21年10月ヒーロー文庫、11月スニーカー文庫、ラノベ文庫、HJ文庫まとめ

今回は10月ヒーロー文庫、11月スニーカー文庫、ラノベ文庫、HJ文庫まとめです。

内訳はスニーカー文庫がシリーズ続刊2点、ヒーロー文庫が続刊1点、ラノベ文庫が新作2点、HJ文庫が新作1点、続巻1点の計7点になります。

まずスニーカー文庫は夏休み回で自覚しつつあるヒロインの心情が気になる「転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件」3巻目、今回で完結となった「恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる」3巻目、1年ぶりの刊行となったヒーロー文庫「異世界食堂」も相変わらずいい感じでしたけど、今回の6巻目で完結だったんでしょうか。

またラノベ文庫は異母姉であることが判明した初恋相手と幼馴染との恋愛模様が気になる新作「初恋だった同級生が家族になってから、幼馴染がやけに甘えてくる」と、前世では宿敵だった魔女と英雄による転生後のもうひとつの物語「英雄と魔女の転生ラブコメ」、HJ文庫は美少女残念ヒロインを朝から夜までお世話する「家事万能の俺が孤高(?)の美少女を朝から夜までお世話することになった話」、完全書き下ろしの孤島バトルロワイヤルが熱い「インフィニット・デンドログラム」17巻目はどれも良かったですね。

気になる本があったらぜひ読んでみて下さい。

転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件3 (角川スニーカー文庫)

転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件3

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雲雀湯/シソ KADOKAWA 2021年10月29日

待望の夏休み到来で隼人と春希はバイトに遊びに忙しい日々。月野瀬の幼馴染・沙紀が隼人に恋心を抱いていると気づいた春希は落ち着かなくなる第三弾。勉強や急遽一緒にやることになった和菓子屋のバイトだったり、みんなで一緒にプールに行ったりする夏休み定番の展開でしたけど、天真爛漫でぐいぐい引っ張る姫子になかなか存在感があって、レギュラー化した一輝のエピソードも今後が気になるところですが、みなもは友人キャラ化しつつあるのかなと感じる一方で、健気に頑張る姿が何とも切ない姫子の友人・沙紀の存在が、お互い意識しつつある二人の関係にどう波紋を投げかけてくるのか、月野瀬帰省編が楽しみですね。表紙の春希もだんだん女の子らしい魅力が感じられるようになってきてなかなか印象的です。

恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる3 (角川スニーカー文庫)

恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる3

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夏乃実/ふーみ KADOKAWA 2021年10月29日

恋人代行のアルバイトが龍馬の姉・カヤにバレてしまい、姉の負担を減らしたい斯波龍馬と、弟には大学生活と恋愛を楽しんでほしい彼女の意見がぶつかる第三弾。過去に恋人代行で経験したトラブルで辛い思いをしてほしくないカヤの思いと龍馬の決断。そこから愛羅との初詣デートだったり、姫乃から招待されてのお家デートといった展開に繋がりましたけど、自覚はあった龍馬の心はすでに決まっていて、今巻で完結と思うと、もう少し六年後のエピローグに至るまでのあれこれを読めると良かったかなとは感じましたけど、恋人代行から始まった出会いの物語の結末としてはなかなか良かったですね。

異世界食堂 6 (ヒーロー文庫)

異世界食堂　6

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犬塚惇平/エナミカツミ主婦の友社 2021年10月29日頃

時に森の中に、時に海岸に、時に廃墟に扉は現れる。扉を開けて中へ入るとそこは不思議な料理屋「洋食のねこや」。オムニバス形式のエピソード集第6弾。店長の姪で新しいバイトの早希も加えて、まかない飯だったりおもてなしに招待したり、意外なところで繋がるお客さんの縁だったり、そこに繋がる出会いによって新たな道が開かれたり、住む場所も種族も違うお客さんたちが、楽しめる場所として描かれているのがいいですよね。物語としては連作短編の形ですけど、カルロスのスパニッシュオムレツに始まって、最後にその話の結末としてのジャーキーで終わっている構成も良かったです。

初恋だった同級生が家族になってから、幼馴染がやけに甘えてくる (講談社ラノベ文庫)

初恋だった同級生が家族になってから、幼馴染がやけに甘えてくる

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弥生志郎/むにんしき講談社 2021年11月02日頃

同級生で生徒会長で湊悠人の初恋相手・朝比奈日向。彼女と母親違いの姉弟だったことが明らかになり、その失恋を引き換えに二人で同居することになる青春小説。想いを募らせてきた初恋相手が実は父親が同じ姉だったという突然の急展開に直面して、これまで積み重ねてきた想いを消化しきれない悠人。そこから悠人が日頃お世話をする生活力皆無の幼馴染・月乃が告白する展開でしたけど、簡単には気持ちを切り替えられなくて、そんな悠人を理解して気持ちが落ち着くまで待つと言い、頑張ったり甘えてくる月乃がいて、日向を含めた三人の想いが絡み合った先にここからどんな展開が待っているのか、続巻に期待したくなる新シリーズですね。

英雄と魔女の転生ラブコメ (講談社ラノベ文庫)

英雄と魔女の転生ラブコメ

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雨宮和希/えーる講談社 2021年11月02日頃

前世で人類を救った『英雄』の記憶を持つ平凡な高校生・白石護道。しかし同じ転生者で、かつて異世界を災厄に陥れた『魔女』だった少女・椎名麻衣の転入によって平凡な日々が一変する青春ラブコメディ。一見大人しい美少女に見えて、実際にはコミュ障でポンコツな一面を見せる麻衣が語る二人が転生した理由。どこか孤独な彼女を護道は放っておけなくて、けれどそんな護道のありようを危惧する麻衣がいて、そんな不器用な二人の関係を後押してくれる幼馴染ヒロインがいい感じに効いてましたね。こじらせた魔女に真っ向からぶつかって、運命共同体とも言える存在になった二人がこれからどうなるのか、解決方法は見つけられるのか、続巻に期待の新シリーズです。

家事万能の俺が孤高(?)の美少女を朝から夜までお世話することになった話 (HJ文庫)

家事万能の俺が孤高（？）の美少女を朝から夜までお世話することになった話

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鼈甲飴雨/木なこホビージャパン 2021年11月01日頃

家事万能＆世話焼き体質から「オカン」呼ばれる不愛想で強面な高校生・観音坂鏡夜。彼が家事能力を見込まれ孤高の美少女同級生・小鳥遊祈の家政夫となる青春ラブコメ。大人しい美少女が実はポンコツ＆コミュ障の残念女子だったことがあっさりバレてしまい、すっかり餌付けされて友達作りにも協力して、朝から夜までお世話される状態になってしまったのには苦笑いでしたけど、それでも彼女は彼女なりに現状を変えようと努力する頑張り屋で、鏡夜にフォローしてもらいながら、友達を作るために少しずつ周囲との関係も変えていって、そんな彼女に変えるきっかけをくれた、いつの間にかかけがえのない存在になっていた鏡夜と祈の関係がこれからどうなるのか、とても楽しみな新シリーズですね。

＜Infinite Dendrogram＞インフィニット・デンドログラム 17.白猫クレイドル (HJ文庫)

＜Infinite Dendrogram＞-インフィニット・デンドログラムー 17.白猫クレイドル

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海道左近/タイキホビージャパン 2021年11月01日頃

ジュリエットたちとの狩りでデンドロで行われる特別なアニバーサリーイベントへの招待状を得たレイたち。孤島で行われるイベントに、大学のリアル友人も交えたチームで挑む第十七弾。孤島で行われるサバイバルバトルロイヤルで、世界中から参加する普段出会うことの無いはずの猛者が繰り広げる、強者のあっけない退場、友人同士の決闘、強者を倒した強者が別の強者に狩られる容赦ない激戦の連続は、それぞれの戦闘がぶつ切りになって視点が頻繁に切り替わる読みにくさもありましたが、超級やバトルジャンキーといった強敵相手でも勝機を見出そうとするレイの戦いぶりがなかなか印象的でした。今回登場したリアル友人のアルトもなかなかおもしろいキャラで、意外な縁も繋がったようでまた登場に期待してます。