3/25(日)にサキイカスルメさん、わたーさん、kyoikyoiさんをスピーカーにお迎えして、Twitterのスペースでライトノベルのおすすめ作品を1人3点ずつ計15点紹介しました。今回はそこで紹介された作品をまとめています。気になる本があったらぜひ読んでみて下さい。
【わたーさんのセレクト】
推しが俺を好きかもしれない (ファンタジア文庫)
ネットで人気の音楽ユニット『まんさき』のボーカル・U-Kaを推す夜宮光助が、U-Kaでもあり学校一可愛いクラスメイト花房憂花と立場を超えた交流が始まる青春ラブコメ。光助の推しのプライベートにオタクが干渉しちゃ駄目だという思いとは裏腹に、見てはいけない場面を立て続けに遭遇したことで憂花から接近、二人の空間になっていく放課後の文芸部室。憂花の不器用過ぎる言動の面倒くささには苦笑いでしたけど、それもまただんだんと変化してきて、空回りしてすれ違いながらも、大切なことだけは間違わなかった二人のこれからが楽しみです。
私の推しが今日も最高に尊いので、全力で幸せにする! (アイリスNEO)
私の推しが今日も最高に尊いので、全力で幸せにする!
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飴月/Tsubasa.v 一迅社 2022年02月02日頃
前世が限界オタクだった調薬師リゼ。ある日、最推しキャラの公爵家子息メアが道で倒れているのを発見し、自分が大好きだった乙女ゲームの世界だったと気づく推し活ラブコメディ。本来のストーリーを踏まえて問題ないと判断して自分の家にメアを保護し、期間限定のつもりで推しのメアとの同居生活をなりゆきで始めるリゼ。実態は彼女が全力で推しの尊さに心震えているだけの日々だったりもするわけですが、その優しさがだんだんメアの心を揺さぶるようになっていく展開で、迎えた転機にあまり当事者感がなかったリゼをしっかりと囲い込もうとするメアと、環境が変化したことで遅まきながらも心境の変化を自覚してゆくリゼの関係が微笑ましかったですね。
純白令嬢の諜報員 改編1.侯爵家変革期 (ファンタジア文庫)
あらゆる任務を成功させてきた某国の最高峰諜報員ラプター。そんな彼が唯一心震わせてその結末に絶望した小説『薄幸のロザリンド』の世界に転生してしまう謀略ファンタジー。物語の主人公で最も愛した令嬢ロザリンドが凄惨な末路を辿ることを知っている彼が、大切な従者ニシャを従えて彼女のために奔走する展開で、クズな家族に虐げられているロザリンドへの愛でラプターが時々ヤバい感じもありましたけど、一方で信頼関係を積み重ねながら着々と手を打って逆転の機会を窺う中で垣間見せる彼のしたたかさ、機を逃さずに本懐を成し遂げてみせた結末にはぐっと来るものがありました。
【kyoikyoiさんのセレクト】
勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録 (電撃の新文芸)
勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録(1)
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ロケット商会/めふぃすと KADOKAWA 2021年09月17日頃
勇者刑とは、もっとも重大な刑罰である。大罪を犯し勇者刑に処された者は、勇者としての罰を与えられる。罰とは、突如として魔王軍を発生させる魔王現象の最前線で、魔物に殺されようとも蘇生され戦い続けなければならないというもの。数百年戦いを止めぬ狂戦士、史上最悪のコソ泥、詐欺師の政治犯、自称・国王のテロリスト、成功率ゼロの暗殺者など、全員が性格破綻者で構成される懲罰勇者部隊。彼らのリーダーであり、《女神殺し》の罪で自身も勇者刑に処された元聖騎士団長のザイロ・フォルバーツは、戦の最中に今まで存在を隠されていた《剣の女神》テオリッタと出会い――。二人が契約を交わすとき、絶望に覆われた世界を変える儚くも熾烈な英雄の物語が幕を開ける。
転生大聖女の異世界のんびり紀行 (Kラノベブックス)
転生大聖女の異世界のんびり紀行(1)
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キダニエル/四葉 夕ト 講談社 2021年10月29日
睡眠時間ほぼゼロのブラック企業に勤める花巻比留音は、心の純粋さから、女神に加護をもらって異世界に転生した。加護のおかげで魔力は妙に多いし、聖魔法がやたらと万能。ふかふかの布団で思い切り寝たいだけの比留音は、聖魔法を駆使して仕事をサボろうとするが……周囲の評価は上がっていく一方。これでは前世と同じで働き詰めになってしまう。どうやら噂だと大聖女になれば自分の教会がもらえて、自由に生活できるらしい。彼女はのんびりライフのために頑張って大聖女になるが……あれ、結構忙しい? あとすごい崇拝されている気がする……こんなはずでは……。このお話は、マイペースにスローライフを満喫していたら伝説になってしまった、居眠り大聖女の物語――。
ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない (TOブックス)
ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない
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鶏冠勇真 TOブックス 2020年09月19日頃
国中の貴族子女が集まる魔法学園の裏庭で、伯爵令嬢シャリーナは、地味で根暗な本の虫・田舎の貧乏男爵家三男のリオルと出会い――初めて恋に落ちた。さっそくその日から猛アタックを開始するも、リオルの態度はそっけない。彼は貧乏男爵という身分や魔法が使えないことにコンプレックスを抱えていて、シャリーナの本気を信じきれないのだ。そんななか、なぜか全然お呼びでないこの国の第一王子が「お前、俺を知らないのか」「フッ……お前、面白いな」とかなんとか言いながら付きまとってきたうえに、勝手に妃候補に認定してきて――初恋相手に猪突猛進なヒロインと本好き頭脳派少年が王道王子に立ち向かう、 ガリ勉地味萌え令嬢シリーズ。
【サキイカスルメさんのセレクト】
陰キャの僕に罰ゲームで告白してきたはずのギャルが、どう見ても僕にベタ惚れです (HJ文庫)
陰キャの僕に罰ゲームで告白してきたはずのギャルが、どう見ても僕にベタ惚れです 1
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結石/かがちさく ホビージャパン 2021年12月01日頃
クラス内カーストトップの清楚系ギャル・茨戸七海から罰ゲームによる告白をされて、事情を知りながら陰キャ気質な男子・簾舞陽信が付き合う青春ラブコメ。七海は実は男性が苦手な見た目だけのギャルで、いきなり彼女の危機を身体を張って救って好感度を上げる陽信。そこから朝待ち合わせしてからの登校デートや、手作りお弁当等、相談相手だったネトゲ仲間もびっくりするような進展ぶりで、ヒロイン七海のチョロインっぷりには苦笑いでしたけど、甘々展開だからこそ最初の罰ゲームの始まりにどう決着をつけるのか、続巻に期待の新シリーズですね。
どうか俺を放っておいてくれ (GA文庫)
どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる
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相崎壁際/間明田 SBクリエイティブ 2021年07月15日頃
結局ぼっちのまま終わった高校生活の卒業式前日。同級生・花見辻空をかばいトラックに轢かれて人生の幕を閉じた七村穂高が、彼女と一緒にタイムリープして高校生活をやり直す青春ラブコメ。恩返しに穂高のぼっち脱却を手伝おうとする花見辻、やり直したところで現実はそう上手くは行かないと達観する穂高。穂高に助けられたリア充・星ヶ崎や、誤解の真相を知る委員長といったヒロインたちも絡めながら、少しずつ積み重ねられてゆく花見辻との関係、そして時折垣間見える花見辻の真意はどこにあるのか、今後の展開に期待したくなる新シリーズですね。
『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで (GA文庫)
『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで
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岩柄イズカ/maruma(まるま) SBクリエイティブ 2021年09月15日頃
高校生・杉崎優真のオンラインゲームでの気のおけない相棒だと思っていたのは、実は白い髪がコンプレックスの内気な女の子・上城ゆいだった。変わりたいと願う彼女に協力する青春ラブコメディ。生まれつきの白髪がコンプレックスで友達もできたことがないという彼女のために、友達づくりの練習をすることにした二人。怖がりなわりになぜか優真には無防備な彼女と、お互いはっと気づいて赤面するようなやりとりは初々しくて、優真の義姉の協力も得ながら育んできた二人の微笑ましい関係が、通学でどのように変わるのか続巻に期待の新シリーズですね。
【よっちさんのセレクト】
僕が答える君の謎解き 明神凛音は間違えない(星海社FICTIONS)
瞬時に犯人を突き止めるものの無意識下で推理を行い、真実に至った論理を説明できない生徒相談室の引きこもり少女・明神凛音。そんな彼女を教室に復帰させるため、伊呂波透矢が「彼女の推理」を推理してゆく青春ミステリ。指輪紛失事件や、彼女と出会うきっかけとなった机の落書き、二年前体育倉庫で起きた事件の真相など、凛音の姉・芙蓉や同級生の紅ヶ峰も絡めながら、凛音が推理に至る論理を透矢が解き明かしてゆく展開でしたが、彼女の思考に寄り添うことで育まれてゆく二人の距離感がなかなかいい感じで、今後がとても楽しみなシリーズですね。
青のアウトライン 天才の描く世界を凡人が塗りかえる方法 (ファンタジア文庫)
青のアウトライン 天才の描く世界を凡人が塗りかえる方法(1)
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日日 綴郎/むっしゅ KADOKAWA 2022年01月20日
何を描かせても天才と称される芸術少女・柏崎侑里。ある日から絵を描かなくなった彼女と、その差を突きつけられながらも諦めず絵を描き続ける小宮宗佑たちの青春小説。強過ぎて意識せざるをえない、一番近くて一番遠い場所にいる幼馴染の存在。転校してしまった相思相愛の幼馴染・詩子との三人の約束、そして二人を気にかける楓先輩の存在。圧倒的な力の差を突きつけられる凡人、一方で常にプレッシャーにさらされる天才にもお互い理解し難い複雑な思いや葛藤があって、時にはぶつかり合い、刺激を与えてくれるその存在が必要不可欠であることも間違いなくて、一言では説明できない彼らの様々な思いが入り混じったまさに青春とも言うべき関係がとても印象に残る物語でした。
カーストクラッシャー月村くん (オーバーラップ文庫)
飛び抜けた存在の友人達がいつも側にいるカーストトップの超絶リア充高校生・月村響。そんな彼がカーストにまつわる問題を解決するため、クラスのオタク女子をプロデュースする青春小説。彼女の牧田奏、友人の静玖やココと協力して、桐谷羽鳥のファッションをレクチャーし、意識を変えてゆく響の目的。彼女の劇的な変化によってクラス内のカースト内に投げかけられた波紋、好転しかけていた矢先の些細で決定的な齟齬。そこからの急展開はベタで王道ではありましたけど、それだけで終わらせない意外な結末には驚かされました。