今回は3月角川スニーカー文庫・HJ文庫・講談社ラノベ文庫の新刊感想まとめです。内訳は角川スニーカー文庫の新作2点、続刊6点、HJ文庫の新作1点、続巻2点、講談社ラノベ文庫の続刊1点の計12点の紹介になります。気になる作品があったらこの機会にぜひ読んでみて下さい。
※紹介作品のタイトルリンクは該当書籍のBookWalkerページに飛びます。
幼馴染、ときどき女子高生。リボンをするのは俺の前で。 (角川スニーカー文庫)
花宮 拓夜/昌未 KADOKAWA 2025年03月01日
小さい頃離れ離れになる際に、幼馴染・湯城優愛と結婚の約束を交わした都築空斗の高校へ、男装超絶イケメンと化した優愛が転校してくる青春小説。男子制服姿で再会した優愛に学校の女子も色めき立ち、空斗が淡い想いを寄せていたクラスの美少女・南方咲歩すらも魅了していく展開で、注目を集める彼女と目立たない空斗という対照的な2人の関係再構築は、どうしても空斗が周囲の目を気にしてしまうこともあって、なかなか進まなかったですけど、それでも優愛は空斗の前でだけ見せる可憐な少女の素顔のギャップがあって、彼女が抱える事情も明らかになっていって、思わぬ形で存在感を見せた咲歩も絡めた3人のこれからの物語が楽しみです。
学年の二大美少女にフラれたのに、何故か懐かれたらしい (角川スニーカー文庫)
あおぞら/ぴろ瀬 KADOKAWA 2025年03月01日
友人に煽られ高校の二大美少女に立て続けに告白して振られた佐々木瑛太。そこからなぜか振られたはずの彼女たちに懐かれるほのぼのハーレム学園ラブコメ。お互いよく知らないまま2人立て続けに告白して、振られるのも必然の状況が話として広まる中、マイペースで気まぐれな美少女ゲーマー柚と一緒にゲームを楽しんで意気投合したり、強引な告白やストーカーから清楚な美少女・芽衣を救ったことをきっかけに、彼女たちと交流するようになってゆく瑛太。これまで心を許せる存在がいなかった彼女たちと、あまりガツガツしていない彼との心地よい距離感が絶妙で、タイプの違う2人とお互いのことを知っていきながら、しっかりとその絆を深めていった彼らがこれからどうなるのか続巻が楽しみです。
Tier1姉妹2 美少女プロゲーマーは僕なしでは戦えない (角川スニーカー文庫)
紙城 境介/成海 七海 KADOKAWA 2025年03月01日
謎めいた写真が示す7年前のことを解明するため、菊莉の助言で四姉妹に興味を持ち始めた織見が、三女・梅瑠からメンタルコーチを頼まれる第2弾。FPSゲームの世界大会に挑むことになり、周囲の期待にプレッシャーを感じていた梅瑠。そんな彼女からフォローを依頼された織見に支えられながらチームを組む女性メンバーたちと勝負に挑む彼女の前に、かつてゲームの楽しさを教えてくれた韓国時代の幼馴染ハリンが強敵なライバルとして現れる展開で、一進一退の状況の中で試行錯誤しながら最後まで諦めない熱い戦いとその結末もなかなか盛り上がりましたが、彼女を支えた織見との関係も効いていて、振り出しに戻った謎や他の姉妹の動向もどうなるのか、今後の展開に興味が尽きません。
好きな子のいもうと2 (角川スニーカー文庫)
初恋の人・花房渚に振られ、アプローチしてきた渚の妹・海望に少しずつ心惹かれてゆく雨宮結叶。彼女が捨てきれない渚への想いを改めて自覚していく第2弾。海望と会うたびに心惹かれてゆく一方、花房家を訪れた際、渚とクラスメイトの平地茜峯がじゃれあっているのを目撃して心穏でいられないことを自覚してしまう結叶。あっけらかんとしていて興味を持った相手には距離が近い茜峯の言動が、彼女たちの関係に少なからず波紋を投げかけてゆく一方、結叶がこれまで見えていなかった、不器用な渚の一面や花房家の家庭事情も明らかになっていく中で、それによってまた少しずつ変わりつつある三角関係の構図がこれからどういう形になってゆくのか今後の展開が気になるところです…。
隣の席のヤンキー清水さんが髪を黒く染めてきた4 (角川スニーカー文庫)
アルバイト、天文部の合宿、夏祭りと、色々なイベントを通じて少しずつ心の距離を縮める清水圭と本堂大輝。夏休みも終わり文化祭の季節を迎える第4弾。圭の姉・愛の強引な提案により文化祭で圭と大輝を主演にした演劇をやることになった天文部。お互いのことを意識しながら演技の練習をしたり、買い出しに行ったりと文化祭の準備を進める中、圭が風邪を引いて学校を休んだことを知った大輝がお見舞いに行ったこともまた大きな転機となっていく展開で、これまでなかなか素直になれない圭とにぶい大輝というもどかしい構図が続いていましたが、大輝が自らの想いを自覚したことで、圭もどこか戸惑いながらその関係が少しずつ確実に変わってゆく様子に、ついニヤニヤしてしまいました。
なぜかS級美女達の話題に俺があがる件4 (角川スニーカー文庫)
文化祭を終え夏休みを迎える赤崎晴也が、姫川沙羅から小日向凜、高森結奈、晴也の友人・風宮を交えた5人で二泊三日のお泊まり会に誘われる第4弾。お泊まり会当日を迎えた晴也はビーチバレーをしたり、バーベキューをしたりする中、自分が呼ばれた意味をよく理解している風宮にフォローされながら、晴也の正体に薄々気づきつつあり、彼を意識するヒロインたちとの仲を深めていく展開で、特にこのお泊り会で頑張ろうと意気込んでいた沙羅の想いを晴也が抱えるトラウマから上手く受け止めきれず、むしろ他のヒロインたちとの関わりが増える皮肉な構図でしたけど、それでも彼女の想いを知っている周囲の後押しもあって、しっかりと向き合って変わりつつあるこれからの展開が楽しみです。
最強落第貴族の剣魔極めし暗闘譚4 (角川スニーカー文庫)
三国同盟に手痛い敗北を喫した帝国は、搦手で貿易国家ヴェニス王国を攻めて、その救援に十二天魔導に就任したアネットと共に派遣される第4弾。今回は中等部の生徒たちの救出、及び帝国艦隊による包囲網打破のために大賢者エクリプスとして暗躍するロイ。評価されたもののまだまだ実力不足を自覚するアネットや、彼女を慕う中等部の後輩フラン、街中で出会った少女シアなどを絡めながらの展開で、大賢者を封じる手を打ってきた帝国側に対して、その足りないところを埋める働きをしてみせたアネットやユキネ、エニスといった少女たちの頑張りと成長も光りましたね。今回の相手は再戦もありそうですが、ここから逆襲なるのか今後の展開に期待。
最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い14 (角川スニーカー文庫)
タンバ/夕薙 KADOKAWA 2025年03月01日
初恋の人・花房渚に振られ、アプローチしてきた渚の妹・海望に少しずつ心惹かれてゆく雨宮結叶。彼女が捨てきれない渚への想いを改めて自覚していく第2弾。実績を上げたことで政略結婚の有力候補となってしまったアルに、手を差し伸べる意外な人物の覚悟。一方で魔奥公団の拠点を潰すシルバーが邂逅した悪魔の力に危機を覚えた冒険者ギルドが開催する、賢王会議に集まった各国の王たちの思惑。フィーネやエルネとアルの関係の今後も気になるところで、駆け引きを繰り広げるSS級冒険者たちと悪魔の熱い戦いはなかなか盛り上がりましたけど、その結末はやや消化不良の感もありましたかね。ここでいったん離れ離れになるアルとレオがそれぞれどんな活躍を見せてくれるのかも楽しみです。
ダンジョンに閉じ込められて25年。救出されたときには立派な不審者になっていた 1 (HJ文庫)
乾茸なめこ/芝 ホビージャパン 2025年03月01日
現代に突如現れたダンジョンに挑んだまま失踪して、人類未踏の深層を25年間も生き延びた青年・永野が、ダンジョン配信が義務化された未来日本で発見されるダンジョン英雄譚。生き延びるために長年獰猛なモンスターを喰らい続けてきたことで、老化しにくい最強の肉体を得て、災害級モンスターをも凌駕する蹂躙ぶりが配信され俄然注目を集めていく永野。彼が救ったスイたちのメンバーとダンジョンに潜り、生き延びるために培ってきたサバイバルの知識と技術を駆使して周囲を驚かせたりドン引かせたり、モンスター料理ショーも披露する展開は面白かったですけど、厄介な強敵に目をつけられながらも戦うことを諦めず、スイたちと一緒に装備を整えて決戦に挑むこれからの展開も楽しみです。
クラスで一番かわいいギャルを餌付けしている話 2 (HJ文庫)
クラスメイトで義兄妹で恋人同士。家では仲良くご飯を食べて、オタクライフを満喫する鳳理と桜が周囲のあれこれに巻き込まれていく第2弾。映え写真を撮るためにかき氷機を買おうとする桜と鳳理の微笑ましいやり取りや、流行りのアニメを語るそれぞれの想い、一言では言い表せないカースト上位のギャルとオタクたちの立ち位置の難しさ、忘れた桜のスマホを巡る事件、桜を絶賛する親友・美也が密かに抱えている想いなどが描かれる中で、モデルをしていて注目を集めるがゆえの難しさを抱える彼女に寄り添って、しっかりとフォローする鳳理との絆を感じさせる関係性と、問題にしっかり向き合って乗り越えた桜の頑張りが光る結末でしたね。
俺が告白されてから、お嬢の様子がおかしい。3 (HJ文庫)
思わぬ形で夜霧影人が記憶喪失になった突然の大事件。星音たちは影人の事を慮って、お互いの抜け駆けアプローチを禁止する泥棒猫不可侵条約を締結する第3弾。不可侵条約を結んだものの、あまりにも都合の良い断片的に記憶を思い出す影人に、嘘とは言い切れない情報を吹き込み始める微笑ましいヒロインたち、そしてその兄まで動き出す展開には苦笑いでしたけど、一方でさらに影人の苦い過去と生き別れになった妹との再会、星音もまた決断を迫られる展開で、影人が記憶を取り戻す中で気づいてゆく自分がごまかしていた本当の想い、そしてあわよくばと相争うライバルたちにも背中を押されながら、なかなか素直になれなかった星音もまた勇気を出したその結末はなかなか良かったです。
シャドウ・アサシンズ・ワールド2 ~影は薄いけど、最強忍者やってます~ (講談社ラノベ文庫)
空山 トキ/伍長 講談社 2025年02月28日頃
AKFで優勝してから。エリカ、ミヤビと共に、クラン《リアンシエル》を結成したクロとヒカリが、みんなが安心して過ごせるクラン専用ホーム購入を目指す第2弾。どうすればもっと明美と仲良くなれるのか考えるクロが、お泊まり会などを経てお互いの距離を縮めていく一方、ライバルクランから襲撃を受けたことをきっかけに、エリカやミヤビたちとと結成したクランのために、クランホーム購入のアドバイスを受けたりしながら、結果として資金を調達するべく、最高難易度を誇る混沌級クエストへの挑戦を決意する展開で、仲間の絆と成長を感じさせてくれる熱い戦いも良かったですけど、クエストクリアで注目を集めたことで強豪クランに目をつけられた彼女たちの今後が楽しみです。

