読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

2020年上半期注目のオススメ新作ライトノベル30選

 今年も毎年恒例の上下半期注目新作まとめ企画の上半期版をここからまとめていきたいと思います。今年度上半期は「ライトノベル」を一本にまとめて30作品、「一般文庫」「ライト文芸」「単行本」の4つを順次更新予定です。まずは第一弾として「ライトノベル」を更新しますが、新作以外にも盛り上がった作品はあるので、そのフォローということで上半期注目のシリーズについて、上半期企画が終わった後に別途作成予定です。

 

1.楽園ノイズ (電撃文庫)

  女装して演奏動画をネットにアップし(男だけど)謎の女子高生ネットミュージシャンとして一躍有名になってしまった村瀬真琴。音楽教師・華園先生に正体を知られ、その弱みからこき使われる羽目に陥った彼が、三人の少女と巡り合うボーイ・ミーツ・ガールズ。不真面目な教師・華園を通じて巡り逢うひねた天才ピアニストの凛子、華道お姫様ドラマーの詩月、不登校座敷童ヴォーカリストの朱音。いかにも著者さんらしい主人公にヒロインたちがいて、そのテンポの良いやり取りは癖になって、熱く盛り上がってゆくストーリーは控えめに言って最高でした。

 

2.今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。 (MF文庫J)

  丘の上の七河公園で再会した幼馴染の妹・双原灯火。「流宮の氷点下男」と呼ばれる冬月伊織と、「自称・先輩を慕う美少女」の灯火の大切な人を取り戻そうと願う不器用な二人の物語。住む町に伝わる星の涙の都市伝説と、翌日からあざとく伊織に付きまとうようになった灯火の真意。幼馴染の妹とのあざといラブコメ展開はものの見事に裏切られて、伊織の苦い過去を絡めながら明らかになる不穏な状況があって、大切なものを諦められない灯火に真正面からぶつかってみせた伊織の想いと、二人で乗り越えた先に迎えた結末にはぐっと来るものがありました。現在2巻まで刊行。

 

3.俺の女友達が最高に可愛い。 (GA文庫)

  高校入学時に知り合った趣味ピッタリ相性バッチリな中村カイと学年一の美少女・御屋川ジュン。ゲームに漫画トーク、アニソンカラオケ、楽しすぎていくらでも一緒に遊んでいられる二人の関係を描くピュアフレンド・ラブコメ。放課後はカイの家に入り浸って多趣味を全力で楽しむとか、傍から見たらイチャイチャしてるようにしか見えなくても、堂々と友達宣言しちゃう二人の強固な関係には誰も入り込めなくて、けれど何かあるとお互い真っ赤になってしまう二人の関係は一体何なのか?(苦笑)そんな盤石な二人に波紋を投げかけそうな最後の展開に期待のシリーズです。現在2巻まで刊行。

 

4.オーバーライト ――ブリストルのゴースト (電撃文庫)

ブリストルに留学中の大学生ヨシがバイト先の店頭で発見したグラフィティ。何故か絵には詳しい先輩ブーディシアとともに落書きの犯人探しに乗り出す物語。犯人探しをする過程で出会ったグラフィティを競い合う少女ララや仲間たち。グラフィティの聖地を脅かす巨大な陰謀と、かつて「ブリストルのゴースト」と呼ばれたブーディシアが描くのを止めてしまった理由。登場人物たちのグラフィティへの熱く複雑な想いが交錯する展開でしたけど、真相にたどり着く中で明かされる過去と、葛藤を乗り越えて立ち向かうその姿にはぐっと来るものがありました。

 

5.むすぶと本。 『外科室』の一途 (ファミ通文庫)

本の声が聞こえる少年榎木むすぶ。やきもち焼きの恋人の夜長姫(=本)に激しく嫉妬されながら、本の味方を自認する彼が様々な人と本の問題を解決する学園ビブリオミステリー。学園の王子様・姫倉悠人先輩の協力も得ながら取り組むハナちゃんとの再会を望む「長くつしたのヒッピ」、書店で出会ったとあるラノベの願い、ある本に罹患した少年の苦悩、「十五少年漂流記」と無人島生活といった事件の中で仲良くなった人たちがいて、何より最後の「外科室」の朗読会が迎えた結末が劇的で印象に残りました。彼の物語をまた読んでみたい新シリーズですね。

関連シリーズ:「むすぶと本。 『さいごの本やさん』の長い長い終わり

 

6.スパイ教室 (ファンタジア文庫)

各国スパイが「影の戦争」を繰り広げる世界。落ちこぼれのメンバーばかり7人が集められ、凄腕スパイ・クラウスの指導の下、死亡率九割を超える『不可能任務』に挑むスパイファンタジー。凄腕だけど説明できない教えベタの教師役相手に、騙しあいで打ち勝つ実地訓練に挑む不器用な少女たち。チームとして挑んだ過酷なスパイ任務にも最後まで諦めない少女たちの想いに、ともに戦ったクラウスも少なからず感化されていって、普段の日常からスパイらしい仕掛けを感じさせる展開と、そんな絆を育んでいった彼らの物語をまた読んでみたいと思いました。現在2巻まで刊行。

 

7.Babel (電撃の新文芸)

現代日本から突如異世界に迷い込んだ女子大生の水瀬雫。異世界の辺境に降り立ってしまい途方に暮れる彼女が、魔法文字を研究する風変わりな魔法士・エリクと出会うファンタジー。雫が日本に帰還する術を探すため、魔法大国ファルサスを目指す旅に出る二人。二人の言語を巡るやりとりや考察はとても興味深くて、傭兵ターキスとの出会いという転機から、ネビス湖での出会いやノイ家の塔の呪い、カンデラの街で次々と事件に巻き込まれ、困った人を放っておけない雫の奔走が周囲の人々や事態を動かし、状況を打開してゆく結末がなかなか印象的でした。

 

8.竜と祭礼 (GA文庫)

師の遺言により少女ユーイの杖を修理することになった、半人前の魔法杖職人・イクス。姉弟子たちの助けも借りてどうにか破損していた芯材を特定した彼が、1000年以上前に絶滅した竜の心臓を求めて旅する物語。夏の終わりまでを期限とした竜の伝承を求めての探索、ユーイが抱える過去と杖が壊れた理由、明らかになってゆく竜が絶滅した真相。戦えない二人が主人公であるがために、派手な展開とは無縁でインパクトには欠けますが、しっかりとした世界観の中で動く登場人物の描写は繊細で、明かされた真実とその結末は心に響くものがありました。現在2巻まで刊行。

 

9.カノジョの妹とキスをした。 (GA文庫)

人生で初めての恋人晴香と交際一ヵ月。幸せ絶頂の佐藤博道は突然父親が再婚し、家庭の事情で晴香と離ればなれになった双子の妹・時雨と突然同居することになってしまう青春ラブコメ。小学校からの幼馴染で天真爛漫な晴香と、対照的に学校では猫を被っている優等生でことあるごとにからかってくる義妹の時雨。博道の晴香への想いは真っすぐで、けれど同じ顔の義妹との同居は彼女には秘密で、双子姉妹の両親が離婚した経緯や、時雨の複雑な想いも絡めて描かれる三人の関係は波乱必至ですね。突き付けられた衝撃の結末に続巻が気になって仕方ないです。

 

10.声優ラジオのウラオモテ (電撃文庫)

高校のクラス内では相性最悪なギャルと根暗地味子。そんな二人が実は声優で、同じ高校に通う仲良し声優コンビとしてほんわかラジオ番組をスタートさせる青春小説。声以外の仕事は苦手でも意識は高い千佳と、なかなか芽が出ない境遇に自信喪失気味の由美子。お互い正体を知らないままコンビを組んだ、ないものねだりの複雑な二人の関係や距離感が絶妙で、けれど真摯に仕事に向き合う姿を知るからこそ、相手の逆境に奔走できるんですよね...熱い想いで危機的な炎上を乗り切ったからこそ、そんな彼女たちのこれからをまた読んでみたいと思いました。現在2巻まで刊行。

 

11.育ちざかりの教え子がやけにエモい (ガガガ文庫)

二年目教師の小野寺達也が預かる生徒・椿屋ひなたは生まれる前から知っている昔からのお隣さん。とびぬけて発育がよく容姿にも恵まれ、生徒も教師も注目せずにはいられない彼女との関係が描かれるラブコメ。何かと噂のタネになりがちで、時折大人びた表情を見せるものの、見た目よりずっと幼い彼女の素顔を知る達也。だからこそ彼女に対して保護者然とした態度を取るわけですが、テンポ良く進む展開の中で起こる事象が様々な視点から語られ、明言されずともおそらくそうなんだろうな…と思わせる描写が上手いですね。中学生とはいえども侮れません。20年8月に2巻目刊行予定。

 

12.きのうの春で、君を待つ (ガガガ文庫)

引っ越した先の東京でうまく行かず、かつて住んでいた離島・袖島に家出してきた船見カナエが、幼馴染だった保科あかりと再会。時間を遡る現象「ロールバック」に巻き込まれる青春小説。カナエが巻き込まれた飛ばされた四日後から夕方6時になると一日ずつ遡るロールバック現象。遡る中で明らかになってゆくあかりの兄・彰二の死とあかりの恋心と兄への複雑な思い。ひたむきに頑張ってきたからこそ、失われたものの喪失感も大きくて、けれど何とかしようと懸命だったカナエの奔走が、未来への希望を引き寄せる展開にはぐっと来るものがありました。

 

13.超高度かわいい諜報戦 ~とっても奥手な黒姫さん~ (MF文庫J)

高校生で秘密諜報機関を指揮する天才少女・橘黒姫。初恋のために組織の力を濫用し、超高度な諜報技術で接触を図ろうとする彼女と、とある秘密を抱え平凡な男子生徒を装う初恋相手・凡田純一、暗殺少女・芹沢明希星のトライアングルスパイ・ラブコメ。初恋を拗らせて空回りする乙女な黒姫に、事情を知らないゆえに疑心暗鬼に陥ってゆく凡田、情報を得るため密かにアプローチを命じられた明希星。客観的状況を認識できない三者三様のすれ違いには笑ってしまいましたが、遭遇した事件から二転三転した結末の先を早く読みたくなる期待の新シリーズです。

 

14.傷心公爵令嬢レイラの逃避行 (電撃の新文芸)

不慮の事故で2年間眠りについていた公爵令嬢レイラ。目覚めると婚約者であったはずの王太子ルイスが懐妊した妹ローゼと婚約を結び直していて、限界を迎え家を飛び出した彼女が伝説の魔術師リーンハルトに求婚されるファンタジー。いきなりこれまでの人生全否定な展開に絶望する不憫なレイラでしたけど、リーンハルトやその妹たちに支えられ癒されてゆく幻の王都での生活は微笑ましかっただけに、何とも複雑な運命を知ってしまい、彼女に執着するルイスとの再会もあって、周囲に病んだ人しかいない悲惨な状況ですけど、幸せを見出して欲しいですね。20年8月に下巻刊行予定。

 

15.君を失いたくない僕と、僕の幸せを願う君 (電撃文庫)

高校一年の夏。晴丘蒼がようやく自覚した恋心を告げた日、最愛の幼馴染・天ヶ瀬一陽が告げた返事。運命を変えるため、彼女を取り戻すためにタイムリープを繰り返す青春小説。小さい頃から一緒にいるのが当たり前だった幼馴染・一陽との関係。そんな彼女が友人になった涼夜蛍と蒼をくっつけようとしたり、らしさを失っていった理由。彼女の切なすぎる覚悟と、それでも諦めない蒼のループの繰り返しには壮絶なものがありましたけど、二人の確かな絆が厳しい試練を乗り越えさせましたかね。背景にあったもうひとつのエピソードもなかなか良かったです。

 

16.星降る夜になったら (MF文庫J)

省エネで適当な日々を過ごす花菱准汰。彼が卒業に必要な補習のために向かった美術室で、ただひとりの美術部員・渡良瀬佳乃と運命の出会いを果たす青春小説。准汰が目をそらせなかった絵に真っすぐに向き合う佳乃の姿。不器用な佳乃がずっと抱いてきた悔恨とずっと忘れなかった幼き日の約束があって、一見正反対な二人が育んでゆく不器用な想いは何とも儚くて、彼女を大切に想う人たちの優しい願いはひとつの未来を垣間見せてくれましたけど、何よりも大切な人のために祈ってしまう人たちのがもたらした結末が、何とも切なくて印象に残る物語でした。

 

17.サンタクロースを殺した。そして、キスをした。 (ガガガ文庫)

聖夜を間近に控えて街も浮き立つ12月初旬。先輩にフラれて絶望していた大学生の僕が、クリスマスをなくせるという高校生らしい一人の少女と出会う青春小説。少女が持つ『望まない願いのみを叶える』ノートの存在。ノートの力で消すためにはクリスマスを好きになる必要があり、少女と疑似恋人になった僕。共に過ごすうちに変わってゆく心境があって、それぞれが心残りを解消していった先で明らかになってゆくもう一つの物語があって、思ってもみなかったクリスマスの真相とその結末、そしてそんな二人が見出したかすかな希望が印象的な物語でした。

 

18.吸血鬼は僕のために姉になる (ダッシュエックス文庫)

唯一の肉親だった祖父を喪った波野日向が、丘の上の屋敷に住んでいる盲目の吸血鬼霧雨セナに引き取られ、未知の世界で新しい家族や人外の存在たちと絆を深めてゆくファンタジー。彼を大切に思うあまり甘やかしお姉ちゃんと化すセナには苦笑いでしたけど、共に過ごすうちに出会った一つ目の怪物や、犬の郵便屋といった人外の存在、疎遠だった幼馴染・心音、気の置けない親友・佐伯たちとのエピソードがあって、明らかになってゆく一族が果たしていた役割にきちんと向き合うようになった日向と、周囲の関係がこれからどうなるのか楽しみな作品ですね。

 

19.日和ちゃんのお願いは絶対 (電撃文庫)

どんな「お願い」でも叶えられる葉群日和。始まるはずじゃなかった彼女との恋が、頃橋深春の人生や世界全てを決定的に変えていく、終われないセカイの、もしかして最後の恋物語。告白を断るはずだったのに、うっかり知ってしまった日和の秘密。そんな彼女との過ごしてゆく初々しい日々は楽しくて、けれど垣間見える複雑な想いをたくさん抱えた彼女の日常は想像以上に過酷で、幸せを諦めてしまった少女との思い出を忘れても、改めて想いを育んでゆく彼らが取り戻してみせた未来にはぐっと来るものがありました。幼馴染の存在もまた効いていましたね。

 

20.結婚が前提のラブコメ (ガガガ文庫)

母親から継いだ結婚相談所で婚活女子のサポートに奔走する「結婚できない人を結婚させる仲人」縁太郎。とある婚活パーティーで結衣と出会う婚活ラブコメ。エロ漫画家・牡丹、玉の輿を狙う元令嬢・カレン、究極のダメンズほいほいな保育士・まひるといった会員とも出会い、結婚に向き合えていなかったワケありな結衣も少しずつ変化してゆく展開で、単なる仲人と関係という関係にとどまらない、彼女たちのために奔走する縁太郎とヒロインたちの絆にはぐっと来るものがあって、縁太郎が応援する彼女たちの婚活の結末を最後まで見届けたいと思えました。現在2巻まで刊行。

 

21.そうだな、確かに可愛いな (MF文庫J)

二年間の眠りから目覚めたワケありの先輩は異世界帰りだった?!そんな彼を慕う後輩・桑折那乃が、少しズレた先輩の無自覚デレに赤面しまくるラブコメディ。目が覚めた先輩が語る真相が斜め上でしたが、いきなり魔法を使おうとしたり、冗談に真顔で本音をぶつけてくる無自覚な先輩がなかなかツボで、正面から打ち返してくる彼にあたふたしつつ、赤面する桑折がなかなか可愛いかったですね。異世界で彼が出会ったヒロインたちも気になるところですが、物語をうまくまとめてみせた分、ここからの展開をどうするのか著者さんの手腕に期待したいですね。現在2巻まで刊行。

 

22.小鳥遊さんはラブコメ勉強中! (LINE文庫エッジ)

普段は仕事ができるクールな小鳥遊璃子に意外な場所で出会った同期の鞘野直春が、流れで擬似恋人として一緒に恋愛を学ぶラブコメ。女子校育ちで実は恋愛に興味津々、天然で小動物っぽい可愛さ全開な璃子との彼氏彼女ごっこで繰り広げられる、名前呼びや猫カフェデート、大人の恋愛小説解説、手を繋ぐ、ハグ、看病...といったイベントの数々。着実に甘えんぼになってゆく璃子と直春の甘い距離感の破壊力には凄まじいものがありましたね。なのに分かり切った答えにいったん距離を置かないと気づかない彼女にはツッコミを入れたくなりました(苦笑)

 

23.シンデレラは探さない。 (講談社ラノベ文庫)

お城のような五十階建てのタワーマンションにはお姫様が住んでいる。自分には関係のない存在と思っていた高校生の荒木陣が、その最上階に住む同級生・真堂礼と出会う青春小説。妹・舞の看病で学校を休んだ陣にプリントを届けに来たことで始まった礼との関係。無自覚系の陣相手にポンコツでチョロインになってしまう礼でしたけど、そんな彼女を応援する友人コンビもなかなか面白くて、陣を見続けてきた彼女だからこそ気づいた彼の想いがあって、不器用な彼女が陣の家族にも温かく迎えられ幸せになってゆく二人の関係をまた読んでみたいと思いました。

 

24.隣の女のおかげでいつの間にか大学生活が楽しくなっていた (角川スニーカー文庫)

友人もおらず一人で勉学に励む大学三年生・佐々木健斗。そんな彼の隣の席に突然伊藤奈月が居座るようになり、彼女の存在により健斗の日々が変わってゆく青春小説。意外とぐいぐい来る奈月に女性に不慣れな健斗は押されっぱなしで、勉強を助け合ったり愚痴を言い合いながら、ゆっくりと確実に縮まってゆく二人の関係。不器用だけれど何だかんだで優しい健斗を見ていたからこそ、不安を抱える彼女も彼に歩み寄れたんでしょうね。もう少し時間が必要そうな二人を見守りたい展開ですが、もう一人のヒロイン神崎さんの存在が気になるところではあります。

 

25.探偵くんと鋭い山田さん (MF文庫J)

親の仕事が探偵だと自己紹介したせいで、クラスメイトから相談が持ち込まれるようになった戸村。彼が両隣の席にいる双子の山田姉妹とともに依頼解決に挑む学園ミステリラブコメ。彼氏の浮気相手の正体、絶版小説の犯人当て、美術部で振るわれたナイフの謎といった身近な事件に、対照的な気まぐれで天才肌な雨恵、ミステリ好きな優等生・雪音の二人と一緒に事件解決に挑むストーリーで、意外なアプローチからの事件解決や、お互いに刺激しあうことで少しずつ変わっていった三人の関係がなかなか面白かったですね。彼らの物語をまた読んでみたいです。

 

26.転生王女と天才令嬢の魔法革命 (ファンタジア文庫)

幼い時に前世の記憶を取り戻してからは、魔法研究に邁進していた王女・アニス。そんな彼女が天才公爵令嬢・ユフィが次期王妃の座から外される場面に遭遇し、彼女をパートナーとしてスカウトするファンタジー。アニスの弟王子がユフィに突然突き付けた婚約破棄。そんな窮地に陥った彼女を颯爽と救ってみせたアニスは破格な存在で、その奇行や斜め上の発想に戸惑い振り回されながらも、彼女の示す道に新たな可能性を見出してゆくユフィは果たして幸せになれるんでしょうか(苦笑)けれど状況的に弟王子とは対立必至で面白くなりそうです。現在2巻まで刊行。

 

27.きみって私のこと好きなんでしょ? とりあえずお試しで付き合ってみる? (GA文庫)

憧れの文芸同好会の先輩で超絶美少女の白森霞。そんな彼女に自らの想いをあっさり見抜かれた後輩陰キャ高校生・黒矢が、先輩からお試しお付き合いを提案される青春ラブコメ。余裕があってからかってくる白森先輩相手にいっぱいいっぱいで、振り回されっぱなしの黒矢。でもそんな彼女もまた実はわりと不器用で、からかいながら見えないところで赤面する一面もあって可愛かったですね(苦笑)一年間一緒に活動してきて、自分の大切なものをきちんと理解してくれて、そんな日々を積み重ねてきた二人の不器用で甘い関係にはぐっと来るものがありました。 

 

28.隣の席になった美少女が惚れさせようとからかってくるがいつの間にか返り討ちにしていた (モンスター文庫)

成戸悠己が席替えで隣になったのは、隣になった男子は告白して玉砕してしまうと噂される「隣の席キラー」鷹月唯李。しかし悠己のつれない対応に、むしろ唯李の方が気になりだす青春ラブコメディ。噂を信じて彼女に騙されないぞという態度を崩さない悠己と、いつもと勝手の違う展開で空回りするうちに実は不器用なその本性がどんどん露わになってゆく唯李に、やたらとテンションが高い悠己の妹たちも絡めて、勘違いやすれ違いが積み重なってドツボにはまるカオスな展開でしたけど、テンポのいい掛け合いやメリハリのある構成がとてもいい感じで楽しみなシリーズです。現在2巻まで刊行。

 

29.クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です (角川スニーカー文庫)

自称・選択ボッチの篠宮誠司と、学年トップの成績で現役モデルの高嶺の花・神崎琴音。教室の中では絶対に交わらない2人による内緒の甘酸っぱいドキドキ青春ラブコメディ。今はまだ周囲には秘密だけど意外に甘えたがりな神崎と、そんな彼女に戸惑いながらも何だかんだでベタぼれな篠宮。これまでどんな積み重ねがあったのかとても気になるところですが、秘密な関係ならではのもどかしい距離感がポイントで、お互い相手を想う気持ち自体は揺るぎないだけに、彼を慕う後輩や会長を絡めて物語をどう展開していくのか、今後に期待したい新シリーズです。現在2巻まで刊行。

 

30.社畜男はB人お姉さんに助けられて(モンスター文庫)

ブラック企業に勤める柳大樹が、終電間際の駅で階段で足を踏み外し落下してきた美人なお姉さん・如月玲華を助け、高級マンションの前で鞄の中身をバラけた彼女に再会したことから始まる社会人ラブコメ。過労で倒れた大樹を助けてくれたお礼として、玲華に料理を振る舞う元洋食屋の息子で社畜の大樹。会社ではできる女社長なのに、私生活ではポンコツな玲華のギャップが光っていましたが、作っている描写からして美味しそうな料理で胃袋を掴まれてしまった大樹とのお互い初々しい関係がまた微笑ましくて、これからの展開が楽しみな新シリーズですね。 以上です。気になる本があったら是非手に取って読んでみて下さい。

 

以上です。気になる本があったら是非手に取って読んでみて下さい。