読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

※弊サイト上の商品紹介にはプロモーションが使用されています。

2021年3月に読んだ新作おすすめ本 文庫・単行本編

こちらは2021年3月に読んだ新作おすすめ本 文庫・単行本編です。

ライトノベル編はこちら↓ 

 文庫では青木祐子さんの「はげまし屋」の奮闘を描く「コーチ! 」 (講談社文庫)、筏田かつらさんの印象的な連作短編集「赤くない糸で結ばれている」 (角川文庫)、 個人的に文庫化したらぜひオススメしたいと思っていた辻堂ゆめさんの「僕と彼女の左手」(中公文庫)、死にたい少女と死神に残り時間を売ってしまった青年の青春小説「死にたがりな少女の自殺を邪魔して、遊びにつれていく話。」 (宝島社文庫)、なぜか今回はひらがな「はやせこう」名義なのが気になる近未来ショート・ショート「庶務省総務局KISS室 政策白書」(ハヤカワ文庫JA)あたりは注目の一冊ですね。

またライト文芸も面白い本が多かったですが、特に数奇な運命をたどるうり二つな二人の少女が主人公の「ミステリ王女の遺言」 (集英社オレンジ文庫)、沖縄の離島を舞台に絵を描く少年と島の少女のボーイミーツガール「僕といた夏を、君が忘れないように。」 (メディアワークス文庫)、腐れ縁の歌手になった幼馴染がなぜか猫になってしまう「吾輩は歌って踊れる猫である」 (講談社タイガ)、インパクトのある女弁護士がカッコいい「附子の弁舌」 (富士見L文庫)などはなかなか印象的でした。

文芸単行本もちょっと多めですが、インパクトではやはり朝井リョウさんの「正欲」。読み応えでは相場英雄さんの「Exit イグジット」、一色さゆりさんの印象的な連作短編集「飛石を渡れば」、天祢涼さんの好きだった年上の幼馴染の幽霊と謎を説いてゆく切ないミステリ「Ghost ぼくの初恋が消えるまで」、あとツーリングで思い出の地を巡る数日間の旅の物語「イノセント・ツーリング」を挙げておきます。

 

コーチ! はげまし屋・立花ことりのクライアントファイル (講談社文庫)