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読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

4月に読んだ本 #読書メーターより

3月から読了冊数が20冊くらい減っていますが、たぶんこれでもわりと読んでる方なのかなとは思った4月は76冊読了。まあコミックが入ってきてるのでその辺は割引いて考えないといけないですね。

 

2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:76冊
読んだページ数:21499ページ
ナイス数:6135ナイス

ハキダメ。 銀行員七野夏姫の渉外日誌ハキダメ。 銀行員七野夏姫の渉外日誌感想
通称「ハキダメ」に配属されて、稟議書を申請する度に否認される毎日を送っていた七野。体育会系の足で稼いで顔を繋げる営業しか能のない彼女の転機となる出会いと成長を描く物語。七野の書いた稟議書を否認し続けた審査役の北大路によるまさかの抜擢。最初はその意味も分からないまま巻き込まれた七野でしたけど、これまでの積み重ねで多くの人の助けも得ながら、圧倒的な劣勢を覆してみんなが幸せなハッピーエンドに持ち込んでしまうパワフルなヒロインでしたね。気になるその後も知ることができて大満足の一冊でした。次回作にも期待しています。
読了日:4月30日 著者:ぺんたぶ
終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語2 (JUMP j BOOKS)終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語2 (JUMP j BOOKS)感想
戦場での経験から神への信仰を失いつつあったクローリーがいかにして吸血鬼になったのか?ミカエラやフェリドらの知られざる物語など、新事実が明らかにされる第二弾。クローリーの吸血鬼化の経緯やその後の歩みを通じて語られる吸血鬼とその社会について。そしてそれだけ長い時を生きていたら何がしか企まずにはいられないのだろうと、謎も増えたけど納得感がありしました。本編で描かれない部分をうまく話に織り込んで補っている本シリーズですけど、コミックの本編ではこれからラノベ文庫版の話もいろいろ繋がってきそうですね。また続編に期待。
読了日:4月30日 著者:鏡貴也
横浜ダンジョン (3) 世界を変える最初の五人 (角川スニーカー文庫)横浜ダンジョン (3) 世界を変える最初の五人 (角川スニーカー文庫)感想
再び覚醒しつつあるアグナガラグの調査を進める響だったが、各地で魔物の大暴走が立て続けに発生し、春菜たちを連れて討伐へと向かう第三弾。先々を見据えて着々と手を打ってゆく一方で、予想以上のスピードで成長する春菜たちと状況の変化を鑑みて、思い切った手を打つことを決断する響。わりとシリアスな展開のはずなのに、合間でヒロインたちの気持ちが分からずにドタバタするところがこの作品の持ち味で、魅力的なヒロインたちもよく動けてましたし、物語のスケール感的にもうまく今回でまとまったかなと思いました。次回作も楽しい作品を期待。
読了日:4月29日 著者:瀬尾つかさ
頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある感想
家族が一緒に過ごすリビングに「辞書」「地図」「図鑑」などのアイテムを置き、ふだんから慣れ親しむことで大切さを説く一冊。現段階で娘の学力向上のために云々まではあまり考えてなかったですが、図鑑とか興味はあるみたいだけど、タイミング的にどうなのかなとかいろいろ考えていた時期だったのでタイムリーでした。使用頻度的にはたまに見るくらいでいい、親が一緒に眺めたり、子どもが興味持った時に眺められるくらいの環境を整えておくことが大事という観点には読んでいて納得感。本書で紹介されている本やアイテムもとても参考になりました。
読了日:4月29日 著者:小川大介
薬屋のひとりごと 5 (ヒーロー文庫)薬屋のひとりごと 5 (ヒーロー文庫)感想
反乱は収まったものの相変わらず目ざとく気づいてしまうがゆえにいろいろ巻き込まれ、首を突っ込むことになる猫猫。さらに壬氏からの命令で玉葉后の故郷、西都へ共に向かう第五弾。一見関係なさそうに見えていた事件は全て一つに繋がっていて、いろいろ不穏な動きも垣間見える状況で、面倒だなと思っているのに誰かのためについ奔走してしまう猫猫はお人好しですよね(苦笑)だからこそ気づかない風を装う猫猫に壬氏が一言物申したくなる気持ちも分からなくもないというか。だんだん舞台が整ってきている感がありますね。次巻がとても楽しみです。
読了日:4月28日 著者:日向夏
化学探偵Mr.キュリー4 (中公文庫)化学探偵Mr.キュリー4 (中公文庫)感想
大学で増えてきた猫の騒動、大学で暗躍する互助組合の謎、スターラー盗難事件、切断された銅像の謎、沖野リスペクトの美間坂が事件解決に挑む第四弾。今回は大学でのちょっとした事件だったり、沖野の出張中に遭遇した事件、そんな彼の不在時に舞衣が事件解決に動いたり、美間坂が事件解決に挑んだりと、少しいつもと雰囲気が違う感じでしたが、これはこれで面白かったです。いい感じに肩の力が抜けてきた沖野と、毎巻成長を感じさせてくれる舞衣はお互いのありようを尊重する関係に変化してきていて、今後その辺もどうなってゆくのか楽しみですね。
読了日:4月28日 著者:喜多喜久
勇者だった俺は幼なじみの執事になりました。 (ファミ通文庫)勇者だった俺は幼なじみの執事になりました。 (ファミ通文庫)感想
魔族との戦争に終止符を打ち、町医者を営む幼馴染の少女・ソノハのダメ執事となった勇者シリュウ。そんな二人と彼らを見守る人々の物語。勇者として突出した力を持ちながら、得意でもない家事全般を請け負ってソノハを支えようとするシリュウ。周囲も生暖かく見守る幼馴染以上恋人未満なまま踏み出せない二人の関係にニヤニヤする一方で、勇者としての力を惜しまれるがゆえに微妙な立場にある彼が、周囲の人々を守るために危機に立ち上がり、ソノハもまた彼のために奔走する展開はとても良かったです。暗躍する存在がここからどう動くか次巻に期待。
読了日:4月27日 著者:立座翔大
近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係 (ファミ通文庫)近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係 (ファミ通文庫)感想
母と二人で暮らす家で、同い年の遠い親戚の女の子和泉里奈と同居することになった高校生の坂本健一。彼女の出現によって様々な変化がもたらされてゆく物語。兄にコンプレックスを抱き他人との距離に悩む健一と、控えめながら女子校育ちで無防備な里奈。近過ぎるのにどこか遠い彼女を意識し友人たちに知られたくないと感じる健一に気づき、心穏やかではいられない幼馴染・由梨子。最近希少のオーソドックスな構成で、著者らしい繊細な心理描写は今回も健在。終盤にもたらされた波紋で今後どのような展開になってゆくのか、次巻がとても楽しみですね。
読了日:4月27日 著者:久遠侑
猫又お双と一本足の館 (角川文庫)猫又お双と一本足の館 (角川文庫)感想
思いを寄せる女性が現れたり修士論文もあって、余裕を無くしていた隆一郎の不用意な想いからお双が姿を消し、彼女を捜す隆一郎はヤムと名乗る猫又に一本足で立つ不思議な館へと招かれる第三弾。ヤムたち猫又の仲間の口から語られる猫又のこと、真っ白な雪原の真ん中で殺されていたヤム、どうやって殺人が起こったのかを推理する隆一郎たち。細かい部分では疑問が残るところもありましたが、その謎解きに意味を持たせ試練を乗り越えて迎えた結末には納得感があったのかなと。これで完結のようですが、もう少し二人の関係を見守れると良かったですね。
読了日:4月27日 著者:周木律
僕が僕であるために。(1) (ガンガンコミックスJOKER)僕が僕であるために。(1) (ガンガンコミックスJOKER)感想
幼い頃から若槻紗奈が好きだったのに告白もせず転校したことを後悔し続けて七年、彼女のいる街に戻ってきた駿。今度こそ気持ちを伝えようと決意する駿が自分とそっくりな紗奈の同級生藤崎歩と出会う物語。好きだった女の子にようやく再会出来たと思ったら、自らの気持ちに素直な「理想の自分」みたいなそっくりさんが傍らがいたというのは、なかなか複雑ですよね。紗奈は紗奈で過去に何かありそうで、駿もまた状況が変わってしまいそうで、今後の展開がどうなるのか楽しみですね。
読了日:4月26日 著者:葉月抹茶
はんざい漫才 (文春文庫)はんざい漫才 (文春文庫)感想
過去にスキャンダルがあった漫才コンビが神楽坂倶楽部に出演することになり、席亭代理・希美子も出向している状況をどうするのか人生の決断の時が訪れる第三弾。落語の寄せを舞台にした物語ですけど、過去の遺恨や感情面でのしこりをどう解消するのか、乗り越えていくのか、かなり昔のことだから水に流しましょうとか、そんな簡単にいかない難しさを感じますね。出版社に戻るのか、後を継ぐのか悩んでいた希美子も、悩んでいた割には決まる時にはあっさり決まりましたけど、それによってまたどうなるのか気になる部分もあったりで次巻が楽しみです。
読了日:4月26日 著者:愛川晶
ふらいんぐうぃっち(4) (講談社コミックス)ふらいんぐうぃっち(4) (講談社コミックス)感想
新しい季節がやってきて、新しく魔女のローブを新調したり、リンゴの摘花をお手伝いしたり、調理実習したり、現時点の状況を報告したりな第四弾。相変わらずまったりほのぼのな雰囲気の物語でしたが、女子高生の生活っぽい要素も多々ある中で、調理実習でのごはん炊き忘れは何かあるあるだと思いました(苦笑)ハマベーかわいい。でも魔女要素もしっかり挿入されていて、らしいバランス感が読んでいて良かったです。次巻にも期待。
読了日:4月25日 著者:石塚千尋
ノッキンオン・ロックドドア (文芸書)ノッキンオン・ロックドドア (文芸書)感想
不可能専門担当の御殿場倒理と不可解専門担当の片無氷雨。相棒だけどライバルな探偵ふたりが、数々の奇妙な事件に挑むダブル探偵による連作短編ミステリ。主人公二人を中心とする人間関係はあるものの、あくまで中心は持ち込まれた謎に対する持ち味の違う二人のアプローチ。フォーカスした分事件を取り巻く構図はシンプルで分かりやすいものになりましたが、一方で特に事件解決以降の事件を取り巻く動機やその後の人間関係といったものはややあっさりめ。物語の軸となる四人の因縁がどのように始まったのか、今後どうなるのか次巻が気になりますね。
読了日:4月25日 著者:青崎有吾
つめたい転校生 (角川文庫)つめたい転校生 (角川文庫)感想
気になる彼の正体は殺し屋?倉庫から突然消えた転校生、自分の身の回りで起きる不審死など、人でないものとの切ない出会いを描く連作短編集。ミステリ要素も交えつつ、人でないものとの出会いや交流、別れが読みやすいテンポの良い文章で描かれていて、どうしても重くなりがちなテーマで意外な視点を提供したり、ほっこりするようなテイストで描かれた作品もあったのはわりと新鮮でした。ハッキリとした結末を提示するばかりでなく、読者の想像に任せるようなスタンスもまた味わいのある読後感に繋がっていて、これはこれでなかなか良かったですね。
読了日:4月25日 著者:北山猛邦
神様もう一度だけ愛してると言わせて (メディアワークス文庫)神様もう一度だけ愛してると言わせて (メディアワークス文庫)感想
三年にわたる幸せな交際を経て結婚した宗一と瞳。しかし入籍当日に宗一は不幸な事故で死んでしまい、瞳を見守るだけの幽霊のような存在となってしまう物語。自らは彼女を幸せにすることができなくなり、瞳が再び幸せ掴むことをひたすら願う宗一。とはいえ瞳が他の男の人と幸せになっても、一人で生きていくことを選んでも複雑な気持ちになってしまうに違いない状況で、亡き宗一を変わらずに想い続けると決意する瞳の想いもまた切なくて、だからこそ瞳を見守り続けてきた宗一が、彼女のために決断して行動する展開にはついホロリとしてしまいました。
読了日:4月24日 著者:青葉優一
日本酒BAR「四季」春夏冬中 さくら薫る折々の酒 (メディアワークス文庫)日本酒BAR「四季」春夏冬中 さくら薫る折々の酒 (メディアワークス文庫)感想
新潟の酒蔵で親と衝突し、東京に出てきたものの行き倒れになりかけていた冴蔵が、恵比寿の片隅で「四季-Shiki-」を営む楓さんに救われ二人で日本酒BARを再開する物語。その出会いは日本酒に詳しい夫が亡くなってから実質的に料理屋状態だった楓にとっても、衝突し家を出てきた冴蔵にとっても転機で、二人が力を合わせて訪れる人達ときちんと向き合って信頼関係を育んでいったことで、それぞれが抱えていたものを乗り越える支えとなる展開はとても良かったですね。スッキリとまとまった結末でしたが、続編あるならまた読んでみたいですね。
読了日:4月24日 著者:つるみ犬丸
神酒クリニックで乾杯を  淡雪の記憶 (角川文庫)神酒クリニックで乾杯を 淡雪の記憶 (角川文庫)感想
神酒クリニックのもとにある顧客から意識のない女性の診察依頼が来て、記憶喪失だった彼女の記憶を精神科医天久翼が探るうち爆弾テロとの繋がりが浮かび上がってくる第二弾。記憶喪失状態の美鈴を保護する状況で、主に記憶を取り戻す協力をする翼がメインとなった今回。その過程で見えてきた爆破テロとの繋がりと美鈴の家族の悲しい事故。仲間たちが爆弾テロ事件解決に動く一方で、この事件に関わった人たちを救ったのは希望を見失っていた相手の大切なことをきちんと思い出させてあげた翼や勝巳の優しさでしたね。また面白くなりそうな続編に期待。
読了日:4月23日 著者:知念実希人
ふらいんぐうぃっち(3) (講談社コミックス)ふらいんぐうぃっち(3) (講談社コミックス)感想
春になって相変わらずまったりとした雰囲気ながら、お姉さんや犬飼さんに加えて、喫茶店を営む魔女親子だったりといった新登場キャラに加えて、考古学に詳しいケニーさんとか、圭のお母さんが絵本作家だったり、圭がホットケーキ焼くのが得意だったりな各キャラの掘り下げも進んできましたね。見えてしまって恥ずかしがるウェイトレスさんは可愛かったけど、最後に届いた忘れられてなかった手紙の内容には苦笑いしました。
読了日:4月23日 著者:石塚千尋
恋するSP 武将系男子の守りかた (メディアワークス文庫)恋するSP 武将系男子の守りかた (メディアワークス文庫)感想
要人警護を担う長身美麗なド新人SP女子の黒田千奈美が現代にタイムスリップしてきた武将たちの警護を命ぜられる物語。大阪サミットの最中に四百五十年前からタイムスリップしてきた長尾景虎織田信長武田晴信とその居城。密かに想いを寄せる上司氷川と共に懸命に警護に当たろうとして振り回される千奈美と、そんな彼女に唯一愛した女性の面影を見出す景虎。ディテールでは少し首を傾げる部分もありましたが、真っ直ぐな千奈美と戦国武将たちのドタバタコメディぶりは、しんみりするようなメリハリもきちんあって楽しめました。次回作にも期待。
読了日:4月23日 著者:結月あさみ
クロニクル・レギオン5 騒乱の皇都 (ダッシュエックス文庫)クロニクル・レギオン5 騒乱の皇都 (ダッシュエックス文庫)感想
災厄の英雄・平将門が復活。女皇照姫はその将門のレギオン"零式"によって皇都東京の実権を握り、皇女・志緒理もまた東京に凱旋する第五弾。災厄の英雄将門の存在で自らを見失いつつある女皇照姫と今後に向け着々と布石を打つ志緒理たち。志緒理たちも目的に向けあえて動き、起こるべくして起こった事態でしたけど、征継を取り巻く女性陣は目的を同じくするしたたかで可憐な共犯者で、お互いをよく理解して棲み分けつつ、甘えながらもきちんと役割を遂行するその姿勢が素晴らしい(苦笑)この状況がどのように収束していくのか次巻が楽しみです。
読了日:4月22日 著者:丈月城
死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った (ダッシュエックス文庫)死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った (ダッシュエックス文庫)感想
高校生の陵介が挙動不審な美少女・支倉由依と出会い、彼女の昔ながらのではない鮮やかな新しい花火を見たいという願いに応えるべく、幼馴染の澪や友人の諏訪たちと奔走するひと夏の物語。陵介が気になるのにつっけんどんな態度を取る展開的なツンデレの由依。そんな彼女にどんどん惹かれてゆく陵介。仲間とともにかけがえのない時間を過ごす二人に突きつけられた現実がちょっと厳しかったですが、それでも諦めない由依の想いがいつか報われる日が来るといいなと思いました。竹岡志穂さんのイラストも物語の雰囲気に合っていて素晴らしかったです。
読了日:4月22日 著者:斧名田マニマニ
異世界拷問姫 (MF文庫J)異世界拷問姫 (MF文庫J)感想
父親に殺され魂を異世界召喚された瀬名櫂人が、悪魔狩りを命ぜられた『拷問姫』エリザベートに仕えることになるダークファンタジー。凄惨な世界に召喚したエリザベートに拷問か執事の二択を突き付けられ、身の回りを世話をすることになった櫂人。美しく拷問器具を用いて悪魔と戦うエリザベートもまた過酷な運命を背負う少女で、悪魔たちや宿命の相手との救いのない戦いが続く一方、それと合間にある主従関係の日常とのギャップが秀逸で、イラストに鵜飼さんを起用したことで独特な世界観を作り出していました。続巻あるならまた読んでみたいですね。
読了日:4月21日 著者:綾里けいし
折れた聖剣と帝冠の剣姫(2) (一迅社文庫)折れた聖剣と帝冠の剣姫(2) (一迅社文庫)感想
助けあって新たな国を興すことを決意し、次の段階へ踏みだす機会をうかがっていたファルやルシードたちの元に、エルドーム王国の第五王女リュシールが使者として訪れる第二弾。重い課題を抱えながらも建国を目指して拠点を作り名声を高めるために活動する三人の元にもたらされた、炎の魔物イフリートを倒すために聖剣の力を借りたいという依頼。リュシールや新たな力を得たコンスタンスも力を合わせての戦いだけでなく、合間に先を見据えた布石や二人の距離感の描写がいくつもあって良かったですね。建国には時間かかりそうですが次巻が楽しみです。
読了日:4月21日 著者:川口士
セブンキャストのひきこもり魔術王 (ファンタジア文庫)セブンキャストのひきこもり魔術王 (ファンタジア文庫)感想
魔術が概念化した新生魔法世界。聖遺物奪取の任を受けてアルテナに潜入したデュセルが、魔術で造った分身に出席を代行させているひきこもり少年ブランと出会い友人になる物語。七つの分身とともに聖遺物を守る結社を率いるブランと、複雑な家庭事情から友人がいなかったデュセルの友情とも好意ともつかない不器用な関係、お嬢様口調ながら実はお人好しなステラのギャップに分身たちを絡めたベタなドタバタコメディっぷりと、強敵や危機にも最後まで諦めないバトルはいい感じにメリハリがあって楽しかったです。続きあるならまた読んでみたいですね。
読了日:4月20日 著者:岬かつみ
アサシンズプライド (2) 暗殺教師と女王選抜戦 (ファンタジア文庫)アサシンズプライド (2) 暗殺教師と女王選抜戦 (ファンタジア文庫)感想
年に一度、姉妹校との間で開催される選抜戦。楽しいイベントだったはずが、無能才女の急成長の秘密を暴こうとする刺客潜入と、陰謀による予想もしなかったメリダ代表選出によって暗雲垂れ込める第二弾。謎の暗躍やメルダとの関係に根本的な苦悩を抱えたエリーゼなど、いくつもの不安要素を抱えていた選抜戦でしたが、苦境をクーファとの確かな絆で乗り切り、エリーゼの想いにも実力で見事応えてみせたメリダの奮闘が光りましたね。終わってみれば全て丸く収まったかに見えた結末も実はそれだけでは終わらなくて、波乱必至の次巻が今から楽しみです。
読了日:4月20日 著者:天城ケイ
今からあなたを脅迫します (講談社タイガ)今からあなたを脅迫します (講談社タイガ)感想
恋人なんていたことないのに、元カレを人質に取ったから命が惜しければ身代金を払えと脅迫された大学生の澪。それをきっかけに彼女が脅迫屋の仕事に関わってゆく物語。依頼を受けて名誉回復や身の安全を守るため、あるいは犯罪や暴走を止めるために、チームで動かぬ証拠を掴んで対象人物を脅迫する脅迫屋。一見バラバラに起こっているように見えた事件はひとつの流れに繋がっていて、明らかになってゆく自身の複雑な生い立ちもあり、脅迫屋の仕事が正しいことなのか苦悩していた澪がひとつの答えを出す結末には、彼女の確かな成長が感じられました。
読了日:4月19日 著者:藤石波矢
ふらいんぐうぃっち(2) (講談社コミックス)ふらいんぐうぃっち(2) (講談社コミックス)感想
居候先の親戚・圭や千夏を巻き込みながら、山菜採りやお花見など春の青森なども楽しむ魔女・真琴が、やってきた姉やその友人犬養さんと新たな魔法にも挑戦する第二弾。相変わらずゆるゆるなスローライフですが、姉に半分犬にされてしまったと悩む犬養さんが全部犬になってしまったり、そんな楽しそうな感じを見ていて自分も魔女になりたいと思ってしまう千夏とか、のんびりした雰囲気がいいですね。
読了日:4月19日 著者:石塚千尋
図書館へ行こう! ! (洋泉社MOOK)図書館へ行こう! ! (洋泉社MOOK)感想
全国で人気の公共図書館から大学図書館専門図書館や個人蔵書を開放した小さな図書館まで、思わず出かけたくなる個性豊かな図書館を約90館紹介している一冊。関係者コメントや各種データ付きで紹介されているのは、いずれも話題だったり個性的ということで評価されている図書館。そんな図書館や国立国会図書館などの紹介に留まらず、何かと話題のTSUTAYA図書館関連や最近の図書館を取り巻く事情まで、様々な切り口からわかりやすくコンパクトにまとめられていると思いました。紹介されているような図書館なら通いたくなるのも納得ですね。
読了日:4月19日 著者:
魔法医師の診療記録 3 (ガガガ文庫)魔法医師の診療記録 3 (ガガガ文庫)感想
魔法医学の権威・ガレノスが治療法が不明のドゥンに感染し、彼の元にクリミアたちを含めた5人の魔法医師が集められる第三弾。治療したものには自らの遺産を全て与えるとするガレノス、呼ばれたガレノスと血縁がある個性的な医師たちと謎めいたヘルメス、そしてヴィクターの師フレデリークやサキュバス、石化の邪眼を持つ少年の存在。次々と施術が失敗する中で露呈した発病原因はどうにも自業自得な感もあって苦笑いでしたが、自らがどうすべきか揺れるクリミアと、そんな彼女を複雑な想いで見つめるヴィクターが今後どうなるか、次巻も楽しみです。
読了日:4月19日 著者:手代木正太郎
我がヒーローのための絶対悪 3 (ガガガ文庫)我がヒーローのための絶対悪 3 (ガガガ文庫)感想
二代目ヘルヴェノム卿となり半年が経過し、名実ともに怪人たちを束ねる絶対悪となっていた武尊。幼馴染のミアをガイムーンの呪縛から解き放つために戦い続けたその結末を描く第三弾。目的のために手を汚し続けた武尊と、思いと「正義を行使する」マインドセットとのズレに悩むミア。一度はヘルヴェノム卿としての機能を完全に失った武尊が、ミアとしての自我を失いつつあったガイムーンを止めるために再び立ち向かうその姿は、容易には決められない正義とは何か、そしてそれぞれの良き闘争という難しい状況の中で、とても心に響くものがありました。
読了日:4月19日 著者:大泉貴
晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子 (講談社タイガ)晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子 (講談社タイガ)感想
夏祭り花火の目玉「虹のエール」三百玉消失、電話ボックス落書き事件、町のアイドル・図書館王子の恋心、傷ついた少年の秘密など、優しい謎が住む町のシリーズ第二弾。街の人が皆仲良しの晴追町は人によっては息苦しいと感じる場所でもあって、ままならない想いを抱える人々のために奔走する春近と、彼の相談に優しい回答を導き出すひまりさんとの距離感が相変わらずいいですね。彼女のふとした言動に一喜一憂する春近だからこそ、有海さんへの変わらない一途な想いを何度も目の当たりにするのは切なかったです。急展開で次巻がとても楽しみですね。
読了日:4月18日 著者:野村美月
ふらいんぐうぃっち(1) (講談社コミックス)ふらいんぐうぃっち(1) (講談社コミックス)感想
黒猫のチトを連れて横浜から青森にやってきたマイペースでちょっと方向音痴な新米魔女・木幡真琴15歳。又いとこの圭や小夏の家で一緒に暮らし、青森の高校にも通い始めたのんびりな日常が描かれる物語。田舎に転校してきた女子高生ネタに見えなくもないゆるゆるな雰囲気の日常の中に、時折挿入される魔女ネタがなんかシュールですね。あ、そういえば魔女のお話だったみたいな(苦笑)東北地方になぜ魔女が多いのか理由を聞いてなるほどなあと思いました。
読了日:4月18日 著者:石塚千尋
座敷わらしとシェアハウス (角川文庫)座敷わらしとシェアハウス (角川文庫)感想
一人暮らしのマンションに祖母の形見の品を持ち帰った普通の女子高生・水分佳乃が、日に日に成長し大人の男になってしまった座敷わらし・暁星と一緒に住むことになる物語。その存在に戸惑いながらも、誤解した親友・真奈美との関係修復だったり、暁星をきっかけに変わりつつある幼馴染・俊之、環境の変化に戸惑いながらも使命を思い出し佳乃を守ろうと奮闘する暁星たちとの関係は、いい感じに落ち着いてくれるといいなあと思わせるものがありましたね。現時点ではまだぼんやりとした佳乃の夢をどう実現に近づけていくのか、そのあたりも今後に期待。
読了日:4月18日 著者:篠原悠希
竜の雨降る探偵社 (PHP文芸文庫)竜の雨降る探偵社 (PHP文芸文庫)感想
戦後の新宿を舞台に「雨の日だけ営業」と噂される元神主の探偵・水上櫂と、彼を気にかける幼馴染・慎吾のコンビがもたらされる謎を解決する連作短編集。郵便物の誤配に頭を悩ませていた女性の失踪、友人が自殺した貯水池を気にかける女性、破格の待遇で募集されたカメラマン採用試験、慎吾が子供の頃助けだされた真相など、事件解決に協力しながらも櫂に恨まれているのではと苦悩する慎吾の繊細な描写はなかなか良かったですね。最後に明かされた櫂の重い選択を考えると、これは真澄が慎吾にツンケンするのも仕方ないなと思ってしまいました(苦笑)
読了日:4月17日 著者:三木笙子
夜伽の国の月光姫2夜伽の国の月光姫2感想
最近王子への攻撃が上手くいかずに不機嫌なセレネ。彼女が百合を好んでいると勘違いした王子が百合の花園へと連れて行き、そこへ何故か突然赤竜が現れセレネがさらわれてしまう第二弾。百合好きを百合の花好きと勘違いしたことから思わぬ大騒動へに発展した今回。有能な執事のバトラーが上手く立ち回ったとはいえ、セレネは欲望のままに妄想しているだけなのに、結果的にエルフとの交易の橋渡し役として評価されてしまう不思議(苦笑)展開だけ見たら劇的過ぎて、王子との結婚へまっしぐらな感もありますが、ここからどうなるのか次巻も楽しみです。
読了日:4月16日 著者:青野海鳥
神さまのいる書店 冬を越えて咲く花神さまのいる書店 冬を越えて咲く花感想
まほろば屋書店でアルバイトを続けるヨミが自傷するまほろ本に出会ったり、ひょんなことからまほろ本の存在を知られてしまった姉エイコの依頼で以前実家にあったまほろ本を探す第二弾。今回も自傷するまほろ本のメイや、人間になったサクヤとの距離感、そして自らの進路問題など悩みが尽きないヨミでしたけど、おばあちゃんが持っていたエイコと縁の深いまほろ本捜索を通じて、懸案だったいくつものことが好転のきっかけを得てゆく展開はなかなか良かったですね。エイコの心残りをきちんと昇華させてくれた神様の優しさがとても素敵だと思いました。
読了日:4月16日 著者:三萩せんや
マージナル・オペレーション 空白の一年(下) (星海社FICTIONS)マージナル・オペレーション 空白の一年(下) (星海社FICTIONS)感想
シベリア共和国による襲撃をかわしつつイランを目指すアラタたち。本編の空白の一年が語られる下巻。相変わらずなアラタとジブリールや子供たちの関係だったり、端々で語られるルート上の諸国の風俗や考え方の違いなんかもわりと興味深かったりするんですよね。なぜシベリア共和国がここまで執拗に襲撃してくるのか、読んでいると次巻完結の関連作に繋がる過去の因縁が、どのような結末を迎えたのか気になって仕方ないですね。何かとすぐ結婚を連呼するこちらのジブリールとの今後も気になるところですが。シーズン2もあるようなのでそちらも期待。
読了日:4月15日 著者:芝村裕吏,しずまよしのり
夜伽の国の月光姫夜伽の国の月光姫感想
異質さから忌み子として監禁されていたセレネ(でも中身はおっさん)が慈悲深い大国のイケメン王子に救い出され、大国に栄華をもたらす存在・月光姫へと成り上がっていくファンタジー。中身は転生おっさんの幼女・セレネ。悲しい境遇と勘違いされ望んでもいないのに救い出されてしまい、大好きな姉を狙っての所業と勘違いしたセレネが王子と戦いを決意したり、考えてることはかなり残念なのに、周囲がその美少女ぶりに騙されて良いように解釈してしまい、しかもいい方向に転がってしまう軽妙なストーリー展開には笑ってしまいました。次巻にも期待。
読了日:4月15日 著者:青野海鳥
探偵の鑑定2 (講談社文庫)探偵の鑑定2 (講談社文庫)感想
獅靱会により鑑定店から誘拐されてしまった莉子。そんな彼女を救うべく須磨や桐嶋、小笠原、そして紗崎玲奈だけでなく浅倉絢奈や水鏡瑞希も登場する第二弾。波照間の人々を人質に取られ、反抗には容赦ない獅靱会に屈服させられる莉子の描写はなかなか辛いものがありましたが、粘り強くチャンスをうかがう須磨たちや、らしさを発揮した絢奈や瑞希たちの協力もあって、力を合わせ窮地を覆してみせた決着への展開は流石ですね。自分のありようを見つめ直して、それぞれ新たな道をゆくことになった彼女たちの成長が感じられた完結でした。次回作も期待。
読了日:4月15日 著者:松岡圭祐
マッドネス グラート王国戦記 (Novel 0)マッドネス グラート王国戦記 (Novel 0)感想
かつて姫獅子レオンハルトに命を救われた羊飼いのレグルスが、十年後王国が戦乱となった際に彼の下に馳せ参じる戦記ファンタジー。貴族ではなく特別な才能もないけれど、周囲の評判や偏見に惑わされずに自ら向き合ってレオンハルトのために人材を推挙し、自らも向上心を失わない謙虚なレグルス。劣勢な陣営にとって重要な局面で留守を任されたレグルスがまさかの危機に陥りながら、仲間と力を合わせ自らも陣頭に立って打破してみせた展開には盛り上がりました。諸事情により思わぬ立身出世を果たしたレグルスたちの今後が楽しみです。次巻にも期待。
読了日:4月14日 著者:新見聖
東京異界のバリスタ 2 (GA文庫)東京異界のバリスタ 2 (GA文庫)感想
緋瑠璃という少女から連続殺人鬼の魔法使いアクセルを捕まえて欲しいという依頼を燈志郎が引き受け、一方でそのアクセルから緋瑠璃の身を護る依頼をフリッカが引き受けてしまう第二弾。ストラーダが経営危機に陥っている状況で、思うところとは裏腹にすれ違ってしまった燈志郎とフリッカ、そしてアクセルと緋瑠璃の複雑な関係。それでもフリッカの危機を燈志郎が救って誤解を解き、フリッカによってアクセルたちの想いをきちんと昇華させたことでそれぞれの絆を深めた展開はとても良かったです。物語はこれからですし続刊出て欲しいですよ、これは。
読了日:4月14日 著者:手島史詞
0.2ルクスの魔法の下で (GA文庫)0.2ルクスの魔法の下で (GA文庫)感想
異界で魔法使いだった祖母に憧れる女子高生リザと、どんな文字でも読解できる異能を持つ圭輔が出会い、異界に渡る方法を模索する彼女を手伝うことになる物語。お転婆だけれどどこか憎めない性格のリザに圭輔が振り回される構図に変化をもたらした、学校に出没する祖母のペンダントを持つ謎の少女の存在。リザを不幸にすると言われた圭輔と二人で切り開いた異界への扉。運命によって導かれたその顛末は意外なものでしたが、でもきっとこれで良かったんだよねと思える満足感がありました。竹岡美穂さんのイラストも雰囲気によく合っていたと思います。
読了日:4月14日 著者:嶋志摩
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)10 (GA文庫)落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)10 (GA文庫)感想
七星剣舞祭も終わってそれぞれが今後を模索する中、ステラのパートナーとして認めてもらえるのか、不安を感じつつヴァーミリオン皇国に二人で向かった一輝。そんな彼に皇国民が総出で決闘を申し込む第十弾。ある程度予想はしてたんですが、娘を溺愛する恐妻家の国王はそこまでしちゃうかみたいなw それだけステラが国民みんなに愛されてるということなんですけど、一輝がきちんとそれに真っ向から向き合ったから余計に国王は立場なくなっちゃいましたね(苦笑)そこから一転して血なまぐさい展開を予感させる結末でしたけど、次巻も楽しみです。
読了日:4月13日 著者:海空りく
ミステリアスなお茶会-京都寺町三条のホームズ(4) (双葉文庫)ミステリアスなお茶会-京都寺町三条のホームズ(4) (双葉文庫)感想
新年仕事始めからの再会と、ホームズのおばあちゃんとの出会い、人気作家に招待された朗読会での犯人探しや、鑑定の目利きとして二人が知人の家に招待される第四弾。経験を積んで鑑定家として確実に成長する一方でどこか無防備な葵と、普段はクールなのにそんな葵が関わることだけはどうも冷静でいられないホームズ。意識しないようにしてもお互い気にせずにいられないですし、傍から見ているとついついちょっかい出したくなる距離感なのかもしれませんね(苦笑)自らの恋心を自覚したことが今後の転機に繋がってゆくのか、次巻がとても楽しみです。
読了日:4月13日 著者:望月麻衣
外資系オタク秘書 ハセガワノブコの仁義なき戦い (祥伝社文庫)外資系オタク秘書 ハセガワノブコの仁義なき戦い (祥伝社文庫)感想
オタクとして生きていく上で避けて通れない問題がノブコや周囲に次々と降りかかり、合間にノブコ自身にもいくつかの転機が訪れる第二弾。他人事と笑えない最近のオタクあるある問題をテーマに、巻き込まれてゆくノブコとオタク仲間たちの奔走が描かれた今回。どこまでも生粋なオタクで男前な発想をするノブコは、同時に海外で切磋琢磨してきた有能な帰国子女という一面もあって、そんなギャップに振り回されがちな彼女の周囲に、いざという時協力し合える得難い理解者たちがいて本当に良かったなと思いました。また続編出てくれることを期待します。
読了日:4月13日 著者:泉ハナ
百万畳ラビリンス  下巻 (ヤングキングコミックス)百万畳ラビリンス 下巻 (ヤングキングコミックス)感想
ルームメイトの庸子と共に木造迷路に迷い込んでしまった礼香が、迷い込んだ世界の謎に迫り決着をつけるべく動き出す下巻。試行錯誤しながら迷い込んだ世界の仕組みを積極的に探ってゆく礼香と、常識的な判断をするタイプなのにどこか無茶をしている風の庸子。だからこそ礼香の判断は理解できるけれど、楽しそうな礼香をもって良かったと言ってしまっていいのか、少しばかり考えてしまう結末でしたが、そんな彼女と対比させるような冷静な庸子がいい存在感を出していたと思いました。
読了日:4月12日 著者:たかみち
百万畳ラビリンス  上巻 (ヤングキングコミックス)百万畳ラビリンス 上巻 (ヤングキングコミックス)感想
ゲーム会社でバグ探しのアルバイトをしていた人と関わるのが苦手な礼香が、ルームメイトの庸子と共に謎の木造迷路に迷い込んでしまうミステリーファンタジー!わりと常識人で慎重な庸子と一人でずんずん突き進んでいってしまう怖いもの知らずの礼香。畳敷きの迷宮や時折散見されるバグに試行錯誤しながら探索する展開はまだまだ謎も多くて、そんな凸凹コンビが進む先には何があるのか下巻に期待。
読了日:4月12日 著者:たかみち
東京すみっこごはん 雷親父とオムライス (光文社文庫)東京すみっこごはん 雷親父とオムライス (光文社文庫)感想
すみっこごはんが佇む片隅の商店街に再開発計画の噂が駆け巡り、すみっこごはんやそこに通う人々も巻き込まれてゆく第二弾。少しだけ距離感が変わったり、相変わらずだったりな登場人物たちは今回も健在。それに声優の卵や妻に先立たれたおじいちゃん、親に勉強を強要される小学生たちとの出会いや別れもあったりで、みんなでご飯を食べる温かい場所であり続けたからこそ、その危機的状況には読んでいる方もハラハラしましたが、みんなで力を合わせて立ち向かえばきっと大丈夫ですね。今回もとても良かったですし、また続編が出ることを期待します。
読了日:4月12日 著者:成田名璃子
現代詩人探偵 (ミステリ・フロンティア)現代詩人探偵 (ミステリ・フロンティア)感想
「詩を書いて生きていきたい人」が参加条件だったSNSコミュニティの十年ぶりのオフ会。だが前回参加者九人のうち四人が不審死を遂げ、疑問を感じたPN「探偵」の主人公が彼らの死を調査する物語。亡くなった人たちの遺族を訪ねるたびに突きつけられる、遺された人々の悲しみと彼らの詩への執着に対する複雑な感情。詩を創作し続けることに対して重苦しい気分になってゆく状況で、なぜそこまで調査にこだわるのか、友人・棗への激しい反発にもやや首を傾げましたが、最後に用意されていた答えにはその行動を首肯させるだけの納得感がありました。
読了日:4月11日 著者:紅玉いづき
東京すみっこごはん (光文社文庫)東京すみっこごはん (光文社文庫)感想
商店街の脇道に佇む古ぼけた一軒屋で行われる、年齢も職業も異なる人々が集まって手作り料理を共に食べる共同台所「すみっこごはん」を舞台にした連作短編集。クラスで過酷な嫌がらせを受ける女子高生・楓や、アラサーなOL・奈央といった様々な悩みを抱えている登場人物たちが、くじで当番が決まる料理に試行錯誤したり、一緒にご飯を食べてゆく中でのやりとりに助けられたり、癒されて前を向けるようになっていったり、その成立を探るうちに意外な繋がりや想いも判明して、じんわりと温かい気持ちになれる物語だと思いました。続刊も楽しみです。
読了日:4月11日 著者:成田名璃子
この大陸で、フィジカは悪い薬師だった (電撃文庫)この大陸で、フィジカは悪い薬師だった (電撃文庫)感想
エイル教の新米角守となったアッシュが、教典に記された禁忌を冒し『害獣』を治療する異端者の薬師フィジカに命を救われ、二人で共に旅するファンタジー。経験不足もあって何事も教典に書いてあることを前提に善悪を判断しがちな頭の堅いアッシュと、そんな彼に呆れながら出会った害獣とされるものたちにきちんと向き合って治療し、もうひとつの真実を突きつけてゆくフィジカ。教えと現実の乖離にどうあるべきか苦悩するアッシュが、危機に陥ったフィジカを救い信頼関係を育んでゆく過程はとても良かったですね。続編出るならまた読んでみたいです。
読了日:4月10日 著者:鳩見すた
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.10 (電撃文庫)ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.10 (電撃文庫)感想
無事進級したものの、校則で新入部員を獲得しないと現代通信電子遊戯部が廃部になることを知り、それぞれが理想とする新入部員勧誘を繰り広げる第十弾。拘束されるからとセッテさんやルシアン妹たちの入部ありきではなくて、クセのありそうな入部希望者たちとのやりとりや、ギルドの方も芋づる式にメンバーが増えてもやもやしたりで、自分たちのありようを見つめ直したら斜め上の結論になりましたみたいな(苦笑)実は入部したかったセッテさんとアコの関係も興味深かったですし、入部はしなかった双葉もまた出番ありそうですね。次巻も楽しみです。
読了日:4月10日 著者:聴猫芝居
俺を好きなのはお前だけかよ (2) (電撃文庫)俺を好きなのはお前だけかよ (2) (電撃文庫)感想
気まずいままだったひまわりやコスモス、サンちゃんとどうにか仲直りをしたジョーロが、百花祭を前に今度は新聞部のあすなろに三股疑惑の嫌疑を掛けられ密着取材を受ける第二弾。ジョーロと仲直りできたことを喜ぶ三人、どこまでもマイペースなパンジー、密着取材するあすなろの真意。二転三転する状況の中、一見自己中心的なようで友達を大切にするジョーロ、三人の心にくい演出、真打ちで登場するパンジーが相変わらず素晴らしかったですね。それにしても特異点で運命の出会い多過ぎ(苦笑)でも今回最大の驚愕はジョーロ母。次巻も楽しみです。
読了日:4月9日 著者:駱駝
ゼロから始める魔法の書 (6) ―詠月の魔女 (上)― (電撃文庫)ゼロから始める魔法の書 (6) ―詠月の魔女 (上)― (電撃文庫)感想
「不完全なる数字」を追うゼロと傭兵たちがゼロの故郷〈弓月の森〉を訪れてすぐ十三番の強制召喚によってウェニアス王国へ飛ばされてしまい、詠月の魔女・アルバスと再会する第六弾。国家主席魔法使いとなって教会と魔女の融和を進めようとする詠月の魔女・アルバスの理想と苦悩、十三番の語るウェニアス王国の状況。そんな中でも描かれるゼロと傭兵や仲間たちの想いや絆を感じさせる描写の数々はなかなか良かったんですが、孤独だったアルバスが巧妙に利用されて一触即発の事態に発展してしまい、ここからどうなってしまうのか次巻が楽しみです。
読了日:4月9日 著者:虎走かける
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (9) (電撃文庫)ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (9) (電撃文庫)感想
反乱分子掃討を終えたもののアルデラ教徒に不穏な動きがあることを知った女帝シャミーユが、その真相を探るべく、信頼厚いマシューたちにある任務を命じる第九弾。ついに暗躍を始めたパトレンシーナとその壮絶な過去。間接的ながらも効果的な妨害工作や指示に苦しい状況に追い込まれてゆくマシューたち。苦戦を知って親征したシャミーユが陥った危機。信じていた仲間の狡猾な罠によって苦境に陥っていく状況が読んでいてとても辛かった今回でしたが、遅まきながらもこれから挽回が期待できそうな展開にワクワクしてきました。これは次巻に期待。
読了日:4月9日 著者:宇野朴人
武蔵野アンダーワールド・セブン-意地悪な幽霊-武蔵野アンダーワールド・セブン-意地悪な幽霊-感想
宮田の卒業により護衛が風野に引き継がれた女子高生時代の七ツ森神子都が、保護者である藤間たちとともに東創女子大学の地下劇場「13シアター」内で転落事故の謎に挑む第二弾。時系列的には前巻より二年ほど遡った神子都たちが登場。文章は相変わらずな感じでしたけど、演劇サークル「ビッチ・バッコス」とその周辺を巡る複雑な人間関係によって起こった転落死事件は重厚で、様々な想いが積み上げられていった先にあった結末にはストンと落ちるような納得感がありました。もう少し読みやすくなるといいんですが、とりあえず続編出ることを期待。
読了日:4月8日 著者:長沢樹
卯月の雪のレター・レター (創元推理文庫)卯月の雪のレター・レター (創元推理文庫)感想
一緒に住むようになった妹との距離が変わってしまった理由、入院している友人との訳ありなやりとりと顛末、蔵から消えた花瓶の犯人探し、死んだはずの祖母から祖父に届いた手紙の謎など、友情や姉妹、家族の絆の確かさを再確認するような短編集。相手のことを大切に思っているというその気持ちは、近しい存在だからこそいつの間にかわかりづらくなってしまっていて、きちんと言葉にして伝えることの大切さを思い出させてくれますね。謎解き要素としてはやや薄味でしたが、著者さんならではの繊細な心理描写にはらしさがよく出ている青春小説でした。
読了日:4月8日 著者:相沢沙呼
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部「神殿の巫女見習いIII」本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部「神殿の巫女見習いIII」感想
騎士団の前で強大な魔力を見せつけたことで貴族の間で注目を集め、我関せずと印刷技術向上に邁進しようとする彼女が狙われるようになる第六弾。これまで自らの価値に頓着しないまま、本を読みたいという自分の欲望に忠実に邁進するマインでしたけど、直面した脅威を目の当たりにして家族への想いを実感しているだけに、彼女の身を案じる周囲の人々の配慮よって用意された道を行くことは、頭では分かっても簡単には割り切れないですよね。やりたいことは分かっていても状況が複雑なゆえに、彼女がどのような立場になってゆくのか気になるところです。
読了日:4月7日 著者:香月美夜
高嶺と花 3 (花とゆめCOMICS)高嶺と花 3 (花とゆめCOMICS)感想
実力テストの結果が散々だった花。必死で勉強しているところに押しかけ家庭教師・高嶺が乱入!?さらに風邪で寝込んだ高嶺を看病、高嶺&ルチアーノに同級生たちまで参加しての夏のリゾートの第三弾。ああそういえば高嶺頭良かったなとか、大人で仕事できるんだなとか時折思い出しましたが、二人の関係性を身近で見た岡本の今後の立ち位置が気になる一方で、ちょっとポイントズレ気味な二人は相変わらずで安心しました(苦笑)
読了日:4月7日 著者:師走ゆき
高嶺と花 2 (花とゆめCOMICS)高嶺と花 2 (花とゆめCOMICS)感想
残念御曹司・高嶺とのお見合いを継続する事になった花。高嶺の祖父が、お見合い相手に会いたいと言い出した事がきっかけで、鷹羽財閥のパーティーにまたも姉と偽って参加する第二弾。相変わらずコメディ全開でしたけどナマコって(笑)パーティーで花をフォローしたと思ったら、ニコラと花にあっさり騙されて全力で駆けつける高嶺なのに、素直になれない二人の関係とか距離感がとても好きです。
読了日:4月7日 著者:師走ゆき
高嶺と花 1 (花とゆめCOMICS)高嶺と花 1 (花とゆめCOMICS)感想
姉が拒否した身代わりとして、父の勤め先の御曹司・才原高嶺とのお見合いに出席した女子高生・野々村花。高嶺の横柄な態度にブチ切れ、それが意外にも気に入られてしまう物語。財閥御曹司のイケメンでエリートなのに、その辺でしか評価されずに捻くれて残念な感じになってしまった高嶺と庶民派感覚の花のやりとりが面白いですね。お約束だけどこういうのは好きなので今後に期待。
読了日:4月6日 著者:師走ゆき
田嶋春にはなりたくない田嶋春にはなりたくない感想
一流私大法学部在籍の女子大生田嶋春、通称タージ。どこまでもまっすぐで空気を読まない彼女が周囲を巻き込んで騒動を引き起こしてゆく青春連作小説。誰しも波風立てずにうまくやることを覚える大学生の中で異質な存在の彼女。本人ではなく関わった周囲の人物たちの視点から語られるタージは、最初は誰しも鬱陶しいイライラする存在と思うのに、皆いつの間にか放っておけなくなって影響を受けているのが興味深い。これは彼女みたいになりたくないではなくて、簡単に真似できないですね(苦笑)著者さんのいつもの作風とは違いますが面白かったです。
読了日:4月6日 著者:白河三兎
古書街キネマの案内人 おもいで映画の謎、解き明かします (宝島社文庫)古書街キネマの案内人 おもいで映画の謎、解き明かします (宝島社文庫)感想
神保町の小さな名画座『神保町オデヲン』案内人・六浦すばる。彼女に惹かれた大学生の多比良龍司がそこでバイトを始め、様々な映画やお客さんたちと出会い成長してゆく物語。最初は特に映画好きなわけでもない素人だった龍司が、真摯に仕事に取り組む六浦さんや仲間たちの存在に刺激を受けながら馴染んでゆき、映画館を訪れるお客さんたちと心の通ったやり取りをしたり、それに過去の名作の裏事情や時代が変わりつつある中での名画座の現在地なども語られていてなかなか良かったですね。マニアックな解説と読みやすさをうまく同居させたお話でした。
読了日:4月5日 著者:大泉貴
ガイコツ書店員 本田さん (1) (ジーンピクシブシリーズ)ガイコツ書店員 本田さん (1) (ジーンピクシブシリーズ)感想
とある書店のコミック売り場に勤めるガイコツ書店員本田さんや個性的な職場の同僚達の書店あるあるな日常が、強烈ないやほんとリアルでそうなのよ感を醸し出していてツボにハマりました。毎日これだけ刊行点数多いと、品出しとか棚補充とか注文するのも戦場ですよね(苦笑)あれだけ点数出てたら出版社の担当さんに行列できるのも分かるような気がします。書店勤めている人にもそうでない人にも是非オススメしたい一冊です。
読了日:4月5日 著者:本田
樫乃木美大の奇妙な住人  長原あざみ、最初の事件 (角川文庫)樫乃木美大の奇妙な住人 長原あざみ、最初の事件 (角川文庫)感想
引っ込み思案でいつもひとりぼっちな樫乃木美術大学の1年生長原あざみが、疑われていた状況を救ってくれた研究生の梶谷七唯と出会ったことでその世界が変わってゆく物語。よく分からないサークル「カジヤ部」に所属することになり、梶谷と共に謎を解きながら増えてゆく仲間たち。ミステリ要素はやや薄味ですが、人との出会いが卑屈だったあざみのありようを変えてゆき、ついには窮地に陥った梶谷を救うために奔走するまでに成長する過程はなかなかで、あざみの過去の伏線も分かりやすかったですがきちんと回収していて好感。次回作にも期待ですね。
読了日:4月5日 著者:柳瀬みちる
樹木医補の診療録 桜の下にきみを送る (集英社オレンジ文庫)樹木医補の診療録 桜の下にきみを送る (集英社オレンジ文庫)感想
樹木医補として造園会社へ就職を決めた咲が、花守として有名だった祖父が亡くなるまで守ってきた大糸桜を見にいき、まだ開花していない桜の様子に違和感を覚える物語。樹木医になるのを反対したまま亡くなってしまった祖父、それでもあえて樹木医になることを目指した咲。それによってギクシャクしてしまった家族関係や、樹木医補として始めたばかりの仕事に精一杯の日々は、何事も真摯に取り組む咲の性格がよく出ていて好感。今回は薄めのさらっとした構成で、登場人物のたちとの人間関係や個々の掘り下げもこれからだと思うので続巻に期待ですね。
読了日:4月4日 著者:夕映月子
貸本屋ときどき恋文屋 (集英社オレンジ文庫)貸本屋ときどき恋文屋 (集英社オレンジ文庫)感想
恋ゆえに出奔した兄を捜すため、武家の生まれながら単身江戸へ上り貸本屋「ゆうづき」で働くなつが、出会った人々の恋を助けようと恋文の手伝いをするようになってゆく物語。時代設定や言動にフォーカスするとどうなんだろうと思う部分もありましたが、自らは恋を知らないなつが優しい武士の清次郎さんに支えられつつ、恋文屋としての噂を聞きつけてやって来る身分違いだったり、届かない想いに悩む周囲の人々のために奔走する温かい雰囲気は良かったと思いました。目的の兄探しにどう決着つけるのか、清次郎さんとの関係も気になるので続編に期待。
読了日:4月4日 著者:後白河安寿
函館天球珈琲館 無愛想な店主は店をあけない (集英社オレンジ文庫)函館天球珈琲館 無愛想な店主は店をあけない (集英社オレンジ文庫)感想
奔放すぎる母親のせいで横浜から函館に単身移り住むことになった女子高生・真緒が、かつて伝説の珈琲を出していた喫茶店「遠野邸」だった洋館で遠縁の若者・壮一郎と一緒に住むことになる物語。珈琲や星絡みの話はそれほど掘り下げられていなかったですが、両親がアレで苦労してきた真緒には女の子らしい面とたくましい部分もあったりで、ちょっとした謎解きを交えながら広がってゆく人間関係に、謎めいた言動も多かった壮一郎が何だかんだ言いながらも真緒を気にかけている姿はなかなか面白かったですね。続編が出るようならまた読んでみたいです。
読了日:4月4日 著者:相羽鈴
放課後スプリング・トレイン (創元推理文庫)放課後スプリング・トレイン (創元推理文庫)感想
福岡市内の高校に通う吉野が、親友・朝名の年上の彼氏を紹介された時に同席していた大学院生・飛木と知り合い、二人で周囲の不思議な出来事を解決してゆく青春ミステリ。主人公や親友の朝名は等身大の高校生らしい視点で考えるタイプで、彼女たちの周囲で起こる人が死なない謎解きが中心。探偵役飛木との距離感含めて人物の掘り下げはこれからで、落ち着いた雰囲気のストーリー展開はしっかりしていましたが、昨今の流行りを期待して読むとやや好みが分かれそうな印象ですね。最後に意外な謎解きもあったりで、続きが出るならまた読んでみたいです。
読了日:4月3日 著者:吉野泉
幻痛は鏡の中を交錯する希望幻痛は鏡の中を交錯する希望感想
戦後南北に分割された日本を舞台に、才能を見込まれ諜報員養成機関にスカウトされた主人公が、「院生」の最終試験として権謀術策が入り乱れる学校に潜入する物語。表面上は課題の映像制作に取り組みつつ、誰が「院生」なのか、どのような目的で動いているのか探る日々。分析力に乏しい主人公が虚実ある言動に戸惑いながらも本能で危険を回避していくストーリーは、登場人物たちの視点にコロコロ切り替わり、説明が冗長な上に分厚くて読むのに難儀したんですが、これで面白いから困っちゃうんですよね(苦笑)別作品との繋がりが気になるところです。
読了日:4月2日 著者:長沢樹
椿町ロンリープラネット 2 (マーガレットコミックス)椿町ロンリープラネット 2 (マーガレットコミックス)感想
普段はつっけんどん。ときに厳しく叱ったり、ふとしたときにやさしさをみせたる暁。ともに暮らす内にすこしずつ暁を意識しはじめるふみという構図は分かっていてもいいですねえ。一心は案外あっさり落ち着いたと思ったら、最後でふみを値踏みするいかにも腹黒そうなライバルが登場。いやこれは面白くなりそうですね。楽しみです。
読了日:4月2日 著者:やまもり三香
椿町ロンリープラネット 1 (マーガレットコミックス)椿町ロンリープラネット 1 (マーガレットコミックス)感想
父親の借金返済のため住み込み家政婦をすることになった大野ふみ、高校2年生。家主は…目つきも態度も悪い小説家・木曳野暁と新しい町での同居生活をする物語。設定としてはベタですけど、こういう雰囲気とても好きなので、そのドタバタぶりを楽しめました。しかし一心がどうにもガキ過ぎてどうなんだろう的な。ここからいいやつになってゆくんですかね。
読了日:4月2日 著者:やまもり三香
銃皇無尽のファフニール11 プリズマティック・ガーデン (講談社ラノベ文庫)銃皇無尽のファフニール11 プリズマティック・ガーデン (講談社ラノベ文庫)感想
ミッドガルへの侵攻を乗り切り、新しい生活を迎えた悠たち。そして学園に、キーリ、ヴリトラ、紫音、ジャンヌが転入してくる第十一弾。最近はわりと緊迫した展開が続いていたためか、今回は彼女たちの転入や寮への引っ越しの中で、賑やかなイベントも織り交ぜて女の子たちと気持ちを確認し合うような展開でしたが、ジャンヌやヴリトラ、紫音あたりもなかなか面白い存在だったかなと。一方で立ち位置に迷う深月との新たな関係が見えてくると思ったんですが、苦難に見舞われることが多い分だけ報われるのか気になるところ。新展開に期待ということで。
読了日:4月2日 著者:ツカサ
ブラッディ・ギアス (角川スニーカー文庫)ブラッディ・ギアス (角川スニーカー文庫)感想
ある夜、吸血鬼化したクラスメイトの東雲かすみに襲われた黒宮尚輝は、珠那というハンターに救われ、かすみの主を突き止められるために行動を共にする物語。珠那によって語られる吸血鬼=ドラクルの存在と習性、突き止めた主に殺されながらもなぜかループして別人になってしまった吸血鬼。キャラの動きがやや硬いかなと感じましたがストーリーは安定していて、周囲の人物の変化に戸惑いながらも繰り広げられる駆け引きと、その先にあったバトルで決着しても深まるばかりの謎、そしてここからどう冒頭に繋がっていくのかあたりを次巻に期待ですかね。
読了日:4月1日 著者:杉原智則
この素晴らしい世界に祝福を!スピンオフ この仮面の悪魔に相談を! (角川スニーカー文庫)この素晴らしい世界に祝福を!スピンオフ この仮面の悪魔に相談を! (角川スニーカー文庫)感想
ウィズのせいで常に経営難な道具店のバイトで魔王軍幹部バニルが、「先を見通す」能力を活かして冒険者達の相談屋となり報酬を得ようとするスピンオフ。相変わらずぼっちで騙されやすいゆんゆんやお忍びでやって来たイリスとの出会い、ウィズの店に入り浸り過ぎのアクアたちも巻き込んだアクセルの街での騒動劇。ウィズとバニルの出会いやウィズがリッチーになった経緯も描かれていて楽しかったです。駄女神アクアが何かやらかすたびに毎回呼び出されたり、説教しないといけないカズマさんが意外と大変そうですね(苦笑)本編も楽しみにしています。
読了日:4月1日 著者:暁なつめ
異世界図書館へようこそ (角川スニーカー文庫)異世界図書館へようこそ (角川スニーカー文庫)感想
就活に失敗した寺沢優一が祖父に託された廃館前の図書館と共に異世界ペルムに召喚され、女王に命じられて各種族で発生する問題に図書館の蔵書を活かして取り組むビブリオファンタジー。最初はあまり本や図書館に興味を持っていなかった優一が、館長として女王の妹で女騎士のベルとともに来館者の問題に取り組むうちに仕事の手応えを感じ、そこでできた繋がりが各種族間の垣根を取り払ってひとつの成果に繋げてゆく流れは良かったですね。最初は単なる脳筋に見えたベルも、読み進めるうちにだんだん可愛く見えてきたりと不思議な味わいがありました。
読了日:4月1日 著者:三萩せんや

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