読書する日々と備忘録

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BW読み放題で全巻読める!ライトノベル15選

先日からBOOK☆WALKERで読み放題サービスがスタートしています。

うららさんが上の記事を挙げているのを見て自分も何か選んでみようと思い、読み放題の中からシリーズ全巻を読める面白いライトノベル作品を15点選んでみました。いや全巻読めるとかほんとすげえな…とか正直思いますが、これ読むことで著者さんにも何らかの形で還元されるんですよね?

【追記】聞いたところによるとこうなってるそうです。

ということで今後の展開に期待しています。

 

1.賭博師は祈らない(電撃文庫)全5巻
https://bookwalker.jp/series/109409/list/

賭博師は祈らない (電撃文庫)

賭博師は祈らない (電撃文庫)

  • 作者:周藤 蓮
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/03/10
  • メディア: 文庫
 

十八世紀末ロンドン。うっかり大金を得た賭博師ラザルスが仕方なく購入させられたのは、喉を焼かれて声を失った奴隷の少女・リーラ。不器用な二人が戸惑いながらも心通わせてゆく物語。師の教え通り勝たない賭博師としてこれまで生きてきたラザルスの失敗。放り出すわけにもいかず感情に乏しいリーラを教育しながら一緒に生活するようになる日々。徐々に打ち解けてゆく二人の拙い関係の変化が繊細な積み重ねで描写されていて、強奪されたリーラを奪還するため冷静に計算して最後まで完遂してみせたラザルスのありようがとても見事で心に響きますね。

 

2.世界の終わりの世界録MF文庫J)全10巻
https://bookwalker.jp/series/18216/list/

伝説の英勇エルラインと生き写しの容姿ながら才は遠く及ばず、偽英勇と周囲に侮られる日々を送っていたレンが、エルラインのかつての仲間たちと共にエルラインが残した記録「世界録」を求めて旅に出る物語。仲間の大天使、魔王、竜姫はキャラクター的に王道な配置。ただ彼女らも未だ万全ではない状態で、レンも秘めた力は持っていながらも発展途上。そんな中いきなりの強敵を相手にした戦いの結末から広がっていく世界に期待の王道ファンタジーです。

 

3.WORLD END ECONOMiCA電撃文庫)全3巻
https://bookwalker.jp/series/52386/list/

WORLD END ECONOMiCA (1) (電撃文庫)

WORLD END ECONOMiCA (1) (電撃文庫)

 

夢を叶えるため株式市場に活路を見出す月生まれ月育ちの家出少年ハルが、ふとしたきっかけから数学の天才少女ハガナと出会い、コンテスト優勝と周囲の人々の危機打開を目指す物語。夢のために孤高だったハルが彼女たちに出会い触発され、自分に自信を持てなかったハガナもハルへの協力をきっかけに変わっていく、そんな不器用な二人の距離感の変化。そんな存在に葛藤しながら、二人が夢やその思いを語れるようになるまでに近づいたからこそ、終盤の喪失感、そして絶望が切なかったです。そんな一度は全て失ってしまった彼らの壮大な挑戦が盛り上がるシリーズです。

 

4.マグダラで眠れ(電撃文庫)全8巻
https://bookwalker.jp/series/8320/list/

マグダラで眠れ (電撃文庫)

マグダラで眠れ (電撃文庫)

 

錬金術師クースラは罪を許される代わりに、グルベッティの工房で研究を行うことになり、監視役として純真な修道女フェネシスが送り込まれる物語。世界観としては十字軍あたりの時代をベースとした感じなんでしょうか。錬金術師とはどういうものか、その世界における背景の説明に多くを割いた序盤は、なかなかページも進みませんでしたが、それでも相棒にフェネシスの相手を丸投げされてからの繊細な心理描写、巧みな駆け引きから生まれる畳み掛けるような展開は流石です。クースラとフェネシスの今後に期待のシリーズですね。

 

5.エスケヱプ・スピヰド電撃文庫)全8巻
https://bookwalker.jp/series/11881/list/

エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫)

エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫)

 

昭和がもうしばらく続く近未来、大戦後の世界が舞台で、ボーイミーツガールな話と書くには、やや文章が硬めだったかなという印象です。ただ九曜の持っている雰囲気や、この作品の世界観にはうまくマッチしていたと思います。かつての戦友で強敵の竜胆を前にしてあくまで兵器であろうとする九曜と、天涯孤独な叶葉が偶然出会い、お互い感化されていくことで、結果としてこれまで抱えていた過去のしがらみを、何とか乗り越えられた部分があったのかもしれません。旅立つことになった二人がどう変わっていくのか、その行く末が楽しみなシリーズですね。

 

6.さよならピアノソナタ電撃文庫)全5巻
https://bookwalker.jp/series/342/list/ 

さよならピアノソナタ (電撃文庫)

さよならピアノソナタ (電撃文庫)

 

ナオがお気に入りの粗大ゴミ捨て場で出会ったピアノを弾く少女真冬。転校生として再会した彼女は、エレキギターを弾くためナオが利用する廃校舎の部屋を占領してしまうボーイ・ミーツ・ガールな物語。ナオも鈍いしちょっとズレてるんだけど、部屋の奪還を賭けた勝負をきっかけに、心を閉ざしていた真冬と、音楽を通じて、そして行動を共にして少しずつ心を通わせていく描写がいいですよね。自称革命家の神楽坂先輩もいい具合にかき回してくれるし、幼馴染の千晶も好きなキャラです。ベタで王道な作品ですがテンポも良くて、今読んでも面白いですね。

 

7.佐伯さんと、ひとつ屋根の下(ファミ通文庫)全5巻
https://bookwalker.jp/series/104481/list/

佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! 1 (ファミ通文庫)

佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! 1 (ファミ通文庫)

  • 作者:九曜
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/02/28
  • メディア: 文庫
 

高校二年生の春、ひとり暮らしを始めるはずだった弓月恭嗣が、不動産屋の手違いでひとつ年下の帰国子女・佐伯貴理華と同居するはめになってしまう物語。無防備な距離感で接してきて家の中と外とでは印象が違う佐伯さんと、苦い過去を持つがゆえに家の外では一定の距離を置こうとささやかな抵抗を続ける弓月くん。表情豊かでキャラとしてもよく動いている佐伯さんとの同居生活が弓月くんを少しずつ変えていって、その変化がクールな弓月くんの元カノ宝龍さんや周囲の友人たちにもまた影響を及ぼしてゆく展開はとても良かったです。

 

8.いでおろーぐ!電撃文庫)全7巻
https://bookwalker.jp/series/44304/list/

いでおろーぐ! (電撃文庫)

いでおろーぐ! (電撃文庫)

 

「恋愛を放棄せよ! すべての恋愛感情は幻想である! 」同じクラスの目立たない少女、領家薫の言説に同調した高砂が「反恋愛主義青年同盟部」の活動に参加してゆく物語。仲間を募ってリア充撲滅活動を広げていく一方で、行動を共にしていく過程で接近してゆく二人の距離感。地球外侵略生命体まで絡めた、どう見てもラブコメですありがとうございますな展開にどう決着を付けるのかと思いましたが、さすがにこれは予想できませんでした(苦笑)キャラもよく動いてイラストも秀逸なシリーズです。

 

 

9.白銀のソードブレイカー(電撃文庫)全4巻
https://bookwalker.jp/series/18962/list

聖剣で世界を護る7人の剣聖を殺そうとする少女エリザと、家族を殺した仇を探している傭兵レベンスの物語。バトル多めで、剣聖殺しエリザの剣技の拙さはちょっと気になりましたが、戦っている時と平時のまだ幼い感じのギャップは可愛くて、またレベンスとの組み合わせもなかなか良かったと感じました。戦ったりエリザとの話の中で剣聖と剣魔の謎も徐々に明らかになっていきますが、一方でまだエリザやその剣にも秘密がありそうで、そんな二人の旅路を描いたシリーズです。

 

10.天空監獄の魔術画廊(角川スニーカー文庫)全5巻
https://bookwalker.jp/series/23884/list/

天空監獄の魔術画廊 (角川スニーカー文庫)

天空監獄の魔術画廊 (角川スニーカー文庫)

 

絵画きの少年リオンが罪を着せられて『魔王の絵画』が封じられる『天空の大監獄』に閉じ込められてしまい、与えられた看守の役割を果たしつつ、出会った囚人の少女たちと協力して脱獄の機会をうかがう物語。様々な事情を抱え『魔王の絵画』をその身に封じられてしまった囚人の少女たちも、お姉さんキャラに見えて実はチョロインだったキリカだったり、元詐欺師ながらも心優しいレオナなどそれぞれが魅力的で、リオンもまた熱い心でその想いに応える絆があって期待以上に楽しめた作品でした。


11.クロス×レガリア角川スニーカー文庫)全8巻
https://bookwalker.jp/series/1232/list/

トラブル1回千円でボディーガードをしている高校生の馳郎が、逃亡中だった少女・ナタを拾って一緒に暮らしているうちに、鬼仙たちとの戦いに巻き込まれていくお話。ナタが鬼仙たちの最終兵器という設定を軸に、二転三転する状況で関係性が変わっていくのは面白かったです。普段の雰囲気とのギャップがあるナタと、普通の高校生のボーイミーツガールかと思ったのですが、馳郎も実はトンデモ設定の大物だったりしました(苦笑)終盤に馳郎の義妹のリコも出てきたりで魅力的なキャラも多く、これからの展開が面白いシリーズです。

 

12.剣の女王と烙印の仔MF文庫J)全8巻
https://bookwalker.jp/series/1117/list/

剣の女王と烙印の仔〈1〉 (MF文庫J)

剣の女王と烙印の仔〈1〉 (MF文庫J)

 

「獣の烙印」を持って生まれた傭兵クリスが、自らの死を予見する力を持つ少女ミネルヴァと運命の出会いを果たすファンタジー。著者のファンタジーものは初めて読んだのですが、テンポ良く読めましたね。騎士団の面々もキャラが立っていて好感。最大のライバルになると思っていた存在が、早々に退場したのは意外でしたが、自らと一緒にいると皆死んでしまうと恐れるクリスと、自分の奴隷だとかいいながら独占欲があって、自らの予見を覆すものとしてずっと一緒にいるように求めるミネルヴァの不器用なのに近いその距離感は今後に期待のシリーズ。

 

13.魔剣の軍師と虹の兵団(MF文庫J)全4巻
https://bookwalker.jp/series/22641/list/

魔剣の軍師と虹の兵団<アルクス・レギオン> (MF文庫J)
 

亡国の地トレントから大国に反旗を翻した失地王の下、魔剣の軍師ジュリオが集めた英雄たちと立ち上がるファンタジー戦記。英雄たちはなぜかことごとく残念な性格で、日常は突っ込まれることの多い展開になりがちでしたが、そんな彼ら彼女らも戦場では大活躍したり、戦闘パートもしっかり描かれていたり、それだけで終わらずにうまくメリハリを効かせていました。シリアスな展開の戦記ものが多い中ではやや異色の存在ですが、登場するキャラたちも魅力的に描かれていて面白かったです。

 

14.結局、ニンジャとドラゴンはどっちが強いの?(MF文庫J)全4巻
https://bookwalker.jp/series/43292/list/

結局、ニンジャとドラゴンはどっちが強いの? (MF文庫J)
 

竜人によって人類が追い詰められている世界で、とある村を守る剣聖女・メルシオーネと出会い主従契約を結んだシノビ・サビトが二人でドラゴンと戦うバトルファンジー。特殊な存在であることを隠しながらわりと天然で無防備なメルと、実力はあるけど朴念仁なサビトの二人が出会って、相性の良さを感じさせる会話を積み重ねて少しずつ距離感が変わったり、悲壮な決意を抱えがちなメルをサビトがしっかりと支える構図がとても良かったです。激闘を二人で乗り越えて共に歩むことを選択した二人がこれからどうなっていくのか期待のシリーズ。

 

15.子ひつじは迷わない角川スニーカー文庫)全6巻
https://bookwalker.jp/series/1884/list/

生徒会に持ち込まれた相談事を、隣の資料室で独り読書をしている幽霊文芸部員が、安楽椅子探偵よろしく解き明かすライトミステリー。対極の理由で人との関わりを避けていた生徒会初書記の佐々原と、幽霊文芸部員の仙波、そして何度も失敗しながらも人のために動くなるたまこと成田真一郎の三人それぞれの視点で代わる代わる語られるお話は、仙波が解き明かした結果から、なるたまが独自に行動して一捻り加えてしまうので、手軽に読めるなかなか面白いテイストに仕上がっていたお話でした。その三角関係含めた展開に期待のシリーズ。

 

以上です。

面白いと思える本があったら是非読んでみて下さい。