読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

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2015年3月のおすすめライトノベル

皆さんがまとめているのを見て、自分も一ヶ月で読んだものの中から気になったライトノベルを紹介していこうと試みに書いてみました。

 

まず3月で一番衝撃を受けたのはやはりこれ。

 これまでの描写の積み重ねにも予兆を感じていましたが、それでも実際に描かれてみると思っていた以上に衝撃が大きいエピソードでした。二人が共にある姿を見続けたかったという思いは今でも消えませんが、これは作者にとってこの作品を書く上で避けられないことで、乗り越えないといけないことだったのだと思うことにします。エピローグもまた今後の先行きを不安にさせますが、だからこそここからどういう物語にしていくのか期待している作品ですね。


あと新作から4作品。

いでおろーぐ! (電撃文庫)
 

 「反恋愛主義」という旗印を掲げ、一見リア充にしか見えない仲間たちととも活動する中、傍からみたら初々しいラブコメ展開が繰り広げられるパラドックス的作品。この作品の凄いところは、これだけフラグを立てているようにしか見えないエピソードを積み重ねて期待感を煽りながら、それでもキレイにまとめようとせず、安直な結末をよしとしなかった点ですか。いや普通にびっくりしたというか、デビュー作でこういうものを書くセンスには非凡なものを感じます。続編を書くのか、新作を書くのか分かりませんが、次回作に期待したい作家さんですね。

 最近口が達者になってきた生意気盛りの小さい娘がいる身としては、こういう娘がいたらそりゃ甘くもなるよなと思わずうんうん頷いてしまう勇者と魔族の娘のアットホームファンタジー。しかしこの巻での娘とデイル含めた周囲との暖かいやりとりがとても良かった分、今後どういう展開にしていくのかとても気になりました。個人的にこれからも見守っていきたい作品ですが、それ次第で少し評価が変わりそうかも。

 閉塞感の大きい幼馴染二人の特殊な関係に、真っ直ぐな恋心を持った一人の少女が飛び込んでいくことでもたらされた大きな変化とその顛末。様々な思惑が交錯し、誰もが何とかしようとした結果生まれたその状況。視点を変えて同じ構図を全く違うものに見せる手法は、読み手からするとやや分かりづらい面もありましたが、表面上は変わらないように見えて決定的にすれ違ってしまった三人の関係が、ほろ苦いだけの結末に終わらないあたりに、著者さんらしさを感じる作品ですね。

謎好き乙女と奪われた青春 (新潮文庫nex)

謎好き乙女と奪われた青春 (新潮文庫nex)

 

 謎を引き寄せる体質の高校生矢斗春一に、恋愛や青春に興味がなくミステリを愛する毒舌な新入生早伊原樹里が持ちかけた偽装恋人な関係。そんな背景がある二人の軽妙なやり取りがわりといい感じで、体質の要因となった重い過去が原因で樹里と距離を置こうとした春一に対して、何だかんだ言いながら彼の窮地を救うために奔走した樹里を見てしまうと、一見元に戻っただけに見える二人の今後の変化に期待したくなりますね。続刊も決まっているようですし、わりと楽しみにしている作品の一つです。

 

最後に既存シリーズから2点。

 見た目はヤンキーっぽい女たらしに見えるのに純情一途な片想い野郎御崎と、過去が原因でなかなか心を開けなかった伊江村の物語も全三巻で完結。いや、実際の話は情報通信保安庁が過去の犯罪からの繋がりで起きている事件に決着を付ける話なんですけど、二人の不器用な恋の行方に注視してる人の方が多いですよね(偏見)。最初は相当厳しそうなんじゃないかなあと思っていたんですが、紆余曲折を乗り越えてどうにかこうにか落ち着くべきところに落ち着いた二人の関係を最後まで読めてとても満足できた作品でした。

 ずっと積んでいたけれど今月末に新刊が出ると聞いて直前に1巻を読み、面白かったのですぐに2巻目を読んだシリーズ。戦乱期に降臨する神王の一人でペテン師じみた言動のトウヤと、真面目で有能でツンデレ祭司長ラシェルのコンビが雌雄を決する賭けを繰り広げる物語第二弾ですね。二巻目で徐々に二人のコンビもいい感じになってきて、ギリギリの勝負が続く中での大逆転劇はワクワクするし、今後がとても楽しみなんですが。。。あとがき見るとそこはかとなく漂う打ち切りの匂い。何でこんな面白いのがそうなるのかほんと謎。続編期待してるのでよろしくお願いしますよ(涙)ということでみなさんもぜひ読んであげてください。

 

以上です。
初めて書いてみましたが、文章が拙くて申し訳ないです。

機会があったら来月も書いてみようと思います。