少し前に90年代の自分に影響を与えたライトノベルのエントリーを書きましたが(一回貼ってから少女小説も含めると長すぎると思って消した十二国記の画像反映が消えませんw)
その際同じように影響を受けたコバルト文庫・X文庫についても書くつもりが、分量的に長くなりそうだったので分割して今回はこちらで書いてみようと思います。
読むようになったきっかけはよくある話ですが3歳年上の姉の影響で、コバルト文庫やX文庫に加えて少女マンガもりぼんや花とゆめ系を中心に結構読んでました。ライトノベルもそうですけど思春期に読んだ本はその後の読書傾向にがっつり影響していきますね(苦笑)コバルト文庫やX文庫も当時のライトノベル同様図書館によく蔵書されていたので図書館で借りて読んでました。
まずぱっと思い出すのはやっぱり氷室冴子さんです。「ざ・ちぇんじ!」「なんて素敵にジャパネスク」ももちろん読みましたが、個人的には「なぎさボーイ」「多恵子ガール」「北里マドンナ」の影響が大きかったです。
今回のエントリーの趣旨からは外れますけど氷室冴子さんは「海がきこえる」なんかも印象に残っている一冊ですね。
そして後に一般文芸でも書くようになった山本文緒さん
後に上記にあるように集英社文庫に再録されていますが、当時刊行された時にはコバルト文庫ですらなく「集英社文庫-コバルトシリーズ」となっていました。
あとは日向章一郎さんの「星座シリーズ」「放課後シリーズ」
X文庫では後にガンダム系のノベライズをたくさん刊行している皆川ゆかさんの「ティー・パーティーシリーズ」「運命のタロットシリーズ」
ティー・パーティー星の王女様―八幡高校超常研報告〈前編〉 (講談社X文庫―ティーンズハート)
- 作者: 皆川ゆか,佐藤まり子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/02
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運命のタロット〈1〉「魔法使い」にお願い? (講談社X文庫―ティーンズハート)
- 作者: 皆川ゆか,乱魔猫吉
- 出版社/メーカー: 講談社
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後に「十二国記」で注目される小野不由美さんの「悪霊シリーズ」なんかも読んでました。
表紙見ると当時はこんな感じだったなあと懐かしくなります(苦笑) 多作の作家さんは他にもいて、そのあたりも読んではいたんですけど著者さんの名前を見て読んでいたことは覚えていても内容までは記憶には残ってないですね。
そして当時を語る時に外せないのが、若木未生さん、桑原水菜さん、前田珠子さん。
天使はうまく踊れない―ハイスクール・オーラバスター (集英社文庫―コバルトシリーズ)
- 作者: 若木未生,杜真琴
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当時三作品とも読んでましたけど、このあたりの勢いは凄まじかったですね。前田珠子さんは「イファンの王女」なんかも印象に残っています。
それ以降は90年前後から始まったファンタジーブームもあってコバルト文庫やX文庫でも読むものは徐々にファンタジーにシフトしていって、小野不由美さんの「十二国記シリーズ」
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
- 作者: 小野不由美,山田章博
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高瀬美恵さんの「クシアラータの覇王シリーズ」
クシアラータの覇王〈1〉赤い砂漠の妖姫 (講談社X文庫―ホワイトハート)
- 作者: 高瀬美恵,麻々原絵里依
- 出版社/メーカー: 講談社
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榎木洋子さんの 「リダーロイス・シリーズ」
あたりを読んでいました。ファンタジー全盛の頃はコバルト文庫やX文庫でも面白い作品が結構出ていました。なんかもっとあったような気もするのですが、ちょっと思い出せなくて残念です。
ここまで挙げた作品のほとんどが93年以前に刊行になっています。ファンタジーものなどを中心にシリーズとして読んでいたものはその後も続けて読んではいたんですが、全体のトレンドとしてはそれ以降BLっぽい内容のものが増えていった印象があって、もともと恋愛ものやファンタジーなどを期待して読んでいたレーベルだったので、方向性の違いから自分はだんだんとフェードアウトしていきました。
以降は書店員などで文庫担当は続けていたものの、読者としてはライトノベルと同様ゼロ年代はほとんど読んでいなかったんですが、「コバルト文庫で辿る少女小説変遷史」とか「コバルト文庫40年カタログ」とか読んでると、ゼロ年代には自分好みそうな作品結構あったんですね…。
もうさすがに遡るのは無理かなあとも思いますけど(苦笑)
2013年にライトノベルを読むのを再開したのに少し遅れて、また少しずつコバルト文庫やX文庫も自分の好きな中華ファンタジーものなんかを中心に読んでいたりします。
- 作者: はるおかりの
- 出版社/メーカー: 集英社
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