Twitterで見るまでうっかり忘れていましたが2/22は猫の日でした。「猫の日(ねこのひ)は日本の猫の日実行委員会が1987年に制定した記念日であり、2月22日に定められている。(ウィキペディア)」ヨーロッパの多くの国がWorld Cat Dayとしてる日は2月17日、ロシアは3月1日、アメリカ合衆国は10月29日と各国でバラバラではあるのですが、いい機会なので猫小説を20作品紹介したいと思います。
予め書いておくと、皆さんベストの猫小説を思い浮かべるととりあえず出てくる作品があると思うので、今回は自分が思い出した中から少しだけ視点をずらして、オススメしてもいいかなと思った作品を紹介することにしました。あとアンソロジー本は意外と紹介される機会が少ないと思ったので、下の方に少し意識して集めています。
1.ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 (集英社オレンジ文庫)
小湊 悠貴
ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人
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小湊 悠貴/井上 のきあ 集英社 2019年05月17日頃
3年弱勤めたパン屋さんを、やむなく離職したパン職人(ブーランジェール)の紗良。その腕を見込まれ、横浜・山手にある「ホテル猫番館」に再就職したけれど、ホテルにはいろいろと“事情”を抱えたお客様がお泊まりのようで……!? 人なつっこいコンシェルジュの要、気むずかしい料理長の隼介ら個性的な面々に囲まれて、宿泊客においしいパンを提供する紗良の毎日が始まる――!
2.猫には推理がよく似合う (角川文庫)
深木 章子
ある日、愛らしく気高くちょっと生意気な“おしゃべりする猫”スコティが、推理合戦を仕掛けてくる。金庫に入っているのは、5カラットのダイヤ、資産家の遺言書、失踪人の詫び状、12通の不渡り手形。怪しい依頼人たちを容疑者に、あれこれと妄想を膨らますふたり(1人と1匹)だったが、なぜか事件が本当に起きてしまう猫愛あふれる本格推理。
3.漱石先生の事件簿 猫の巻 (角川文庫)
柳広司
探偵小説好きの僕はひょんなことから先生の家に書生として住み込むことになった。先生は癇癪持ちで、世間知らず。書生の扱いときたら猫以下だ。家には先生以上の“超変人”が集まり、次々に奇妙奇天烈な事件が舞い込んでくる。後始末をするのは、なぜかいつも僕の仕事だ。先生曰く、「だって君、書生だろ?」。『吾輩は猫である』の物語世界がミステリーとしてよみがえる。ユーモアあふれる“日常の謎”連作集!
4.ブランケット・キャッツ (朝日文庫)
重松清
2泊3日、毛布付き。レンタル猫が我が家にやってきた。リストラされた父親が家族のために借りたロシアンブルー、子どものできない夫婦が迎えた三毛、いじめに直面した息子が選んだマンクス、老人ホームに入るおばあちゃんのために探したアメリカンショートヘア――。「明日」が揺らいだ人たちに、猫が贈った温もりと小さな光を描く7編。
5.柩の中の猫(集英社文庫)
小池真理子
幼い心に芽生える殺意…心理サスペンス長編。ララという猫にだけ心を開く幼い娘、桃子。その父・川久保悟郎との二人の生活に加わった家庭教師の雅代。次第に悟郎に惹かれてゆく雅代だが、ある日、川久保の再婚相手が現れたことで事件が…!?
6.猫の客 (河出文庫)
平出隆
稲妻小路の光の中に登場し、わが家を訪れるようになった隣家の猫。いとおしい訪問客とのこまやかな交情。しかし別れは唐突に訪れる。崩壊しつつある世界の片隅での生の軌跡を描き、木山捷平賞を受賞した傑作。
7.世界から猫が消えたなら (小学館文庫)
川村元気
「この世界からひとつ何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計……そして、猫。僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。
8.みちづれの猫
唯川 恵
離婚して心身ともに打ちひしがれたとき、大切な家族を亡くしたとき、家庭のある男を愛したとき……人生の様々な場面で、猫に寄り添われ救われてきた女性たちを描く、心ふるえる全七編の短編集。
9.本を守ろうとする猫の話
夏川草介
夏木林太郎は、一介の高校生である。夏木書店を営む祖父と二人暮らしをしてきた。生活が一変したのは、祖父が突然亡くなってからだ。面識のなかった伯母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を守るため林太郎の力を借りたいのだという。
10.猫と狸と恋する歌舞伎町(新潮文庫nex)
額賀澪
男子大学生のふりをして気ままに生きるオスの三毛猫・谷中千歳は恋に落ちた。人間の女の子・愛宕椿と。正体を明かせず悩む千歳……けれども椿の秘密の方がもっとすごかった。なんと彼女は歌舞伎町の任侠団体の組長の娘、しかも……!? お互いに秘密を抱えた奇妙なカップルが、運命に翻弄されながらも、自分らしい生き方を選びとる。恋人たちの青春ストーリー。現在2巻まで刊行。
11.きみに、にゃあと鳴いてやる。 わたしが猫になった67日間 (富士見L文庫)
村田天
きみに、にゃあと鳴いてやる。 わたしが猫になった67日間
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村田 天/丹地 陽子 KADOKAWA 2020年07月15日頃
猫になった私が出会ったのは、猫にだけ優しい偏屈な元同級生でした。仕事に疲れたOL・舞原留里は、ある日吉祥寺で一匹の猫となる。自由だ! と喜ぶも猫としての生活力はゼロ。焦っていると、高校の同級生・岸田頼朝に遭遇。ある特異体質を持つ彼に留里(猫)はお持ち帰りされて!?
12.猫が見ていた (文春文庫)
湊かなえ、有栖川有栖、柚月裕子ほか
現代を代表する人気作家たちが猫への愛をこめて書き下ろす猫の小説全7編。 「マロンの話」湊かなえ「エア・キャット」有栖川有栖「泣く猫」柚月裕子 「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」北村薫「凶暴な気分」井上荒野「黒い白猫」東山彰良「三べんまわってニャンと鳴く」加納朋子
13.猫ミス! (中公文庫)
新井素子、秋吉理香子、芦沢央ほか
気まぐれでミステリアスな〈相棒〉をめぐる、豪華執筆陣による全8篇。新井素子「黒猫ナイトの冒険」秋吉理香子「呪い」芦沢央「春の作り方」小松エメル「一心同体」恒川光太郎「猫どろぼう猫」菅野雪虫「オッドアイ」長岡弘樹「四月のジンクス」そにしけんじ「猫探偵事務所」
14.ニャンニャンにゃんそろじー (講談社文庫)
有川ひろ、町田康、真梨幸子ほか
猫を愛してやまない9人の作家・漫画家が贈る、猫好きのためのアンソロジー。〈猫小説〉有川ひろ 『猫の島』町田康 『諧和会議』真梨幸子 『まりも日記』小松エメル 『黒猫』蛭田亜紗子 『ファントム・ペインのしっぽ』〈猫マンガ〉深谷かほる 『夜廻り猫』ねこまき(ミューズワーク)『猫の島の郵便屋さん』北道正幸『ネコ・ラ・イフ』ちっぴ『ヅカねこ』
15.ねこだまり 〈猫〉時代小説傑作選 (PHP文芸文庫)
宮部みゆき、諸田玲子、田牧大和ほか
守り神としての猫、事件を目撃する猫……いま読んでおきたい女性時代作家が描く珠玉のアンソロジー。「猫神さま」(西條奈加)「包丁騒動」(田牧大和)、「だるま猫」(宮部みゆき)など、愛らしくも摩訶不思議な存在である江戸の猫にまつわる短編六作を収録。
16.猫まみれの日々 猫小説アンソロジー (集英社オレンジ文庫)
秋杜フユ、かたやま和華、前田 珠子ほか
人生猫あればラクあり!?人気作家陣が描く、どこかにあるかもしれない猫と誰かの日々を5編収録。かたやま和華「猫町洋裁店」水島忍「猫又の小料理屋さん」毛利志生子「七匹もいる!」秋杜フユ「Cafeトラ猫のマスターは猫を愛しすぎている」前田珠子「ありがとう」。
17.猫だまりの日々 猫小説アンソロジー (集英社オレンジ文庫)
谷瑞恵、椹野道流、真堂樹ほか
オレンジ文庫の人気作家陣が描く、どこかにあるかもしれない猫と誰かの日々。椹野道流「ハケン飯友」谷瑞恵「白い花のホテル」真堂樹「猫町クロニクル」梨沙「縁切りにゃんこの縁結び」一穂ミチ「神さまはそない優しない」
18.猫とわたしの七日間 (ポプラ文庫ピュアフル)
秋山浩二、大山淳子、小松エメルほか
秋山 浩司・大山 淳子・小松 エメル/水生 大海・村山 早紀・若竹 七海 ポプラ社 2015年01月02日頃
猫は不思議と謎を連れてくる。遺産争いに巻き込まれた猫の幽霊騒動、盗難疑惑から浮上した行方不明事件、失われた「絵画」を巡る謎解き、白猫の“わたし"が巻き込まれた奇妙な盗難事件。まねき猫がしゃべり出すユーモアミステリーから、先輩が飼っていた黒猫と過ごした切ない七日間を描く、すこし不思議な物語まで、人気作家6人が「猫と過ごす七日間」という共通設定のもと競作。
19.猫と竜 (宝島社文庫)
アマラ
森の奥。一匹の竜が、魔法を操る猫たちと暮らしていた。永きにわたり猫を守り育てる竜を、猫たちは「羽のおじちゃん」と呼び、人間は畏怖と敬意を込め「猫竜」と呼んだ。竜の庇護を離れた後に、人間と暮らす猫もいる。冒険に憧れる王子と、黒猫の英雄。孤児院の少女に魔法を教える白猫。そして森では、今日も竜が子猫に狩りを教えている。これは、猫と竜と人間の、温かく不思議で、ちょっと切ない物語。3巻まで刊行。
20.先生とそのお布団 (ガガガ文庫)
石川博品