読書する日々と備忘録

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祝4巻刊行!ガガガ文庫「ストライクフォール」の魅力

ストライクフォール」の4巻刊行になりましたよ!

なんと2017年11月以来の刊行です。もう打ち切りかと正直諦めかけていた中での刊行には歓喜しかありません。ボリュームたっぷりで読み応えがある今巻も最高でした。

今回4巻目を刊行するにあたっては担当岩浅さんの並々ならぬ尽力があったようです。

どうしても間が空いてしまっていること、配本がそれほど多くないこともあって、なかなか目に触れる機会も少なく、こういう作品はどうしても苦戦しがちです。ただ途中で諦めてしまった方、まだ読んだことない方も、読んでみれば絶対面白いと思える作品です。普段個々の作品でエントリを作ることは基本的にしていませんが、この作品に関しては作らなければいけないと思いました。この作品がどんな結末を迎えるのか最後まで読んでみたいです。興味を持ってくれた方は是非読んでみて下さい。

 

【ストライクフォールとはどんな作品か】

近未来、人類は宇宙に進出し、惨禍のはてに戦争をやめた。 ……いや、正確には、形を変えた。 代理戦争として発展した宇宙競技、ストライクフォール。 広大な宇宙をフィールドに、敵のリーダーを屠るべく戦うチーム闘技に人々は熱狂した。 万能の泥、チル・ウエポンによって作られたストライクシェルに身をつつみ、プレイヤーたちは宙を駆ける。 故郷のため、栄誉のため、家族のため、あるいは己が夢のために……。

 

この物語はそんなストライクフォールのトップリーグでのプロデビューが決まった若き天才鷹森英俊 同じく熱狂に魅せられ幼なじみの環に見守られながら宇宙を目指すその兄・鷹森雄星。 欲しいものを、宇宙をその手に“掴む”ために空に手を伸ばした兄弟のスペースグラフティです。

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はるか先を行く若き天才な弟・英俊と雄星を見守る幼馴染・環という定まらない三角関係。雄星に変化をもたらしたアデーレとの出会い。アデーレや英俊との戦いの中からようやく力の片鱗を見出しつつあった雄星が思わぬ事態に遭遇し、あえて無謀な戦いに挑むことを決意する熱くスピード感溢れる展開。

 

内外の思惑に振り回されながらも多くの選手達が熱い想いで取り組む「ストライクフォール」という競技もまた魅力的に描かれていで、これまでの概念を覆すような存在によって激変するチーム戦術、その中であがく力不足の雄星がいかに成長してゆくのか、雄星以外の選手たちのエピソードもたくさんあって、そんな彼らが熱くぶつかり合い、一丸となって戦うストライクフォールが面白くないわけがありません。

 

1巻1巻はボリュームたっぷりですがまだ4巻目です。今ならまだ追いつけます。気になってくれる方がいるならぜひ手にとって読んでみて下さい。この物語の魅力にきっと気付けるはずです。

 

ストライクフォール (ガガガ文庫)