今回は9月GA文庫・TOブックス新文芸・富士見L文庫の新刊感想まとめです。内訳は9月GA文庫の続巻3点、新作2点、TOブックス新文芸の続巻1点、富士見L文庫の新作1点の計7点の紹介になります。気になる作品があったらこの機会にぜひ読んでみて下さい。
※紹介作品のタイトルリンクは該当書籍のBookWalkerページに飛びます。
お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件11.5 (GA文庫)
佐伯さん/はねこと SBクリエイティブ 2025年09月13日頃
お隣さんの関係から、お互いに生涯を捧げたいと思える相手へとなった2人。周と真昼が出会い変わっていく世界で、何気ない日々の宝物を綴った書き下ろし短編集。周と出会って少しずつ変わっていく真昼と育ての親ともいうべき小雪とのかけがえのない交流、周と真昼のお互いだけが知る相手のこと、優太・樹・周のそれぞれの嫌いなタイプ、休日の過ごし方、千歳の変化と真昼とのやり取り、樹の周に対する複雑な想い、樹&千歳による周変身大作戦と真昼の反応、突撃周のバイト先訪問など、友人たちも絡めたさりげない日常だったり、垣間見えるそれぞれの変化の兆しだったり、登場人物たちのことを掘り下げる一方で、本編を補うエピソードで奥行きを深めてくれる短編集になっていました。
読心探偵・大葉香夏子は頭がわるい2 (GA文庫)
サトウとシオ/日下氏 SBクリエイティブ 2025年09月13日頃
読心能力で次々と真犯人の頭のなかを暴いていく読心探偵女子高生・大葉香夏子。だが今回もチート能力を嘲笑うかのような難題奇題が襲いかかる第2弾。香夏子の父親が代表を務めるプロレス団体で起きた傷害事件、商店街の福引き券で当てた温泉旅行で恋破れた怨念が呼ぶ殺意、まさかのゴリ警部逮捕とその背後にある大物政治家の存在。父親の存在に照れたり、心を読んだ香夏子がツッコミを入れる展開だったり、悪徳大物政治家に対峙する展開もあって、相変わらず型破りな寺林警視正とそれに振り回されるゴリ警部を絡めながら推理劇では香夏子の成長も感じられて、巨悪にみんなの力も借りながら追い詰めていく展開は、その結末も含めてなかなか良かったですね。
マフィア シャンティシリーズ (GA文庫)
合衆国屈指の大都市ブローケナークに存在する四大組織の一つアムリタ。国籍も人種も性別も問わず、誰にでも門戸を開くマフィアの世界を描く第2弾。誰も見たことがないと言われているボスを務める少女ルーシィ。彼女に拾われ護衛を務める青年ジャックと実務統括のハイドの周囲で続く、乗用車のパンク、幹部会での反対票、ジャックを標的にした襲撃。ボスを狙う信用ならないものは一体誰なのか。行動はエスカレートし遂には発砲事件まで勃発する中、急展開からの何ともあっけない幕切れが待っていましたが、この関係はこうなる結末しかなかったのか、周囲にいる人間は次から次へと死んでいくルーシィの過去も絡めながら、浮き彫りになる何とも感傷めいた想いはがかなか切なかったです…。
一般兵士が転生特典に『無限再生』を貰った結果、数多の美女に狙われた (GA文庫)
あおぞら SBクリエイティブ 2025年09月13日頃
転生特典でチートスキル『無限再生』を得たゼロ。しかし人体を跡形もなく消し飛ばす魔法が存在すると知って、不滅の存在になるために兵士になる異世界ハーレムファンタジー。飄々とした態度で王女のことをしっかり守り信頼を得ていったゼロが、厳しい状況に直面しても諦めず絶望する彼女たちのために身体を張り、特典を活かした戦いで無茶を乗り越えて、希望をもたらしていく姿はなかなかカッコ良かったですね。飄々とした態度で王女のことをしっかり守り信頼を得ていったゼロが、厳しい状況に直面しても諦めず絶望する彼女たちのために身体を張り、特典を活かした戦いで無茶を乗り越えて、希望をもたらしていく姿はなかなかカッコ良かったですね。
死亡エンドを回避したギャルゲーのヒロインたちが俺の【日記帳】を読んで秘密を知ったらしい (GA文庫)
addict/へいろー SBクリエイティブ 2025年09月13日頃
ハーレムギャルゲーの世界のモブ・入谷聡に転生してしまった元ニートが、彼女たちを救った結果、病んでいるヒロインたちに迫られるハーレムラブコメ。ヒロインたちが全員死亡するバットエンドを回避すべく、ゲーム世界の強制力に苦しめられながらも大怪我を負いながら救ってみせたことで、彼女たちに命の恩人として重すぎるくらいに慕われる聡。なぜここまで状況が激変してしまったのか、聡以外の視点も描かれていく中で、彼女たちが知らなかった背景や気にも留めなかった本来の主人公のクズっぷりが浮き彫りになって、それぞれ積み重ねてきたこれまでのことを思えば、密かに奔走してきた聡の頑張りに感謝してもしきれない、だけで終わらなかったのも仕方なかったのかなと感じてしまう必然の結末でしたね…。
れもん TOブックス 2025年09月15日頃
マジックバックと古代遺跡の繋がりを知り偵察することにしたアル。意気込み新たに故郷チャニング村近くの鉄鉱山で蛮族対処に赴き、怪しい動きを察知する第4弾。故郷付近の蛮族が作る武器らしきものや、彼らを支援する怪しい人影まで目撃して、それが内乱中の隣国テンペスト王国に繋がっていることに気づいていくアル。そこから匿っているパトリシアの存在や古代遺跡といった秘密を抱えながら、故郷周辺の難しい状況や周辺国との関係に巻き込まれていく展開で、敵国と自国側の魔法使いの技量の差がある中で、被害を抑えるべく的確な手を打ったアルの技量の高さは際立っていましたけど、否が応でも注目を集める存在になりつつある中で、それでも相変わらずの魔法バカっぷりが微笑ましかったです(苦笑)
旦那の同僚がエルフかもしれません 2 (富士見L文庫)
竹岡 葉月/コタチユウ KADOKAWA 2025年09月12日頃
持ち前の大らかさで異世界と隣り合わせの生活にもすっかり順応。勇者イブキを異世界へ送り出す主婦ひばりの最強夫婦のおもてなしファンタジー第2弾。ランズエンドに骨をうずめることを選んだ先代勇者とその家族を都内観光でおもてなししたり、シングルマザーとして生きていく覚悟を決めた元魔法少女の聖女をフォローしたり、大晦日にイブキの実家に訪問したり、異世界に関わった人たちそれぞれの選択や、彼の仕事の様子だったり、知られざる過去をさらに深堀りして絆を深めていく中で起きた不測の事態。一体どうなることかと思いましたけど、みんなに絶対手放すなと言われるひばりのデキた奥さんっぷりも発揮されて、関係者勢揃いで祝福される素敵な今回の結末はなかなか良かったです。

