読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

今年スタートした続巻が読みたい期待のライトノベル9選

 今年度一発目の企画記事ということで、どんなものがいいのかずっと考えていたのですが、今年スタートした個人的に続巻が読みたいライトノベルを挙げることにしました。当初候補はもう少しあったのですが、たくさん挙げ過ぎるのもあれなので個人的に特に気になった9作品を紹介したいと思います。

 気になるコスモス先輩と幼馴染ひまわりがジョーロをデートに誘った目的は親友への橋渡し。そんな彼を好きなのは地味女パンジーだけというドタバタラブコメディ。物語が進むと構図がどんどんややこしくなりますが各々の行動には理由があり、登場人物たちが利己的な理由で変節していく中でのジョーロのブレない想い、またストーカーじみた気質を持ちながらも主人公の本質をよく理解するヒロインとの関係が今後どうなってゆくのか気になりますね。個人的に今もっとも気になるラブコメ作品です。現在2巻まで刊行。

ゴブリンスレイヤー (GA文庫)

ゴブリンスレイヤー (GA文庫)

 

 ゴブリン討伐だけで銀等級まで上り詰めた稀有な存在・ゴブリンスレイヤー。そんな彼が冒険者として初めての依頼でピンチだった女神官を助けるところから始まる物語。冒頭から情け容赦のない展開が待っていて面食らいますが、視点を変えるとゴブリン相手の戦い方も奥が深く、えげつない方法も厭わずにゴブリンの習性や倒し方をひたすら極め、世界を救うことには興味がない変わり者のゴブリンスレイヤーが、直面した危機的状況で身近な人を失うことを繰り返さないために、仲間に助けを求めて立ち上がる展開はなかなか来るものがあって面白かったです。2016年5月に2巻刊行予定。

ネクラ勇者は仲間が欲しい (ファンタジア文庫)

ネクラ勇者は仲間が欲しい (ファンタジア文庫)

 

 ネクラゆえに上手く声も掛けられないぼっち勇者クラムが、同じくぼっちのロリエルフ・ミーチカたちの助力を得て仲間探しを始める物語。真面目に男臭い仲間を探していたはずなのに、集まるのはツンデレロリエルフ、セクシーな邪教腐女子僧侶、いたずら好きな訳ありビッチ盗賊といった面々で、いつの間にかパーティーができちゃった感(苦笑)オレ様キャラだった光の剣帝のまさかの豹変ぶりにはビックリしましたが、バトルで熱く戦うメリハリもあったりで、各人の思惑が入り乱れるドタバタぶりが面白かったです。残念だけど実力ある面々の今後に期待。

アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女 (ファンタジア文庫)

アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女 (ファンタジア文庫)

 

  マナという能力を持つ貴族が人類を守る責務を負う世界。公爵家の生まれながらマナを持たない少女・メリダの元に、依頼を受けた暗殺者のクーファが家庭教師として派遣される物語。努力家なのにマナを発現させる見込みに乏しいメリダを見て、家庭教師を続けるか暗殺するか決断を迫られたクーファの意外な行動から動き出す物語は、テンポの良いストーリー展開にキャラもよく動いてとても面白かったです。素直で努力家なメリダと、一見クールなのに彼女のために奔走せずにいられない訳あり家庭教師クーファの今後がどうなるのか、4月刊行の続巻に期待。

 新宿『くじら堂書店』店長・宮内の元にアイドルの桃坂琴美が現れ、元トラブルシューターだった彼にストーカー解決の依頼を持ちかける物語。バイトにも舐められ仕事に対して思うことはあっても、自らが書店人であることに生き甲斐を感じている宮内ですが、一方で困った人のために奔走する姿もまた彼らしさなんですよね。宮内も頭が上がらない店員吉村さんや意外な一面も見せた琴美、そしてかつての仲間たちも魅力的な存在で、レーベルの路線に沿いながらも著者さんらしさがよく出ていた作品でした。まだまだいろいろ書けそうですし続編に期待です。

図書館ドラゴンは火を吹かない

図書館ドラゴンは火を吹かない

 

 森に住む骨の魔法使いに拾われて育てられた少年ユカが、魔法使いへの偏見を払拭するための旅に出て、火竜のリエッキと運命的な出会いを果たし共に旅を始める物語。ユカを育てた骨の魔法使いと、お互いをかけがえのない存在と思う二人の旅、ユカの師となった踊り子と彼女の想い人・色の魔法使いの物語。100年後を生きるリエッキが抱える寂しさが切ないですが、それだけ彼らと共に生きた時間がかけがえのないものだったんですよね。物語の雰囲気もなかなかで、ユカたちの旅の続きも気になりますし、リエッキとカルメたちの今後も期待。

 黒狐と怖れられる帝国皇太子ウィルフレドは、亜人との一戦に勝利しながら凱旋後一転して偽嫡の嫌疑で罪人とされてしまい、自ら捕縛から解放した獣姫に救われ亜人たちの元へ向かうファンタジー戦記。冷静で必ずしも戦いを好まない探究心旺盛なウィルフレドと、帝国と敵対する亜人たちとの邂逅。内乱状態にある国内の政治的理由から侵攻してくる帝国軍と、自らが生きるために亜人に協力するウィルフレド。複雑な立ち位置にありながらも意外と迷わない彼よりも、周囲の方が色々と辛い選択を強いられそうですね。緊張感のある展開とマイペースな主人公のギャップがとても面白かったので次巻にです。

夜明けのヴィラン 聖邪たちの行進 (ダッシュエックス文庫)

夜明けのヴィラン 聖邪たちの行進 (ダッシュエックス文庫)

 

 ヒーローと悪人であるヴィランの存在が科学的に証明された世界。最凶最悪のヴィランの息子として生まれた高校生のユウマが、Dr.デブリードマンが巻き起こしたヒーロとヴィランの境を超えた壮大な戦いに巻き込まれてゆく物語。分かりやすいヒーローとヴィランの構図がどこかアメコミっぽい雰囲気でしたが、ヒーローを次々と殺しテロを仕掛けるDr.デブリードマンと超人協会の因縁もあり、立ち位置の難しい主人公や正義とは何かというテーマをテンポの良い読みやすい文章で上手く描いていたと思いました。面白かったので続きが出るようなら期待。

 入学した高校でスクールカースト最下層に身を置く白根与一が、担任から廃部にハンストで抵抗する美少女・黒羽瑞穂の監視役として図書部に入るよう命じられる物語。序盤は既視感を感じる設定やキャラ造形ですが、そこから明らかになってゆく少し学べば何でも人並み以上にこなしてしまう天才少女・瑞穂の境遇や、幼馴染である中禅寺さくらとの複雑な関係。一見こじらせた言動ばかりに思える瑞穂のありようは、それでいて白根も目をそらせないほど真っ直ぐでとても印象的でした。わりとスッキリとした結末ですが、続巻あるなら是非読んでみたいですね。

 

紹介した作品はいずれもまだ1~2巻が刊行したばかりのこれからの作品です。もし興味を持った作品がありましたら、続編刊行に繋げるためにも是非手にとって見ていだければ幸いです。

 

ではまた。