読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

10月に読んだ本 #読書メーターより

10月も何とか70冊超えました。仕事の忙しさとか家の用事だとか体調だったりとかいろいろ左右されるものが多くて、イメージする読書計画通りにはなかなか進まないのがもどかしいですね。まあ誰でも多かれ少なかれそうなんだろうとは思いますが(苦笑)

 

2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:71冊
読んだページ数:20095ページ
ナイス数:5177ナイス

([ふ]5-1)初恋料理教室 (ポプラ文庫)([ふ]5-1)初恋料理教室 (ポプラ文庫)感想
京都の路地に佇む町屋長屋で営まれる男子限定の料理教室。そこに集う恋に奥手な建築家の卵に性別不詳の大学生、昔気質の職人など、事情を抱えた生徒たちの想いが綴られる連作短編集。司書さんに恋をした智久の話はもう少しその過程を書いて欲しかったかなとも思いましたけど、職人の佐伯さんとその奥さんの話はお互い思うところが上手く伝わらなかったがゆえの勘違いで、少しばかりホロリとした気持ちにさせられましたね。それぞれ生まれた時代や環境も違う登場人物たちが料理教室に集まった縁で生まれた、不器用ながらもとても優しい物語でした。
読了日:10月31日 著者:藤野恵美
かぐや様は告らせたい 1 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)かぐや様は告らせたい 1 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)感想
お金持ちの令嬢で天才の副会長かぐやと、秀才の生徒会長白銀が、相手に告白させるために頭脳戦を果てしなく無駄な駆け引きを繰り返す残念な物語。お互い素直になれればいいのにねー(苦笑)でもそんなふたりのやりとりが楽しくて、そんな二人の緊張感のある状況を、期せずして適度に振り回しつつさらなるカオスに叩き込む天然な書紀の藤原さんは恐ろしい子。続刊がとても楽しみです。
読了日:10月31日 著者:赤坂アカ
主を失ったジャケット-神戸栄町アンティーク堂の修理屋さん(2) (双葉文庫)主を失ったジャケット-神戸栄町アンティーク堂の修理屋さん(2) (双葉文庫)感想
神戸に移り住んで5カ月。寛人は店で使い込まれたいくつもの携帯灰皿を見つけ、その後もおもちゃ、メトロノーム・ポーチ、ジャケットといった思い出の品のエピソードが続く第二弾。亡くなった人との大切な思い出の品が各話だけでなく全体としてもクローズアップされて、らしくない一面を見せた茉莉が心配で仕方ないのに、自分に自信がなくて繊細な彼女に対して距離感を測りかねている寛人には焦れったい気持ちになりましたけど、どうにか一歩を踏み出すきっかけは掴めましたかね。天馬のエピソードもいい感じに絡めてきて、二人の今後が楽しみです。
読了日:10月31日 著者:竹村優希
危険なビーナス危険なビーナス感想
動物病院の院長代理をしている手島伯朗の元に、疎遠だった弟・明人の妻を名乗る楓が現れ、失踪した明人ともうすぐ当主が亡くなる実家の遺産相続について一緒に調べることになる物語。ミステリアスで謎めいた部分も多い魅力的な楓と、そんな彼女の言動に振り回されがちな惚れっぽい伯朗。何か物語の核心に迫る部分よりも二人の関係の行方が気になってしまいましたが(苦笑)繋がりの見えてこなかったパズルのピースがきちんとハマってゆく展開には著者さんらしさを感じました。テーマの割にはライトな読後感でしたけど、これはこれで面白かったです。
読了日:10月30日 著者:東野圭吾
鎌倉おやつ処の死に神 (2) (富士見L文庫)鎌倉おやつ処の死に神 (2) (富士見L文庫)感想
「おやつ処みなと」での腐れ縁で集まる毎年恒例のお正月行事。相変わらずな柚琉にも転機が訪れる中で、これまでなかった柚琉を指名しての延命の依頼が舞い込む第二弾。柚琉に何かあるたびにネガティブ思考がいろいろ発動するのは相変わらずでしたけど、丁寧に描かれる彼らの関係はとても貴重なものですし、大切なものは当たり前になってしまうとなかなか気づけないものなんですよね。面倒見がいいなあと思っていた深町も、チケット話とかご飯の話とか、言いたい放題に見えて実はいろいろ苦労してたんだなとちょっと同情。いつか報われるといいなあ。
読了日:10月30日 著者:谷崎泉
インスタント・ビジョン 3分間の未来視宣告 (角川スニーカー文庫)インスタント・ビジョン 3分間の未来視宣告 (角川スニーカー文庫)感想
未来に3分間だけ自分の意識が飛ばされる奇病「夢現譜症候群」のパンデミックで大混乱に陥りがちな世界。殺人鬼になる未来視を見たレオが相棒の少女・ティアと出会う物語。未来視を知られているがゆえに難しい立場にあるレオと謎めいた立ち位置のティア。パンデミックを発生させる犯人を追う中で異能を用いた熱く勢いのあるバトルと、それぞれの立ち位置での正義が対立するシリアスな世界観はなかなか面白くて、そんな中で揺れる相棒・ティアとの信頼関係を再構築してゆく過程が著者さんの真骨頂なのかなと(苦笑)続巻期待したい新シリーズですね。
読了日:10月29日 著者:永菜葉一
百錬の覇王と聖約の戦乙女12 (HJ文庫)百錬の覇王と聖約の戦乙女12 (HJ文庫)感想
神帝の鋼討伐令を受けて結成された五氏族大連合。鉄の宗主ファグラヴェール率いる数多のエインヘリアルまで加わった三万が東のダウエ砦に襲い掛かり、別方向からも軍勢が侵攻する第十二弾。兵力差に加え率いる将も強敵で、状況としては一番厳しいようにも思えましたけど、難しい炎との関係をいったん整理することができて、これまで準備してきたことが万全でないなりにうまく機能し、登用していた人材を適材適所でうまく起用しながら最後は意外な人物が窮地を救う大活躍まであったりと、難局を乗り切ったここまでの積み上げに説得力を感じました。
読了日:10月29日 著者:鷹山誠一
この素晴らしい世界に祝福を!10 ギャンブル・スクランブル! (角川スニーカー文庫)この素晴らしい世界に祝福を!10 ギャンブル・スクランブル! (角川スニーカー文庫)感想
王女アイリス自ら隣国エルロードへ資金援助を頼みにいき、ついでに婚約相手の王子にも会うと伝え聞いたカズマが、可愛い妹の婚約を阻止すべく護衛を引き受ける第十弾。何というか妹キャラが可愛いのに実はめちゃくちゃ強いアイリスの武闘派ぶりが突き抜けてましたが、どこまでも駄女神なアイリスはともかくめぐみんはアイリス相手に大人気ないし、ちょっと前にヒロインっぽい話もあったダクネスさんの残念ぶりが…足引っ張りまくりの彼女たちをお守りしつつ目的に貢献するクズマさんの強運っぷり。この作品らしいドタバタぶりを存分に楽しめました。
読了日:10月28日 著者:暁なつめ
サラは銀の涙を探しに (集英社文庫)サラは銀の涙を探しに (集英社文庫)感想
女流棋界復帰した北森七海と対局する直前、意味深な言葉を残し失踪したサラ。そんなサラと関わってきた七海と鍵谷の苦悩と成長を描く第二弾。不戦勝で終わりサラへのこだわりを捨てきれない七海と、一時期サラとともに将棋を研究し多くの時間を共有した鍵谷。意外な展開になりましたけど、サラという共通点をきっかけに出会った二人が目指したのは「人間VSコンピュータ」の熾烈な対戦。身を削り鬼気迫る勢いで対戦を目指す鍵谷と、献身的に支える七海の描写には引き込まれるものがありましたね。切ない結末で終わりましたが、とても良かったです。
読了日:10月28日 著者:橋本長道
凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)感想
柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・大地のために新聞部を始めることを提唱。七草はそれが堀を追い込むための巧妙な罠と気づく第四弾。苦悩する魔女・堀に取って代わらんと画策する安達と、明らかになってゆく魔女や階段島成立の経緯。愚直なまでに真っ直ぐで問題があれば辛くても解決すべきとする真辺と、現状を許容するがゆえに優しくも残酷な選択をする七草。物語として大きな転機を迎えましたけど、お互いを絶対的な存在と明確に認識しながらも、それでいて対立することも辞さない二人がどう動くのか次巻が早く読みたいです。
読了日:10月27日 著者:河野裕
虹を待つ彼女虹を待つ彼女感想
優秀で予想できてしまう限界に虚しさを覚えていた研究者・工藤が、死者を人工知能化するプロジェクトに参加して、衝撃的な自殺でカルト的な人気のゲームクリエイター・水科晴を知る物語。過去の事件や水科晴のことを調べてゆくうちに、彼女に共鳴し惹かれてゆく工藤。重要なキーパーソン「雨」の存在と調査中止を警告する謎の脅迫。我が身が危険に晒されながらも諦めず、晴を人工知能で再現することに妄執する工藤の姿には鬼気迫るものがありましたが、真相を知った彼のほろ苦くも粋な決断は少なからず心に響くものがありました。次回作にも期待。
読了日:10月27日 著者:逸木裕
魔術師たちの就職戦線 (ファミ通文庫)魔術師たちの就職戦線 (ファミ通文庫)感想
世界各国を共に旅した母によって訳もわからないまま魔術師候補が集まる不動台高専に放り込まれた進藤雪也。そこで幼い頃に別れた双子の姉・蘭崎香織里と再会する学園異能バトル。霊力の使い方を知らず戸惑う雪也と、突っかかる美少女の香織里、彼らと関わってゆく山崎雅明や網代木澪といった力のある個性的なクラスメイトたち。霊障に苦しめられてきた雪也は何かあるらしく、彼を脅かすものの正体が今後のポイントになりそうですね。姉弟の複雑な距離感や思惑ありげな周辺キャラたちの動向もそつなくまとめて、今後どのように展開してゆくのか期待。
読了日:10月26日 著者:嬉野秋彦
DOUBLES!! -ダブルス- 3rd Set (メディアワークス文庫)DOUBLES!! -ダブルス- 3rd Set (メディアワークス文庫)感想
春になって二年生となり、先輩としてテニス部を引っ張る立場となった駆と琢磨の二人。しかし癖のある新入部員に課題は山積みで、琢磨は弱点を克服しようとして致命的なスランプに陥ってしまう第三弾。マイペースだった新入生キャラの心理に気づいた意外な次期部長候補。ひたむきに琢磨をも脅かしうるライバルにまで駆け上がってきた駆の存在は、彼を意識するがゆえに自分らしさを見失っていた琢磨にも大きな刺激となって、熱くぶつかりあう二人がこれからのテニス部を引っ張りそうですね。女子部も絡みが出てきそうな伏線があって今後が楽しみです。
読了日:10月26日 著者:天沢夏月
からくさ図書館来客簿 第六集 ~冥官・小野篁と雪解けの歌~ (メディアワークス文庫)からくさ図書館来客簿 第六集 ~冥官・小野篁と雪解けの歌~ (メディアワークス文庫)感想
時子が新しい力を得たことで提示された一つの選択肢。小野篁の子孫たちとの出会いや、時子と同じように伊勢神宮の最後の斎宮に指名された道なしと出会うシリーズ第六弾。篁の子孫たちと道なし、小野小町を巡るお話や、同じような境遇の祥子内親王を送り出すために時子が考えた図書館でのビブリアエリアと、道なしたちを自ら考えて導いてゆく時子の成長。ひとつの決断によって見えたお互いを想う気持ちはとても二人らしくて、大きな約束をした二人が積み重ねてゆくこれからを読めないのは残念ですが、とても満足感のある物語でした。次回作も期待。
読了日:10月26日 著者:仲町六絵
尾木花詩希は褪せたセカイで心霊を視る (ダッシュエックス文庫)尾木花詩希は褪せたセカイで心霊を視る (ダッシュエックス文庫)感想
とある事情から廃墟と化したデパートの屋上遊園地に向かった久佐薙卓馬が、そこで古びた傷だらけのカメラで写真を撮り続ける同級生の少女・尾木花詩希と出逢う物語。「観覧車の花子さん」に逢わねばならない理由がある卓馬と、自身の失ってしまった彩りを取り戻すため写真を撮り続ける詩希。ぎこちない交流を続けるうちに少しずつ変わってゆく詩希がとても可愛くて、悪意に巻き込まれてお互いを大切に想う気持ちが空回りした二人でしたけど、真相に近づいてゆく中で大切な人にきちんと想いが伝わった結末は本当に良かったです。これは次回作も期待。
読了日:10月25日 著者:紺野アスタ
ホーンテッド・キャンパス きみと惑いと菜の花と (角川ホラー文庫)ホーンテッド・キャンパス きみと惑いと菜の花と (角川ホラー文庫)感想
ついにこよみとの約束を取り付けた森司。研究会のメンバーも二人のデートに興味津々な状況でも次々と依頼は舞い込み、洋館の足だけの霊、先輩の同時二重体の謎、デート当日にもトラブルに巻き込まれる第十弾。森司は言うまでもないですけど、こよみもデートほんとに楽しみにしてたんだなあとニヤニヤしましたが、こよみの過去エピだったり森司入会当初の話も交えつつ、進展してるようなしてないような奥ゆかしい二人の距離感は相変わらずなのに、期せずして外堀だけは確実に埋まってゆく不思議(苦笑)ようやく少しは自覚したみたいだし次こそ期待w
読了日:10月25日 著者:櫛木理宇
古見さんは、コミュ症です。 1 (少年サンデーコミックス)古見さんは、コミュ症です。 1 (少年サンデーコミックス)感想
万人が振り返る美少女・古見さんは実はコミュ症。コミュニケーションがとても苦手だけれど周囲が気づかない中、それに気づいて友達になった只野くんが友達を作ろうとする彼女に協力する物語。古見さんのキョドりっぷりとか、ちょっとしたことに喜ぶ姿がとても可愛くて、見守りたくなる気持ちになる一方、只野くんの立ち位置が妙に厳しくてリアルだなあと思いましたけど、少しずつ(ちょっと個性的な)友達も増えてきてこれからですね。おしゃべり下手な古見さんとの黒板でのコミュニケーションがとても良かったです。
読了日:10月24日 著者:オダトモヒト
リケイ文芸同盟 (幻冬舎文庫)リケイ文芸同盟 (幻冬舎文庫)感想
数値化できないものが、大の苦手な超理系人間の桐生蒼太。そんな彼がなぜか文芸編集部に異動になり、全てな曖昧な世界に苛立ちを隠せなくなって、友人で営業の嵐田と理系文芸同盟を組んで奮闘する物語。やっぱり理屈だけではそうそう動くものでもなくて、分析に数学を持ち込んで上司に企画を持ち込むも上手く行かない日々。後輩鴨宮のトラブルから自分に足りなかったものに気づいて仕事面では成長しましたけど、何というか彼女の想いにもう少し早く気づいてれば…とそんなものかもとも思いつつも、ちょっとやるせない気持ちになってしまいました。
読了日:10月24日 著者:向井湘吾
ランチ探偵 (実業之日本社文庫)ランチ探偵 (実業之日本社文庫)感想
同僚の天野ゆいかを誘いランチ合コンに出会いを期待する経理部OLの阿久津麗子。しかし持ち込まれる話題は犯人探しや暗号解読ばかりで、そんな怪事件に安楽椅子探偵・天野ゆいかが挑むミステリ。美人なのに訳ありの男とばかり出会ってしまう麗子と、謎解きを期待するミステリマニア・ゆいかのランチ合コンは謎の事件続きで、美味しいご飯とゆいかの謎解き欲は満たされても、肝心の出会い的には他の人が幸せになるばかりでうまく機能していなかったですね(苦笑)そんな二人の今後のランチ合コン探偵はわりと面白かったので、続編も期待しています。
読了日:10月24日 著者:水生大海
空への助走 福蜂工業高校運動部空への助走 福蜂工業高校運動部感想
「2.43」で清陰高校のライバル校として登場する福蜂工業のバレー部、柔道部、釣り部や、どこか繋がりがある他校の部活動を通じて揺れ動く高校生たちの青春が描かれる連作短編集。努力を惜しまない登場人物たちの届かないがゆえの悔しい思いだったり、不器用な人間関係や恋心だったりと甘酸っぱい青春してるなあと思いましたけど、それが後できちんと成長したり変わった関係がフォローされていて嬉しいですね。ひとつひとつの繊細なエピソードが様々なところで繋がってひとつの世界を形成していて、なるほどなと唸らされた心地よい読後感でした。
読了日:10月23日 著者:壁井ユカコ
恋は雨上がりのように 6 (ビッグコミックス)恋は雨上がりのように 6 (ビッグコミックス)感想
陸上部の頃の彼女に憧れていた倉田みずきと再会して、そのまっすぐな言葉をぶつけられて、陸上への想いと店長への恋心に心揺れるあきらの複雑な胸中がどういう方向に向かうのかとても気になるところですけど、あきらとともに編み物を始めたユイと吉澤の関係にも何か変化の兆しがあったみたいで、そのあたりも今後楽しみです。元妻との思わぬ遭遇にはビックリしましたw
読了日:10月23日 著者:眉月じゅん
神話伝説の英雄の異世界譚 6 (オーバーラップ文庫)神話伝説の英雄の異世界譚 6 (オーバーラップ文庫)感想
シュトベルの暗躍を食い止められず、隠されたグランツ大帝国皇帝の死。混乱する中で西方から六ツ国の大軍が侵攻し、南部からもシュタイセン共和国による国境線への軍配備の知らせが届く第六弾。ヒロが侵食される西方にわずかな軍勢で向かうことを決意し、南部に派遣されることになったリズ。厳しい状況の中でかつての盟友の末裔と刃を交えることになるヒロでしたけど、ここまでは圧倒的劣勢でも跳ね返してきただけに、思ってもみなかった結末には呆然としました。いくつも密約は交わしていたみたいですが、ここからどうなるのか続巻が気になります。
読了日:10月22日 著者:
キミもまた、偽恋(オタク)だとしても。1〈下〉 (オーバーラップ文庫)キミもまた、偽恋(オタク)だとしても。1〈下〉 (オーバーラップ文庫)感想
「偽装恋人」関係を続ける「隠れオタク」村上政樹と「隠れ腐女子」長島薫子が、気づかぬうちに何度もニアミスしつつ、ついに初デートにこぎつける第二弾。GWに二人で初デートを計画する裏で、それぞれが密かに楽しみにする隣市での同人即売会。周囲の人に密かに生暖かく見守られたり、首を傾げられながらのニアミス。気づかぬまま別の場所で出会っていたり、隠れヲタ同士だからこそ気づかない盛り上がってゆくヲタトーク。ベタでもそんな小さな積み重ねがニヤニヤもので、だからこそ物語としてここから今後どう動かしてゆくのかとても楽しみです。
読了日:10月22日 著者:渡辺恒彦
恋は光 5 (ヤングジャンプコミックス)恋は光 5 (ヤングジャンプコミックス)感想
藤本にアプローチを受けて東雲が恋について真剣に考えるようになって結論を出し、別れてから西条が気になる宿木もいろいろ画策するものの悪者になりきれなくて、北代さんもいいポジションにはいるんだけれど、どうにも寄せきれてないんですよね。西条が地味に過酷な過去でちょっと驚きましたが、いい感じなのに歯車が噛み合うところまでいかない人間関係がどこに行き着くのか、とても気になるところです。
読了日:10月21日 著者:秋枝
Re:ゼロから始める異世界生活10 (MF文庫J)Re:ゼロから始める異世界生活10 (MF文庫J)感想
魔女教大罪司教『怠惰』を討伐し、エミリアとの再会を果たしたナツキ・スバル。しかし聖域に避難した村人の半数やロズワールやラムも依然として戻らないままで、状況を探るために聖域に向かう第十弾。新章突入ということでいろいろ気になる新キャラも出てきましたけど、とはいえ思惑通りに動くことをスバルに期待するロズワールと、強欲の魔女・エキドナとの話からもスバルと魔女因子の関係が伺えたりで、今回も密かに資格を得ていたスバルの決断が今後に大きく影響しそうですね。終盤に訪れた急展開も気になりますし、次巻以降の展開が楽しみです。
読了日:10月21日 著者:長月達平
ワールド・イズ・コンティニュー (ファンタジア文庫)ワールド・イズ・コンティニュー (ファンタジア文庫)感想
死に戻りができる異世界フルシエラに召喚されたゲーム好きの浩史が魔法戦士の少女・ハイシェンと出会い、一緒に強くなって異世界攻略を目指す物語。ゲーム好きな姉が作ったと思われる仕組みをよく理解する浩史が孤独に絶望しかけていたハイシェンと共に取り組む、このゲームの特性を最大限に活かした急激なレベル上げから攻略へと邁進するストーリーで、長耳なハイシェンや彼を支える由紀たち魅力的なヒロインたちもよく動く、著者さんらしい独特のゲームっぽい世界観でした。ここまでわりと展開早かったですけど、ここからどう動くのか次巻に期待。
読了日:10月21日 著者:瀬尾つかさ
鎌倉香房メモリーズ 4 (集英社オレンジ文庫)鎌倉香房メモリーズ 4 (集英社オレンジ文庫)感想
事件以降、企業のインターン参加を理由に花月香房からも香乃の前からも姿を消してしまった雪弥。心配で不安を募らせる香乃が彼の過去を知り動き出す第五弾。最初は彼の想いを想像して積極的に動けなかった香乃でしたけど、それでも彼を心配する多くの人の存在を知って、その人たちに支えられながら今回香乃はよく頑張りましたね。彼にとっても彼女の存在はかけがえのない存在であることが様々な形で伝わってきて、きっかけは必要でしたけどお互い大切に思う気持ちが伝わって、リスタートできたのは本当に良かったなと思えました。次巻も楽しみです。
読了日:10月20日 著者:阿部暁子
ロクでなし魔術講師と禁忌教典7 (ファンタジア文庫)ロクでなし魔術講師と禁忌教典7 (ファンタジア文庫)感想
迫る学院の社交舞踏会で密かに天の智慧研究会の『ルミア暗殺計画』が動き出し、それを阻止するため宮廷魔導士団のかつての仲間や元上司イヴが現れる第七弾。護衛もあってルミアをダンスに誘うグレン。裏で行われる襲撃者たちと宮廷魔導士団の面々との激闘。そしてイヴの護衛計画をあざ笑うかのような暗殺術。多くを望まないルミアの葛藤が描かれる一方で、元相棒アルベルトとダンスでは脇役だった白猫が最後で大きな見せ場を作りましたね。あまりいい印象のなかったイヴの真意には苦笑いでしたけど、悲壮な覚悟が垣間見えた今後の展開が楽しみです。
読了日:10月20日 著者:羊太郎
ヴァンパイア/ロード ~君臨するは、終焉の賢王~ (HJ文庫)ヴァンパイア/ロード ~君臨するは、終焉の賢王~ (HJ文庫)感想
早くに両親を事故で亡くし養父母に引き取られた、特殊な血液型を持つ男子高校生・神鎚黎。謎の襲撃者に命を狙われたところを美しき吸血鬼・リーリヤに救われる物語。人間に作られた生物兵器としての吸血鬼の王党派と貴族派の争い。それに巻き込まれ襲撃される黎とその家族たち。自らが吸血鬼の王であることを知り、その歴史を終わらせるために立ち上がる黎。両親が殺されて吸血鬼の存在を知っても意外と冷静で適応早いなとは感じましたが、ヒロインたちもよく動いていて、ここから物語をどのように展開してゆくのか続きが楽しみなシリーズですね。
読了日:10月20日 著者:葛西伸哉
からかい上手の高木さん 3 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)からかい上手の高木さん 3 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
私服姿の高木さんだったり、休日に待ち合わせしたり、一緒に肝試しすることになったり、夏休みでも相変わらず安定のからかいぶりで、西方くんができないのを承知で挑発してきたり、彼の疑心暗鬼ぶりを逆手に取ったりとニヤニヤしてしまいました。席替えでいったん離れた西方くんの心理もなかなか面白くて、紆余曲折の末にまた隣になれて良かったね(苦笑)
読了日:10月19日 著者:山本崇一朗
アンデッドガール・マーダーファルス 2 (講談社タイガ)アンデッドガール・マーダーファルス 2 (講談社タイガ)感想
怪盗ルパンが出したフォッグ邸の宝石を狙う予告状に、依頼されたホームズや鳥籠使い一行が守ることになり、さらに保険機構の用心棒や鴉夜たちが追う教授一派も動きだす第二弾。相変わらず噛み合っているのかよく分からない鴉夜と津軽の会話には苦笑いでしたけど、人狼を呼び出すとされる宝石を巡って、それぞれ思惑がある各陣営が入り乱れて駆け引きしながらの大混戦。明らかになってゆく過去の因縁だけでなくそこで新たに因縁も生まれて、難敵相手でもやられっぱなしでは終わらない痛快な顛末は楽しかったです。再戦も近そうで次巻に期待ですね。
読了日:10月19日 著者:青崎有吾
君と時計と雛の嘘 第四幕 (講談社タイガ)君と時計と雛の嘘 第四幕 (講談社タイガ)感想
ついに先輩まで消えてしまった世界。時間遡行を断ち切るために、残された綜士と芹愛と雛美が『希望と言い切るには残酷に過ぎる一つの選択肢』の前で苦悩する。確かにこれまでのことを振り返ってみるとそれしかないと思える結論でしたけど、ではそれを選択できるのかというと誰にとっても難しい決断。これまで失われていったものを取り戻せた一方で、失われてしまったものもありましたけど、それでも終盤に描かれていたもう一つの物語と、良かったなと安心できる結末には救われる思いでした。もし関連作品出るのならその後の話も少し期待しています。
読了日:10月18日 著者:綾崎隼
七星のスバル 4 (ガガガ文庫)七星のスバル 4 (ガガガ文庫)感想
クライヴも合流しかつての形を取り戻してきたスバル。お金稼ぎも兼ねてフェスティバルに参加し、旭姫の願いである「スバル復活」を果たすため、リアルでは陽翔と咲月が希の家を訪れる第四弾。徐々に明らかになってゆく旭姫をめぐる謎と彼らの現在地。そしてリアルで再会した希の変化と、フェスティバル最終日のダンスパーティを巡るそれぞれの想い。人間関係的には今回わりと動いたかなとも感じましたけど、むしろメンバーが知らないところで起こった、事情を知らなかったがゆえの誤解と邂逅が今後どんな展開に繋がるのか、続巻が気になりますね。
読了日:10月18日 著者:田尾典丈
コップクラフト 6 (ガガガ文庫)コップクラフト 6 (ガガガ文庫)感想
サンテレサ市長選挙の有力候補が射殺される事件が続き、それにより崩れていくパワーバランスと対立を深める地球人とセマーニ人。そんな状況下で事件の黒幕を追う第六弾。発生時何ともアレな格好で事件に向かった二人には苦笑いでしたけど、醜悪な陰謀によって市が抱えていた潜在的な危うさが顕在化した上に、過去の因縁も絡む混沌とした難しい状況。それでも乗り越えることができたのは、相棒や仲間たちとこれまで築いてきた信頼関係があったからですね。託されたティラナの選択とその想いに彼女の成長とこの物語らしさがよく出ていると思いました。
読了日:10月18日 著者:賀東招二
借り暮らしのご令嬢借り暮らしのご令嬢感想
夜会で出会った美しき伯爵令嬢アニエスにあまりいい印象がなかった貧乏騎士ベルナールが、突然家が没落した彼女を意趣返しに使用人として雇う物語。勢いで雇ったものの知れば知るほど印象と実際の彼女にギャップを感じる実はいい人ベルナール。その悪評の原因を知って誤解が解けたり、窮地に婚約者役を引き受けてもらったりで少しずつ距離を縮めてゆく二人でしたけど、彼女は健気な頑張り屋で周囲も応援するのに、肝心のベルナールがあまりにも無自覚でじれったくなりました(苦笑)そんな彼が自覚したら一体どうなるのか、今から続刊が楽しみです。
読了日:10月17日 著者:江本マシメサ
神殺しの英雄と七つの誓約<エルメンヒルデ> 5 (オーバーラップノベルス)神殺しの英雄と七つの誓約<エルメンヒルデ> 5 (オーバーラップノベルス)感想
かつて魔神殺しを遂げ、今度は魔神復活の旅を始めることになった蓮司。かつての仲間との出会いを経てエルフレイム大陸へと向かう彼らが、渡航中に美しき魔王シェルファに襲撃される第五弾。このまま冒険者となるべきか悩むフランチェスカ嬢の実家での顛末。彼女にとっては転機でしたけど、かつての仲間たちも未だ苦悩を抱えていたり、残念な感じにマイペースな人だったりと様々なんですね。蓮司に執着する魔王シェルファとの因縁も深そうですけど、何とか生き延びた彼らが出会ったソルネアが今後どんな存在となってゆくのか、次巻以降も楽しみです。
読了日:10月17日 著者:ウメ種
翠玉姫演義 ―宝珠の海の花嫁― (富士見L文庫)翠玉姫演義 ―宝珠の海の花嫁― (富士見L文庫)感想
商才を秘めながらも豪商の事件を起こした側室の娘と疎まれ、取引先の当主(80歳)に売られたも同然の政略結婚を決められた香月が、輿入れの最中に海賊に攫われてそこに居場所を見出してゆく物語。人生をすっかり諦めていた香月と訳ありの海賊業をしていた烈英らとの運命の出会い。海賊のアバウトな運営を見逃せずにうっかり口を出してしまい、才能を発揮できる居場所を与えられ烈英の目標を実現することに生きがいを見出していく展開はなかなか面白かったです。最後にその後がさらっとまとまってましたけど、その過程をまた読めたら嬉しいですね。
読了日:10月16日 著者:柊平ハルモ
からかい上手の高木さん 2 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)からかい上手の高木さん 2 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
西片くんの心理をよく把握する高木さんは相変わらず勝てない存在。高木さん西片くんと一緒にいるの楽しそうだし、会えなくなる夏休みに会う理由をわざわざ作ったり、ちょっと考えれば高木さんの想いに気づきそうなものだけれど、西片くんがちょっと疑心暗鬼になり過ぎてて、そういう風になかなか考えられないんだろうなと(苦笑)
読了日:10月16日 著者:山本崇一朗
聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 18 (GA文庫)聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 18 (GA文庫)感想
前世で会った冥王シュウ・サウラの夢を繰り返し見る静乃。一方丈弦が六翼のアジトに潜入を果たすも閉じ込められてしまい、諸葉たちが救出に動き出す第十八弾。静乃の前世の記憶がだいぶ明らかになった今回、突出した力を持つわけではない丈弦がまさかの大殊勲を挙げて、こういう形で事態が大きく動くとは思わなかったですね。レナードと諸葉の戦いはお互いらしさがよく出ていましたけど、アジトを壊滅して静乃も過去を乗り越えてと、上出来な戦果だと思わせておいて最後で思わぬ急展開。次はサツキの過去にも迫る話になるんですかね。次巻に期待。
読了日:10月15日 著者:あわむら赤光
思い、思われ、ふり、ふられ 2 (マーガレットコミックス)思い、思われ、ふり、ふられ 2 (マーガレットコミックス)感想
由奈が初めて男子を好きになった理央。彼が告白できない複雑な想いを抱えていて、そんな誰も知らない秘密を教えてくれた彼への気持ちを隠すことができなくなってしまう第二弾。理央が難しい状況なのを分かっていて玉砕覚悟の告白するのはあまり上手くなかった気もするけど、でも由奈は一歩踏み出せたしその真っ直ぐな想いは彼に響くものがあったのかなと。朱里も過去の想いに決着付けたところで現れて、意識しないまま普通にカッコいいこと言っちゃう和臣あたりにも何か動きあるんですかね。
読了日:10月15日 著者:咲坂伊緒
水鏡推理4 アノマリー (講談社文庫)水鏡推理4 アノマリー (講談社文庫)感想
女子少年院更生登山プロジェクトで天候悪化による遭難事件が発生。さらに行方不明だった文科省の職員がそこに姿を現す状況。遭難者救出と民間気象会社との関係性解明に瑞希が奔走する第四弾。遭難した少女たち見た天気予報を出した民間気象会社がコンペで見せた驚異的な予報的中率。決め手に欠け焦燥感を募らせていた状況を、彼女らしい視点と行動力、意外な人間関係などを駆使して活路を切り開いていく展開は、思わぬところに繋がって面白かったです。厳しくもきちんと向き合うことを厭わない瑞希の真摯な言葉が心に染みました。次巻にも期待です。
読了日:10月14日 著者:松岡圭祐
からかい上手の高木さん 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)からかい上手の高木さん 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
いつも西片くんをからかってくる隣の席の高木さん。やられてばかりの西片くんが彼女をからかって恥ずかしがらせようとするものの、彼をよく見ている高木さんに逆にやり込められてしまう関係にニヤニヤしてしまいますね(苦笑)傍から見たら付き合っているようにも見える二人が今後どうなってゆくのか楽しみです。
読了日:10月14日 著者:山本崇一朗
宝石吐きのおんなのこ(5) ~ちいさな宝石店といつわりの魔法使い~ (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)宝石吐きのおんなのこ(5) ~ちいさな宝石店といつわりの魔法使い~ (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)感想
クリューとスプートニクのもとを訪れたユキからの使い。病床の魔法使い・ソアランたちの元に二人から「仮説」が届けられる第五弾。ナツの視点で語られるスプートニクとクリューが街に来た当初の話や、あのユキをげんなりさせたラッシュの言動とか興味深いエピソードもありましたけど、何より大きな転機に繋がりそうなひとつの仮説の提示によって、動き出した物語の方向性が定まってゆきそうな予感がありましたね。そして今回の過程でクリューが自覚したひとつの可能性は物語の結末にも大きく影響する部分で、その行く末もとても気になるところです。
読了日:10月14日 著者:なみあと
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか11 (GA文庫)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか11 (GA文庫)感想
ウィーネを救った代償として人々からの信用を失ったベル。悩みつつも異端児帰還作戦に向け決意を新たにした彼らの前にロキ・ファミリアが立ちはだかる第十弾。人々の信用を失ったことを突きつけられるベル、それでも諦められない想いを支える仲間たちと神々たちの思惑。次々と女性に助けられる展開にベルを監視するアイズの思いがとても面白かったですが、ファミリアや支えてくれる仲間たちも大奮闘で、憧憬の彼女と真っ向から対立しても、神の思惑で台無しにされかけても、真っ直ぐな想いでそれを乗り越え覆してみせた展開はとても熱かったですね。
読了日:10月13日 著者:大森藤ノ
思い、思われ、ふり、ふられ 1 (マーガレットコミックス)思い、思われ、ふり、ふられ 1 (マーガレットコミックス)感想
ふとしたきっかけから出会い友人となった由奈と朱里。正反対のふたりにモテる朱里の義弟・理央、天然な由奈の幼馴染・和臣も加えた四人の恋の物語。恋に対してわりと頑なな感じの由奈と、さっぱりとした感じの朱里の繊細な関係性、叶わない想いを抱える理央と何も考えてなさそうなのにずばっと踏み込んでくる和臣という組み合わせが今後の波乱を予感させますね。ここからどんな物語になってゆくのか次巻に期待。
読了日:10月13日 著者:咲坂伊緒
駅伝ランナー3 (角川文庫)駅伝ランナー3 (角川文庫)感想
陸上部も待望の新入部員を迎え二年生になった走哉たち。合宿を経て三年生たちは最後の大会を迎え、部員たちが市の駅伝大会に挑むシリーズ第三弾。走哉みたいに記録を伸ばせている時期は楽しいですけど、一人高いレベルにいる一心も含めて、立場は違えどそれぞれ悩みがありますよね。最後の大会で悲喜こもごもだった三年生もそうですが、ぬか喜び終わった県大会出場取り消しの話は簡単には割り切れない難しい話なんだろうなと思いました。でも走者それぞれの想いも綴られて、たすきが繋がれてゆく駅伝大会も良かったですし、次回作も期待しています。
読了日:10月13日 著者:佐藤いつ子
気まぐれ食堂 神様がくれた休日気まぐれ食堂 神様がくれた休日感想
念願の三ツ星レストランで働きはじめた矢先にケガをして失業、恋人にも逃げられてしまった料理人の実果。そんな彼女が気分転換に1ヶ月の長期休暇を瀬戸内の小島で過ごすことを決める物語。島でのんびり過ごしているうちに見つけた「気まぐれ食堂」という謎の看板。それをきっかけに増えてゆく島の人々との温かい交流。その中で徐々に自分の思いや自信を取り戻していった彼女が、ふとしたきっかけから開いた島の人々相手の一日限りのイタリアンレストランはとてもいい雰囲気で、再チャレンジする彼女に頑張って欲しいと思える清々しい読後感でした。
読了日:10月13日 著者:有間カオル
コハルノートへおかえり 2 (角川文庫)コハルノートへおかえり 2 (角川文庫)感想
澄礼への気持ちを自覚したものの、親友・紗綾の恋敵疑惑にもやもやを抱えたままの小梅が、文化祭の執行役になってしまったり、樹からアプローチされてしまう第二弾。具体的に見えてこない進路もあったりで、どうにも落ち着かないところに、アルバイト先のコハルノートで起こった大きな転機。小梅が混乱してもおかしくない展開でしたけど、彼女の思うところは最初からはっきりしていたんですよね。周囲の助けも得ながら目の前の問題にきちんと向き合って答えを出し、自分がやりたいことに迷わなくなった小梅の成長を実感できました。次回作にも期待。
読了日:10月12日 著者:石井颯良
遺跡発掘師は笑わない  悪路王の左手 (角川文庫)遺跡発掘師は笑わない 悪路王の左手 (角川文庫)感想
岩手の祖波神社跡で「三本指の右手」に続き「金の薬指」を掘り当てた無量が、古代の百済王氏や桓武天皇の現代まで繋がる因縁に巻き込まれてゆく第五弾。相変わらず登場人物の人間関係がやや複雑な感じはしましたが、発掘された遺物や古文書をきっかけに、桓武天皇とか阿弖流爲とか、はたまた幕末の北白川宮能久親王の数奇な運命だったり、スケールの大きなロマンを感じる展開に繋がってゆくのはこのシリーズの大きな魅力ですね。萌絵が気になっている無量と、何か動きそうな忍とJKの関係が今後どんな展開に繋がってゆくのか、次巻が楽しみですね。
読了日:10月12日 著者:桑原水菜
八雲さんは餌づけがしたい。(1) (ヤングガンガンコミックス)八雲さんは餌づけがしたい。(1) (ヤングガンガンコミックス)感想
旦那を亡くし大好きだった料理をする気力も失われかけていた未亡人・八雲柊子が、隣に住む凄まじい量のご飯をおいしそうに食べる高校球児・大和翔平と出会い、戸惑いながらも充実した毎日を取り戻してゆく物語。未亡人のもとに通う高校球児という展開なのに、それが食べ盛りな翔平を餌付けすることにハマってしまう八雲さんという構図になってしまうが何かほのぼのしていて、そして時折切なくてとてもいい感じでした。翔平はワシが育てた言いたい幼馴染女子高生も登場して、今後がとても楽しみです。
読了日:10月11日 著者:里見U
チョコレート・ダンディ ~天使の誘惑は君の罪~ (コバルト文庫)チョコレート・ダンディ ~天使の誘惑は君の罪~ (コバルト文庫)感想
大衆新聞紙の記者ユリアに隠していた作家プロフィールを暴かれたアデルが、オスカーの捏造醜聞ネタを載せない代わりに高級紳士クラブで行われる秘密の会合に潜入する第三弾。今回もナスへの異常な執着心を見せる純粋で初なアデルに振り回されっぱなしのオスカーでしたけど、どうにかこうにか周囲も含めていい感じにまとまったかなーと言える完結巻でしたね。エピローグはもう少しページ割いて丁寧に書いても良かったかなとも思いましたが、立場が変わっても本質は変わらないアデルの真っ直ぐなありようがとても清々しい物語でした。次回作にも期待。
読了日:10月11日 著者:我鳥彩子
ガーリー・エアフォースVII (電撃文庫)ガーリー・エアフォースVII (電撃文庫)感想
バディを撃墜されF-15Jから降ろされた蛍橋三等空尉。病院で失意に沈む中、彼をスカウトしに技本室長の知寄蒔絵がやってくる第七弾。最初は唐突にも思えた蛍橋三等空尉とグリペンの出会いから始まる物語が、二人の交流と明かされてゆくザイの秘密、そして終盤に判明するエピソードから前巻からの話に繋がる展開にはおおっと思わされました。グリペンは何度も様々な想いや出会いや別れを積み重ねた上で今ここにいるんですね。いつまでも繰り返されている流れをひっくり返そうとする慧の決意からどうなってゆくのか、次巻が楽しみになりました。
読了日:10月10日 著者:夏海公司
結婚しても恋してる (1) (ジーンピクシブシリーズ)結婚しても恋してる (1) (ジーンピクシブシリーズ)感想
会社の飲み会に遅れていったら隣に可愛い女の子がいて、運命的な出会いを果たす実話(?)ツイートの漫画化。いや何というかほんと運命的な出会いで、ドラマティックなエピソードの連続で、結婚後も子供がこんなにたくさんいて、大変だけどこんな風にラブラブで素敵な生活送れるのは素晴らしい(お互い相当努力し続けないと難しいとも思うけれど)。続き出るみたいなのでまた読んでみたいです。
読了日:10月10日 著者:白虎
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.12 (電撃文庫)ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.12 (電撃文庫)感想
GWは珍しく予定が会わないネトゲ部。時を同じくして玉置夫妻(※両親)が夫婦で仲良く旅行に出発。後を託された英騎とアコの期間限定同棲生活がスタートする第十二弾。この時期になるとみんないろいろ予定あるのねと思う一方で、なし崩し的に疑似同棲生活が許容される玉置夫妻はやっぱりアコの親だよな的納得感。でも何だかんだで玉置家に顔を出して、思い思いのやり方で二人にツッコミを入れていく面々がとてもらしくて、でもチャリってそれかよと突っ込み入れた時点で負けてました。ますます謎が深まるセッテさんの何者感が半端なかったです。
読了日:10月9日 著者:聴猫芝居
いでおろーぐ!5 (電撃文庫)いでおろーぐ!5 (電撃文庫)感想
文化祭を反恋愛闘争の天王山と定めて準備を進める反恋愛主義青年同盟部。しかしその動きを察知した生徒会に先んじられ、革命拠点たる地下アジトを壊滅させられてしまう第五弾。今回も反恋愛主義だ革命だと言いながら青春してるなあと生温かい目で読んでいましたが、辞めたらすぐ告白するとかいうトンデモ理論で説得する高砂もそれで納得してしまう領家もどうなの?(苦笑)そんなバカップルコンビたちと対峙してきた結果がアレの宮前が逆ギレして二人に説教したくなるのもある意味当然というか。立場変わって真っ先に弾圧の対象になりそうですね(ぇ
読了日:10月9日 著者:椎田十三
青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない (電撃文庫)青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない (電撃文庫)感想
自分の想いを貫こうとした代わりに、かけがえのないものを失ってしまった咲太。茫然自失となりそれを認められずにいた彼が、大切な人たちから優しさや勇気を受け取り、大切なものを取り戻すために再び動き出す第七弾。失って改めて気づかされるその存在の大きさ。大切な人たちの思いに触れて自問自答する中で見えた自らの想い。多くの助けを借りて必死の奔走でようやく取り戻した幸せな日々なのに、でもこれでいいのかとなってしまうのが咲太なんでしょうね。困難な道程を選んだなと思いましたけど、ここから新展開がどうなるのか次巻が楽しみです。
読了日:10月8日 著者:鴨志田一
山内くんの呪禁の夏。 夏の夕べに約束を (角川ホラー文庫)山内くんの呪禁の夏。 夏の夕べに約束を (角川ホラー文庫)感想
紺の祖母・銀から自身の血の秘密を知り困惑する山内くんが、彼に呪いをかけた少年青丹に拉致され、さらに地域で起こっていた神隠し事件にも巻き込まれてゆく第二弾。自身の出生の秘密に困惑しながらも、紺が危険な状況に陥ったことを知って救出に向かう山内くん。紺を救うためにギリギリの状況でも諦めない山内くんはカッコ良くて、二人で力を合わせて危機を乗り越える展開はとても良かったです。誤解が解けないままの不器用な二人でしたけど、ホラーテイストの中にある恋愛未満な距離感やその甘酸っぱさについニヤニヤしてしまう素敵な物語でした。
読了日:10月8日 著者:二宮酒匂
逆転召喚 2 ~裏設定まで知り尽くした異世界に学校ごと召喚されて~ (ダッシュエックス文庫)逆転召喚 2 ~裏設定まで知り尽くした異世界に学校ごと召喚されて~ (ダッシュエックス文庫)感想
ようやく安定した暮らしを手に入れた湊や栞里たちが、麻梨果の眼鏡のスペアを手に入れるため精霊の国ガーデンへ向かい、奴隷制度が敷かれる変わり果てた現状やエマの知らない一面を知る第二弾。過去にクラスで微妙な立場にいたエマの事情、密かに奴隷制度が敷かれている現状を探りにいった湊や栞里が見たガーデンの真実。今回もなかなか難しい勝負でしたけど、深いトラウマを抱えていたエマがらしさを取り戻し、ギリギリの状況から大逆転する立役者になる展開には爽快感がありました。今後もまだまだいろいろありそうなこれからの展開が楽しみです。
読了日:10月7日 著者:三河ごーすと
谷中レトロカメラ店の謎日和 フィルム、時を止める魔法 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)谷中レトロカメラ店の謎日和 フィルム、時を止める魔法 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
三ヶ月離れていた来夏を温かく迎え入れた今宮店長。ところが来夏が店番をしている時を狙って、カメラの知識を試す客がやってくる第二弾。今回も戦場カメラマンの母娘や、魔鏡に消えたカメラを探す男、スパイカメラを買い求める女性の事情など訳ありな客たちの事情を察して二人で解決する日々で、来夏を試していた客が下す謎の評価も真相を知ると苦笑い。周囲の方がやきもきする彼らの距離感にもようやく変化の兆しが見えてきましたね。一瞬ビックリした最後のエピソードが、実はしっかり今に繋がっていてやられたと思いました。次巻も楽しみです。
読了日:10月7日 著者:柊サナカ
響け! ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌 (宝島社文庫)響け! ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌 (宝島社文庫)感想
新生・北宇治高校吹奏楽部の初のイベント定期演奏会をみぞれと仕切る久美子の苦労と、北宇治高校と立華高校の吹奏楽部の面々が一緒に演奏会を繰り広げる合同演奏会、裏話や著者インタビュー、登場人物プロフィールや楽器などの紹介などを収録した公式ガイドブック。三年生引退後の両校の様子と梓や久美子たちの再会を描かれた合わせて190ページ程度の短編2つはいい感じに刺激しあえている様子が伺えて興味深かったですが、ここまでで登場人物もかなり増えてきているだけに、プロフィールにそれぞれ文章での人物紹介があると良かったかもですね。
読了日:10月6日 著者:
時限病棟 (実業之日本社文庫)時限病棟 (実業之日本社文庫)感想
目覚めると見知らぬ病院のベッドで点滴を受けていた梓。同じように監禁された男女5人が謎のクラウンから6時間というタイムリミットを設けられて、脱出ゲームに挑む物語。病院内に仕掛けられた時限爆弾による死から逃れるため、監禁された5人が強制参加させられるゲーム。その背景にあったある男の死。一見関係なさそうに見えた参加者たちにもそれぞれ隠された事情があり、テンポよく進む展開の中で繋がって明かされる真実と決着は、あの事件がまだ終わっていなかったことを強く実感させました。ここからまた続きがあるのか気になるところですね。
読了日:10月6日 著者:知念実希人
女子高生探偵シャーロット・ホームズの冒険 下 (竹書房文庫)女子高生探偵シャーロット・ホームズの冒険 下 (竹書房文庫)感想
ホームズの過去になぞらえた事件が次々と発生し、ひとつの事件を解決して捜査に参加することになったシャーロットとジェイミー。しかし事件は続いて2人にも危険が迫る下巻。シャーロットが明かしたがらなかった過去を知り、自身も次々と危険な目に遭遇するジェイミー。彼女の過去の所業も酷いですけど、彼の妄想もわりと酷いですね(苦笑)何度も信頼関係が揺らぎかけた二人でしたけど、どこか危ういシャーロットを信じて支えると決心したジェイミー。最後の方では何かニヤニヤなやりとりもあったりで、いろいろな意味でコンビの今後が楽しみです。
読了日:10月5日 著者:ブリタニー・カヴァッラーロ
女子高生探偵シャーロット・ホームズの冒険 上 (竹書房文庫)女子高生探偵シャーロット・ホームズの冒険 上 (竹書房文庫)感想
ロンドンからアメリカのシェリングフォード高校へ転校したワトスン博士の子孫ジェームズ・ワトスン。そこでホームズの子孫で女子高生探偵のシャーロットと出会い2人で事件に巻き込まれてゆくミステリ。頭脳明晰だけれど不器用で孤独なシャーロットとの出会いは何とも強烈で、ナイーブな彼がそんな彼女に抱く憧れや幻想を片っ端からぶち壊していく展開は良くも悪くもインパクトがありましたが、たびたび叩きのめされたり微妙な距離感になりかけても、めげずに彼女と向き合おうとするワトスンとは、何だかんだでいいコンビになりそうな予感ですね。
読了日:10月5日 著者:ブリタニー・カヴァッラーロ
服を着るならこんなふうに (3) (単行本コミックス)服を着るならこんなふうに (3) (単行本コミックス)感想
春になってそれらしいカラーコーディネートを意識してみたり、ミリタリーファッションや小物に手を出してみたり、妹の助力を得ながらも友人にアドバイスするようになったり、応用についても徐々に学んでいってる感ありますね。最後にいかにもファッションがイマイチな大学生も登場して、次巻はその辺にも言及するのかな。続編が楽しみです。
読了日:10月4日 著者:縞野やえ
服を着るならこんなふうに (2) (単行本コミックス)服を着るならこんなふうに (2) (単行本コミックス)感想
同窓会で会ったリカと一緒に服を買いに行くようになったりで、楽しくて服を買うのにハマって度を越しちゃうとか初めは何にでもあるあるですね(苦笑)コートを買いに行ったり洗濯や無印、百貨店などを盛り込みつつ、トレンドからファストファッションまでの流れも解説していていいですね。でもどういう人なのか危機感を持ってリカに会った妹ちゃんでしたけど、なぜか彼女の方が意気投合しまうのはある意味お約束的展開なのかなw 
読了日:10月4日 著者:縞野やえ
仮面病棟 (実業之日本社文庫)仮面病棟 (実業之日本社文庫)感想
療養型病院にピエロの仮面をかぶった強盗犯が籠城し、自らが撃った女・愛美の治療を要求。先輩医師の代わりに当直バイトを務める外科医・速水秀悟が事件に巻き込まれる物語。愛美を緊急手術で救い、衝動的な行動も多いピエロと交渉する中で愛美と心を通わせてゆく速水。通報や脱出の手段を探るうちに明らかになってゆく病院の隠された秘密。急展開から事件が解決したとされる中、一人事件からぽつんと取り残された感もあった速水の中で違和感が大きくなってゆき、いくつもの伏線が繋がってひとつの結末に向かうラストはなかなか面白かったですね。
読了日:10月4日 著者:知念実希人
星読島に星は流れた (創元推理文庫)星読島に星は流れた (創元推理文庫)感想
天文学者ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、天体観測の集いを開いていた。参加の申込みにまさかの当選を果たした家庭訪問医の加藤盤が、そんな訳ありの天体観測に参加するミステリ。数年に一度の頻度で隕石が落ちてくる島。個性的な滞在者たちとその隕石を巡って島内で起きる殺人事件。外部との連絡が絶たれる状況で、盤が探偵役となってヒロインの美宙と共に事件の真相に迫る筋立てはオーソドックスで、ありきたりな結末に落ち着くかとも思いましたけど、解決した後に明かされる訳ありなエピローグは意外と自分好みで悪くない読後感でした。
読了日:10月4日 著者:久住四季
服を着るならこんなふうに (1)服を着るならこんなふうに (1)感想
「服を買いに行く服がない」レベルの社会人な兄が同窓会に行くことになり、妹のレクチャーで服装指南を受ける物語。指南する内容はなるほどなあと思えるくらいにはわりと実践的で参考になる部分も結構ありそう。そんなダメ兄が反面教師になっているのか、地道に努力してそうな妹ちゃんのとてもできる子感が素晴らしい。そういう指南部分だけでなく同窓会にも出会いがあるようで次巻に期待。
読了日:10月3日 著者:縞野やえ
よっつ屋根の下よっつ屋根の下感想
勤め先の大病院の不祥事隠蔽を批判し、犬吠の地方病院に飛ばされた父。それに半ば反抗心でついて行った息子とついていかなかった母・そして娘。それぞれの心情が綴られてゆくひとつの家族の物語。不安を抱えながら引っ越した息子から始まり、明らかになってゆく家族それぞれの想い。最初は冷たいと感じた母にも複雑な過去があったりで、読み進めてゆくうちにそれぞれの印象も大分違う印象に上書きされていきますね。あるべき姿に落ち着いてゆく結末には少し寂しい気持ちもありましたが、これはこれで絆を感じる家族のひとつの形なのだと思えました。
読了日:10月3日 著者:大崎梢
あなたのための誘拐あなたのための誘拐感想
女子中学生を誘拐した謎の犯罪者ゲームマスターとのゲームに失敗、被害者を死なせてしまい職も家族も失った刑事上原真悟。その4年後再びゲームマスターを名乗る誘拐犯が現われる物語。必死に探していた有力容疑者が自殺してしまい自暴自棄になっていた上原。そんな彼を再びゲームの相手に指名するゲームマスター。ギリギリの状況が続くテンポの早い展開はあっという間で、犯人を追ううちに明らかになってゆくまさかの真実を知り、思わずタイトルを見直しました。その異常な執着の結末がどうなったのか、想像するしかないですが気になるところです。
読了日:10月2日 著者:知念実希人
忘れ物が届きます (光文社文庫)忘れ物が届きます (光文社文庫)感想
家の主人が語る小学生の頃の事件や、高校の卒業式の日に語られる高校入試直前の事件、別れることになった同棲カップルが最後に明かす一つの嘘、存在感のないお隣さんが昔窮地を救ってくれた真相、何でも代行業の社員が訪れて聞く昔依頼人の兄の婚約者が消えた真相といった過去の謎が判明する連作短編集。時効といった頃合いにふとしたきっかけから明かされてゆく心残りだった過去の真相。その多くが複雑だけれど相手を想う気持ちに溢れた優しさから生まれた事件だったり謎だったりで、いずれも感傷的な想いを感じつつも悪くない読後感の物語でした。
読了日:10月1日 著者:大崎梢

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