今に始まった話ではないのですが、家に加速度的に本が増えてゆく過程で、どうしても巻数的にかさばりがちなコミックは手放し、買うのも止めていた状況がここ数年続いていました。とはいえ気になるコミックも多いなと思う状況が続いていて、小説はともかくコミックは電子書籍ならスキマ時間に読めるし場所も取らないしということで、試験的に今年からいろいろ買い始めています。
面白いコミックを探すためオススメ記事を最近よく見ているのですが、ほんと個人の嗜好が強く出ていますね。いろいろなオススメを参考にしながら今年1月から買ったコミックは約130冊。個人的には最近小説で面白い恋愛小説の数が減ってきているので、主にそのジャンルを補完すべくいろいろ期待して買っていることが多いです。そんな中から今回は自分も18点紹介したいと思います。
ガイコツ書店員 本田さん (1) (ジーンピクシブシリーズ)
- 作者: 本田
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2016/03/26
- メディア: コミック
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とある書店のコミック売り場に勤めるガイコツ書店員本田さんや個性的な職場の同僚達の書店あるあるな日常が、強烈ないやほんとリアルでそうなのよ感を醸し出していてツボにハマりました。毎日これだけ刊行点数多いと、品出しとか棚補充とか注文するのも戦場ですよね(苦笑)あれだけ点数出てたら出版社の担当さんに行列できるのも分かるような気がします。書店勤めている人にもそうでない人にも是非オススメしたい一冊です。
隠れ腐女子のOL・成海と、ルックスよく有能だが重度のゲーヲタ宏嵩とのヲタク同士の不器用な恋を描いたラブコメディ。幼馴染で気を使わなくてもいい関係であったがゆえに今まで付き合うことがなかった二人が、付き合い始めて相手を意識するようになって、恥ずかしくてどうしたらいいか分からなくなったりとか、初々しかったり戸惑ったりするのが良かったです。こういう関係はある意味理想なんですが、お互い相手に歩み寄る姿勢がないとわりと難しいですね。4人で絡む雰囲気についついニヤニヤしてしまいます。現在2巻まで刊行。
ひょんなことから妹の親友の女子高生・有馬一花に救われた高スペック社会人・天草亮が彼女に狂信的な恋をして、その直球すぎるアプローチをひたすら気持ち悪がられる物語。イケメン好スペックであるがゆえに自分から好きになったことがない亮。そんな彼の行き過ぎた愛情表現を容赦なく罵倒する一花。それを愛しいと感じてしまう亮がかなり末期症状な気もしますが、そのうちほだされちゃうのかしら的な展開がこれから楽しみです(苦笑)
橘あきら17歳。高校2年生。片想い相手は冴えないバイト先のファミレス店長。感情表現が少ないクールな彼女が胸に秘めし恋。店長はびっくりするくらい冴えなくて、でも大きな怪我をして絶望的な気分になっていた時にふらりと入ったファミレスで、さりげなく慰めてくれた店長に想いをよせるようになってゆく描写とか、ひたすらまっすぐなあきらとか、なのにゴミを見るような目で見られてると思ってる店長とか、そういう微妙な距離感がいいですよね。前途多難に思えるその恋がどこに向かうのか気になるシリーズ。現在4巻まで刊行。
ゆうべはお楽しみでしたね(1) (ヤングガンガンコミックス)
- 作者: 金田一蓮十郎
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2015/03/25
- メディア: コミック
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オンラインゲーム「ドラゴンクエストX」内で仲良くなったゴローさんとシェアハウスすることになったゲーム内ではネカマのたくみが、待ち合わせ先でまさかのギャル系女子に遭遇する物語。ネカマネタはわりと話としてはよくありますが、ネカマやネナベも普通に信頼できるいい人だったりすることはあるわけで、曖昧さから勘違いがあった二人の同居生活も、お互い相手のに配慮したり、見た目だけでは分からない新たな一面を発揮したりで、ほのぼのした雰囲気をベースにどこか気になる二人の距離感がとても良かったです。現在2巻まで刊行。
「恋の光」が視えてしまう大学生・西条(センセイ)が、恋を探求する女の子・東雲を知り、友人の北代のアドバイスを得ながら交換日記を始める物語。どこか天然で独特な感性の東雲との交換日記。デートもしていい雰囲気なのに「恋の光」が見えないことに悩むセンセイと、彼を応援しながらも複雑な想いを抱える北代との三角関係は萌えますね。。。しかもさらに複雑化する関係(苦笑)「恋の光」も思っていたのとちょっと違うようですしその意味するところは何なのか、複雑な関係がどこに向かうのか期待大のシリーズ。現在4巻まで刊行。
16歳になると政府から結婚相手が指名される世の中になった日本。ずっと好きだった相手と両想いだと知った根島由佳吏15歳が、直後に「政府通知」によってパートナーを指名されてしまう物語。いくらでも主人公の好きなところを語れてしまうけれど一度は突き放した高崎さん、恋に恋する少女から変わりつつある自覚のない莉々奈、そしてまさかの仁坂(苦笑)そんな4人のややこしい関係がどうなってゆくのか楽しみなシリーズ。5/9に4巻刊行予定。
敵対する2つの国の生徒が通う寄宿学校ダリア学園。東和国寮1年生リーダー犬塚露壬雄が長年の想い人である宿敵・ウエスト公国寮1年生リーダージュリエット・ペルシアへ勢い余って告白してしまったことから始まる絶対にバレちゃいけない恋物語。ペルシアへの想いが募るあまりいろいろやらかしそうなうかつな犬塚と、そんな彼と付き合うことになったペルシアの許されない恋という萌えるシチュエーション。とにかくペルシアが可愛いw 他の登場人物たちも魅力的でテンポの良いメリハリあるストーリー展開にバトルもあり、今後がとても楽しみなシリーズです。現在2巻まで刊行。
青春のアフター(1) (アクションコミックス(月刊アクション))
- 作者: 緑のルーペ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2015/08/10
- メディア: コミック
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高校生の時に目の前で消えた大好きだった女の子さくら。32歳になってようやく彼女・みい子と同棲を始めた鳥羽まことの元へ再びさくらが現れ、三人の歪んだ同居生活が始まる物語。あまもりにも大きかったさくらの消失をようやく乗り越えかけた時に、タイムスリップでそのさくらが現れる展開は、まことにとってもみい子にとっても複雑な心境になりますね…さくらはさくらでまた自らの想いをうまく消化できないまま...この青春の後始末はなかなか大変なことになりそうで、続巻が気になるシリーズ。現在2巻まで刊行。
僕が僕であるために。(1) (ガンガンコミックスJOKER)
- 作者: 葉月抹茶
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2016/04/22
- メディア: コミック
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幼い頃から若槻紗奈が好きだったのに告白もせず転校したことを後悔し続けて七年、彼女のいる街に戻ってきた駿。今度こそ気持ちを伝えようと決意する駿が自分とそっくりな紗奈の同級生藤崎歩と出会う物語。好きだった女の子にようやく再会出来たと思ったら、自らの気持ちに素直な「理想の自分」みたいなそっくりさんが傍らがいたというのは、なかなか複雑ですよね。紗奈は紗奈で過去に何かありそうで、駿もまた状況が変わってしまいそうで、今後の展開がどうなるのか楽しみですね。
同じ学年の東くんに片想いをしてきた相沢のぞみ。ある日、勇気を出して帰りの駅で声をかけて告白し、それをきっかけに駅のベンチで交流がスタートする物語。天然ストーカーだけど美少女な相沢さんと、どこか感性がズレてるけど優しいいい人な東くん。どこか噛み合わないちょっとズレた会話をする二人がいいですね(苦笑)交流を重ねてゆくうちにお互いを意識するようになってゆく、そんなもどかしい距離感の変化や繊細な描写がとてもツボにハマりました。
昔は荒れていたものの今は社員を目指す佐久良が、昔隣に住んでいた命を救った女の子で今は女子高生のモモと再会する春夏秋冬の物語。12歳年下の女の子ということで最初は意識せずに保護者然としてしていた佐久良でしたけど、振られても大切な人に一生懸命なモモの頑張りやお母さんとの関係修復を見守るうちに、時間を掛けながら少しずつ彼女の存在の大きさを実感してゆく変化だったり、そんな二人の幸せそうな将来を予感させるラストもとても良かったです。
姉が拒否した身代わりとして、父の勤め先の御曹司・才原高嶺とのお見合いに出席した女子高生・野々村花。高嶺の横柄な態度にブチ切れ、それが意外にも気に入られてしまう物語。財閥御曹司のイケメンでエリートなのに、その辺でしか評価されずに捻くれて残念な感じになってしまった高嶺と、庶民派感覚の花のやりとりが面白いですね。ベタでお約束なんですけどこういうのはわりと好きです。書籍版は4巻、電子書籍版は3巻まで刊行。
父親の借金返済のため住み込み家政婦をすることになった大野ふみ、高校2年生。家主は…目つきも態度も悪い小説家・木曳野暁と新しい町での同居生活をする物語。普段はつっけんどんでときに厳しく叱ったり、ふとしたときにやさしさをみせたる暁。ともに暮らす内にすこしずつ暁を意識しはじめるふみ。設定としてはベタですけど、こういう雰囲気とても好きなので、そのドタバタぶりがわりといい感じです。書籍版は3巻まで刊行、電子書籍版は3巻が6/24配信予定。
ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。捕らわれた妹を救うために再びダンジョンに挑むライオスが「そうだ、モンスターを食べよう!」と決意する物語。話には聞いてましたが、ほんとにモンスター食しちゃうんですね(苦笑)レシピ付きで紹介されるモンスター料理もどこかシュールで、モンスターを食う抵抗感とか考え方の相違なんかもあったりで面白かったです。それにしても妹さんがちょっと心配ですけど、大丈夫なんでしょうかw
ゲーム会社でバグ探しのアルバイトをしていた人と関わるのが苦手な礼香が、ルームメイトの庸子と共に謎の木造迷路に迷い込んでしまうミステリーファンタジー。畳敷きの迷宮や時折散見されるバグに試行錯誤しながら探索する展開はテンポもよく、ずんずん突き進んでいってしまう怖いもの知らずの礼香と、対比させるように冷静な庸子が組み合わせがいい感じにハマっていると思いました。
妻を亡くし、ひとりで娘の子育てに奮戦する数学教師・犬塚。料理が苦手で小食で味オンチな彼がひょんなことから教え子・飯田小鳥と、一緒にごはんを作って娘と3人で食べることになる物語。子供があれくらい小さいと、父一人で子育てするのは相当大変だろうなあと感じましたが、そんな中で出会った小鳥と共に過ごす時間は、それぞれにとってかけがえのないものになっていきそうですね。個人的にとても気になっているシリーズです。現在6巻まで刊行。
黒猫のチトを連れて横浜から青森にやってきたマイペースでちょっと方向音痴な新米魔女・木幡真琴15歳。又いとこの圭や小夏の家で一緒に暮らし、青森の高校にも通い始めたのんびりな日常が描かれる物語。田舎に転校してきた女子高生ネタに見えなくもないゆるゆるな雰囲気の日常の中に、時折挿入される魔女ネタがなんかシュールですね。あ、そういえば魔女のお話だったみたいな(苦笑)東北地方になぜ魔女が多いのか理由を聞いてなるほどなあと思いました。ゆるゆると続いて欲しいシリーズ。現在4巻まで刊行。
原作・相沢沙呼さんということで購入。修業のため仕事探しに見知らぬ田舎町へやってきた魔女・玉城禰子15歳の奮闘を描く物語。共存こそするものの、魔女という存在そのものが希少種となりつつある時代に生まれた禰子が直面する理想と現実のギャップ。全体としてはこれからかなあと思う物語でしたけど、特にやりたいことや夢もなく普通の高校生になりたかった彼女が知り合った同年代の友人たちとの繊細な距離感だったりやりとりだったり、不器用なりに奮闘する禰子の頑張りやそれを支えてくれる友人たちといった構図は今後に期待。5/25に2巻刊行予定。
特に脈絡もなく選んだコミックですが、気になったものがあれば幸いです。
ではまた。