BOOK☆WALKERで22年12月20日までに配信されたKADOKAWA作品60,000点以上がコイン50%還元!(1/23まで)ということで対象商品の中からおすすめ作品を30作品セレクトしてみました。気になる作品があったらこの機会にぜひ読んでみて下さい。
※下記紹介作品のタイトルリンクは該当書籍のBookWalkerページに飛びます。
1.スパイ教室(富士見ファンタジア文庫)
各国スパイが「影の戦争」を繰り広げる世界。落ちこぼれのメンバーばかり7人が集められ、凄腕スパイ・クラウスの指導の下、死亡率九割を超える『不可能任務』に挑むスパイファンタジー。凄腕だけど説明できない教えベタの教師役相手に、騙しあいで打ち勝つ実地訓練に挑む不器用な少女たち。チームとして挑んだ過酷なスパイ任務にも最後まで諦めない少女たちの想いに、ともに戦ったクラウスも少なからず感化されていって、普段の日常からスパイらしい仕掛けを感じさせる展開と、そんな絆を育んでいった彼らの物語をまた読んでみたいと思いました。
2.魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~(電撃文庫)
魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜(1)
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秋/しずま よしのり KADOKAWA 2018年03月10日頃
平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王アノス。しかし二千年後、転生した彼は平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと魔法に直面するファンタジー。魔法を使って生後一ヶ月で学院に入学する急展開には苦笑いでしたけど、圧倒的な力の差があるのに周囲がそれを認識できない劣等生評価の中、アノス愛溢れるぶっ飛んだ両親との関係だったり、双子ヒロインの危機を颯爽と救うカッコよさだったり、テンポ良く進んでいく中でコメディとシリアスのバランスも絶妙で、運命を切り開いていく展開は楽しかったです。
3.転生王女と天才令嬢の魔法革命(富士見ファンタジア文庫)
転生王女と天才令嬢の魔法革命(1)
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鴉 ぴえろ/きさらぎ ゆり KADOKAWA 2020年01月18日
幼い時に前世の記憶を取り戻してからは、魔法研究に邁進していた王女・アニス。そんな彼女が天才公爵令嬢・ユフィが次期王妃の座から外される場面に遭遇し、彼女をパートナーとしてスカウトするファンタジー。アニスの弟王子がユフィに突然突き付けた婚約破棄。そんな窮地に陥った彼女を颯爽と救ってみせたアニスは破格な存在で、その奇行や斜め上の発想に戸惑い振り回されながらも、彼女の示す道に新たな可能性を見出してゆくユフィは果たして幸せになれるんでしょうか(苦笑)けれど状況的に弟王子とは対立必至で、今後の展開が気になりますね。
4.探偵はもう、死んでいる。(MF文庫J)
完全無欠に巻き込まれ体質で天使のように美しい探偵・シエスタの助手だった君塚君彦。その探偵と死に別れ高校生になり、日常というぬるま湯に浸っていた彼が一人の少女と出会う物語。ひとを探してほしいという依頼を持ってきた同級生・夏川渚、三十億のサファイアが盗まれるのを防いで欲しいというアイドル・斎川唯、そして探偵のかつての弟子・シャーロット。彼女たちと出会いが探偵の死によって止まっていた君彦の時間を動かし始めて、この一冊自体がまるごとプロローグでしたけど、彼らがこれからどんな活躍を見せてくれるのか今後に期待ですね。
5.七つの魔剣が支配する(電撃文庫)
七つの魔剣が支配する(1)
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宇野 朴人/ミユキ ルリア KADOKAWA 2018年09月07日頃
名門キンバリー魔法学校に入学したオリバーが運命的な出会いを果たしたサムライ少女・ナナオ。魔法生物のパレードから始まるトラブルの連続に巻き込まれつつ出会った仲間たちと乗り越えてゆく学園ファンタジー。器用に魔法を応用しながら使いこなすオリバーと剣に突出した力を持つナナオを中心に、それぞれの想いを抱えながら入学した仲間たちと力を合わせ、危機的状況の連続を乗り越えて絆を育んでゆく展開がなかなか良かったからこそ、深い因縁を感じさせるエピローグが今後の波乱を予感させて、ここからどうなるのか楽しみなシリーズですね。
6.ユア・フォルマ (電撃文庫)
ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒(1)
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菊石 まれほ/野崎つばた KADOKAWA 2021年03月10日
日常に不可欠な情報端末へ進化したユア・フォルマを用いて、重大事件を解決する探電索官エチカ。彼女と新たな相棒になったハロルドが、世界を襲う電子犯罪に挑む近未来SFミステリ。情報処理能力を持て余気味で同僚を次々と病院送りにしてきたエチカと、新しくコンビを組んだヒト型ロボット〈アミクス〉のハロルド。スマートでそつがない彼の言動に戸惑い、時には衝突しながら捜査する事件は、それぞれが抱える過去のトラウマを刺激せずにはいられなくて、それでも逃げずに向き合って乗り越えてみせた二人のこれからをまた読んでみたくなりました。
7.友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。 (電撃文庫)
友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。(1)
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真代屋 秀晃/みすみ KADOKAWA 2022年02月10日
トラウマから恋愛よりも友情を育む青春を目指す高校生・古賀純也。しかし仲良し男女五人グループ内の成嶋夜瑠が隠していた本音を知って巻き込まれてゆく青春群像恋愛劇。せめてもうしばらくは友情を大切にしたいと夏休みを満喫しようと計画を立てる純也たち。一方で一人暮らしをする彼の隣に引っ越してきて彼にだけは本音で話す夜瑠には、恋愛至上主義と密かに抱える過去があって、事あるごとに対立したりいがみ合ったりしていた二人にも確かに育まれていた絆があって、これまで知らなかったこそ自覚してしまった想いは意識せずにはいられないですね…彼女からの提案は成立しうるのか、そして仲良しグループは維持し続けることができるのか、それぞれの複雑な想いも絡み合う今後が楽しみなシリーズですね。
8.WORLD END ECONOMiCA(電撃文庫)
WORLD END ECONOMiCA(1)
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支倉凍砂 KADOKAWA 2014年12月10日頃
夢を叶えるため株式市場に活路を見出す月生まれ月育ちの家出少年ハルが、ふとしたきっかけから数学の天才少女ハガナと出会い、コンテスト優勝と周囲の人々の危機打開を目指す物語。夢のために孤高だったハルが彼女たちに出会い触発され、自分に自信を持てなかったハガナもハルへの協力をきっかけに変わっていく、そんな不器用な二人の距離感の変化。そんな存在に葛藤しながら、二人が夢やその思いを語れるようになるまでに近づいたからこそ、終盤の喪失感、そして絶望が切なかったです。一度は全て失ってしまったけれど、巻き返しに期待しています。
9.マグダラで眠れ(電撃文庫)
支倉 凍砂/鍋島 テツヒロ KADOKAWA 2012年07月10日頃
錬金術師クースラは罪を許される代わりに、グルベッティの工房で研究を行うことになり、監視役として純真な修道女フェネシスが送り込まれる物語。世界観としては十字軍あたりの時代をベースとした感じなんでしょうか。錬金術師とはどういうものか、その世界における背景の説明に多くを割いた序盤は、なかなかページも進みませんでしたが、それでも相棒にフェネシスの相手を丸投げされてからの繊細な心理描写、巧みな駆け引きから生まれる畳み掛けるような展開は流石です。少しずつ確実に変化してゆくクースラとフェネシスの関係が魅力のシリーズですね。
10.神様のメモ帳 (電撃文庫)
杉井光 KADOKAWA 2007年01月10日頃
路地裏に吹き溜まるニートたちを統べる「ニート探偵」アリス。高校一年の冬にナルミと同級生の彩夏を巻き込んだ怪事件、都市を蝕む凶悪ドラッグ「エンジェル・フィックス」事件が少女探偵アリスの手によって解体されていく物語。孤独に屋上で過ごすことの多いナルミが園芸部員の彩夏と出会い、そのバイト先「ラーメンはなまる」に集まる面々と知り合ってと、世界が広がってゆく中で受け止めるにはあまりにも重い事件でしたが、周囲の助けを得ながら、自らも探偵助手として事件に向かうことを選択したナルミが今後どう成長していくのか、周囲と関わっていくのか注目していきたいシリーズですね。
11.さよならピアノソナタ (電撃文庫)
さよならピアノソナタ
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杉井 光/植田 亮 KADOKAWA 2007年11月10日頃
ナオがお気に入りの粗大ゴミ捨て場で出会ったピアノを弾く少女真冬。転校生として再会した彼女は、エレキギターを弾くためナオが利用する廃校舎の部屋を占領してしまうボーイ・ミーツ・ガールな物語。ナオも鈍いしちょっとズレてるんだけど、部屋の奪還を賭けた勝負をきっかけに、心を閉ざしていた真冬と、音楽を通じて、そして行動を共にして少しずつ心を通わせていく描写がいいですよね。自称革命家の神楽坂先輩もいい具合にかき回してくれるし、幼馴染の千晶も好きなキャラです。ベタで王道な作品ですがテンポも良くて、今読んでも面白いですね。
12.なれる!SE(電撃文庫)
なれる!SE2週間でわかる?SE入門
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夏海 公司/Ixy KADOKAWA 2010年06月10日頃
新卒SEとして入社したスルガシステムは、想像以上の過酷な職場だったというお話。確かに社長はいい加減だし、会社案内のエピソードもあれだし、入社していきなり人が倒れてたり、徹夜当たり前だったりすると、それはまあビビリますよね。とはいえ受け身なばかりでは何も始まらないわけで、コピペしたり、言われたらやる、言われた通りにやるとかではなくて、自発的に問題解決に向けて取り組む姿勢も大事ですよね。そういう意味で作者のメッセージは示唆に富んでいました。立華さんの年齢不詳もアレだけど、カモメさんもまた謎人物ですね(苦笑)
13.ゼロから始める魔法の書 (電撃文庫)
ゼロから始める魔法の書
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虎走 かける/しずま よしのり KADOKAWA 2014年02月08日頃
自分が書いた魔法の書を奪われたゼロが、半獣半人の傭兵と一緒にゼロの書を取り戻すため旅をするお話。全体の印象としては、結構自分好みの世界観や登場人物で、読んでいて面白かったです。かけがえのない存在となってゆく二人の関係性を構築していく過程があっさりめなのはやや気になりましたが、しっかりとした構成をベースに手堅く作られていて物語としての完成度も高かったと思います。そんな二人が旅する過程で様々な人たちと巡り合い、騒動に巻き込まれてゆく物語はなかなか印象深いものがありますね。
14.ガーリー・エアフォース(電撃文庫)
突如出現した謎の飛翔体ザイに、母親と第二の故郷を奪われた少年鳴谷慧が、彼を救ったドーターを操る少女グリペンと出会うボーイミーツガールな物語。ザイに対抗する兵器として基地でも周囲から距離を置かれ、挙動が不安定で廃棄予定も囁かれているグリペン。そんな彼女が安定する存在として認識される慧が、その生い立ちを知って葛藤しながらも彼女を支えようと決意するストーリーは良かったと思いました。兵器とされるグリペンらも可愛くて、展開も設定もポイントを押さえた説明で複雑になり過ぎずわかりやすかったです。
15.また殺されてしまったのですね、探偵様(MF文庫J)
また殺されてしまったのですね、探偵様(1)
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てにをは/りいちゅ KADOKAWA 2021年08月25日頃
伝説の名探偵を父に持つ半人前の高校生探偵・追月朔也。なぜか行く先々で殺人事件に巻き込まれてしまう朔也が、優秀な助手リリテアとともに文字通り命賭けで数々の難事件を解決していくミステリ。朔也たちが遭遇するクルーズ客船上での浮気調査、映画館での殺人事件、そしてホテルで起きた連続殺人事件。事件のたびに死んで特殊体質で生き返る朔也を、毎回膝枕で出迎えるリリテアのツンデレっぷりは良かったですけど、名探偵の父より続く因縁の構図は何とも根が深そうで、ここからどう展開を広げていくのか今後の彼らの活躍に期待のシリーズですね。
16.吸血鬼に天国はない(電撃文庫)
大戦と禁酒法で旧来の道徳が崩れ去った時代。非合法の運び屋シーモアのもとに、運んで欲しい荷物として正真正銘の吸血鬼の少女・ルーミーが持ち込まれる歴史ファンタジー。仕事上のトラブルから始まったルーミーとの同居生活。吸血鬼らしさを見せないルーミーと共に過ごすうちにシーモアの心境が変化してゆく中で、ふと気づいてしまったひとつの事実。確かに変わってしまった何かがあって、それでも二人の間には確かに育まれていたものがあって、ぶつかりあった本音の先にあった結末がとても自分好みでした。
17.娘じゃなくて私が好きなの!?(電撃文庫)
就職したばかりなのに両親を亡くした幼馴染を引き取って育ててくれた綾子さん。そこから十年...幼馴染同士の恋を応援していた彼女が、大学生になった男の子・左沢巧にまさかの告白をされる恋愛ラブコメ。思ってもみなかった告白に動揺する綾子さんが可愛くて、障害だったはずの諸々もあっさりクリアされて外堀が埋まってゆく展開には苦笑いでしたが、何より十年間頑張ってきた一途な巧の想いが眩しかったですね。あとは自分次第という急展開についていけず、迷走したり暴走してしまう微笑ましい彼女と二人の恋を生温かく見守りたいと思いました。
18.日和ちゃんのお願いは絶対(電撃文庫)
どんな「お願い」でも叶えられる葉群日和。始まるはずじゃなかった彼女との恋が、頃橋深春の人生や世界全てを決定的に変えていく、終われないセカイの、もしかして最後の恋物語。告白を断るはずだったのに、うっかり知ってしまった日和の秘密。そんな彼女との過ごしてゆく初々しい日々は楽しくて、けれど垣間見える複雑な想いをたくさん抱えた彼女の日常は想像以上に過酷で、幸せを諦めてしまった少女との思い出を忘れても、改めて想いを育んでゆく彼らが取り戻してみせた未来にはぐっと来るものがありました。幼馴染の存在もまた効いていましたね。
19.護衛のメソッド(電撃文庫)
護衛のメソッド -最大標的の少女と頂点の暗殺者ー(1)
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小林 湖底/火ノ KADOKAWA 2021年11月10日
平和な学園生活をおくりたい元世界最高の『暗殺者』相原道真。念願叶って私立克礼館学院に入学した道真が、世界中で最も狙われている『最大標的』の少女、久世灯理の護衛を依頼される学園異能バトルファンタジー。いきなり学園の体育館に拉致される灯理を、裏世界最高の『探偵』『武闘家』『占い師』『詐欺師』と護衛チームで救出する展開で、殺伐とした日常を過ごす中で明かされる灯理の本音や、仲間たちの意外な一面も垣間見えて、伏線を絡めながら黒幕に迫る駆け引きもなかなか面白かったですね。今後の展開が楽しみになりそうなシリーズです。
20.東池袋ストレイキャッツ(電撃文庫)
引きこもって音楽ばかり聞いていた不登校児のハルが、ゴミ捨場に捨てられていたギターと運命的な出会いを果たし、池袋のストリートミュージシャンとしての一歩を歩み出すお話。ギターに取り憑いていたキースはとてもミュージシャンらしい性格でしたね(苦笑)そんな後押しがあったとはいえ、理解してくれる人たちと知り合えた幸運。ハルとの交流があったからこそ、誰も気づかなかったミウの苦しみも救われました。ボリュームはなかったですが作者らしい、それでいて音楽が好きで書いていることを改めて感じさせる、良かったなと思える作品でした。
21.夜桜ヴァンパネルラ(電撃文庫)
杉井 光/崎由 けぇき KADOKAWA 2015年09月10日頃
吸血鬼が科学的に認められた近未来。人々を吸血種から護る『捜査第九課』に所属する真祖の少女・櫻夜倫子と、何も知らされないまま配属された新人・桐崎紅朗がコンビを組んで吸血鬼に挑む物語。業を背負って孤独に戦い続けてきた倫子と、辛い過去がありながら底抜けにバカで前向きな紅朗。どうしても凄惨なバトルに繋がりがちな展開で、著者さんらしい二人のボケツッコミが癒やしになっていましたね。敵味方の多くに忌避される倫子の終わりの見えない戦いがどこに向かうのか、紅朗の存在が重要なキーマンになっていきそうですね。
22.恋してるひまがあるならガチャ回せ!(電撃文庫)
バイト代を全てスマホゲーに突っ込んでしまうガチャだけが生き甲斐の留年寸前大学生・遠野が、旧華族出身のガチお嬢様で廃課金ゲーマーの薗村紗雪と邂逅する廃課金ラブコメ。拗らせ過ぎて言動がキモい遠野と、そこまで突き抜けてないだけで負けず嫌いの廃課金ゲーマーな紗雪。一見まともに見える友人の樋沢も違う意味で残念なお人で、ラブコメよりもひたすらスマホゲーとガチャに突っ走る彼らの呆れ果てたやり取りには苦笑いでしたけど、だからこそ覚悟した遠野が見せた矜持とそのブレない熱い想いは良かったですし、二人のその後が気になりますね。
23.ドウルマスターズ(電撃文庫)
大規模な戦争の結果、都市国家ポリスを太陽系連盟が調停する世界で、姉とともに連盟の最強部隊ソフィアにスカウトされた主人公のお話。設定過多気味なのは相変わらずで(苦笑)今回は潜在能力を引き出せないことにもどかしさを感じている主人公蒼生が、時々凄まじい力を発揮する感じなんですかね。やや過保護気味な姉の朱理と玲音がダブルヒロイン、ライバルに龍一と分かりやすく配置された面々がどう絡んでいくか。蒼生だけでなく朱理も早々に専用機を与えられそうな気配で、戦いは華々しくなりそうな予感がありますね。
24.ミニッツ ~一分間の絶対時間~(電撃文庫)
ミニッツ 〜一分間の絶対時間〜
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乙野 四方字/ゆーげん KADOKAWA 2012年04月10日頃
私立穂尾付学園高校一年一組、相上櫻。一分間だけ相手の心を読める 『ミニッツ』 能力の持ち主。「一年生にしてこの学園の生徒会長になる」そんな大それた野望を持つ櫻は、この 『絶対時間』 を利用し、クラス内で頼れるが妬まれない、愛嬌のある委員長という絶妙な立場を演じていた。しかしある日、ふとした事がきっかけで、自身の秘密を生徒会副会長の琴宮遙に知られてしまう。櫻は、遥の弱みを握り返すため、彼女が提案する心理ゲーム 『馬鹿と天才ゲーム』 に挑む学園騙し合いラブストーリー。
25.あの日、神様に願ったことは(電撃文庫)
あの日、神様に願ったことはI kiss of the orange prince
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葉月 文/フライ KADOKAWA 2019年03月09日頃
一年に一度、願いが叶う宿星市に住む風祭叶羽が、十七歳の誕生日に出会った先輩・逢見燈華。願いを叶えるために星の幸魂の試練を課された燈華と、姉を喪い傷心を抱える叶羽の優しくて少し痛い奇跡の青春小説。病床にあった姉との悔いの残る別れから、写真を撮ることを止めてしまった叶羽が、人知れず試練を抱えていた燈華と出会い、振り回されながらも惹かれていく展開で、登場人物たちの不器用で甘酸っぱい想い、そして絶望を救おうと奔走する真摯で一途な想いがもたらした奇跡はとても素晴らしかったです。続巻も気になる期待のシリーズですね。
26.ゴスロリ卓球(電撃文庫)
蒼山 サグ/マナカッコワライ KADOKAWA 2018年09月07日頃
突然失踪した卓球部のエースで幼馴染の羽麗。父親の抱える8000万の借金返済のため彼女が裏賭場で戦うことを知った坂井修が、幼馴染を救うため共に命賭けの無謀なギャンブルに挑む物語。ゴスロリ卓球は一見微笑ましいのにレバレッジの変動で勝負と獲得金額が一致しないヤバイ闇卓球で、一歩間違えば奈落の底という緊張感のある状況でしたけど、卓球以外は残念美少女の羽麗とお世話係と化していた修の距離感や、お互いが傍らにいたらどんな境遇でも信じて頑張れると思えてしまう幸せそうな二人の関係にはぐっと来るものがありました。
27.この大陸で、フィジカは悪い薬師だった (電撃文庫)
この大陸で、フィジカは悪い薬師だった
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鳩見 すた/アマガイ タロー KADOKAWA 2016年04月09日頃
エイル教の新米角守となったアッシュが、教典に記された禁忌を冒し『害獣』を治療する異端者の薬師フィジカに命を救われ、二人で共に旅するファンタジー。経験不足もあって何事も教典に書いてあることを前提に善悪を判断しがちな頭の堅いアッシュと、そんな彼に呆れながら出会った害獣とされるものたちにきちんと向き合って治療し、もうひとつの真実を突きつけてゆくフィジカ。教えと現実の乖離にどうあるべきか苦悩するアッシュが、危機に陥ったフィジカを救い信頼関係を育んでゆく過程はとても良かったですね。
28.サムライ・オーヴァドライブ ―桜花の殺陣―(電撃文庫)
サムライ・オーヴァドライブ
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九岡望 KADOKAWA 2016年01月09日頃
銃や戦車よりも刀剣が強き力を持っているもう一つの現代。刀剣ヲタクが高じ、刀剣管理機構『SEAS』に籍を置いた少年・方助が、かつて自分の命を救った業物の使い手である少女・鳴と出会う物語。いろいろな要素を詰め込み過ぎた感はあって、前作の硬さとはまた違った意味での入りづらさは若干感じましたが、圧倒的な力はあっても面倒な組織の中で生きていくにはいろいろ苦労しそうな鳴と、彼女のために奔走する方助のような関係や、周囲を固めるキャラもなかなか良かったですね。
29.わたしの魔術コンサルタント(電撃文庫)
わたしの魔術コンサルタント
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羽場 楽人/笹森 トモエ KADOKAWA 2016年12月10日頃
かつて師を救えず己の魔術を失った過去を持つ魔術士・黒瀬秀春の元に現れた、秀春を父親だと勘違いするかつての師の娘・朝倉ヒナコ。そんな二人が織り成す魔術と居場所の物語。魔術を失いながらも魔術をつかう人に希望を見出そうとする秀春が出会う、才能に恵まれた悩める少女たち。ヒナコとの共同生活や、タイプの違う魅力的な少女たちと主人公との師弟関係やドタバタぶりも楽しくて、過去の複雑な因縁を絡めつつ少女たちのために奔走する展開はなかなか良かったです。
30.スカートのなかのひみつ。(電撃文庫)
同級生の八坂幸喜真に触発された女装男子の天野翔が、彼のプロデュースで女装に目覚めたメアリーと共に女装アイドルを目指す青春小説。病院にいる「あの子」のために女装アイドルを目指すことになった天野翔視点と、丸井宴花との出会いから人生が変わってゆく広瀬怜視点の二つの物語が交錯する展開はぐいぐい読ませるだけの勢いがあって、物語を牽引する目をそらせない八坂の圧倒的な存在感と、「あの子」への献身的で不器用な熱い思いがその心を揺さぶって、伏線を回収して収束してゆく物語が見せてくれたその結末にはぐっと来るものがありました。
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