読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

今だから読みたい!ラノベファンタジー15選

気分転換もなかなか 難しい状況が続いていますが、外出もままならないこういう状況だからこそ本の持つパワーを感じて欲しいと思いますし、自分にできることは何かないかいつも考えています。そこで今回、ファンタジーと青春小説で15作品ずつ紹介しようと思いました。

 

ということで第一弾のファンタジー作品です。あえて完結していない作品もセレクトしていますが、それによってその作品の持っているパワーや魅力は十分感じられると信じています。基本的に過去作品ですので、別に電子書籍を推進しているわけではないですがBookWalkerのリンクも記載しています。読み放題の対象商品もありますので参考にしてみて下さい。 

 

1.WORLD END ECONOMiCA電撃文庫)全3巻

WORLD END ECONOMiCA (1) (電撃文庫)

WORLD END ECONOMiCA (1) (電撃文庫)

  • 作者:支倉 凍砂
  • 発売日: 2014/12/10
  • メディア: 文庫
 

夢を叶えるため株式市場に活路を見出す月生まれ月育ちの家出少年ハルが、ふとしたきっかけから数学の天才少女ハガナと出会い、コンテスト優勝と周囲の人々の危機打開を目指す物語。夢のために孤高だったハルが彼女たちに出会い触発され、自分に自信を持てなかったハガナもハルへの協力をきっかけに変わっていく、そんな不器用な二人の距離感の変化。そんな存在に葛藤しながら、二人が夢やその思いを語れるようになるまでに近づいたからこそ、終盤の喪失感、そして絶望が切なかったです。そんな一度は全て失ってしまった彼らの壮大な挑戦が盛り上がるシリーズです。

https://bookwalker.jp/series/52386/list/

 

2.マグダラで眠れ(電撃文庫)全8巻

マグダラで眠れ (電撃文庫)

マグダラで眠れ (電撃文庫)

  • 作者:支倉 凍砂
  • 発売日: 2012/07/10
  • メディア: 文庫
 

錬金術師クースラは罪を許される代わりに、グルベッティの工房で研究を行うことになり、監視役として純真な修道女フェネシスが送り込まれる物語。世界観としては十字軍あたりの時代をベースとした感じなんでしょうか。錬金術師とはどういうものか、その世界における背景の説明に多くを割いた序盤は、なかなかページも進みませんでしたが、それでも相棒にフェネシスの相手を丸投げされてからの繊細な心理描写、巧みな駆け引きから生まれる畳み掛けるような展開は流石です。少しずつ確実に変化してゆくクースラとフェネシスの関係が魅力のシリーズですね。

https://bookwalker.jp/series/8320/list/

 

3.エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫) 全7巻+別巻1巻

エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫)

エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫)

  • 作者:九岡 望
  • 発売日: 2012/02/10
  • メディア: 文庫
 

昭和がもうしばらく続く近未来、大戦後の世界が舞台で、ボーイミーツガールな話と書くには、やや文章が硬めだったかなという印象です。ただ九曜の持っている雰囲気や、この作品の世界観にはうまくマッチしていたと思います。かつての戦友で強敵の竜胆を前にしてあくまで兵器であろうとする九曜と、天涯孤独な叶葉が偶然出会い、お互い感化されていくことで、結果としてこれまで抱えていた過去のしがらみを、何とか乗り越えられた部分があったのかもしれません。旅立つことになった二人がどう変わっていくのか、その行く末が楽しみなシリーズですね。

https://bookwalker.jp/series/11881/list/

 

4.飛べない蝶と空の鯱 (ガガガ文庫) 全6巻

霧の上に浮かぶ島々に人々が住んでいる世界で、空を飛ぶ武装郵便屋を営む少年ウィルと、その相棒ジェシカのお話。飛ぶことが下手なウィルと、風を読むことが得意でも、過去の事故で高所恐怖症になってしまったジェシカは、一人では飛べなくても二人でなら飛べる。不器用なジェシカの思い、全てを知った上でそれを支えるウィル。こういう足りない者同士が力を合わせてみたいな感じがいいですね。封書を通じて物語が紡がれ、二人の絆もまた育まれてゆく展開はとても素敵なのでぜひ読んでみて欲しいシリーズです。

https://bookwalker.jp/series/8865/list/

 

5.フレイム王国興亡記 (オーバーラップ文庫) 6巻まで刊行

フレイム王国興亡記 1 (オーバーラップ文庫)

フレイム王国興亡記 1 (オーバーラップ文庫)

  • 作者:疎陀 陽
  • 発売日: 2014/04/24
  • メディア: 文庫
 

気まぐれで異世界召喚されてしまった銀行員松代が、召喚を隠蔽するために体よく送り出された田舎で、領主の王妹や有能なメイドと赤字続きの状況を解消するべく奮闘するお話。異世界召喚もので、銀行員がその知識を活かして異世界で活躍する、というのは新しいですね。エリカやエミリと上手く役割分担し、情と理をうまく使い分けて着々と手を打ったり、言っていることが厳しいようで実はこっそり裏で優しいところとか、松代らしさが出ていていいと思いました。コンビを組むエミリも衝突しながら徐々に松代を理解してゆく人間関係の妙がこのシリーズの魅力なのかもしれません。

https://bookwalker.jp/series/15719/list/

 

6.クロックワーク・プラネット (講談社ラノベ文庫) 4巻まで刊行  

クロックワーク・プラネット1 (講談社ラノベ文庫)

クロックワーク・プラネット1 (講談社ラノベ文庫)

  • 作者:榎宮 祐,暇奈 椿
  • 発売日: 2013/04/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

いったん現代の地球が死に絶えて全てが時計・歯車で再構成された世界で、偶然出会った眠り姫のような毒舌ツンデレオートマタ・リューズと、凄まじい聴力の良さを活かして200年ぶりに彼女を復活させたナオト、そしてもう一人の天才技師マリーたちとの、2人の天才の出会いから始まるお話です。地球をまるごとオーバーホールして世界を救うという、テロリストにしては壮大過ぎる目標を掲げた彼らのいちいち可愛い言動と、スッキリとした世界観が自然な感じで溶け込んでいて、素晴らしいお話になっていたと思います。

https://bookwalker.jp/series/5572/list/

 

7.ストライクフォール (ガガガ文庫) 3巻まで刊行

ストライクフォール (ガガガ文庫)

ストライクフォール (ガガガ文庫)

 

代理戦争として発展した宇宙競技ストライクフォール。そんなストライクフォールに魅せられたひとり鷹森雄星が、ストライクシェルに身をつつみ広大な宇宙のフィールドに挑む物語。はるか先を行く若き天才な弟・英俊と雄星を見守る幼馴染・環という定まらない三角関係。雄星に変化をもたらしたアデーレとの出会い。アデーレや英俊との戦いの中からようやく力の片鱗を見出しつつあった雄星が思わぬ事態に遭遇し、あえて無謀な戦いに挑むことを決意する熱くスピード感溢れる展開はとても面白かったです。今後の困難をどう乗り越えてゆくのか楽しみなシリーズですね。

https://bookwalker.jp/series/74712/list/

 

8.東京侵域:クローズドエデン (角川スニーカー文庫) 3巻まで刊行

厄襲に巻き込まれ幼馴染を失った高校生・秋月蓮次と、弟を失ったアイドルの弓家叶方。そんな二人がコンビを組んで、行方不明の大切な人を取り戻すべく人類の敵EOMが跋扈する禁止区域・東京に侵入を繰り返す近未来ファンタジー。政府機関「救務庁」とも相容れないギリギリの状況の中で抱き続けてきた、取り戻したい大切な人を渇望する気持ちと、共に戦ってきた二人の絆。そんな絆を大きく揺るがす幼馴染にそっくりな少女。様々な思惑が交錯するシリアスで緊迫感のある展開はテンポも良く読むのもあっという間でした。

https://bookwalker.jp/series/41911/list/

 

9.D9―聖櫃の悪魔操者― (電撃文庫) 全3巻

D9―聖櫃の悪魔操者― (電撃文庫)

D9―聖櫃の悪魔操者― (電撃文庫)

 
悪魔召喚して故郷を滅ぼした兄を倒すため悪魔メルヴィーユと契約した少年が、悪魔憑きとなって二人で兄を探す旅を続けるお話。クールで素っ気ないけど優しいソーマは、強力な悪魔も打ち破る力を持っていますが、それもメルヴィーユと二人力を合わせてこそ力を発揮できる関係。そんな二人の連携が問われるところが、お話の肝なのかなと思いました。ソーマ大好きな可愛い悪魔メルヴィーユも、作中に出てくる悪魔とは一線を画する存在で、話の謎にも深く関わっている模様。テンポ良く進むストーリーも好印象で楽しめます。

https://bookwalker.jp/series/23280/list/

 

10.白銀のソードブレイカー(電撃文庫)全4巻

聖剣で世界を護る7人の剣聖を殺そうとする少女エリザと、家族を殺した仇を探している傭兵レベンスの物語。バトル多めで、剣聖殺しエリザの剣技の拙さはちょっと気になりましたが、戦っている時と平時のまだ幼い感じのギャップは可愛くて、またレベンスとの組み合わせもなかなか良かったと感じました。戦ったりエリザとの話の中で剣聖と剣魔の謎も徐々に明らかになっていきますが、一方でまだエリザやその剣にも秘密があったりで、二人の道中を楽しめるシリーズ。

https://bookwalker.jp/series/18962/list/

11.デボネア・リアル・エステート (GA文庫) 全3巻

ダークエルフの呪いで少年の姿になってしまい餓死寸前な伝説の傭兵・ルーウィンが、人使いが荒く金に汚いハイ=エルフ・デボネアの下僕募集に応じ、不動産屋の仕事を手伝うことになる物語。見た目で伝説の傭兵と誰にも信じてもらえないルーウィン、唯我独尊で守銭奴なのにどこかちぐはぐな行動を見せるデボネアの目的。ツンデレデボネアだけでなく無邪気な魔法人形ココや侠気のヴェローニカといった魅力的なキャラたちを上手く配した勢いのあるストーリー展開は、それでいて意外と筋立てもしっかりしていてなかなか読ませるシリーズです。

https://bookwalker.jp/series/67907/list/

 

12.群青の竜騎士(ヒーロー文庫) 全2巻

群青の竜騎士 1 (ヒーロー文庫)

群青の竜騎士 1 (ヒーロー文庫)

  • 作者:尾野 灯
  • 発売日: 2017/10/30
  • メディア: 文庫
 

科学とファンタジーが混じり合う世界。テルミア空軍第一航空隊の結城文洋が交戦中に邂逅した少女・レオナ。策謀に巻き込まれた異国の少女を若き飛行士たちが救う航空戦記。母国に残されたレオナの弟を救出するため密かに協力を惜しまないフミや男たちはカッコよくて、機を逃さずしっかり妻の座に収まったエルフで大家のローラを軸に、養女となったレオナやダークエルフで戦場では相棒のラディアといったヒロインたちもまた魅力的で、絶妙な世界観を舞台に繰り広げられる躍動感のある展開もとても良かったです。

https://bookwalker.jp/series/184735/list/

 

13.天球駆けるスプートニク (Novel 0)

 西暦二〇三〇年、突如上空に現れた正体不明の飛行物体「衛精」の無差別攻撃で人類が空を奪われた世界。低空飛行に特化させた飛行艇ULFを駆る運び屋タクロウと銀髪犬耳少女チェルシーの物語。チームを組まない訳ありげな青年タクロウと駄犬扱いの相棒チェルシー。彼らに託した想いのため危険と最速の限界を乗り越えようとする二人の物語は、明らかになってゆく彼らの過去や事情によってガラリと印象も変わりますが、メリハリの効いた展開やギリギリを攻め続ける飛行描写、二人を中心とする人間模様がとても良かったです。

https://bookwalker.jp/dedda15fb0-7396-494d-a3c1-89b4ba3fdb64/

 

14.リベンジャーズ・ハイ (ガガガ文庫)

リベンジャーズ・ハイ (ガガガ文庫)

リベンジャーズ・ハイ (ガガガ文庫)

 

塵禍で文明が一度滅び、砂塵を異能力に変換できる「砂塵能力者」が力を持つ近未来。因縁の復讐相手・スマイリーを追うチューミーが、利害の一致から一時的に粛清官に協力し、ワケありの粛清官・シルヴィとコンビを組む近未来SF復讐譚。特殊な事情を抱えていたシルヴィと出会い、最初は反発しながらも徐々に育まれていく相棒としての信頼感。テンポよく進む中でスマイリーと追う二人を巡る因縁も明らかになって、何度も葛藤と絶望に直面する異端のバディが待ち望んだ宿敵との対峙と決着、確かな絆が垣間見えた結末にはぐっと来るものがありました。

https://bookwalker.jp/de48d5d10a-6063-4dc6-929b-ba3af27d73f5/

 

15.スクールジャック=ガンスモーク (ガガガ文庫)

スクールジャック=ガンスモーク (ガガガ文庫)

スクールジャック=ガンスモーク (ガガガ文庫)

  • 作者:谺, 坂下
  • 発売日: 2017/06/20
  • メディア: 文庫
 

戦勝国・葦原皇国に創設された新兵器・機巧外骨格のパイロット育成学校。そこで戦時中の遺恨からテロが発生し、運命的な因果に絡め取られた二人の手に人質たちの命運が託される物語。戦時中の虐殺という事実無根の糾弾から貶められ爆発した元情報部。かつて情報部に助けられたヤンキー風のウブなヒロイン・連理と、整備士として学園を訪れた元情報部の凛児が力を合わせその阻止に動く展開は、いくつもの悲しい因縁にAIやロボットも絡めたギリギリの緊張感があって、何よりその結末が自分好みでとても良かったです。

https://bookwalker.jp/deb23a15e6-5ff6-4106-8da9-3376bff74d3d/

 

以上です。気になる本があったら是非読んでみて下さい。