読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

2020年10月に読んだ新作おすすめ本

10月はインパクトのある面白い新作が多くて、整理するのがわりと大変でした(苦笑)その中でおすすめを挙げていくと、ライトノベルではやはりガガガ文庫カミツキレイニーさんの「魔女と猟犬」GA文庫「厳しい女上司が高校生に戻ったら俺にデレデレする理由」「僕の軍師は、スカートが短すぎる」、学園ファンタジーとしては「七人の魔剣姫とゼロの騎士団」にも今後期待したいところ。

 

ライト文芸では白川紺子さんの「九重家献立暦」イヤミスとしてインパクトがある「死者と言葉を交わすなかれ」講談社タイガ2作品、富士見L文庫「京都烏丸のいつもの焼き菓子」あたりはなかなか良かったですね。一般文庫では佐々木匙さんの角川文庫「水神様がお呼びです」天沢夏月さんの「17歳のラリー」が注目でしょうか。

 

単行本は今回読んだ冊数が意外と多かったですが粒ぞろいで甲乙付けがたい感じで、どれを読んでも面白い作品としておすすめできるラインナップです。個人的な好みで綾崎隼さんの「盤上に君はもういない」朝井リョウさんの「スター」を挙げておきます。

 

魔女と猟犬 (ガガガ文庫)

安禄山の叛意が徐々に顕在化しつつあった唐・玄宗の時代。平原太守・顔真卿の下で大隊長を務める張永とその妹の采春の数奇な運命を描く中華小説。文官を目指し信念を曲げず敵陣の刃に倒れた青年・顔季明、彼の仇討ちを計るため故郷を出奔した許婚の采春、季明の遺志を継ぎ新皇帝のいる霊武へと向かった張永。激動の時代の自分ではどうにもならない運命のようなものが感じられて、それでも言葉で人を動かそうとする季明に影響された兄妹のその後は思ってもみなかった展開でしたけど、それぞれの信念の下に生きる彼らの姿がとても印象的な物語でした。