読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

9月に読んだ本 #読書メーターより

9月は前半唐突に東京レイヴンズが読みたくなって、第一部を突っ走るように読み進めた一ヶ月でした。続巻もどこかで読みたいとは思っていますが、先々の新刊見据えて読んでおかない本もいろいろあって、読書計画は本当に難しいなと痛感する日々です。

 

2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:73冊
読んだページ数:21676ページ
ナイス数:5292ナイス

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術6 (講談社ラノベ文庫)異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術6 (講談社ラノベ文庫)感想
腐敗した教会を正そうとするルマキーナ。彼女に協力してディアヴロたちは王都へ乗りこむも、逆に背徳の汚名を着せられ教会堂に閉じ込められてしまう第六弾。どこまでも真っ直ぐで正しいルマキーナでしたけど、ディアヴロもその気持ちを尊重するあまり(魔王プレイ)らしさがなくなってましたね。そんな状況でホルンが奮闘した今回でしたけど、登場した聖杯の駄女神がまた突き抜けてるなーと(苦笑)でも最後は吹っ切りれたディアヴロらしい豪快な解決で、次は後継者争いに揺れるシエラが生まれたグリーンウッドで何が起こるのか次巻が楽しみですね。
読了日:9月30日 著者:むらさきゆきや
彼方なる君の笑顔は鏡の向こう (講談社ラノベ文庫)彼方なる君の笑顔は鏡の向こう (講談社ラノベ文庫)感想
幼馴染の詩歌だけにはダメな一面も見せる美少女の彼方。そんな彼女が神社での事故から3人の付喪神の女の子を生み出してしまい、その3人と一人暮らしの詩歌が同居生活を始める物語。「詩歌への想い」「記憶」「食欲」の強い想いを失い、どこかよそよそしくなってしまった彼方。欲望に忠実な3人に振り回される詩歌。以前の駄彼方に戻って欲しいと思う一方で、彼方も加えて共に過ごし家族のような関係と感じるようになってゆく彼らは難しい決断を迫られましたが、彼らの強い絆を信じて応援したくなったちょっぴり切ない幼馴染たちの恋の物語でした。
読了日:9月30日 著者:持崎湯葉
3月のライオン 12 (ヤングアニマルコミックス)3月のライオン 12 (ヤングアニマルコミックス)感想
藤本vs土橋の棋竜戦はどちらも凄い熱い戦いで、覚悟した藤本の秘策の上を行く土橋の楽しむ姿勢には苦笑い。でも奥さん出来た人で良かったというか、ちゃんと自分をわかってくれてる人は大切にしないとですね。滑川も土橋と違う意味でちょっとおかしかったですけど、将棋をどこまでも楽しめてしまう人は強敵なんだろうなあと。ひなたとはまだまだこれからのようですけど、あかりさんを巡る争いは激化の予感。野口が意外と高評価で、島田さんにもフラグ立ったのかな?次巻にも期待。
読了日:9月29日 著者:羽海野チカ
異世界食堂 3 (ヒーロー文庫)異世界食堂 3 (ヒーロー文庫)感想
縁あって「赤」と同様に六柱を担う「黒」を新たな従業員として迎えた異世界食堂。店主の過去などにも触れる第三弾。七日に一度ドヨウの日にだけ開くお店の常連客もいれば、記念日だけ訪れたりたまたま扉に遭遇したりと理由は様々ながらも、また来たいと思わせる美味しい料理を提供してお客さんを満足させる店主たちの心意気が素晴らしく、お客さんそれぞれにもドラマがあって時間の経過を経て別のお話に繋がっていたりするのがまたいい感じです。明らかになった店主のルーツも興味深いですけど、その辺も今後掘り下げあるのかな。次巻にもまた期待。
読了日:9月29日 著者:犬塚惇平
覇剣の皇姫アルティーナXI (ファミ通文庫)覇剣の皇姫アルティーナXI (ファミ通文庫)感想
ハイブリタニア王国との戦いは決着も、ラトレイユへの仕官を断って身の危険を感じたレジスが傭兵団と共に帝国第一軍からの脱出を図る第十一弾。謀殺から逃れてラトレイユ即位を阻止すべく帝都に潜入するレジス。偽りのレジス戦死を聞かされラトレイユを詰問すべく軍を率いて帝都に向かうアルティーナ。時間がない中バスティアンとレジスが再会し、皇帝候補の二人も対峙に向かう展開は様々な要素も絡む不安定な状況で、どういう形で決着するのか現時点で読めない緊迫感がありました。次巻あたりで物語としても大きな転機を迎えそうで期待大ですね。
読了日:9月28日 著者:むらさきゆきや
楽園への清く正しき道程 国王様と楽園の花嫁たち (ファミ通文庫)楽園への清く正しき道程 国王様と楽園の花嫁たち (ファミ通文庫)感想
次々と愛妾を迎えるルディにもはや自分は不要と勘違いした王妃が故郷に1人帰ってしまい、彼女をルディが連れ戻しに向かうシリーズ最終巻。ルディへの想いを自覚しつつも、だからこそ帰れないカテリナ。道中で妖精の森に迷い込み七番目の真実を知るルディ。随分遠回りしたなあと思いつつも、だからこそ積み重ねてきた想いもあってようやく向き合えた二人なんですよね。やきもきしていたルディ一筋の可憐な愛妾たちにもそれぞれ微笑ましいエピソードが描かれていて、みんな幸せそうなその結末には心温まる気持ちになりました。次回作も期待してます。
読了日:9月28日 著者:野村美月
椿町ロンリープラネット 4 (マーガレットコミックス)椿町ロンリープラネット 4 (マーガレットコミックス)感想
お互い意識しつつある先生とふみちゃん。そんな状況で夏休みに突入し、先生と編集の悟郎さんの京都取材旅行にふみちゃんが同行することになる第四弾。意識するふみちゃんが動揺してついた嘘を真に受けてしまう先生が鈍過ぎるなあ…とすれ違いに苦笑いしてたら悟郎さんが意外な行動に出て、心穏やかではなさそうな先生がどうするか楽しみですねえ。
読了日:9月28日 著者:やまもり三香
博物館のファントム 箕作博士の事件簿 (集英社文庫)博物館のファントム 箕作博士の事件簿 (集英社文庫)感想
縁あって自然史博物館で働くことになった計算屋・池之端環が植物標本整理を命じられ、未整理の標本や資料が大量に詰め込まれた旧館「赤煉瓦」で変人科学者・箕作類と出会い、二人の身の回りで起こる事件を解決するミステリ。あちこちに首を突っ込み整理したり片付けたいタイプで、ズボラで口が悪い箕作と真っ向から対決する環。なぜか事件に巻き込まれてしまう環と、洞察力に優れた探偵役の箕作はいがみ合いながらもわりといいコンビっぷりで、作中で出てくる博物館まわりのお話もなかなか興味深かったです。続巻あるならまた読んでみたいですね。
読了日:9月28日 著者:伊与原新
謎好き乙女と明かされる真実 (新潮文庫nex)謎好き乙女と明かされる真実 (新潮文庫nex)感想
早伊原と共にあるために彼女の過去に迫ろうと決意する春一と自らの過去を探らせまいと動く早伊原。二人が共にあるために様々な身の回りの謎を解きつつ駆け引きを繰り広げる最終巻。他の人のために行動する春一に当然のように嫉妬したり甘える早伊原が徹底して隠そうとする過去。失敗したことで自らを突き動かしていたものの正体に気づく春一。結局二人が大切なのはお互いの存在だけで、ごまかさず自身の心境にきちんと向き合ってその変化を受け入れたからこそ、苦笑いしつつもどこか心地よい結末にたどり着けたのかなと思いました。次回作も期待。
読了日:9月27日 著者:瀬川コウ
ひまわりさん 7 (MFコミックス アライブシリーズ)ひまわりさん 7 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
ひまわりさんもまつりちゃんのお互い影響しあってる関係だったり、ひまわりさんがまつりちゃんのための棚を作っていたり、風子ちゃんの嫉妬だったりとかほのぼのするお話もありましたけど、一方でお兄さんと夕さんの過去と現在だったりとか、先代のひまわりさんも絡めつつ、わりとお話としてまとまってきてる感じなんですかね。もうすぐ終わりが近づいてきてるんでしょうか。
読了日:9月27日 著者:菅野マナミ
ボタン屋つぼみ来客簿 -さまよう彼らの探しもの- (集英社オレンジ文庫)ボタン屋つぼみ来客簿 -さまよう彼らの探しもの- (集英社オレンジ文庫)感想
服飾の勉強をしたいけれど進路で親と衝突していた菜乃香が、路地裏で見つけた奇妙なボタン専門店。そこでもう一つの裏の顔を持つボタン屋の店員・ライと出会う物語。ライに惹かれボタンに興奮し通い詰めるうちに菜乃香が垣間見ることになった、ボタン絡みで心残りがある人たちの未練を解決するライのもう一つの仕事。不器用だけれど夢に真っ直ぐで心優しい菜乃香と、彼女を温かく見守るライのお互いを補い合うような関係と、二人の繊細な距離感がなかなか良かったですね。二人の関係も今後に期待ということで、続編出るならまた読んでみたいです。
読了日:9月27日 著者:きりしま志帆
ひっぱたけ!  ~茨城県立利根南高校ソフトテニス部~ (集英社オレンジ文庫)ひっぱたけ! ~茨城県立利根南高校ソフトテニス部~ (集英社オレンジ文庫)感想
部活漬けだったソフトテニスの強豪中学から、テニス部がない利根南高に進学した夏希と花綾。彼女たちが密かに存在する部員二人だけの女子ソフトテニス部と巡り合う青春小説。事情あってテニスを辞めた二人が、二人だけの部活を続けてきた先輩たちの想いを知り、新たなアプローチから再びテニスに向き合うようになってゆく物語で、よくあるテニスにガチで取り組むような展開ではなかったですが、人間関係の機微が丁寧に描かれていたり、ソフトテニス独特の制約も描かれていて意外と新鮮な気持ちで楽しめました。続巻あるならまた読んでみたいですね。
読了日:9月27日 著者:川添枯美
お仕事ガール! (メディアワークス文庫)お仕事ガール! (メディアワークス文庫)感想
頑張り屋だけどどこかツイてないOL時子は社会人3年目で会社が倒産。転職活動も空振りが続く中で、放置され気味の大学院の彼氏から因縁ある会社を紹介されるお仕事小説。最初は背に腹は代えられなくて、嫌々務め始めた受付嬢の仕事。でもそこでトラブルや人間関係を解決して人事部に抜擢、そこからパワハラも跳ね返してしまうパワーや展開にはやや荒唐無稽な感もありましたが、相手側の隠された心情もきちんと丁寧に描かれていて、何より時子の仕事に真摯に向き合う姿勢には好感。読んでいて自分も頑張ろうと前向きな気分になるそんな一冊でした。
読了日:9月26日 著者:朝戸夜
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女I」本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女I」感想
貴族から狙われ家族や仲間との別れを決断し領主の養女となったマイン。上級貴族社会に馴染むために儀式や礼儀作法を学ぶ一方、国家事業として印刷普及を進めるためチャリティーコンサートを立案する第三部開幕。マインも家族との別れや環境の変化で大変だなあと思っていたら、ご褒美が神殿図書室の鍵と聞いて俄然やる気を出す彼女に苦笑い。立場や環境が変わっても彼女は依然として台風の目みたいな存在で、周囲にいろいろ動かせる人が揃ってきた分騒動も大きくなってゆきそうですね。形は変わったけれど家族たちとの絆は失われなくて良かったです。
読了日:9月26日 著者:香月美夜
日本酒BAR「四季」春夏冬中 さくら咲く季節の味 (メディアワークス文庫)日本酒BAR「四季」春夏冬中 さくら咲く季節の味 (メディアワークス文庫)感想
冴蔵も戻ってきて楓と二人体制に戻った「四季」。しかし癖のあるお客さんや冴蔵の同級生、元カノもお店に現れる中で、近所にオシャレなライバル店が出来てしまう第二弾。楓さんを支えようという思いがどうにも空回りする冴蔵。そんな状況で出現したライバル店の影響でお客も遠のき気味という悪循環。でもこういう時に地道に頑張ってきた二人を支えてくれるのはお客さんや周囲の人たちなんですよね。自らの想いを自覚するのが遅過ぎる二人でしたが、遅まきながらも一緒に新しい一歩を踏み出せて良かったです。温かく爽やかな読後感で次回作も期待。
読了日:9月25日 著者:つるみ犬丸
恋する寄生虫 (メディアワークス文庫)恋する寄生虫 (メディアワークス文庫)感想
突然見知らぬ男に不登校の女子高生・佐薙ひじりの面倒を見るよう依頼された、失業中の青年・高坂賢吾。リハビリと称して一緒に過ごす時間を作るようになる二人が意外な事実を突きつけられる物語。母の死をきっかけに極度な潔癖症となり生きることに絶望している高坂と、寄生虫に興味を持つ視線恐怖症でヘッドフォンを手放せないひじり。共に時間を過ごす中で孤独で不器用な二人が惹かれ合ってゆく想いを、こういう形でしか証明できないというのは切ないですね。二人が最後まで寄り添える可能性を信じて、その幸せを願わずにはいられませんでした。
読了日:9月25日 著者:三秋縋
わが家は祇園の拝み屋さん3 秘密の調べと狐の金平糖 (角川文庫)わが家は祇園の拝み屋さん3 秘密の調べと狐の金平糖 (角川文庫)感想
様々な出来事を乗り越えて、自らの力と共に歩み祖母のような拝み屋さんになりたいと決意する小春。それを聞いた大学生の澪人が小春の指南役を申し出る第三弾。拝み屋さんを目指すということ、自らの持つ力と向き合うということがどういうことか、小春が周囲の人たちと話し合いながら試行錯誤したり考えたりする中で、澪人さんもそういえば悩める大学生だったよねみたいな一面も。吉乃さんの切ない過去の恋話やそれに負けない旦那さんとのエピソードがまた素敵でしたけど、小春にもいろいろ縁が出てきて物語が動き出しそうですね。次巻も楽しみです。
読了日:9月24日 著者:望月麻衣
教室の灯りは謎の色教室の灯りは謎の色感想
塾には通いながらも不登校を続ける女子高生・遙の義母が教師として務める高校へ行けない本当の理由。塾講師の黒澤によって転機を得た彼女が、彼とともに学習塾で起こる謎を解き明かすミステリ。逃れられない呪縛を抱える遙の状況を見抜き、寡黙なりに救いの手を差し伸べた黒澤。繊細な不登校学生も受け入れる学習塾で起こる複雑な人間関係を背景とする事件。過去をなかったことにはできませんが、歪んだままの状況が解消できれば変わるきっかけになるんですよね。その現実的で地に足付いたアプローチには好感。続巻あるならまた読んでみたいです。
読了日:9月24日 著者:水生大海
沿線格差 首都圏鉄道路線の知られざる通信簿 (SB新書)沿線格差 首都圏鉄道路線の知られざる通信簿 (SB新書)感想
主要ターミナル駅から郊外に伸びてゆく首都圏18路線の経緯と現況、将来展望を検証した一冊。調査された数値データに基づく比較や著者による所感も述べられていましたが、格差や格付け、勝ち負けがどうこうよりも、むしろ各鉄道が設立された経緯や、現況や将来展望がどうなっているのか、そういった部分に期待して読みました。各鉄道の戦略や成功と失敗、意外なエピソードもあったりでなかなか興味深く読めましたし、これから住むところを考える人には参考になるのかも。できることなら全ての路線をカバーしてくれると良かったかなとは感じました。
読了日:9月23日 著者:首都圏鉄道路線研究会
電動アシスト自転車を使いつくす本電動アシスト自転車を使いつくす本感想
奥さんが使っていることもあり、知っているようで知らない電動アシスト自転車使いこなしガイドということで手に取った一冊。手取り足取りというテイストではなかったですが、実際に経験した上でのバッテリーの寿命を伸ばすコツや乗る上での注意点といったちょっとした記述に、自転車関係の書籍を多く刊行している著者さんらしい配慮を感じました。実用部分は前半だけで、後半は電動スポーツ自転車や中国や欧州の事情から今後の方向性も論じていて、自分は興味深く読んだものの好みが分かれそう。ただ総じて読んで参考になることが多かった一冊でした
読了日:9月22日 著者:疋田智
世界の終わりの世界録<アンコール>8 慟哭の神霊 (MF文庫J)世界の終わりの世界録<アンコール>8 慟哭の神霊 (MF文庫J)感想
竜の秘境でキリシェと邂逅を果たし世界の真実の究明に乗り出たレン。聖地カナンで再会を果たした魔王ヴェルサレムとルルと共に、先代魔王エリーゼ捜索のため神性都市に向かう第八弾。調査に向かった神性都市で行方が分からなくなったエリーゼ。彼女の救出に向かうことになったレンと魔王たち。今回表紙も飾った氷の将魔・ルルが意外に存在感ありましたけど、奥深くで自分を見失いつつあった精霊と対決するだけでなく、きちんと向き合おうとするあたりがとてもレンらしかったですね。諸勢力も動き出しましたけど、そろそろフィア先輩との再会も期待。
読了日:9月22日 著者:細音啓
Re:ゼロから始める異世界生活9 (MF文庫J)Re:ゼロから始める異世界生活9 (MF文庫J)感想
ペテルギウスとの死闘に敗れ舞い戻るスバル。一方ロズワール邸に残るエミリアも、屋敷周辺に潜む異変の存在に気付き領民の安全のため動き出す第九弾。苦い過去の記憶を再検証し、ペテルギウス攻略の障害となる芽をひとつひとつ仲間と潰していくスバル。出自が壁となって拒絶されショックを受けるエミリアを助けた光明。妄執を抱える相手との苦闘の決着とエミリアと再会に至るまでの展開はとても良かったですけど、それでめでたしめでたしとならないところが厳しいですね。今回の顛末が新展開にどう繋がってゆくのか、次巻以降の展開が気になります。
読了日:9月21日 著者:長月達平
現実主義勇者の王国再建記II (オーバーラップ文庫)現実主義勇者の王国再建記II (オーバーラップ文庫)感想
エルフリーデン王国の国王として日々改革を推し進めるソーマは、ついに反抗的な陸軍大将ゲオルグ・カーマインとの対決のときを迎え、それに乗じて隣国・アミドニア公国も動き出す第二弾。会談が決裂し、不穏分子を糾合して対決姿勢を鮮明するゲオルグの真意。復仇の機会を伺っていたアミドニア公国の侵攻。不器用な国を思う気持ちを汲んで覚悟を決めたソーマが次々と奇策を繰り出す大逆転劇は見事でしたけど、らしくなかった彼を支える仲間たちの存在もまた大きかったですね。窮地は脱したものの依然として難しい状況が続く次巻の展開が楽しみです。
読了日:9月21日 著者:どぜう丸
白蝶記 3 ―どうやって獄を破り、どうすれば君が笑うのか― (ダッシュエックス文庫)白蝶記 3 ―どうやって獄を破り、どうすれば君が笑うのか― (ダッシュエックス文庫)感想
市内で起こったテロ事件から約一年半。普通の中学生となり母と樹の三人の普通の生活を取り戻していた旭が逃亡者の時任と組み、父・室井に連れ去られたままの陽咲奪還に動き出す第三弾。平穏な生活を取り戻しても忘れられない陽咲の存在。時任と組んで動き出したことで明らかになってゆく父・室井の背景と陽咲の危うい状況。優位に立つ父から非情な命令を突きつけられ、裏世界の大人たちを相手に駆け引きする展開はギリギリの連続でしたけど、最終的に意外な形で繋げきちんと決着を付けたその結末には納得感がありました。次回作にも期待しています。
読了日:9月21日 著者:るーすぼーい
フレイム王国興亡記 5 (オーバーラップ文庫)フレイム王国興亡記 5 (オーバーラップ文庫)感想
ある日フレイム王国女王リズに招集され、自らを召喚した二人の研究者シオン&アリアと出会うコータ。一方でラルキア王国とライム都市国家同盟が不幸なきっかけから戦争状態に突入してしまい、それが思わぬ事態へと繋がってゆく第五弾。コータが召喚された理由と明かされるフレイム王国の祖アレックスの真実。様々な出来事が少しずつ積み重なってゆき、それにタイミングの悪さも加わって再び出来上がってしまった絶望的な状況。許容量を超えて精神的にも追い詰められたコータでしたけど、ここからどうやって状況を覆してゆくのか、次巻に期待ですね。
読了日:9月21日 著者:疎陀陽
金曜日の本屋さん (ハルキ文庫 な 17-1)金曜日の本屋さん (ハルキ文庫 な 17-1)感想
「読みたい本が見つかる」と噂の北関東の駅ナカ書店・金曜堂。藁にもすがる思いで訪ねた大学生の倉井がここで働くようになり、人と本の運命の出会いを目の当たりにしてゆく物語。この書店に訪れてくるのは主人公の倉井含めて訳ありの人たちばかり。底抜けに明るい女店長・南槇乃とその仲間たちが、必要な本やその悩める想いにもきちんと向き合うことで、訪れた迷える客たちが前を向けるよう優しく手助けをしているのを感じて、とても温かい気持ちになりました。書店あるあるとはまた違った趣でしたが、続巻あるようならまた読んでみたい物語ですね。
読了日:9月20日 著者:名取佐和子
きみの分解パラドックス (富士見L文庫)きみの分解パラドックス (富士見L文庫)感想
物をバラバラにすることに対して人並み以上の情熱を持つ異質な少女・天使玲夏と、彼女の幼馴染で何よりも平穏を望む少年・結城友紀が総合パズル研究同好会へと入部し、同好会のメンバーと“アドレス”と呼ばれる犯人による、バラバラ連続殺人事件の謎を追う物語。独特な行動基準で動く彼女をきちんと理解してフォローしている友紀は、口ではいろいろ言ってもお互いにかけがえのない存在なんだろうなと(苦笑)一見サイコさんな玲夏も友人には優しくて、ささやかな目標を手帳に書いてる一面は可愛いかったです。続編あるならまた読んでみたいですね。
読了日:9月19日 著者:井上悠宇
五条路地裏ジャスミン荘の伝言板 (幻冬舎文庫)五条路地裏ジャスミン荘の伝言板 (幻冬舎文庫)感想
叔父から京都にあるちょっと変わった長屋を引き継いだベトナム育ちの摩利が、轆轤荘あらためジャスミン荘の大家として、長屋で次々と発生する事件に巻き込まれてゆく物語。異国で日本文化を学び摩利が夢見ていた京都での生活。彼女が大家になった途端に長屋で次々と事件が発生するのはあれですけど(苦笑)、彼女のなかなかに強いこだわりだったり、主張し過ぎない程度の普段着の京都らしさや美味しそうな食べ物の描写、事件を通して見えてくる長屋の住人たちの交錯する想いなどをとても興味深く読めました。続編あるようならまた読んでみたいです。
読了日:9月19日 著者:柏井壽
魔法使いの嫁 6 (BLADE COMICS)魔法使いの嫁 6 (BLADE COMICS)感想
大切に思う人のためにクリスマスにこっそり買うために女の子2人とか、そんなチセを心配そうに見守るエリアスの複雑な感情とか、チセにお友達ができたりとか、いろいろ新たな経験を通して変化が出てきたり、それをうまく受け止めて消化するのは簡単なことではなくても、少しずつ人の関わりが増えていくことで世界が広がっているのを感じますね。でもそんないいことばかりでもなさそうで、続きも気になります。
読了日:9月18日 著者:ヤマザキコレ
デンキ街の本屋さん (11) (MFコミックス フラッパーシリーズ)デンキ街の本屋さん (11) (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
腐ガール発案の盆踊り大会が斜め上すぎて、なのに誰も止めずに全面採用される不思議w でもそれが結果的に良い結果に繋がったみたいな。先生と海雄はお互いリスペクトはあると思うんですけど、それがいいライバル関係というかどんな関係に落ち着くのか、ちょっと気になるところではあります。
読了日:9月18日 著者:水あさと
デート・ア・ライブ15 六喰ファミリー (ファンタジア文庫)デート・ア・ライブ15 六喰ファミリー (ファンタジア文庫)感想
宇宙にいる心を閉ざした精霊・六喰の心を開くことには成功した士道。しかし彼女から厳しい条件を突きつけられ、それが思わぬ事態に繋がってゆく第十五弾。掴みどころのない感のあった六喰が心を開いたことで見せた、過剰な独占欲とその裏にある真意。それがなぜかシュールなことにも無表情でチャレンジする反転十香と張り合う展開になるとは思わなかったですけど、彼女やデビル折紙も普段とは違う意味で魅力があったりで、じんわり来るような結末も良かったです。そういうタイミングで登場する狂三の目的がいかなるものか、次巻も期待できそうですね
読了日:9月17日 著者:橘公司
やがて恋するヴィヴィ・レイン 1 (ガガガ文庫)やがて恋するヴィヴィ・レイン 1 (ガガガ文庫)感想
亡くなった義妹の願いを胸に、どん底から這い上がってヴィヴィ・レインを探す旅に出た少年・ルカが戦いの中で3人の少女と運命の出会いを果たす恋と会戦の物語。再会した幼馴染の天才操縦士・ミズキ、王国軍を急襲した義妹と瓜二つの人造人間・アステル、そして二人きりの逃避行でルカに惹かれ、敗色濃厚な形勢をひっくり返したのを目の当たりにした斜陽の王国の王女・フィニア。それぞれ抱えるものがあり、強い因縁を匂わせながらも袂を分かった彼らが今後どんな物語を紡いでゆくのか。どうなるのか目が離せない、今後に期待大の新シリーズですね。
読了日:9月17日 著者:犬村小六
デンキ街の本屋さん 10 (MFコミックス フラッパーシリーズ)デンキ街の本屋さん 10 (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
先生もついにアシスタントに参加して認めてもらえるように頑張ったり、ついにデビューも。一方でつもりん調査で判明する女子力のなさには言葉もない感じだったり。アナログもデジタルもそれぞれの良さがありますよね。大人買いさせてしまうひおたんのコミュニケーションスキルw うまのほねカフェは一瞬面白そうな気もしたけど、まああのメンツだとそうなるよねとか。みんなでGメンに説教されてる姿には苦笑いしました。
読了日:9月16日 著者:水あさと
異人館画廊 当世風婚活のすすめ (集英社オレンジ文庫)異人館画廊 当世風婚活のすすめ (集英社オレンジ文庫)感想
禁断の絵を守ってきた旧家・成瀬家の絵が盗まれ、現当主美津に絵を探して欲しいと依頼される千景と透磨。同時期、失踪中の次期当主候補・雪江が遺体で見つかる第四弾。成瀬家と禁断の絵を巡る特殊な相続事情、そして過去の千景の誘拐事件の関係者が容疑者として浮上し、またもや千景父の関与もあり憂慮する透磨。依然としてどこか危うい彼女を見守る距離感に戸惑いながらも、それでも透磨が二人の関係をきちんと言葉にして彼女に伝えたのは大切なことですよね。カゲロウさんが意外な形で登場しましたけど、変化の兆しを感じさせる今後の展開に期待。
読了日:9月16日 著者:谷瑞恵
弱キャラ友崎くん Lv.2 (ガガガ文庫)弱キャラ友崎くん Lv.2 (ガガガ文庫)感想
葵と出会って人生の可能性を感じ、彼女の指導のもと課題を与えられレベルアップに励む友崎。生徒会長選に立候補した葵に対抗してみみみが立候補し、急遽彼女のサポートすることになる第二弾。今回は葵から自ら積極的に仲間に関与していく課題を与えられ、努力家の葵を意識するみみみをサポートする過程で自分なりに考えて葵と勝負した友崎。その確かな成長も感じられましたけど、それでも葵は一枚も二枚も上手でしたね(苦笑)新展開を迎えそうですが、個人的には現時点で未だ師弟関係の域を超えていない二人の距離感の変化にも注目したいです。
読了日:9月16日 著者:屋久ユウキ
マッドネス2 グラート王国戦記 (Novel 0)マッドネス2 グラート王国戦記 (Novel 0)感想
危機をくぐり抜け、地盤を確かなものとしたレオンハルト軍。レグルスもまた一領主となり、軍を支える兵站の強化を命じられる第二弾。戦後処理が進み今後の展望を考えてゆく中、新たな課題に直面したレグルスを救う運命の出会い。絶体絶命の窮地を転機に変えてみせた、レグルスたちゼント軍の思い切った行動。最大の強敵との決着に至るまでの過程はかなり展開が早かったですが、周囲を巻き込みながらもどこまでも真っ直ぐなレグルスの快進撃はなかなか面白かったです。ここから外敵含めてどういうストーリーになってゆくのか、次巻以降の展開に期待。
読了日:9月16日 著者:新見聖
皿の上の聖騎士〈パラディン〉2 ‐ A Tale of Armour ‐ (Novel 0)皿の上の聖騎士〈パラディン〉2 ‐ A Tale of Armour ‐ (Novel 0)感想
片腕を失い剣の特訓をしながら仲間と旅を続けるアイザックの次の目的地はベヒモスの棲む大湖沼。しかしすでに霊獣の姿はなく、彼らの前に第二の聖騎士サイラスが現れる第二弾。先回りして独自の目的で動くサイラスたちの思惑。窮地にヒュドラの協力を得ようとするアイザックたち。弟大好きアシュリーと彼女を心配し過ぎなアイザックには苦笑いでしたが、イザドラと姉の身体を取り戻すために強敵と立ち向かうアイザックの闘いはとても熱かったですね。サイラスの正体は伝説の真相にも繋がっていて、物語もさらに広がりそうな予感。次巻も楽しみです。
読了日:9月15日 著者:三浦勇雄
ぼんくら陰陽師の鬼嫁 (富士見L文庫)ぼんくら陰陽師の鬼嫁 (富士見L文庫)感想
バイトをクビになった挙句、住んでいた激安アパートから火事で焼け出され途方に暮れる天涯孤独の大学生・野崎芹。そんな時に近くの公園で陰陽師・北御門皇臥と出会い、破格の条件で仮嫁契約を交わす物語。童女や白虎の式神に囲まれ、知れば知るほど怪しくなってゆく北御門家の事情。知らされていなかった同居する義母の存在。それでもできることをやろうと前向きで、諸事情でぼんくら陰陽師だった皇臥をいろいろ焚きつける鬼嫁ぶりはこれからいいコンビになりそうな予感。事情が明らかになる結末もいい感じで、今後のシリーズ化を期待したいですね。
読了日:9月15日 著者:秋田みやび
紅霞後宮物語 第零幕 一、伝説のはじまり (富士見L文庫)紅霞後宮物語 第零幕 一、伝説のはじまり (富士見L文庫)感想
三十代にして突如皇后となった小玉。彼女が軍人になって沈閣下に出会い密かに惹かれていくところが描かれるシリーズ前日譚。幼馴染に婚約をなかったことにされたり、新婚の兄の代わりに従軍に応じたり、いろんな巡り合わせが重なって転機を迎える度に、たまたま出会う重要な人物に思わぬ行動で印象に残るあたり、天然なんですけどそういう星の下に生まれたとしかいいようがないですね(苦笑)沈閣下のやりとりなんかはいかにも小玉らしい納得の初恋というか。こういう積み重ねがあったんだなあと思うと、小玉しか見てない夫が嫉妬するのも仕方無いw
読了日:9月15日 著者:雪村花菜
中古でも恋がしたい! 7 (GA文庫)中古でも恋がしたい! 7 (GA文庫)感想
黒陵高校との合同文化祭2日目。ロミオとジュリエットの演劇に挑む古都子。一方でアコの策略による危機が迫り、清一がミスコンで古都子を守るために奔走してアコと対峙する第七弾。アコやキョーヤとの話で明らかになっていく遺恨の原因。ミスコンで暗躍しようとするアコに対し手を打つ清一。今回は清一に告白した初芝が表立って動き出したなんてこともありましたけど、清一の奮闘によって古都子まわりの不穏な状況もある程度は払拭出来たんでしょうかね。なかなか結論が見えてこない揺れる想いの方もそろそろ方向性が定まってくるといいんですけど。
読了日:9月14日 著者:田尾典丈
我が驍勇にふるえよ天地2 ~アレクシス帝国興隆記~ (GA文庫)我が驍勇にふるえよ天地2 ~アレクシス帝国興隆記~ (GA文庫)感想
激闘の末に北の反乱を平定するのと時を同じくして、南でも四公家の一角・グレンキース公爵が挙兵。レオナートがこの強敵を迎え討つべく南征を決意する第二弾。反乱軍のキーマン・傭兵団を率いるサイモンを支える腹心の強者・マチルダ、反乱軍から逃れる皇女と出会った旅の騎士・クリス。シンプルなわかりやすい構成で、仲間を集めてゆく過程や反乱の平定といった展開はかなり早いですが、主従の真っ直ぐな想いやいくつかの恋模様も含めてスッキリとした物語でとても読みやすいですね。この勢いをうまく活かしてきちんと完結させてくれることを期待。
読了日:9月14日 著者:あわむら赤光
りゅうおうのおしごと! 4 (GA文庫)りゅうおうのおしごと! 4 (GA文庫)感想
あいと天衣が参加する初めての大会「マイナビ女子オープン将棋トーナメント」のために東京にやってきた八一たち。女流棋士たちそれぞれの意熱い想いと意地がぶつかり合う第四弾。突出した実力と可愛いJSということで注目を集めてゆくあいと天衣、一方でロリコンとしての評価を不動のものとしてゆく八一(苦笑)女流棋士それぞれの想いが語られ、ぶつかりあう戦いは熱く切なく、ついにやってきた銀子回もまた素晴らしかったですが、何より大会を戦った弟子たちの想いに思わずホロリとしてしまいました。次巻もまた盛り上がりそうで楽しみですね。
読了日:9月13日 著者:白鳥士郎
ゴブリンスレイヤー3 (GA文庫)ゴブリンスレイヤー3 (GA文庫)感想
辺境の街は収穫祭を間近に控え、祭りの準備に参加したりそわそわする冒険者たち。それでも相変わらずマイペースなゴブリンスレイヤーに意外な提案がされる第三弾。祭りに様々な思惑を秘めてそわそわする女性陣たちにニヤニヤしましたが、機先を制した受付嬢とそれでも諦めなかった牛飼娘、それぞれのデート模様はなかなか楽しかったです(もやもやする妖精射手の動向もw)でもそれで終わらないのがこの物語らしさで、ギリギリの状況で共に戦ってくれる仲間の存在を実感する彼の変化が、まだ定まらない恋の行方とともにこれからとても楽しみですね。
読了日:9月13日 著者:蝸牛くも
続 この大陸で、フィジカは悪い薬師だった (電撃文庫)続 この大陸で、フィジカは悪い薬師だった (電撃文庫)感想
「悪い薬師」フィジカの真意を知り一緒に旅をすることを決意した角守アッシュの元に、いつの間にか騎士にまで出世していた妹のロッテが現れ共に旅することになる第二弾。旅の終わりが近づいていく中で複雑な気持ちを抱くようになってゆくフィジカと相変わらず鈍感なアッシュ、彼女に兄が騙されていると信じ追いかけてきたロッテ。自らの想いに困惑するフィジカに振り回されっぱなしのヘタレなアッシュも決めるべきところでは決める男で、過去の因縁にもきちんと決着をつけ幸せな未来を描く結末はとても良かったと思いました。次回作も期待してます。
読了日:9月13日 著者:鳩見すた
血翼王亡命譚 (3) ―ガラドの夜明け― (電撃文庫)血翼王亡命譚 (3) ―ガラドの夜明け― (電撃文庫)感想
女王メルトラと猫の長官ディナンの策略によって引き起こされつつある戦争。そんな状況で偶然白三日月の国の要人警護を請け負ったユウファたちが。それに巻き込まれてゆく第三弾。両国を巡る争いの中でさらわれたイルナ救出に向かうユウファ。メルトナが語るアルナとの関係と、復讐に燃えるディナンの暗躍。動き出してゆく大きな流れの中で明らかになったユウファとアルナの宿命でしたが、これまでのいくつものエピソードが意味を持ってきちんとひとつの流れに収束し、切なくも美しい結末へと繋がってゆく展開は素晴らしかったです。次回作も期待。
読了日:9月12日 著者:新八角
新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 (電撃文庫)新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 (電撃文庫)感想
聖職者になる夢を志す青年コルは恩人のロレンスが営む湯屋『狼と香辛料亭』を旅立ち、そんなコルの荷物にこっそり潜んでロレンスとホロの娘・ミューリが共に旅立つ新シリーズ。ホロの娘らしさも兼ね備えた自由奔放で天真爛漫なミューリと、そんな彼女に振り回される良くも悪くも真面目なコル。王国の王子に誘われ教会の不正を正す手伝いをする中で二人のひらめきと行動力で窮地を打開してゆく展開は、懐かしさと同時に新コンビらしさも感じられて楽しかったです。まだまだ未熟な二人が今後どのように成長して関係を築いていくのか続巻が楽しみです。
読了日:9月12日 著者:支倉凍砂
狼と香辛料 (18) Spring Log (電撃文庫)狼と香辛料 (18) Spring Log (電撃文庫)感想
ホロとロレンスが、温泉地ニョッヒラに湯屋『狼と香辛料亭』を開いてから十数年。とある目的を秘めて二人はスヴェルネルで開催される祭りの手伝いに赴くまさかのシリーズ十八弾。冒頭のシーンには驚いてしまいましたが、ホロとロレンスの相変わらずな尻に敷かれる甘い関係と、ちょっぴり年月の経過を感じさせるロレンスの変化もあったりで、そんな二人がまた街での騒動に巻き込まれてゆく展開を心ゆくまで楽しめました。彼らのその後をまた読めるとは思っていなかったので、こんな形で再会できてとても嬉しかったです。新シリーズにも期待してます。
読了日:9月11日 著者:支倉凍砂
はたらく魔王さま! 0-II (電撃文庫)はたらく魔王さま! 0-II (電撃文庫)感想
アルシエル率いる鉄蠍族が加わった新生魔王軍内で、幹部ルシフェルが待遇への不満から魔王城を飛び出してしまい、なし崩し的にマレブランケ族と戦うことになってしまう過去編の第二弾。紆余曲折あったんだなあ...といろいろ思うことのある魔王軍の成立過程ですけど、ルシフェルはまあ相変わらずというか、変わってないというか(苦笑)アルシエルにとっても転機になるエピソードだったようですが、彼にもあんな時代があったんですね。今の立ち位置がああやってできてきたのかとか、こういう掘り下げエピソードわりと好きです。次巻本編にも期待。
読了日:9月11日 著者:和ヶ原聡司
魔法科高校の劣等生 (20) 南海騒擾編 (電撃文庫)魔法科高校の劣等生 (20) 南海騒擾編 (電撃文庫)感想
日本優勢のまま大亜連合と締結された講和条約。パワーバランスが傾くことを危惧する英国がオーストラリアと大亜連合講和反対派を使い、人工島完成パーティへのテロに動き出す第二十弾。裏の任務としてテロ阻止のために西果新島に向かった達也たちでしたけど、何か相手が悪かったというか迎え撃つのは精鋭の上にテロ側の動きも筒抜けで、あっさり鎮圧されちゃいましたね(苦笑)今回はパーティーにやってきた卒業生&同級生組がいい感じに物語を動かしてましたけど、ジャズの処遇が気になるところ。次巻から三年生編突入でまた大きく動きそうですね。
読了日:9月10日 著者:佐島勤
寄宿学校のジュリエット(3) (講談社コミックス)寄宿学校のジュリエット(3) (講談社コミックス)感想
体育祭で負傷したペルシアと彼女のために奮闘する犬塚。なんかいい感じの対決に持って行ったと思ったら、どうにも締まらない結末になるあたりが犬塚らしいというか(苦笑)意気投合して王女の犬塚を見る目も変わったり、兄に行動を監視されてボロボロになりながらも一途にペルシアの約束を守ろうとする犬塚は頑張ってると思うんですが、それを見つめるペルシアの複雑な想いが何とも切ないですね。現時点では未だ前途多難な恋としかいいようがない感じですが、乗り越えて欲しいですねー。
読了日:9月10日 著者:金田陽介
若奥様、ときどき魔法使い。 (コバルト文庫)若奥様、ときどき魔法使い。 (コバルト文庫)感想
優秀な魔法使いバイオレット伯爵レンの妻ローズは落ちこぼれ魔法使い。王国は春を呼ぶ春荒れの魔女が現れず、冬の精霊があちこちで悪さを働いていて不穏な事件も起きる中、王女にローズこそが春荒れの魔女だとして拘束されてしまうファンタジー。心優しい落ちこぼれ少女・ローズと優秀だけれど無愛想なレンの運命的な出会いとドラマチックな結婚。二人の甘い関係はとても可愛らしく、春荒れの魔女としてきちんと向き合おうとしたり、自分をずっと気にかけてくれていたリナのために奔走するローズと周囲の関係もとても温かくて良かったと思いました。
読了日:9月9日 著者:白川紺子
異人館画廊 幻想庭園と罠のある風景 (集英社オレンジ文庫)異人館画廊 幻想庭園と罠のある風景 (集英社オレンジ文庫)感想
恩師の依頼で図像術の絵を求め離島に住むブリューゲルのコレクターを透磨と共に訪ねた千景。庭園を完成させれば絵を見せると言われた千景は庭園の謎を追い、意外な事実に直面する第三弾。実は庭園園は千景が絶縁している父・伸郎が設計したもので、コレクター波田野と息子のすれ違いに自らを重ね苦悩する千景。彼女を心配する透磨の配慮が時として裏目に出たこともありましたが、自らの想いをきちんと言葉にして伝えることは大切なことですよね。まだこれからだとは思いますが、一緒に乗り越えていけるといいなと期待したくなる二人の距離感でした。
読了日:9月9日 著者:谷瑞恵
異人館画廊 贋作師とまぼろしの絵 (集英社オレンジ文庫)異人館画廊 贋作師とまぼろしの絵 (集英社オレンジ文庫)感想
ブロンズィーノの贋作の噂を聞いた千景と透磨は高級画廊プラチナミューズの展覧会に潜入。贋作は見つからなかったものの透磨の元恋人が似たタッチの絵画の鑑定に訪れる第二弾。自分でも好ましいと思ってしまうような透磨の元恋人の出現に心揺れる千景。贋作の噂を探っていく中で明らかになってゆく複雑な人間関係。臆病で慎重な二人の距離感に複雑な事情も絡んで言葉が足りていない状態が続いていて、お互い気になっているのにうまく噛み合わない感じがとてももどかしかったです。きちんと向き合えるようになるにはもう少し時間が必要なんですかね。
読了日:9月8日 著者:谷瑞恵
異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女  (コバルト文庫)異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女  (コバルト文庫)感想
英国で図像学を学び祖父の死を機に日本に戻ってきた千景。祖母が経営する画廊には一風変わった仲間たちが集い、そこに図像学の見識を見込まれ千景も巻き込まれてゆく物語。祖父が残した中途半端な遺言。再会した堅物な遠縁の京一と昔から気が合わないと感じている幼馴染の透磨、そして画廊に集まるちょっと胡散臭い仲間たち。依頼解決に巻き込まれてゆく千景が危機を救われたり失われた過去の記憶を少しだけ取り戻したりで、透磨を見る目や印象が変化してゆく描写がとても良かったですね。不器用な二人の今後がどうなってゆくのか続巻が楽しみです。
読了日:9月8日 著者:谷瑞恵
終わりのセラフ 12 (ジャンプコミックス)終わりのセラフ 12 (ジャンプコミックス)感想
日本帝鬼軍から離脱した優一郎たちを追うフェリドとクローリー。彼らの口から思わぬ事実が語られ、帝鬼軍でも変化が起こりそうな第十二弾。フェリドがさらっと語る八年前の真実がまた衝撃的で、いろいろなところに波及していきそうな感じですね。協力を余儀なくされた優一郎たち今後も気になるところです。
読了日:9月7日 著者:山本ヤマト
一華後宮料理帖 (角川ビーンズ文庫)一華後宮料理帖 (角川ビーンズ文庫)感想
大帝国・崑国へ小国の和国から貢物として後宮入りした皇女・理美。他国の姫という理由で後宮の妃嬪たちから嫌がらせを受ける彼女が、皇帝不敬罪の窮地に食物博士の朱西に救われる物語。和国では姉皇女においしいものを捧げる役割を担っていた理美が、朱西の協力も得つつその料理の腕前と持ち前の明るさを活かして、ピンチを乗り越えるべく奮闘する展開はなかなか良かったですね。朱西とのコンビで料理研究もなかなか面白そうですけど、皇帝も理美がちょっと気になるみたいで、そんな三角関係の行方が今後どうなってゆくのか、続巻に期待しています。
読了日:9月7日 著者:三川みり
響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 後編 (宝島社文庫)響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 後編 (宝島社文庫)感想
カラーガードを志望したあみかとの付き合い方について周囲から指摘された梓。一方で大会が近づいて厳しい練習の中で思わぬアクシデントも起きてしまう後編。強豪校ならではの容赦無いストレートなやり取りはなかなか厳しかったですが、その頑張ろうという気持ちを支えたり力を付けたことを認められる喜びもまたあるんですよね。友人たちとの関わりにも自分らしさを見出してゆく梓の物語として、もう少し先の展開まで読めると良かったですけど、そうなると尺の長さが難しかったですかね。10月にも刊行あるようですし、今後のシリーズ展開にも期待。
読了日:9月7日 著者:武田綾乃
東京レイヴンズ9  to The DarkSky (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ9 to The DarkSky (富士見ファンタジア文庫)感想
春虎は遂に夜光としての力を覚醒させたものの、暴走する『鴉羽』から春虎を庇った夏目がその命を落とし、春虎自身も陰陽庁がその身柄を拘束。仲間たちが春虎の奪還に動き出す第九弾。夏目を生き返らせることを諦めない春虎に取引を持ちかける倉橋源司、奪還に向けて動き出す冬児ら仲間や大友たち。コンも不完全ながら真の姿を見せて、京子も新たな力に目覚めたり、天馬も新たなアプローチから活躍するなど、各々が絶望的な状況に甘んじずにそれを乗り越えて、彼らの強い決意が新しい始まりを切り開きましたね。夏目も蘇って始まる第二部に期待です。
読了日:9月6日 著者:あざの耕平
東京レイヴンズ8  over-cry (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ8 over-cry (富士見ファンタジア文庫)感想
夏目の本当の姿や約束の男の子の正体を知り、春虎たちを避け続ける京子。一方春虎は呪力が不安定な状態に陥り、土御門宗家が何者かによって襲撃される事件が起こる第八弾。京子との難しい関係や春虎の不安定な状況、土御門本家炎上など不穏な要素だらけの展開。鈴鹿がいい役割を果たして、京子も過去を乗り越えて夏目と新たな関係を築くところはとても良かったんですけどね。だからこそ春虎に想いを伝えようとしていた夏目が、多軌子の暴走でああなってしまったのは辛かったです。この厳しい状況から春虎たちがどこに向かうのか次巻が気になります。
読了日:9月6日 著者:あざの耕平
東京レイヴンズ7_DARKNESS_EMERGE_ (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ7_DARKNESS_EMERGE_ (富士見ファンタジア文庫)感想
襲撃事件によって陰陽塾は一時閉鎖に追い込まれ、一方で陰陽法改正を機に天海の主導で双角会掃討作戦が実施され、さらに春虎と夏目が陰陽塾屋上の祭壇で謎の少女・相馬多岐子と出会う第七弾。『D』と大友の呪術戦に触発された春虎の変化と、双角会掃討作戦で彼らの護衛に回った鏡の式神・シェイバの暴走。今回登場した多岐子は今後のキーマンになりそうな印象でしたけど、最後の最後で突きつけられた事実は、これまでの経緯を考えると京子にとって何重にもショックだったろうなと。様々なことが明らかになり混沌とした今後の展開が気になりますね。
読了日:9月6日 著者:あざの耕平
東京レイヴンズ6  Black Shaman ASSAULT (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ6 Black Shaman ASSAULT (富士見ファンタジア文庫)感想
北斗の正体ではと疑念を抱き、自らの気持ちも整理できないまま夏目とぎくしゃくしてしまう春虎。一方芦屋道満を名乗る危険人物が『D』が陰陽庁に犯行予告を出してくる第六弾。春虎と夏目の何とも言えない距離感だなあと思ってたら、そこからの急展開で直面する現時点では力を足りないことを彼らに突きつける厳しい状況の連続。しかし凄まじい実力者の道満に対しついに本当の力を見せた大友の普段とのギャップが魅力的で、彼らの呪術の応酬を見ていた春虎には転機に繋がりそうな予感。幼女先輩もまた意外なポジションでキーマンになりそうですね。
読了日:9月5日 著者:あざの耕平
東京レイヴンズ5 days in nest II & GIRL AGAIN (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ5 days in nest II & GIRL AGAIN (富士見ファンタジア文庫)感想
富士山麓の実技合宿所で鈴鹿から解放されると思いきやまさかの特別参加。帰省した春虎と夏目や鍋パーティー、風邪を引いた春虎など短編集の第五弾。どうなるかと思った鈴鹿との歪な関係はここで冬児が自身の事情も絡めてうまく関係をまとめてくれましたね。短編になると途端にいろいろ入り乱れるドタバタぶりで楽しかったですが、それにしても偶然確信に近づいた京子の指摘を笑った春虎の恐ろしい鈍感ぶりと、なのに直後に偶然その可能性に気づいて愕然とする姿の今更感w こんな感じにすれ違いまくりこじれまくりだと周囲の方が大変ですね(苦笑)
読了日:9月5日 著者:あざの耕平
東京レイヴンズ4 GIRL RETURN & days in nest I (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ4 GIRL RETURN & days in nest I (富士見ファンタジア文庫)感想
どうにかこうにか二年に進級し新学期を迎えた春虎たちが、入学した新入生の中にあの大連寺鈴鹿を見つけ、その爆弾発言が新たな騒動を引き起こしてゆく第四弾。情操教育が必要とのことで呪力を制限された状態で陰陽塾に放り込まれた鈴鹿が再登場。そんな彼女に他の誰も知らない秘密を握られていいように使われる二人もあれでしたけど、後半の短編は春虎に執着する夏目の残念っぷりが全開で、夏目とのホモ疑惑にロリコン認定までされてしまう春虎は、お気の毒というか運が悪いというか(苦笑)しかしあの幼女大好きの謎な先輩の正体が気になりますね。
読了日:9月4日 著者:あざの耕平
デンキ街の本屋さん 9 (MFコミックス フラッパーシリーズ)デンキ街の本屋さん 9 (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
裏ソムリエ会もやばすぎだったけれど、先生の女子力は下げ止まるどころか男子力の方向へ。。。給料日前の状況もヤバすぎですw Gメンもなかなかつらい状況でしたけど、乗り越えるしかないんですよね。海雄の家族もまた突き抜けてました(苦笑)
読了日:9月4日 著者:水あさと
東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE (富士見ファンタジア文庫)感想
春虎の筆記試験は依然として壊滅的。そんな夏目をはらはらさせる状況で進級試験が行われる中、都内各地で突如として霊災が発生し、かつて霊災で後遺症を負った冬児の身体にも異変が起きる第三弾。実技課題は実際の霊災に近い修祓。引き起こされる大規模な呪術テロと、明らかになってゆく冬児が抱えている事情と過去。夏目も悪い意味でいろいろ注目されてしまう状況で、夏目を支えたい気持ちと葛藤しながらも、冬児を救いにいく春虎がいいですね。冬児も今後に向けたヒントがあった一方、十二神将など次々と重要人物も現れて今後の展開が楽しみです。
読了日:9月4日 著者:あざの耕平
東京レイヴンズ2 RAVEN゛s NEST (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ2 RAVEN゛s NEST (富士見ファンタジア文庫)感想
夏目の式神として生きることを決めて、冬児とともに男装の幼馴染・夏目が通う陰陽師育成機関・陰陽塾に転入した春虎。周囲がありえない転入や土御門の名に反応する中、夏目に夜光信者の手が忍び寄る第二弾。特別扱いに反発する分かりやすい性格の倉橋京子や、お人好しそうな天馬といったクラスメイト、春虎の式神・コンも登場。夏目との仲違いからそのピンチに奔走する展開はわりとギリギリに見えてまだいろいろありそうですね。仲間ができたのは良かったですけど、いろいろ勘違いしてる京子が真相知ったらどうなるんでしょうね、これ。続巻に期待。
読了日:9月3日 著者:あざの耕平
東京レイヴンズ1  SHAMAN*CLAN (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ1 SHAMAN*CLAN (富士見ファンタジア文庫)感想
東京を中心に霊災が多発しそれを鎮める陰陽師が存在する現代。霊的才能に恵まれず田舎でのんびりと過ごしていた土御門春虎が、幼馴染の夏目と再会し動き出す物語。冬児や謎の少女・北斗とつるむ日々を送る春虎のもとに現れた、土御門家時代投手の幼馴染・夏目。夏目を巡る事件に巻き込まれてゆく中で失ってしまう大切な存在と、そこから春虎が陰陽師になることを決意する展開は王道だからこそ安心して読めました。優等生っぽい雰囲気ながらもポンコツな夏目のバレバレな秘密にすら気づかない、春虎の恐るべき鈍感ぶりが心配ですが今後の展開に期待。
読了日:9月3日 著者:あざの耕平
なくし物をお探しの方は二番線へ 鉄道員・夏目壮太の奮闘 (幻冬舎文庫)なくし物をお探しの方は二番線へ 鉄道員・夏目壮太の奮闘 (幻冬舎文庫)感想
蛍川鉄道の藤乃沢駅で働く「駅の名探偵:夏目壮太。ホームレスのヒゲヨシが深夜密かに駅で交流していた電車運転士や、日本人のおじいちゃんが素晴らしいと言っていて鉄道を見に来たフランス人・クロエを案内したりする第二弾。今回も鉄道あるあるな知識を織り交ぜながらのお話でしたが、フランスと日本の鉄道の違いとかいろいろ興味深かったです。幕間で進む純一と直子の関係もうまく鉄道を絡めていて、それぞれの登場人物たちが繋がっていって最後に一同に会する結末もなかなか良かったかなと。夏目の意識も変わったようで今後の展開が楽しみです。
読了日:9月2日 著者:二宮敦人
虚無の魔王、創世の英雄姫 (講談社ラノベ文庫)虚無の魔王、創世の英雄姫 (講談社ラノベ文庫)感想
王宮での反乱から逃れた王女エレノーラが魔王リュウトの封印を解き、その助力を得て奪われた国を取り戻すべく動き出すファンタジー。危機に際して以前から憧憬を抱いていた魔王を期せずして隷属させたエレノーラ。最初は追われているのに追手の不殺を命じる王女を甘いと感じるリュウトに共感してしまいましたが、未熟でたびたび危機に陥りながらも揺るがないエレノーラの志の高さや、絶体絶命な状況にも諦めない彼女の勇気には心動かされるものがありましたかね。物語をうまく動かして1冊で展開をまとめた構成には好感。次回作も期待しています。
読了日:9月2日 著者:澄守彩
あの日の花火を君ともう一度 (双葉文庫)あの日の花火を君ともう一度 (双葉文庫)感想
中3の夏休み。幼馴染の林田律紀と付き合い始めた大柴美緒が、書いていた日記に自分の筆跡で律紀の親友・高梨桐哉と付き合っているという見覚えのない記述を見つける物語。2人で花火を見た夜、交通事故に遭って帰らぬ人となった律紀。悲しみ暮れる美緒を隣で励まし続けた桐哉。そして新たな関係が育まれてゆく中で唐突に気付くあの日記の真実。今ある幸せと抱えていた後悔に葛藤する美緒が下した決断は尊いものでしたけど、その代償として突きつけられた彼女の大きな喪失感を誰も知らないというほろ苦い結末が、とても切なくて印象的な物語でした。
読了日:9月2日 著者:麻沢奏
カササギの計略 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)カササギの計略 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
ある日平凡な大学生活を送っていた岡部のアパートに昔交わした約束を果たしに来たとする見覚えのない女・華子が現れていきなりビンタされ、さらには一緒に住むことになる物語。華子に振り回されながらも共に過ごすうちに彼女に惹かれてゆく岡部。そして徐々に明らかになってゆく華子と岡部の過去。いつ普通に生活できなくなるか分からない華子との再会と別れの切ないお話と思ったら、終盤二転三転した挙句予想もしてなかった結末を迎えてポカーンとしてしまいました(苦笑)届かなかった想いばかりの展開で、最後に希望があってまだ良かったのかな。
読了日:9月1日 著者:才羽楽
デンキ街の本屋さん 8 (MFコミックス フラッパーシリーズ)デンキ街の本屋さん 8 (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
カントクたちとの若い頃のエピソードはいい感じなのに、先生すら驚愕する女子力だだ下がりなつもりんの日常...一人焼肉しようとしてしかも拒否られるとか切なすぎる(苦笑)海雄が漫画描き始めたり、ソムリエに正社員の話があったりいろいろまた動き始めましたかね。
読了日:9月1日 著者:水あさと
さよなら、サイキック 1.恋と重力のロンド (角川スニーカー文庫)さよなら、サイキック 1.恋と重力のロンド (角川スニーカー文庫)感想
最後の魔女という宿命を背負う少女・星降ロンドの運命を変えた、重力を操る能力を持つ以外は平凡な高校生・獅堂ログとの出会い。彼らにクラス一の美少女・木佐谷樹軍乃と関わりだしたことでさらに大きく動いてゆく物語。ログを振り回す軍乃が抱える秘密とその真意、闘病を乗り越えてこれから人生を満喫したいと願うロンド、彼女を支えるログが直面するロンドを取り巻く宿命との契約。何とも複雑なバランスの上に成り立っている三人の関係と、最後に軍乃から明かされたその想いと事実がどのように物語に影響してゆくのか、今後の展開が楽しみですね。
読了日:9月1日 著者:清野静