読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

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読みたい本の探し方を考えてみる

 

ここ数年、出版の刊行点数は急増している傾向があり、年間8万点ほどが刊行されています。例えばラノベだけでも月100点以上刊行されており、どんな本が刊行されているのか、どんな本を選べばいいのか、とても難しくなってきています。個人的には探し方もそうなんですが、それ以前にどんな本が読みたいのかが漠然としてきているのではないかとも感じていて、いい機会なのでこのエントリーを書いてみました。今回は例えば自分はどんな風に本を探して、選んでいるのか。参考までに書いてみたいと思います。

 

【自分はどんな本を読みたいのか】
基本的に自分は面白い本・興味を持ったであれば雑食気味に何でも読みますが、前提として「何か面白い本がないかな?」といった感じで、どんな本が読みたいのかの基準が漠然としたままだと、自分が読みたい本を選ぶのは結構難しいです。

 

例えば

・どんな著者さんの本が面白かったのか
・どんなジャンルの本に興味があるのか・ないのか
・展開的にどんな感じが好きなのか
・どんな文体が好きなのか
・自分が面白いと思うポイントはどこか
・どんな話や展開は好みでないのか

 

そういう部分を意識して自分の好みを認識するようにしていくと、自分の好みに近い本は目につきやすくなりますし、絞りやすくもなります。


【どういったところで情報収集しているのか。
自分はわりと貪欲に面白い本ないかなーと探している方だと思いますが、実はそんなに多くのサイトを巡回していたりはしないです。どうやってもカバーする範囲の限界はありますし、ある程度カバーできたらあとはどう拾うかだと思っているので、ある程度いくつか巡回するサイトを決めて、読書メーターで似たような傾向の本を読んでる人の更新情報に目を光らせているくらいです(苦笑)

 

(1)読書メーター

漠然と本を探そうと思っても、なかなか難しいのが現状です。一番簡単なのは読書メーターなどの読んだ本の管理、読んだ本に関して交流するサービスに登録することです。こういうサイトでは著者さんの新刊をチェックする機能も付いていたりします。

 

こういうサイトは自分の読書状況を可視化したり、積読や既読の状況を把握する上で参考になることが多いですが、もう一つの大きな利点として読んだ本の感想を読んだり、その本を読んだ人がどんな本を読んでいるのか、読みたいと思っているか、それを見ることができることにあります。

 

広がりという点で意外と重要なのは、読んだ本を登録していって感想を書いたり読んだりすることだったりします。何を読んだかでなく、どんな感想を書いたかで始めて他の人の視界に入ってくる・他の人が視界に入るからです。同じような本を読んでいる人が読んだ本というのは、趣味が近いことも多いですし、感想を読んで視点や好みが近い人を見つけられると、その人が読みたい本や読んだ本、その感想は本を購入する上でとても参考になったりします。

 

自分一人の視点で探せる本というのは限界があって、探すのも結構大変です。自分も他の人が読んだ本からこんな本があるんだと思い至ることは多いですし、自分で探せるようになるのが一番ですが、まずどんな本があるのか知る、あるいは読んだ本から広がりを作っていくという点でも、まずはこういうサービスを是非使ってみることをオススメします。

 


(2)文庫・コミックの一覧(太洋社ほか)

取次が毎月出している文庫・コミックの一覧。だいたい毎月第二週くらいに更新されていますが、文庫・コミックなどは一覧でだいたいチェックするとざっくりとではありますが把握できます。

 

(3)ラノベの杜

ラノベの杜

ライトノベルやBL周辺のレーベルの新刊情報、刊行延期などがチェックできるとても便利なサイト。あとさりげなくライト文芸の領域も文庫単行本問わずカバーしているので、そういう本を読みたい人もまた重宝します。Twitterをやっているなら、更新情報をつぶやいているアカウント(@rnb_mori_wk )は要チェックですね。

 

(4)各出版社のサイト
出版社のサイトは出版社ごとにクセがあるので、情報更新のサイクルを認識すれば、わりと貴重な情報を入手できたりします。Twitterをやっているなら、出版社のアカウントをフォローしてみるのもいいかもしれませんね。

 

刊行直前だと各出版社のサイトで書影やあらすじなどより、本をイメージしやすい情報があります。また出版社やレーベルによっては刊行直前に試し読みをアップしたりもします。それを読んでみるとよりイメージしやすいかもしれません。

 

(5)情報botから

自分で情報収集範囲を決めてTwitterbotを自作し、情報収集しています。

※これ自体は読みたい本探しというより、情報収集の意味合いの方が強いです。

 自作botの作り方については機会があればまた。

 

(6)アニメ化・映画化・ドラマ化情報
なかなか時間が取れなかったりで、ほとんど見れていなかったりしますが、アニメ化・映画化・ドラマ化情報などはわりと仕事の関係もあって気にかけてはいるので、そこから読むきっかけを得ることも多かったりします(何となく気にはなっていたけど、読むきっかけがなかったとか)。


(7)仕事関係
その他仕事の関係で、出版社の刊行予定や近刊情報を目にする機会もわりと多いですが、売れそうな本は分かっても、自分の読みたい本はなかなか気づかなかったりします。一見繋がっているようにみえて繋がっていません(苦笑)あえて言えば読みたい本をよく出している出版社の情報や、好きな著者さんの刊行情報なんかは意識的に気にかけている程度です。

 

(8)書店店頭
むしろ地味に拾うことが多いのは、書店店頭で新刊コーナーをぼーっと眺めてる時だったりします。どれだけ貪欲に探していても文字情報だけで追いかけるのには限界があります。特に一般文庫なんかは著者ベースくらいしか気づけないので、書店店頭で見て発見することも多いです。特に自分の好みに近いセレクトをする書店を見つけると、棚を眺めているだけでも新発見が確実に増えます(積読も増えますがw)。


見てもらえば分かるように、情報としてはわりと膨大な量を見ているとは思いますが、実際に発見しているところは誰もが見れる場所の方が割合として多いです。ただあえてひとつだけ言及すると、他人の感想や印象はあくまで他人の感性でしかなくて、好みというのは人によって違うため一概には言えません。自分に合う場合もありますし、自分がどんな本に興味あるのかそのイメージを持つことができれば、よりよい本に巡りあう可能性もまた高まるのかなと思っています。

 

以上、思いつくままに勢いでざっくりと書いてみましたが、少しでも参考になれば幸いです。