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読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

8月に読んだ本 #読書メーターより

8月は中旬に夏休みがあって、子供の相手で体力をガリガリ削られまくったので失速しましたけど、最終的には合間にマンガも読んでそれなりの冊数に落ち着きました。読めているといえば読めているのですが、力尽きて寝落ちも多かったりで思ったよりは読めてないなーというような実感です。

 

でも「灰と幻想のグリムガル」(オーバーラップ文庫)「セブンキャストのひきこもり魔術王」(ファンタジア文庫)「折れた聖剣と帝冠の剣姫」(一迅社文庫)「精霊幻想記」 (HJ文庫)「神様の御用人」(MW文庫)「京都寺町三条のホームズ」(双葉社文庫)「鍵屋甘味処改」「雲は湧き、光あふれて」(集英社オレンジ文庫)といったシリーズものや、佳境に向かいつつある「魔弾の王と戦姫」 (MF文庫J)や、完結した「対魔導学園35試験小隊」(ファンタジア文庫)「万能鑑定士Qの最終巻」 (講談社文庫)などもあってとても充実していました。 

 

2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:75冊
読んだページ数:21169ページ
ナイス数:4866ナイス

いつかの空、君との魔法 (角川スニーカー文庫)いつかの空、君との魔法 (角川スニーカー文庫)感想
上空を覆うダスト層雲によって空の青さを知らず、人々の生命活動に精霊が不可欠な世界。ダスト層雲を払い精霊を呼び寄せるヘクセを務める高所恐怖症のカリムと幼馴染の少女・揺月の物語。幼い頃のカリムの危機を救い代償を負った揺月に負い目を感じて、長らくすれ違ったままの二人。街を危機に陥れる規模の精霊不足という危機に共に挑む中で描かれる精霊と戯れるグラオベーゼンの幻想的な描写や、随分遠回りこそしたものの自分の気持ちにきちんと向き合って、失われかけた絆を取り戻してゆく二人の繊細な距離感がとても素晴らしかったと思いました。
読了日:8月31日 著者:藤宮カズキ
霊感検定 (講談社文庫)霊感検定 (講談社文庫)感想
バイト帰りに同級生の羽鳥空と印象的な出会いを果たした転校生の修司。彼女と再会した図書室で風変わりな司書・馬渡の心霊現象研究会の活動に巻き込まれてゆく青春ホラー。霊の想いに寄り添うちょっと変わった女の子・空と彼女を見守る幼馴染・晴臣。彼ににらまれながらも空とのやりとりを貴重に思う修司。仲間と解決する霊絡みのトラブルは切なかったり重かったりもしましたが、それ以上に彼らの優しい想いがつまった甘酸っぱい青春している雰囲気をたっぷりと味わえました。登場人物も魅力的でページの割にはとても読みやすく、続巻が楽しみです。
読了日:8月31日 著者:織守きょうや
精霊幻想記5.白銀の花嫁 (HJ文庫)精霊幻想記5.白銀の花嫁 (HJ文庫)感想
運命的な再会を経て保護した美春たちの身の安全を考え、精霊の里への引越しを決めたリオ。そんな彼が四年ぶりにベルトラム王国へと足を踏み入れ、学院時代の恩師であるセリア先生の政略結婚を初めて知る第五弾。美春たちは里に馴染んでいってとりあえず一安心というところでしたけど、セリア先生の望まぬ政略結婚が既成事実になる前にリオと再会できて不幸中の幸いだったというか…公衆の面前で花嫁姿のセリア先生をかっさらうシーンはとてもカッコ良くて、彼女も幸せそうで良かったなと。美春もそうですがセリア先生には幸せになって欲しいですね。
読了日:8月30日 著者:北山結莉
デンキ街の本屋さん 7 (MFコミックス フラッパーシリーズ)デンキ街の本屋さん 7 (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
冒頭からいつもの女子力低いネタで攻めてましたが、意外とちゃっかりしている海雄妹はやはりというか(苦笑)リア充グループとしてもはや周囲に敵しかいないうまのほねグループでしたけど、蹂躙してゆくGメンから失格覚悟で腐ガールを救うソムリエさんが素晴らしい。カントクモテ過ぎててカメ子の想いがどうなるのかも気になるところですね。
読了日:8月30日 著者:水あさと
セブンス 3 (ヒーロー文庫)セブンス 3 (ヒーロー文庫)感想
近場に発生した迷宮討伐にうまく潜り込んだライエル一行が、ロンドパーティーと協力して問題が山積みの迷宮討伐に挑む第三弾。指導期間が終わりに近付く中、思うところあってか助言をしてこないゼルフィーやご先祖様たちと、妨害を受けたり周囲から孤立して思うように成果を挙げられないライエルたち。提案はご先祖様たちでしたけど、仲間と一緒に苦しい状況を打破して難局を乗り切ったあたりに相変わらずだと思っていたライエルの成長を感じました。拠点を変えて新展開になりそうですが、いくつかの気になる動きもあって、今後の展開が楽しみです。
読了日:8月30日 著者:三嶋与夢
七日目は夏への扉 (講談社タイガ)七日目は夏への扉 (講談社タイガ)感想
妙にリアルな死亡事故現場を夢だと思っていた朱音の元にもたらされた、学生時代の恋人・森野の訃報。その死の真相を探るうちに一週間の時系列がどんどん崩れてゆく物語。朱音が何かに直面するたび意識が途切れ、気づくと曜日が前後する一週間。欠けたピースが次第に埋まってゆく展開で突きつけられる理不尽な呪い。一見サバサバしている朱音は、一方で大切な人たちのためならいくらでも頑張れる人で、繰り返さないために強引に運命を変えてしまうパワーには苦笑い。それで全てが解決するわけではないですが、生きているって大事なことなんですよね。
読了日:8月29日 著者:にかいどう青
バスケの神様 揉めない部活のはじめ方 (集英社オレンジ文庫)バスケの神様 揉めない部活のはじめ方 (集英社オレンジ文庫)感想
中学のバスケ部で一生懸命だったがゆえに空回りし、孤立した苦い過去を持つ郁。バスケは続けないつもりで知り合いのいない高校に進学した彼が、中学時代の彼を知るバスケ部の部長に勧誘される物語。これまでなかった期待に戸惑いながらも、少しずつバスケ部に居場所を見出してゆく郁。因縁を抱えた以前の仲間との対戦があったり、バスケが大好きで熱血だと思っていた部長がバスケ部を立ち上げた理由が思わぬものだったりで、周囲を信じ切れずに心が揺れるものの、それを乗り越えて一丸となってゆく展開はベタながら清々しい青春小説だと思いました。
読了日:8月29日 著者:木崎菜菜恵
向日葵ちゃん追跡する (新潮文庫 と 30-1 nex)向日葵ちゃん追跡する (新潮文庫 と 30-1 nex)感想
ストーカー対策員原向日葵19歳。実は元ストーカーの過去を持つ彼女が、接近禁止を言い渡された元恋人を殺人現場で見かけてしまい、再び運命が動き出すほろ苦青春ミステリー。容疑者とされた彼の無実を何とか証明したいと思うものの、すれ違いの結果として接近禁止になった過去から行動を制限されている向日葵。頭では理解していても強い想いに揺れる彼女の複雑な葛藤が痛いほど伝わってきて、その自らの思考に向き合うことが事件解決の伏線に繋がってゆく皮肉な結末でしたけど、前に進むことを決意した彼女の幸せを願わずにはいられませんでした。
読了日:8月28日 著者:友井羊
バリ3探偵 圏内ちゃん: 凸撃忌女即身仏事件 (新潮文庫 な 87-3 nex)バリ3探偵 圏内ちゃん: 凸撃忌女即身仏事件 (新潮文庫 な 87-3 nex)感想
有名忌女の即身仏化に似た遺体が発見され、かつてのカルト教団の関与を疑い出す忌女たち。忌女たちが徹底的なスネークを繰り返す中、新たに複数人の忌女が再び失踪してしまうシリーズ第三弾。忌女への挑戦として加熱していく忌女板とは裏腹に今回は慎重だった圏内ちゃん。即身仏化に至る動機はあれでしたけど、著者さんらしく犯行がまた新しいアプローチでなかなか興味深かったです。圏内ちゃんが前巻で出会った小鞠たちから過剰な影響を受けていなくて安心しました(苦笑)次回は圏内ちゃんの過去に迫るお話になりそうで今後の展開が楽しみです。
読了日:8月28日 著者:七尾与史
デンキ街の本屋さん 6―BOOKSうまのほね (MFコミックス フラッパーシリーズ)デンキ街の本屋さん 6―BOOKSうまのほね (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
つもりんがなかなか踏ん切れていなかった恋をようやく終わらせる一方で、何となくすれ違ったままのソムリエと腐ガールの恋の行方が描かれた第六弾。Gメンがなかなかいいタイミングで参戦しかけたけれど、これはこれで切ない展開に。でもきちんと想いが通じて良かった。メガネ萌えとかやってる二人はもう勝手にやってていいです(苦笑)
読了日:8月28日 著者:水あさと
幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫 ち 7-32 nex)幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫 ち 7-32 nex)感想
手術後の密室オペ室で見えない誰かと必死に格闘するように苦しみ絶命した一人の麻酔医。同室にいた全身麻酔患者の鴻ノ池舞が容疑者として疑われるシリーズ第六弾。現場となった手術室にある幽霊の噂、手術室の状況から最重要容疑者とされてしまう舞、事件捜査のためその病院に送り込まれる小鳥遊。今回は身近な人が容疑者とされ客観性が問われる事件で、解決にはやや強引な手段も必要でしたが、それでも被害者の想いも汲んで事件を解決し苦境にあった舞を救う展開は良かったですね。舞が統合診断部の一員となって面白くなりそうな次巻が楽しみです。
読了日:8月27日 著者:知念実希人
デンキ街の本屋さん 5 (フラッパーコミックス)デンキ街の本屋さん 5 (フラッパーコミックス)感想
いろいろみんな戸惑いつつもドキドキな恋愛してるなあなという巻でしたけど、そんな中でひっそり失恋に決着をつけたつもりんにほろり。でもそれ以上にソムリエとGメンが小学校時代に知り合っていたことにびっくりして全部そっちに持って行かれたw あのGメンが作られた過程にそんな経緯があったとは。。。ソムリエと出会って人生変わってるじゃないですか(苦笑)
読了日:8月27日 著者:水あさと
校閲ガール (角川文庫)校閲ガール (角川文庫)感想
憧れのファッション誌編集を夢見て出版社に入社するも配属されたのは校閲部。そんな入社2年目河野悦子の日常を描いたお仕事小説。編集のように直接作家と関わらない、地道でプロフェッショナルな校閲の仕事を、登場人物との関わりで比較しつつ、テンポよく描かれるストーリーは面白かったです。衣食住の衣にお金をつぎ込む悦子は博覧強記の毒舌でインパクトがありましたが、憧れを持ちながらどこか醒めた現実主義者な彼女も、恋したり何だかんだ言いつつ困った人を見捨てられない部分も同居するところが、何ともいい味を出していると思いました。
読了日:8月27日 著者:宮木あや子
元・竜砲騎士マデリーンの転職 (ファミ通文庫)元・竜砲騎士マデリーンの転職 (ファミ通文庫)感想
育ての親ルイジアが遺したボロ宿で借金取りに追われるラザロ。そんな彼のもとに北の王国随一の竜砲騎士だったルイジアの姪マデリーンが現れ、一緒に宿の再建を目指すことになる物語。見た目は金髪碧眼の美女で真摯な性格も、世間知らずで何をやらせてもポンコツなマドリーン。そんな彼女に振り回される日々に、借金取りや彼女を連れ帰ろうとする竜砲騎士見習いレティシア、さらにはルイジアと密約を結んでいた大海賊まで現れてドラバタ具合が加速してゆく展開はとても面白かったです。彼女の魅力で人が集まる(目標だけは壮大な)宿屋の今後に期待。
読了日:8月26日 著者:佐々原史緒
マツリカ・マハリタ (角川文庫)マツリカ・マハリタ (角川文庫)感想
消えた写真部希望の一年生、消えたリカコの正体など、マツリカの謎にも迫ってゆく第二弾。リカコの謎に始まり、思わせぶりな伏線を織り交ぜつつ核心に近づくマツリカの謎もある程度明らかに。柴山はマツリカの謎指令に振り回され、自信なさげなのは相変わらず。それでもマツリカも冷たいようで優しいし、小西さんだけでなく高梨くんとか松本さん、村木さんなど、自分から勇気を出して関わったから相手も気づけたし、彼を認めてくれたんですよね。自信を失うと周囲を見ることが難しくなるけれど、必要なのは最初の一歩を踏み出す勇気だと思いました。
読了日:8月26日 著者:相沢沙呼
デンキ街の本屋さん 4 (フラッパーコミックス)デンキ街の本屋さん 4 (フラッパーコミックス)感想
腐ガールとソムリエ、カントクとひおたん、海雄と先生となんかカップリングができてきた感。クリスマスおひとり様用フェアで颯爽と登場するエロ本Gメンさんw カントクとひおたんが大きく動き出したかなーという感じですけど、他もじわじわ来てて気になりますねー。
読了日:8月26日 著者:水あさと
ポーション、わが身を助ける 3 (ヒーロー文庫)ポーション、わが身を助ける 3 (ヒーロー文庫)感想
魔術ポーション生成を巡ってサージスと対立していたカエデ。それも何とか決着の方向に向かう中、ポーションを作れる隠匿書を調べたり、自分を異世界召喚したバロウの正体を探り始める第三弾。ちょっとしたピンチもありましたが、緊張状態が峠を越えるとカルデノとの関係とかどうやったら日本に帰れるのかとか、いろいろなことが気になるのも当然ですよね。相変わらず本の力でポーションを作っているに過ぎないと感じているカエデと、それを知らない周囲との思惑にギャップがありますが、バロウを探す旅でまた成長してゆくのかな。次巻も楽しみです。
読了日:8月26日 著者:岩船晶
七日間の幽霊、八日目の彼女 (メディアワークス文庫)七日間の幽霊、八日目の彼女 (メディアワークス文庫)感想
交通事故に遭い入院していた大学生の明良。退院の日に身に覚えのない彼の彼女だと自己紹介する女の子・一夏に出会う、二人のひと夏の物語。自分は覚えていなくても周囲は明良の彼女と認識している状況。積極的な彼女と共に過ごすうちに徐々に惹かれてゆく明良と、一緒に見上げた星空を取り戻すためさらに踏み込んでゆく一夏。思い出せそうで思い出せなかった真実はとても悲しい出来事でしたけど、不思議な縁と予感によって止まっていた時間も再び動き出し、これまで支えてくれた想いにもようやく気づくことが出来た切ないながらも素敵な物語でした。
読了日:8月26日 著者:五十嵐雄策
クオリディア・コード (ダッシュエックス文庫)クオリディア・コード (ダッシュエックス文庫)感想
人類の敵〈アンノウン〉と戦争を続ける世界の最前線、東京・神奈川・千葉。テレビアニメ「クオリディア・コード」のノベライズ。各陣営の主席が集いながらも神奈川・東京・千葉それぞれで足並みがバラバラで、中でも東京は主席が朱雀が暴走気味でカナリアが周囲に翻訳して回っているような状況。朱雀の大切なものが失われかけてようやく自省し、チームとしての一体感が生まれる流れはとても良かったですけど、だからこそハッピーエンドから一転どん底に突き落とすような壮絶なラストはやりきれなくなりました。朱雀立ち直れるんですかね...これ。
読了日:8月25日 著者:渡航(Speakeasy)
デンキ街の本屋さん 3 (フラッパー)デンキ街の本屋さん 3 (フラッパー)感想
今回はソムリエさんと猫の話や、先生が女子力のあまりの低さを指摘される話とかいろいろ面白かったです。元店員のつもりんが登場してカントクの過去も明らかになってきましたね。だんだん恋愛要素も出てきて今後が楽しみです。
読了日:8月25日 著者:水あさと
神様の御用人 (6) (メディアワークス文庫)神様の御用人 (6) (メディアワークス文庫)感想
同窓会に向かう孝太郎に誘われて一緒に上京した良彦と黄金。しかし大手町で平将門の怨霊に遭遇し、さらには意外な人物と会う第六弾。平将門や鹿島大社の建御雷之男神の御用を引き受ける過程で穂乃香の兄・怜司が大きく関わり、すれ違う兄妹の状況も明らかになった今回。穂乃香と仲が良い良彦を目の敵にしそうなシスコンの兄は今後も出番がありそうですかね(苦笑)東京進出に加え鹿島や九州など御用で各地を飛び回る良彦は大変そうですが、苦境に陥った神様たちの様々な難題解決のために奔走する良彦の姿勢には好感が持てますね。次巻も楽しみです。
読了日:8月25日 著者:浅葉なつ
デンキ街の本屋さん 2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)デンキ街の本屋さん 2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
年末年始の多忙な時期辺りから、バレンタイン辺りまで。ソムリエさんと腐ガールさんとの微妙な距離感やら、細かいところがいちいち可愛い先生とか、海雄くんがうまのほねで働くことになった経緯、バレンタインの悲喜こもごもとかなかなか興味深いエピソードもあって、ラブコメ要素が増えてきたのが今後が楽しみです。
読了日:8月25日 著者:水あさと
デンキ街の本屋さん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)デンキ街の本屋さん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
ちょっと濃いめな店員だらけのデンキ街のディープで楽しい本屋・うまのほねの毎日。マンガを愛する書店員さんたちのにぎやかコメディ。わりとこんな感じなんだろうなあと思いながら読んでたんですが、いきなり登場したエロ本Gメンには苦笑い。いろいろありそうな人間関係も今後どうなってゆくのか楽しみです。
読了日:8月25日 著者:水あさと
僕が僕であるために。(2) (ガンガンコミックスJOKER)僕が僕であるために。(2) (ガンガンコミックスJOKER)感想
想いを寄せる幼馴染・紗奈の笑顔のため、そして自分のためうりふたつの同級生・歩と度々入れ替わる駿。歩のふりをしている時は昔のような、今ではできない思い切った行動もできていて、紗奈にもかなり好印象だったりもするのだけれど、その行動で歩だと思い込んでいる紗奈の気持ちは揺れて、逆効果になっているような...これで紗奈が歩に気持ち傾いていったら辛いな。入れ替わりなんて止めて真正面からぶつかればいいのに(苦笑)
読了日:8月25日 著者:葉月抹茶
RAIL WARS! 13 日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)RAIL WARS! 13 日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫)感想
OJT研修中の夏。高山と警四メンバーは招待されたアテラ大使館での舞踏会から半ば強引にアテラ本国に赴くことになり、ハンガリーの空港からアテラへ向かう豪華列車の中で再会したベルニナが誘拐される第十三弾。拉致まがいの招待で赴くことになったアテラ本国と、アテラへ向かう夢の特急に密かに忍び込んだベルニナの失踪。ベルニナの出生の秘密も絡んで、彼女を救出に向かう過程で激しい銃撃戦にまで発展しましたけど、こういうのは海外だからこそできる展開ですよね(苦笑)それぞれが持ち味を発揮する久々にらしい話を読んだ気がしました。
読了日:8月25日 著者:豊田巧
ギルド〈白き盾〉の夜明譚 (3) (MF文庫J)ギルド〈白き盾〉の夜明譚 (3) (MF文庫J)感想
徐々に経営状況が好転しつつあったギルド<白き盾>。そんな中レイがさらに今後に繋がる新契約を見出すも、マリールイズが独断で竜騎士ティアナと契約してしまう第三弾。莫大な維持費が必要なティアナたちの扱いに迷うレイ。実は訳ありだった仕事で絶対絶滅の危機に巻き込まれるピンチに、あえて死地で守ることを選択するマリールイズ。彼女のためなりふり構わず奔走するレイの奮闘は凄まじいものがあって、マリールイズのアイデアも活かした解決にはそれぞれの成長が感じられました。いい感じにまとめた今回の完結でしたが次回作も期待しています。
読了日:8月24日 著者:方波見咲
魔法使いと僕1 (オーバーラップ文庫)魔法使いと僕1 (オーバーラップ文庫)感想
故郷と同胞を奪われ旅をしていたカルルが、旅の荷物さえ失い行き倒れていた少女エルシーと出会い、共に旅するボーイ・ミーツ・ガールファンタジー。全てを失い生きる意味を求めて旅するカルルと、世間知らずで未熟な訳あり魔法使いのエルシー。世慣れているカルルと一緒に旅することを望んだ優しいエルシーは、彼と引き離されて厳しい現実を突きつけられても芯の部分ではブレなくて、そんな彼女をカルルもまた放っておけないんですよね。エルシー自身は気づかぬまま秘密の契約を結んだ二人。その旅がどんなものになってゆくのか、今後が楽しみです。
読了日:8月24日 著者:十文字青
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉15 (MF文庫J)魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉15 (MF文庫J)感想
ムオジネル軍を退けたものの思わぬ告白を受け、難題に向き合うことになったティグル。そんな彼が特使として赴くことになったジスタートでヴァレンティナがついに動き出し、ティグルや戦姫もそれに巻き込まれてゆく第十五弾。ティグルに提示されてしまった今後の道と、未だ解決方法の見えない添い遂げるための方策。ここにきて魔物やヴァレンティナの動きなどだいぶ展開が早くなりましたが、複雑な因縁を抱える戦姫たちもまっぷたつに割れてのジスタートの政変をどう終息させるかが、いろいろな意味でのポイントになりそうですね。次巻も楽しみです。
読了日:8月23日 著者:川口士
灰と幻想のグリムガル level.9 ここにいる今、遥か遠くへ (オーバーラップ文庫)灰と幻想のグリムガル level.9 ここにいる今、遥か遠くへ (オーバーラップ文庫)感想
ジャンボ率いるフォルガンとの戦いが混迷を極める最中、ハルヒロはメリィを救い出すものののメンバーとバラバラになってしまい、各々が再集結に向けて奮闘する第八弾。敵対することになってしまったランタの真意。今回はバラバラになった仲間たちそれぞれの視点での心情が語られているのがとても新鮮で、ハルヒロ軒並み高評価でしたね(苦笑)何よりセトラに振り回されるハルヒロを意識して、冷静でいられないメリィの混乱ぶりが可愛かったです。今回でそれぞれ成長したなあと思える部分もあって、ランタが今後どうなるかも含めて次巻が楽しみです。
読了日:8月23日 著者:十文字青
青の数学 (新潮文庫nex)青の数学 (新潮文庫nex)感想
数学オリンピックを制した女子高生・京香凜と、雪の日に偶然出会った高校生の栢山。「数学って、何?」と問いかける彼女に意識され、それに触発されるように栢山もまた数学にのめり込んでゆく青春小説。若き数学者が集うネット上の決闘空間「E2」。そこで他校のライバルたちと出会い競う中で、香凜に対する答えを探す栢山。立ち位置が違う友人たちや考え方が異なるライバルたちと対比させながら、理由も分からないままひたむきに数学に向き合い続ける栢山の姿はとてもまっすぐで、ここから物語として広がっていきそうな今後の展開が楽しみですね。
読了日:8月23日 著者:王城夕紀
異世界居酒屋「のぶ」 (宝島社文庫)異世界居酒屋「のぶ」 (宝島社文庫)感想
異国の古都に突然現れた居酒屋「のぶ」。「トリアエズナマ」がとんでもなく美味く、見たことも聞いたこともない料理に、衛兵たちや水運ギルドの面々、お忍びの聖職者に貴族など、個性的なお客が訪れるグルメファンタジー。知り合いに誘われたりひょっこり訪れたりで最初は懐疑的なもお客たちが、そこで出されるお酒や料理のとりこになって、お店の危機には駆けつける。お客に出される料理の描写はとても美味しそうで、そんな常連たちや増えてゆく店員たちとタイショーやしのぶさんたちとのやりとりもまたとても楽しかったです。続巻の文庫化も期待。
読了日:8月22日 著者:蝉川夏哉
そんな世界は壊してしまえ (2) ‐クオリディア・コード‐ (MF文庫J)そんな世界は壊してしまえ (2) ‐クオリディア・コード‐ (MF文庫J)感想
まっすぐに強さだけを追い求めていたのに、冬燕桃華の離脱に信念が揺らぎ始めてしまう朱雀。相変わらずマイペースなカナリアに振り回されながら、落伍者を鍛える道を選ぶ第二弾。世界のありようや主席のやり方に疑問を感じ、強くなれば全ての問題が解決すると考えた朱雀。しかし彼のように誰もが強くあれるわけではなくて、最悪の形で否定されて先鋭化した彼が救いを見出したのが、世界に否定されて孤独に戦っていたカナリアだったという構図に、何とも危うい予感がしてしまいますね。お互いの存在に救われる二人に明るい未来があるといいんですが。
読了日:8月22日 著者:さがら総(Speakeasy)
セブンキャストのひきこもり魔術王 (2) (ファンタジア文庫)セブンキャストのひきこもり魔術王 (2) (ファンタジア文庫)感想
デュセルに正体を知られてしまったものの、相変わらず分身任せでひきこもりのブラン。魔術文化祭を控えた学園に、七詠唱を狙うステラの父でメトロポリタン大統領スティーヴンが現れる第二弾。気になる存在・ブランの正体を知らないままのステラと、着実に七詠唱の正体に近づいていく子煩悩な強敵スティーヴンの思惑が見事にすれ違い(苦笑)それに様々な思惑が絡んで負けず嫌い者同士が激突する展開になってゆく流れはとても面白かったです。ドタバタ劇を巧みに収束させて、仕込んだ伏線をうまく次に繋げてゆくところも見事で、続編が楽しみですね。
読了日:8月21日 著者:岬かつみ
幼馴染の自動販売機にプロポーズした経緯について。 (カドカワBOOKS)幼馴染の自動販売機にプロポーズした経緯について。 (カドカワBOOKS)感想
田舎町のおんぼろな自動販売機に取り憑いた着物姿の「自動販売機の精」。幼い頃に彼女と最悪の出会いをした神主の息子が、やがて彼女への想いを自覚する恋の物語。少年にしか姿が見えない、世間知らずだけれどとても優しい彼女と共に過ごすうちに、惹かれてゆくことを自覚し密かに苦悩したり迷走する少年。彼女が宿るおんぼろ自動販売機が危機的状況を迎えるまで随分遠回りしたなあとも思いましたが、それでも真摯に想う彼女を助けるため家業まで巻き込むなりふり構わない彼の奔走に、神様も粋な計らいをしてくれた素敵な物語でした。次回作も期待。
読了日:8月21日 著者:二宮酒匂
対魔導学園35試験小隊Another Mission2 (ファンタジア文庫)対魔導学園35試験小隊Another Mission2 (ファンタジア文庫)感想
うさぎの婚約話をブチ壊すために奮闘したり、任務のためにファストフード店にバイトとして潜入したり、書き下ろしでは草薙兄妹のために小隊メンバーが再集結する短編集第二弾。小隊らしい日常短編を交えつつ後日談が描かれた今回は、前回の若干尺が足りてなかったかなと思えた部分をうまく補足していて、ラピスとも夢の中で再会出来たし、こんな感じになっていったんだなーというのは十分に味わえました(最後誰かを選んだのに誰か分からないままだったのはえっ?っと思いましたけどw)。とても楽しめたシリーズでしたし、次回作も期待しています。
読了日:8月20日 著者:柳実冬貴
折れた聖剣と帝冠の剣姫(3) (一迅社文庫)折れた聖剣と帝冠の剣姫(3) (一迅社文庫)感想
エルドームから帰還したルシードとファルの元にパルミア王国から政権を奪ったクログスター将軍から受け入れ難い要請が届けられ、ファルの姉にしてパルミア第一王女アルトもまたルシードたちの前に姿を現す第三弾。パルミア王国の聖剣と南の島の巨人像を巡る複雑な事情。その過程でクログスターと対決しただけでなく、いろいろ思惑のあったアルトとの関係も難しくなったことで、姉妹の仲やパルミア王国との関係が今後どうなるのか気になるところですね。でも曖昧なままにしないで、ここで気持ちをはっきりさせておいたことは好感。次巻も楽しみです。
読了日:8月20日 著者:川口士
鍵屋甘味処改 4 夏色子猫と和菓子乙女 (集英社オレンジ文庫)鍵屋甘味処改 4 夏色子猫と和菓子乙女 (集英社オレンジ文庫)感想
今さら淀川と祐雨子の関係が気になるこずえはテスト前で鍵屋出入り禁止に。そんな中こずえが通う高校のプールに不審物投げ込み事件が起きる第四弾。夏帆に怪しまれていると感じこずえを遠ざける淀川、彼の過去に複雑な想いを抱く祐雨子と二人でいる姿に動揺するこずえ。いろいろ事件もあり混乱していた感もあったこずえでしたけど、親子の絆はより深まったようですね。嵌められた淀川の予想外な行動には驚きましたが、外堀は着実に埋まりつつある感(苦笑)お互いのことを意識し始めてはいるものの、拗らせている二人がどうなるか今後が楽しみです。
読了日:8月19日 著者:梨沙
西洋古家具店アシュリと白い猫西洋古家具店アシュリと白い猫感想
ふとしたきっかけから入った西洋古家具店アシュリで、店頭にあった猫のブックエンドを誤って壊してしまった女子大生季子が、それをきっかけにお店で働くようになり、様々な客のトラブルを一緒に解決する物語。アンティークをレンタルをしているアシュリを舞台に、実家にあった鏡台の秘密、ビューローに挟まった半紙の謎、徘徊老人の想い、そしてラッキーキャットの謎といった出来事に飄々とした雇われ店長・岸野と共に挑む展開は、それぞれいい方向に向かいそうな予感のある結末で読後感は悪くなかったです。続巻あるようならまた読んでみたいです。
読了日:8月19日 著者:岡篠名桜
Babel ―異世界禁呪と緑の少女― (電撃文庫)Babel ―異世界禁呪と緑の少女― (電撃文庫)感想
優秀な姉と妹がいるごく平凡な女子大生・水瀬雫が、不思議な本を拾って異世界に飛ばされ、魔法文字を学ぶ魔法士の青年・エリクに元の世界の言語を教える代わり、共に帰還の術を探す旅に出る物語。異世界に行ったからといって特別な力が発現するわけでもなく、一人放り出された中で数少ない幸運は言葉が通じたこと。何も分からない世界で自分を導いてくれるエリクに出会えて旅に出た雫が、周囲の人たちに支えられ、戸惑いながらも自分ができることを頑張って成長してゆく姿はとても良かったですね。まだまだこれからの物語ですし、今後の展開に期待。
読了日:8月18日 著者:古宮九時
ひまわりさん (6) (MFコミックス アライブシリーズ)ひまわりさん (6) (MFコミックス アライブシリーズ)感想
高校生になったまつりたちの最後の学園祭。ここまで早いなと思いつつ、学園祭をそれぞれ楽しんでいる様子が良かったです。少しずつ明かされてゆく兄と元ひまわりさんの過去だったり、表情に乏しいけどよくできた妹だった過去の現・ひまわりさんだったり、こういうのんびりとした雰囲気がとてもいいですね。
読了日:8月18日 著者:菅野マナミ
エースナンバー 雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫)エースナンバー 雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫)感想
県立三ツ木高校に赴任し野球部の監督を任せられた庸一。初戦敗退常連チームに、野球経験のない素人監督。弱小チームと青年監督の挑戦が始まる連作短編集第二弾。努力家だけど才能がない選手の扱いの難しさや、飛び抜けた力を持っているけどクセのある選手のチーム内での扱い方、新米監督を支える存在感が薄かった顧問の意外な過去などなど、とても興味深く読みました。前作の収録作品ともいろいろリンクしている今回は、前作の気になっていた後日譚もちょこちょこあってちょっとニンマリしたりも。また球児たちの続編出ることを楽しみにしています。
読了日:8月17日 著者:須賀しのぶ
小説家の姉と小説家の姉と感想
大学在学中に突如作家デビューした5歳年上の姉・美笑。一人暮らしを始めた彼女から「一緒に住んでほしい」と頼まれた大学生の弟・朗人が同居の真意について考え始める家族と友情の物語。堅実でしっかりとした考え方をする姉、冷静で一歩引いた見方をする弟・朗人とその彼女・清香、朗人の幼馴染・千葉。ふとしたきっかけから始まった四人ののんびりとした日常。転機から明らかになってゆく同居の真相にはなるほどなあと思いましたが、気の置けない四人の距離感や実家との関係に繊細な気遣いが感じられる、最後まで心地よく読めた素敵な物語でした。
読了日:8月17日 著者:小路幸也
血と霧 2 無名の英雄 (ハヤカワ文庫JA)血と霧 2 無名の英雄 (ハヤカワ文庫JA)感想
血の分析官という夢を抱きはじめたルークと、彼に行方不明になった娘ミリアムの面影を見るロイス。しかし女王シルヴィアと反勢力の対立に巻き込まれてゆく第二弾。ロイスとグローリアの運命的な出会いと別れ、明らかになるルークの隠された過去とミリアムの行方。ロイスはかけがえのない存在を守りたいのに、そんな彼らの覚悟ある決断によってロイスだけ生き残ってしまう構図が何とも切なくほろ苦いですが、だからこそ彼らの想いはロイスの中で生き続けることができるんですね。完結とありますが、広がりのある世界観なので続編を期待したいです。
読了日:8月16日 著者:多崎礼
神殺しの英雄と七つの誓約<エルメンヒルデ> 4 (オーバーラップノベルス)神殺しの英雄と七つの誓約<エルメンヒルデ> 4 (オーバーラップノベルス)感想
王都に戻り『料理人』藤堂柊や仲間たちと再会した『神殺しの英雄』山田蓮司が、フランシェスカとともに王都で開催される武闘大会に出場する第四弾。一年前、何も言わずに突然旅に出てしまった蓮司との再会に、様々な思いを抱くかつての仲間たち。理由を聞かずにいたり話してくれるのを待ってくれる仲間もいれば、納得がいかずに直接剣で語り合う女の子もいて、でもスタンスは違ってもかつての仲間や新しい旅仲間と彼が、これまで積み重ねてきた確かな絆を感じられるのはとてもいいですね。ここから新展開となりそうで次巻どうなるのか楽しみです。
読了日:8月16日 著者:ウメ種
風歌封想 (メディアワークス文庫)風歌封想 (メディアワークス文庫)感想
同窓会をきっかけに始まった、家のしがらみを乗り越えられず別れてしまった二人が過去と夢とこれからを綴ってゆく往復書簡。別れてから八年が経過して知り合ってから干支一周して三十歳になっても変わらぬ想い。家の仕事を継いだ和颯と家を飛び出しながら夢破れた瀬奈のやりとり。と深く考えずに読んでいてそう思っていたのですが、再びの同窓会であれ?となって、見事に騙されていたことに気づきました(苦笑)それぞれの想いがうまい具合にすれ違いに終わらなくて、とても良かったです。初の花鳥風月シリーズでしたけど、他も読んでみたいです。
読了日:8月15日 著者:綾崎隼
ガーリー・エアフォース (6) (電撃文庫)ガーリー・エアフォース (6) (電撃文庫)感想
モンゴルでなぜか発掘されたF-15Jの残骸の謎を探るため、現地へ派遣されたグリペンたち。そこでロシアのアニマ三人娘が待ち受ける第六弾。ごまかしきれなくなりかけた状況を斜め上の発想で無事切り抜け向かったモンゴル調査。千年前の地層から発見された謎の機体はロシアとの争奪戦に発展しマニア同士が激闘へ。ギリギリ続きでもここまで出来過ぎと危惧される展開の中、あえてその手を取った慧の想いは真摯だったと思いますけど、直前で気づきかけたことは何だったのか。物語は終盤に近づいてはいるようですが、今後の展開が気になりますね。
読了日:8月14日 著者:夏海公司
ダンジョン飯 3巻 (ビームコミックス)ダンジョン飯 3巻 (ビームコミックス)感想
地下4階水のフィールドで遭遇した巨大クラーケンにライオス一行が立ち向かう。かつての仲間・ナマリも登場する第三弾。油断したパーティーが全滅してたりとか、いきなりシビアなスタートでしたが、マルシアさんがみんなと一緒にシュールなカエルスーツ姿になったり、ライオスが寄生虫でお腹壊したり、今回大変だなあというか楽しかったというか。美味しい描写で忘れがちですけど過去もちょっと語られで、ナマリに再会してようやく目的を思い出しましたね。妹さん大丈夫なのかな(苦笑)
読了日:8月14日 著者:九井諒子
ひまわりさん 5 (MFコミックス アライブシリーズ)ひまわりさん 5 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
風子が高校生になりまつりたちも進級。まつりとお兄さんのデートにひまわりさんたちが変装して追跡し、ひまわりさんたちの過去もまた少しずつ明らかになってゆく第五弾。変装したひまわりさんはなかなか可愛かったですが、ゆるやかに過ぎてゆく、変わりないように思える日常には小さな変化があって、みんなそれぞれ成長していっていることを実感した巻でした。
読了日:8月13日 著者:菅野マナミ
読者の心をつかむ WEB小説ヒットの方程式読者の心をつかむ WEB小説ヒットの方程式感想
なろう出身作家であるAska、小択出新都、シムCM、住野よる、蝉川夏哉、はなぶさ、坂東太郎、日向夏、柗本保羽、もりの各氏へインタビューを行い、人気小説を世に送り出すための秘訣をその多彩な取り組みから解き明かそうと試みた一冊。世代や背景、職業や環境が異なる各氏へのインタビューによる回答は、当然そのスタンスや考え方もバラバラでとても興味深く読むことができました。ストイックにサイトを更新し続けるメリットはたびたび語られていましたが、それでも並行して本を出すのは普通の作家さん以上に大変な作業に思えますね。
読了日:8月13日 著者:田島隆雄
万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの〈叫び〉 (講談社文庫)万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの〈叫び〉 (講談社文庫)感想
店を畳みリサイクルショップ「チープグッズ」に戻った凜田莉子。ムンクの絵画「叫び」の盗難事件を機に、過去最難関の謎へと導かれるシリーズ最終巻。盗まれ4つに引き裂かれたムンク「叫び」、そして修復可能な時間というタイムリミット。最終巻にふさわしくこれまでの登場人物たちが次々と現れる展開。共に事件を追う中で莉子は皆にその背中を後押しされる一方、小笠原は自らが引き出した結果で見事にその目指すところを証明してみせましたね。前巻の二人にはもやもやもありましたが、引き継がれ収まるべきところに収まった大満足の結末でした。
読了日:8月12日 著者:松岡圭祐
いなくなった私へ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)いなくなった私へ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
ある朝、渋谷のゴミ捨て場で目を覚ました人気シンガーソングライターの上条梨乃。誰にも彼女が上条梨乃だと気づかれず、さらに自身の自殺報道を知った彼女が、ふとしたきっかけで出会った優斗、樹と共に奇妙な現象の原因を追う物語。彼女はどうして自殺したことになっているのか、偽名を使い所属していた芸能事務所にバイトで入りつつ、二人と事態の真相を探る展開。彼女たちのありようや今後どうしていくのかといったディテールはやや気になりましたが、それでも後半の怒涛の展開やほろっとするラストはページ数も気にならない面白さを感じました。
読了日:8月12日 著者:辻堂ゆめ
ステージ・オブ・ザ・グラウンド (電撃文庫)ステージ・オブ・ザ・グラウンド (電撃文庫)感想
少年時代の突然の相棒喪失で、幼馴染の渚にも呆れられ、悪友の卓と不毛な日々を送る楠田幸斗。そんな彼のもとに突然その佐原剣が再び転校してきて、バッテリーを組むために野球部に加入しようと奮闘する物語。怠惰な日々を送っていても、もう会えないと思っていた相手に「お前とバッテリーを組みたいから戻ってきた」とか言われたり、小さい頃の仲間たちが再集結とかそりゃ燃えますよね(でも身体はついていかないみたいなw)ベタだけど今後に期待したくなる泥臭くとても熱い展開でした。ツンデレでチョロインな幼馴染との今後もとても楽しみです。
読了日:8月11日 著者:蒼山サグ
ゼロから始める魔法の書 (7) ―詠月の魔女 (下)― (電撃文庫)ゼロから始める魔法の書 (7) ―詠月の魔女 (下)― (電撃文庫)感想
魔法国家へと変貌を遂げたウェニアス王国へと舞い戻り、主席魔法使いとなったアルバスと再会したゼロたち。サナレとの決着に向けて準備を進める中、意外な人物の登場により事態が急展開する第七弾。今回はサナレとの決着と王女奪還、戦争の収束メインかと思ったら、<不完全なる数字>の長でもあるゼロたちの師匠登場により大きく展開が動いてビックリ。でも傭兵と共に過ごした日々によってゼロもいろいろ変わったんだなと感慨深いものが。集まった面々もいったん別行動になりそうな今後の展開ですが、いつかまた笑って集える日を期待したいですね。
読了日:8月11日 著者:虎走かける
俺を好きなのはお前だけかよ (3) (電撃文庫)俺を好きなのはお前だけかよ (3) (電撃文庫)感想
ジョーロに尽くしたいと切に願う転校生の美少女・ツバキ。彼女がヒロインたちにジョーロを巡る勝負を提案し、一方でジョーロは自分のありように迷走してゆく第三弾。ジョーロが密かに感じていたなぜモブな自分の周囲に人が集まるのかという戸惑い。ツバキの提案した勝負がそれに拍車をかけて、これまでブレることのなかったパンジーともすれ違い、迷いを振り切ったジョーロが向き合う姿はとても面白かったです。そして幼馴染・ひまわりに再びスポットライトが当たって、またもや新ヒロインが登場。さらにはついに来た展開で次巻がとても楽しみです。
読了日:8月10日 著者:駱駝
エロマンガ先生 (7) アニメで始まる同棲生活 (電撃文庫)エロマンガ先生 (7) アニメで始まる同棲生活 (電撃文庫)感想
アニメ化が決定し夢にまた一歩近づいた和泉兄妹。しかし実力はあるもののクズな脚本家・葵真希奈のやる気を引き出すためになぜか二人と同居することになってしまい、京香さんエルフ、ムラマサ先輩なども押しかける第七弾。真希奈のあまりなダメ人間っぷりをきっかけに意外な展開になりましたが、ドタバタしながらも多忙を極めるマサムネたちを多くの人が支えてくれていて暖かい気持ちになりますね。しかしそれでも頑張り過ぎるマサムネについに紗霧が動き出す展開には期待感が高まります。いよいよ話が大きく動いてくるのか次巻が今から楽しみです。
読了日:8月10日 著者:伏見つかさ
樫乃木美大の奇妙な住人  白の名画は家出する (角川文庫)樫乃木美大の奇妙な住人 白の名画は家出する (角川文庫)感想
謎解きが主活動のカジヤ部に、自分の居場所を見つけた大学生のあざみ。天然な元部長の梶谷に巻き込まれて樫乃木美大内で起こる厄介な問題に挑む第二弾。前巻で事件を通じて部の面々とは友人関係を構築したはずなのに、友人なのか確信を持てず距離感に悩む典型的ぼっち思考なあざみ(苦笑)そんな彼女がボヤ騒ぎの原因究明や行方不明の絵画探しといった事件に梶谷と挑む展開で自身も成長し、部員や周囲の悩みも一緒に解決してゆく過程で絆みたいなものが生まれてきてるのかなとつい微笑ましい気分になりました。続編あるならまた読んでみたいですね。
読了日:8月9日 著者:柳瀬みちる
聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 17 (GA文庫)聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 17 (GA文庫)感想
お好み焼き屋を襲う非道な借金取り撃退や、作曲家エドのスランプ、レーシャがアーリンに頼んだトンデモ武装やユーリの性別、シャルルとリゼット、アンジェラたちの短編集の十七弾。良くも悪くも素直過ぎるレーシャのまさかの魔法少女化だったり、結局どっちだったんだなユーリの性別、エドに恋する乙女と諸葉に突っ込みまくりな二面性を見せたアンジェラさんといった、時期としては初期の頃の話が多かったですけれど、普段あまり取り上げられる機会がない魅力的なキャラたちの掘り下げとして、なかなか楽しめました。次回本編の続編にも期待ですね。
読了日:8月9日 著者:あわむら赤光
デボネア・リアル・エステート 2 お給仕をする傭兵と、健気に笑う兎姫(プリンセス)。 (GA文庫)デボネア・リアル・エステート 2 お給仕をする傭兵と、健気に笑う兎姫(プリンセス)。 (GA文庫)感想
隣国ゼータ王国の内乱で国一つまるごと未開拓地状態という複雑な状況で地鎮を依頼されるデボネアたち。そんな中ルーウィンが迷いの森で逃げ出してきた兎耳の王女・ラヴィニアに出会う二弾。国境地帯に向かったデボネアの前に立ちはだかる相性最悪なライバル・成金グノーシスの少女・テリーと、内乱に立ち向かおうとする兎耳の王女のため仲間と共に立ち上がるルーウィンたち。魅力的なヒロインたちが増えてツンデレデボネアが大変なことになってましたが、今回もそんな一行が苦しみながらも大暴れする勢いのある展開は面白かったです。続編に期待。
読了日:8月9日 著者:山貝エビス
ここは神楽坂西洋館 (2) (角川文庫)ここは神楽坂西洋館 (2) (角川文庫)感想
「神楽坂西洋館」の若き大家・藤江陽介が、下宿人たちの抱える悩みを察知して問題を解決してゆく第二弾。相変わらず様々な過去を抱える下宿人たちのトラブルは続きますが、今回は陽介を心配する泉もしっかりと彼を支えたことで、何事も自分だけで抱え込みがちな陽介もだいぶ救われた感じでしたね。自分と向き合ってくれる泉をかけがえのない存在と思うようになるのも分かりますし、二人がうやむやなままだったり、すれ違ったりせずにきちんと想いを伝えられて良かったと思いました。切ないけれどとても優しい物語で、また続編が読めるといいですね。
読了日:8月8日 著者:三川みり
図書館ホスピタル図書館ホスピタル感想
元気があれば何でもできると信じていた結果、就職先を見つけられないまま大学を卒業した22歳の悦子が、おばの紹介で病院の跡地に建てられた図書館で働くことになる物語。仲間の職員たちは初心者の悦子を励まし優しく温かく見守ってくれる存在、これまでほとんど本を読んだこともなかった悦子がひとつひとつ仕事を覚えて、利用者をフォローするようになり、自らも本を読んで人に薦めるようにもなってゆく成長の物語ですね。実在の本と利用者の想いを絡めて綴られてゆくストーリーはとても読みやすかったです。続きあるならまた読んでみたいですね。
読了日:8月8日 著者:三萩せんや
遙か凍土のカナン7 旅の終わり (星海社FICTIONS)遙か凍土のカナン7 旅の終わり (星海社FICTIONS)感想
最愛の妻・オレーナを失い、東シベリアの地でひたすら政務に邁進する新田良造。ロシア帝国は揺らぎはじめ、世界大戦も始まり激動の状況が続く第七弾。何だかんだで敵味方どうこうより、自分の仕事に誠意を持って奔走する良造が日本人らしいなあと思う一方で、オレーナを失って10年経っても忘れられない一途な不器用さもまた彼らしくて、みんなあまりにも言葉足らずで不器用過ぎるだろとは思いつつも、一番の気がかりだったので最後で彼らがまた一緒になれて深く安堵しました。こうしてあちらに繋がるのかと思うと、この作品も感慨深いですね。
読了日:8月7日 著者:芝村裕吏,しずまよしのり
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 11 (GA文庫)俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 11 (GA文庫)感想
鋭太と真涼の対決した生徒会長戦が終わった夏、乙女の会が休刊したモテカワ雑誌「パチレモン」再生に乗り出す第十一弾。真涼とその父の対立から派生したこととはいえ、まさかパチレモン愛読者の彼女たちが、その再建に関わることになるとは(苦笑)それが結果的に失職した冴子さんや鋭太の進学、真涼のことまで一蓮托生になっているところがまた何とも。わりと落ち着いてきたのかと思ったら、意味深な立ち位置が示唆されるカオルのレポートや、姫香の想わぬブレイクもまた彼らの関係に波紋を投げかけそうで、次巻以降もまだまだ混沌としそうですね。
読了日:8月7日 著者:裕時悠示
偶然屋偶然屋感想
弁護士試験に挫折して就職活動中ながらも苦戦続きの水氷里美が、電信柱に貼られた「オフィス油炭」の求人広告を見つけ、偶然屋として働くようになる物語。確率に異常にこだわる社長の油炭、戦闘能力の超高いツインテールの女子中学生・クロエとともに、クライアントの依頼を偶然を装って解決する偶然屋の仕事。そんなお仕事メインのお話だと思っていましたが、一見関係ないと思っていたいくつもの事件が、物語が進んでゆくうちに繋がって一つの流れに収束してゆく展開はお見事。決着するにはページ不足と思ったら続きそうですね。続巻の刊行に期待。
読了日:8月6日 著者:七尾与史
名画座パラディーゾ 朝霧千映のロジック (双葉文庫)名画座パラディーゾ 朝霧千映のロジック (双葉文庫)感想
職場で窃盗の濡れ衣を着せられ解雇された瀬川悠人が、偶然、映画の街・尾道のレトロな映画館『名画座パラディーゾ』若き支配人・朝霧千映と出会い、一緒に働くようになって周囲で起こる様々な事件を解決してゆく物語。映画を偏愛し語り出すと止まらなく一方で、天才的な洞察力を持つ千映。そんな彼女に助けられ、特に映画に興味がなかったのに共に働き影響を受けてゆく瀬川。いくつかの登場人物の要素にやや唐突な感はあったものの、全体としては千映が定番作品を語りつつ解いていく日常の謎解きは、なかなか面白かったんじゃないかと思いました。
読了日:8月6日 著者:桑野和明
イマジナリ・フレンド (ハヤカワ文庫JA)イマジナリ・フレンド (ハヤカワ文庫JA)感想
リアルではぼっちでも空想の友達「イマジナリ・フレンド」の美少女・ノンノンと楽しい日々を過ごす大学生やまじ。現状に小さな不安を感じた彼女が、似たような人々が集まるカンパニーへと彼を誘う物語。カンパニーで二人が知ったイマジナリ・フレンドとの様々なありようと、大人になると別れを迎える空想の友達との関係。大学では相変わらずキモい行動で周囲から浮きがちなやまじにも、その関係を大切にしてくれる人たちができて、絶対に失いたくない関係を取り戻そうと奔走した結末には、これもまたひとつのありようだと思える納得感がありました。
読了日:8月5日 著者:ミタヒツヒト
響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 前編 (宝島社文庫)響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 前編 (宝島社文庫)感想
北宇治高校吹奏楽部のライバル校でもあるマーチングでも強豪校の立華高校吹奏楽部に舞台を移し、そこでの日々が描かれる新シリーズ。今回は久美子の中学時代の友人・佐々木梓を主人公に、立華高校での出来事が描かれる展開。上手くなるためには努力し続けることを厭わないまっすぐな梓が、上手くやっているように見えた交友関係で徐々に周囲と噛み合わなくなってゆく状況をうまく認識できない、そんな厳しい現実。ハードな部活環境ではいかにもありそうな難しい状況ですが、思い悩む彼女たちが成長して友情を育んでいく展開を次月刊行の後編に期待。
読了日:8月5日 著者:武田綾乃
君にさよならを言わない 2 (宝島社文庫)君にさよならを言わない 2 (宝島社文庫)感想
事故がきっかけで幽霊が見える高校生の須玉明が、幼い頃生き別れた娘が気になる地縛霊の女性や、友人の兄の彼女に憑いている悪霊、盆に帰ってくるも家族を見つけられない孤独な幽霊と出会って願いを叶えてゆくシリーズ第二弾。両親との関係に鬱屈を抱えている明が霊たちのために奔走する展開はとても良かったんですけど、そんな彼が周囲にはバレバレの義妹の一途な想いには相変わらず全然気づいていなくて、とてももどかしかったです。でも一区切りついて頑なだった明の気持ちに変化もあったりで、これからなんですかね。その辺の進展も次巻に期待。
読了日:8月4日 著者:七月隆文
シャーロキアンの宴と春の嵐-京都寺町三条のホームズ(5) (双葉文庫)シャーロキアンの宴と春の嵐-京都寺町三条のホームズ(5) (双葉文庫)感想
葵がようやく自覚した清貴への思い。本人に伝えるか逡巡する葵が、春休みに清貴や秋人たちと城崎温泉に行ったりシャーロキアンの会に出たり、サッカー観戦にも行く第五弾。想いを自覚していろいろ考えてしまう葵に、清貴もまた傍から見てたらバレバレなのでは?という状態でもどかしさ全開な今回でしたけど、後半の急展開がいいきっかけになって、そんな関係もついに転機を迎えそうですね。表紙がホームズコスプレだった理由や、コラボ企画に出てきた恋物語もまた良かったです。これから二人がどのように変わっていくのか次巻が今から楽しみですね。
読了日:8月4日 著者:望月麻衣
ちどり亭にようこそ ~京都の小さなお弁当屋さん~ (メディアワークス文庫)ちどり亭にようこそ ~京都の小さなお弁当屋さん~ (メディアワークス文庫)感想
京都・姉小路通沿いにある仕出し&弁当屋「ちどり亭」。店主の花柚さんと彼女に料理を教わるバイトの大学生・彗が、お弁当を作りながら周囲の人たちと交流してゆく物語。家付き娘で毎週お見合いをして人脈を広げている残念な花柚さんと、同級生に密かに恋する彗の二人で読んでいるだけでも美味しそうな料理を作りながら、お弁当を作る手助けをしたり、一緒に花柚さんの師匠を看取ったり、そして花柚さんの元婚約者との切ない関係だったり、不器用でなかなか素直になれない人たちの一途でくすぐったい気分になる優しい思いに満ちた素敵な物語でした。
読了日:8月3日 著者:十三湊
ななもりやま動物園の奇跡 (メディアワークス文庫)ななもりやま動物園の奇跡 (メディアワークス文庫)感想
別居中の妻を事故で亡くし、高校生の一人娘・美嘉との関係は冷えきったままの不動産屋社長・幸一郎。そんな時3人の思い出の動物園が閉園危機にあると知り、美嘉の笑顔を取り戻すため何の知識もないまま動物園再建を決意する物語。最初は家族のためだったはずが、いつの間にか仕事一辺倒の状況にすれ違ってしまった関係。一縷の望みを託し動物園再建へ奔走してしまう幸一郎は本当に不器用だと思いましたが、その苦難にも諦めず立ち向かう姿に周囲も協力してくれて、どうにか修復に向けた一歩を踏み出せたことにとても温かい気持ちになれました。
読了日:8月3日 著者:上野遊
銃皇無尽のファフニール12 ダークネス・ディザスター (講談社ラノベ文庫)銃皇無尽のファフニール12 ダークネス・ディザスター (講談社ラノベ文庫)感想
世界各地で同時出現した漆黒の闇から現れた五番目の災厄・恒生のバハムート。バジリスクの権能を受け継いだイリスの力に希望を見出す中、深月が衝撃的な事実を知ってしまう第十二弾。バハムートへの戦いに赴く最中にも、つがいとなった仲間たちとそれぞれに仲を深めてゆく一方で、深月への想いが本能的なものではないかと悩む悠。同様に抱えていた想いから深月は深月で悩んでいて、こういうすれ違いが続いていたらいつかは起こり得た展開と感じましたが、抱えている苦悩を乗り越えてどうにか二人の絆を取り戻して欲しいところですね。次巻にも期待。
読了日:8月3日 著者:ツカサ
女子高生ハッカー鈴木沙穂梨と0.02ミリの冒険 (集英社文庫)女子高生ハッカー鈴木沙穂梨と0.02ミリの冒険 (集英社文庫)感想
世間でスマホゲーム『サイコ・エンジェルズ』が大ブームの中、個人情報を盗んだ疑いで逮捕された友人の父の無実を証明するため、女子高生・鈴木沙穂梨が拓人とともに調査を開始するサイバーミステリ。大ヒットする一方で社会問題化しつつあるスマホゲームや一度逮捕されてから無実と認められることの難しさなど現代社会でも気になる問題や、二人のもどかしい恋模様が描かれる一方で、未だ初々しい距離感が萌える響子と肇のたちも再登場して組み上げられてゆく終盤の決着劇には爽やかな読後感がありました。続編また出てくれることを期待しています。
読了日:8月2日 著者:一田和樹
ハナシマさん (ガガガ文庫)ハナシマさん (ガガガ文庫)感想
北関東にある韻雅町で起こった猟奇殺人事件。犯人が見つからない状況が続く中、町の高校に作り物めいた美しさを持つ少女・華志摩玲子が転校してくる物語。若い女性の四肢が奪われてしまう連続猟奇殺人、謎めいた華志摩さんの際立った異様さといかにも何かありそうな研究所の存在。終盤に大きく転換してゆく物語はなかなか面白かったですが、とても魅力的に描かれていた亜紀の理不尽な退場は残念でしたし、思わせぶりに登場しながら物語にうまく絡めないままだった亜紀の幼馴染・道隆の空回りには、何とかならなかったのか感が少なからずありました。
読了日:8月2日 著者:天宮伊佐
ポップコーン・ラバーズ あの日出会った君と僕の四季 (集英社オレンジ文庫)ポップコーン・ラバーズ あの日出会った君と僕の四季 (集英社オレンジ文庫)感想
友人の紹介でミニシアターでバイトを始めた大学生・森園真広。彼が図書館で見かけた印象的な女性・明神みなもが実はバイト先で殺された被害者で、そんな彼女が周囲に現れるようになる物語。彼女と出会い共に過ごしてゆくうちにで変わってゆく森園。物語が進む中で明らかになるみなものこれまでの人生。淡々としているように見えて何だかんだで面倒見のいい森園と、恵まれないなりに懸命に生きてきたのに理不尽に殺されたみなもが最後に出会えて良かったと思う一方で、違った形で二人が出会うことはできなかったのか何とも切ない気持ちになりました。
読了日:8月1日 著者:野村行央
千早あやかし派遣會社 二人と一豆大福の夏季休暇 (集英社オレンジ文庫)千早あやかし派遣會社 二人と一豆大福の夏季休暇 (集英社オレンジ文庫)感想
昼間は人材派遣、夜は妖怪派遣する会社で、変わり者の青年社長・千早紫季や豆大福と一緒に働くバイトの超貧乏学生の由莉。今回は意外な再会やいわくつきの品の浄化依頼が舞い込む第二弾。浄化失敗で由莉の指に嵌ったままだった指輪のまさかの解除条件には千早も困惑ですよね(苦笑)思わぬ形で千早の複雑な生い立ちが明らかになり、彼女をその事情に巻き込んでしまう状況でしたけど、それでも思いやる心を忘れない由莉の優しさに、千早の心境にも変化が生まれ始めてるんですかね。まだまだこれからでしょうけど、二人の関係の変化に注目したいです。
読了日:8月1日 著者:長尾彩子