! (講談社ラノベ文庫)感想
高校卒業後に専門学校の作家養成コースに入学した隆也が、講師として現れた現役女子高生ラノベ作家・雨音天袮やクラスメイトたちと出会い、ラノベ作家を目指す物語。著者さんが気になるところを登場人物を通して伝えたかったのかなとか思いつつも、あざの耕平白鳥士郎三浦勇雄といったラノベ作家も特別授業で出演したりで、意外と楽しめました。主人公が人付き合い下手なのもあってヒロインたちとの人間関係はやや控えめな感じでしたが、その辺も今後の展開に絡めて少し期待したいところ。今回いつもより意識して抑えていたと思いました(何が)
読了日:11月04日 著者:舞阪 洸
放課後の厨房男子放課後の厨房男子感想
創立百二周年を迎えた男子校・県立末那高校。常に部員不足で存続の危機に晒されている料理好きの先輩が立ち上げた通称『包丁部』が新入部員獲得に奔走する物語。膝の故障で陸上部を退部した大地やそれぞれスタンスの違う先輩たちが、1年生部員を獲得するためにあれこれ手を売ってみたり、文化祭でスコーン作りに挑戦してみたり。家庭料理を作れるようにくらいなレベルなためいかにも美味しそうだなあ描写や、舞台が男子校なためにヒロイン的な潤いには乏しかったですけれど、皆青春しているなあと思える一冊でした。優勝した弁当は気になりますねw
読了日:11月03日 著者:秋川 滝美
こちら文学少女になりますこちら文学少女になります感想
文芸担当を希望する入社一年目のマンガを読まないザ・文学少女山田友梨が配属されたのはなんと青年漫画誌。そんな彼女の言動が次々と大きな騒動を呼び起こすお仕事小説。大物作家を激怒させて長寿連載がまさかの終了、童貞が主人公のエッチ漫画の人気は急降下、雑誌を牽引する大ヒット作の作家とはなかなか会えない状況。山田も最初は口ばかり達者で杓子定規な上に、少しばかり配慮が足りない面もありましたが、見方を変えればこれまで分からなかった様々な事情も見えてきたりで、悪戦苦闘しながら乗り越えて成長してゆく姿はなかなか良かったです。
読了日:11月03日 著者:小嶋 陽太郎
リケコイ。 (集英社文庫)リケコイ。 (集英社文庫)感想
恋愛経験ゼロの冴えない理系大学院生の森が、卒業研究をするため他大学からやってきた黒髪メガネの年下リケジョ・羽生と恋に落ちる物語。好みド直球に見えた彼女の意外な一面とあっさり判明した悲しい事実。登場する理系女子たちがわりとドライなのに、ズルズルと諦めきれず自分に都合よく解釈して何度も空回りしたり痛い失敗を繰り返す姿には目を背けたくなりました(苦笑)そこまで悲惨でないラストを読むと随分遠回りした感もありますが、でもこういうのは意外とありそうなシチュエーションで、著者さんの意図通りに反面教師になるといいですね。
読了日:11月02日 著者:喜多 喜久
かぐや様は告らせたい 2 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)かぐや様は告らせたい 2 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)感想
相変わらずな深読みし過ぎな白銀と策に溺れて千載一遇の好機を逸しがちなかぐやのやりとりが面白いですね。お互い猫耳に動揺しすぎw 二人の間で翻弄してるんだかされてるんだかよく分からない藤原ちゃんが今回もいい存在感あって、NGワードゲームでもイキイキしてて楽しそうなのが印象的でした。次巻も期待。
読了日:11月01日 著者:赤坂 アカ
青い月の夜、もう一度彼女に恋をする (双葉文庫)青い月の夜、もう一度彼女に恋をする (双葉文庫)感想
ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの8月。17歳の圭一が京都嵐山にある祖母の家に帰省して、満月の夜に森の中で傘で泉の水をすくう少女・沙紀と出会う物語。印象的な出会いを果たしてから、夜に泉の近くで一緒に過ごすうちに自分の想いを自覚する圭一と、その泉でとある人を待ち続けていた沙紀。全体としてはあっさりとしていて読みやすかったですが、楽しい時間を積み重ねる二人の複雑な想いと、ところどころで圭一が感じた違和感が意外な形で繋がって、少しばかり遠回りしたもののすれ違いの悲しい結末で終わらなくてホッとしました。
読了日:11月01日 著者:広瀬 未衣
スイーツレシピで謎解きを 推理が言えない少女と保健室の眠り姫 (集英社文庫)スイーツレシピで謎解きを 推理が言えない少女と保健室の眠り姫 (集英社文庫)感想
「吃音」を抱える高校生菓奈が、密かに好意を寄せるスイーツ男子の真雪や「保健室の眠り姫」悠姫子と知り合い、スイーツ絡みの事件を解決する連作ミステリ。お喋りは苦手で自信はなくても難事件をひらめきで解決してゆく菓奈。時々加減が分からなくなる彼女にとってうまくフォローしてくれる真雪や悠姫子、事件を通じて理解を深めてゆく友人たちの存在はかけがえのないもので、彼女たちの繊細な心理描写や美味しそうなお菓子の数々を読むと続巻に期待したくなりますね。おまけ話で後輩からはそう見えるんだなーと少しだけ意外な気持ちになりました。
読了日:11月01日 著者:友井 羊