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読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

11月に読んだ本 #読書メーターより

今月はわりと発売日が重なって当日少し頑張って読んだので、先月ほどではなかったですけどそれなりに読了数を積み上げられました。結構読んだ月が2ヶ月続きましたけど、これはまあたまたまですね(苦笑)

 

2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:20438ページ
ナイス数:5626ナイス

精霊幻想記 2.精霊の祝福 (HJ文庫)精霊幻想記 2.精霊の祝福 (HJ文庫)感想
ベルトラム王国を出奔し両親の故郷である東の地を目指して一人旅をするリオが、貴族が差し向けてきた暗殺者で狐獣人の奴隷少女ラティーファに襲われる第二弾。いろいろな出会いもありつつ、襲ってきたラティーファの隷属魔術を解呪してともに旅することになった今回は、辿り着いた精霊の里ではわりとほのぼのとしたエピソードも多く、これまでが過酷な境遇だったリオやラティーファにもこういう巡り合わせがあって良かったなと思いました。密かに暗躍する存在に不穏な気配も感じますが、目指すヤグモの村でどんな展開を迎えるのか次巻が楽しみです。
読了日:11月30日 著者:北山結莉
青雲を駆ける 3 (ヒーロー文庫)青雲を駆ける 3 (ヒーロー文庫)感想
来て早々に村人から大きな反発を招いてしまうナツィオーニからやってきた三人の新弟子たちがエイジに託される第三弾。新弟子とは言っても一筋縄でいかない人物たちばかりでしたが、それでも何とかうまく付き合っていこうと配慮するエイジの姿勢がいいですね。地味で大変な作業だったり試行錯誤を乗り越え、成果が目に見えたり感謝されたりすることに手応えを感じてゆく姿には共感できました。惚気けたり嫉妬したり心配したりタニアもなかなか大変ですが、どうにかいい感じに回りだしたからこそ降ってわいた難題にどう対処するのか。次巻に期待です。
読了日:11月30日 著者:肥前文俊
横浜ダンジョン (2) 英雄姉妹の挑戦 (角川スニーカー文庫)横浜ダンジョン (2) 英雄姉妹の挑戦 (角川スニーカー文庫)感想
夏休みイギリスからやって来た大剣使いのクレアと魔術師シンシアの姉妹に突然春菜が決闘を申し込まれ、姉妹が参加したダンジョン探索部隊が危機に陥る第二弾。順調に響の周囲に女性が増えていますが、彼女たちの気持ちに疎く的外れな反応をするのが既に認知されていてかなり残念な感(苦笑)ただ彼女たちの響への想いやスタンスはそれぞれ異なるから面白くなりますね。響の指導で春菜たちも着実に力を伸ばしていて、それに今後姉妹が加わって噛み合うようになれば更に強くなりそうですけど、最後の不穏な示唆がまた不気味ですね。次巻も楽しみです。
読了日:11月29日 著者:瀬尾つかさ
転生従者の悪政改革録 (角川スニーカー文庫)転生従者の悪政改革録 (角川スニーカー文庫)感想
大好きな七海先輩との下校中に異世界転生してしまった勇利。没落貴族の跡取りとしてワガママ公爵令嬢に転生した七海先輩の執事となり、彼女の婚約回避のため二人で始める異世界改革。二人で元の世界に戻るため魔法至上主義で貴族と平民が対立する世界の未来を変えていこうとする、分かりやすいコンセプトとテンポの良いストーリー展開は面白かったです。嫌われキャラで人望最悪のところから始まるのはしんどいですよね(苦笑)今は頼られる存在止まりな二人の関係も気になりますし、幕間でもう一つの物語も進行する、今後に期待の新シリーズですね。
読了日:11月29日 著者:語部マサユキ
イキシアノ戦物語 黒狼卿と天眼の軍師 (ファミ通文庫)イキシアノ戦物語 黒狼卿と天眼の軍師 (ファミ通文庫)感想
アリオン皇国最強と謳われる黒狼卿ヴィンセントが唯一気を抜けるのは、街娘のミアに顔を隠して会う時だけ。そんな彼が帝国軍との戦いで敵国の軍師天眼のフォウの意外な正体を知ってしまう戦略英雄譚。皇国の英雄と帝国の天才軍師という相容れないはずの二人が恋に落ちる悲劇的展開をベースとする物語ですが、お互いの存在を知ってからはむしろ喜劇的展開。それぞれが規格外の力を持ち、似た境遇で世間知らずだったり、同じようなことを考える運命的な二人だからこそ恋の成就目指して頑張って欲しい。次巻以降の展開がとても楽しみな新シリーズです。
読了日:11月28日 著者:鳳乃一真
戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉3 (HJ文庫)戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉3 (HJ文庫)感想
業務拡大を企図し看板娘スヴェンとともに隣町にパンへ出張販売に訪れたジェコブ。彼が遭遇した小さな出来事をきっかけに、トッカーブロートを揺るがす大事件に発展する第三弾。今回はジェコブの生い立ちが明らかになって、彼を巡る争いに巻き込まれる形でパン売り上げ戦争が勃発、それにワイルティア親衛隊の思惑も絡んで思わぬ騒動に繋がっていきますが、ルートらの奮闘もあったりで、すれ違っていた気持ちがようやく通い合うきっかけを得て、いい感じに落ち着いた結末は良かったです。ただ影で奮闘していたソフィアの報われなさには同情しました。
読了日:11月28日 著者:SOW
百錬の覇王と聖約の戦乙女9 (HJ文庫)百錬の覇王と聖約の戦乙女9 (HJ文庫)感想
ユグドラシルに帰還し空城の計により「雷」ステインソールを退けた勇斗が、次なる標的「豹」撃退の準備に取り掛かり疾風怒涛の反撃を開始する第九弾。前巻がどうにか勇斗不在を乗り切った印象があった分、今回の戦いはまさに鎧袖一触でしたね(苦笑)先々を見据えた新体制の構築と美月との関係の変化、美月の寛大さもあって勇斗の想いを意識する女性陣と、勇斗周辺はわりと順調に見える一方でいくつか不穏な動きを見せている周辺諸国。物語としても美月そっくりな神帝リーファの存在やユグドラシルの世界の謎にも徐々に迫っていて次巻が楽しみです。
読了日:11月28日 著者:鷹山誠一
覇剣の皇姫アルティーナX (ファミ通文庫)覇剣の皇姫アルティーナX (ファミ通文庫)感想
ハイブリタニア・ランゴバルト連合軍に占領された城塞都市グレボヴァール奪還のため、帝国第一軍の軍師として参加したレジスの知略が冴え渡るシリーズ第十弾。今回はこれまで数々の激闘や窮地を経験し、それを乗り越えてきた軍師レジスとしての現在地が描かれていましたが、戦局を正確に見極めて的確な采配を指示するレジスの存在感はまさに圧巻でした。成長したからこそ見えるようになったことがあり、その身に危険が迫ったりもするわけですが、ハイブリタニアとの戦いにようやく終わりが見えた今、ここからどう状況が動くのか次巻が楽しみですね。
読了日:11月27日 著者:むらさきゆきや
楽園への清く正しき道程 0番目は北国産のツンドラ王妃? (ファミ通文庫)楽園への清く正しき道程 0番目は北国産のツンドラ王妃? (ファミ通文庫)感想
落胤として庶民から一転して王となったルドヴィークと大陸で一番高貴な血筋のお妃様・カテリナ皇女との結婚から始まるファンタジー・ハーレム(予定)コメディ。明るく周囲に優しい金髪の美少年ルディと、なぜかそんな彼を毛嫌いして距離を置こうとする王妃。二人の不仲が噂になって周囲の女性陣が不遇に見える彼を気にかけてゆく展開で、どうしてこうなるかなあと思うような切なく甘酸っぱいすれ違いを重ねてしまう、不器用で頑なな王女と彼女を思いやるルディの今後が気になりますね。とても著者さんらしい作品ですし次巻以降も期待しています。
読了日:11月27日 著者:野村美月
姫の華麗なる奴隷生活 (ルルル文庫)姫の華麗なる奴隷生活 (ルルル文庫)感想
王国を侵略された際に行方不明となり、傭兵団の男たちに育てられていた元傭兵の王女・アメリアが、王国のために帝国を全力でぶち壊そうと決意。貢ぎ物王女として、みずから帝国へと乗り込んでいく物語。破天荒な性格ながら意外に乙女な部分もあるアメリアと、残忍な死神皇子と呼ばれるウイリアムの運命的な出会い。ウイリアムの真意に気づいたアメリアが相棒となって目的に向けて頑張る展開は、最初があんな出会い方だっただけに、お互いを見る目がだんだん変わっていく過程がなかなか楽しかったです。ここからどうなってゆくのか続編にも期待です。
読了日:11月27日 著者:宇津田晴
やくしょのふたり (メディアワークス文庫)やくしょのふたり (メディアワークス文庫)感想
勤めていた東実電器から急な出向を命じられた社会人3年目の矢田聡司が、痴漢に間違われたところを助けてくれた鏑木彩佳と出向先の消費者省で再会する物語。流されるまま出向先にやってきた聡司が、抱えている想いから苛烈に不正を追求する彩佳に触発され、一方で彩佳もまた徐々に巧みにフォローをする聡司に感化されていくストーリーで、彼らが関わる過去の大切な思い出や悲しい事件も絡めつつ、困難な状況を諦めない二人の熱意が周囲をも巻き込んでいく展開はなかなか良かったですね。心地よい読後感を感じさせる結末で次回作にも期待しています。
読了日:11月26日 著者:水沢あきと
君から受け継ぐ英雄系譜<ブレイブ・クロニクル> (オーバーラップ文庫)君から受け継ぐ英雄系譜<ブレイブ・クロニクル> (オーバーラップ文庫)感想
「星術師」の育成機関・星門学園に通う黒乃刻哉が、幼馴染・雪銀ユキヒメとともに世界の命運を賭け異世界からの侵攻に立ち向かう物語。それぞれ重い事情を抱えながらも二人に妹を加えた三人のドタバタしながらも楽しい生活。大切なものを守るため異世界の王レッジェと戦うストーリーでしたが、主人公や可愛いヒロインたち、敵も含めそれぞれ登場人物たちの背景を描写して奥行きを持たせつつも全体としてはシンプルな構図で、わかりやすくテンポも良い熱い王道バトルものでした。個人的に残念な結末でしたが、これは好みの問題なので仕方ないですね。
読了日:11月26日 著者:熱井拳也
正直バカはラブコメほど甘くない青春に挑む (ダッシュエックス文庫)正直バカはラブコメほど甘くない青春に挑む (ダッシュエックス文庫)感想
バカ正直な高校生・春先真太郎が鏡の付喪神である幼女・雪果や、付喪神を管理する国家機関「正倉院」の捜査官・神楽琴葉と出会い、学校で起こっている連続昏倒事件解決を目指す物語。嘘の付けない真太郎と、事件解決のためには手段を選ばないツンデレな琴葉らのシリアスになりきれないドタバタコメディ劇に加えて、付喪神たちの醸し出すほんわかした雰囲気がとても可愛らしく、悲しい思いを抱える人たちをそのまま放って置けない不器用な登場人物たちの優しい物語でした。真太郎たちは今後も琴葉の仕事を手伝うことになりそうで、次巻も楽しみです。
読了日:11月25日 著者:慶野由志
白蝶記 ―どうやって獄を破り、どうすれば君が笑うのか― (ダッシュエックス文庫)白蝶記 ―どうやって獄を破り、どうすれば君が笑うのか― (ダッシュエックス文庫)感想
ある教団施設で閉塞感のある状況に反発しながら樹や陽咲と一緒に日々を過ごしてきた旭が、ある事件をきっかけに施設から脱獄を決意する物語。大人の理不尽には屈するしかなかったとしても、三人の関係をかけがえのない大切なものと感じる毎日。三人はただ一緒に平和に過ごしたいだけなのに、ふとしたことから歯車が狂い始め、追いつめられたことでついに起きてしまう事件。徐々に追及が厳しくなってゆく犯人探し。テンポも良く読みやすいストーリー展開でしたが、運命に翻弄される旭・樹・陽咲それぞれの行く末が気になりますね。今後の展開に期待。
読了日:11月25日 著者:るーすぼーい
MONUMENT あるいは自分自身の怪物 (ダッシュエックス文庫)MONUMENT あるいは自分自身の怪物 (ダッシュエックス文庫)感想
人類が火を熾すよりも先に、発火の魔術に目覚めた世界。旧ソ連出身の工作員ボリスが、『賢者』の資質を持った魔術師千種トウコの護衛依頼を受け、学院のあるピラミス島を訪れる物語。クールで目的のためには手段を選ばないボリスが、トウコやその妹ナナコたちと一緒にその依頼の裏にある真の目的に近づいていくストーリーで、SF的な要素を含むミステリアスな物語には独特の雰囲気がありました。ただ、やや冗長な文章が物語を必要以上に難解なものにしてしまった感もあって、そこを読み応えがあると感じるか読む人によって評価が分かれそうですね。
読了日:11月24日 著者:滝川廉治
猫又お双と教授の遺言 (角川文庫)猫又お双と教授の遺言 (角川文庫)感想
隆一郎と猫又のお双のもとに古亡くなった歴史学教授が遺した文書を解読して欲しいという相談が舞い込み、後継者争いをする四人の弟子たちが集う故人の屋敷を訪ねる第二弾。わりとのんびりとした感じの隆一郎とお双の関係は相変わらずですが、ついに二人の間でテレパシーを使える関係に(苦笑)ミステリとしては被害者が珈琲を飲んで倒れた理由と消失した古文書の謎解きで、いがみ合っていた四人の弟子のありようを解く結末はわりとスッキリとまとまったのかなと。次巻ではお双がまた進化しそうな示唆もあって、どうなるのか気になるところですね。
読了日:11月24日 著者:周木律
精霊幻想記 1.偽りの王国 (HJ文庫)精霊幻想記 1.偽りの王国 (HJ文庫)感想
スラム街で生きる孤児の少年リオは七歳の時に突然、かつて日本の大学生・天川春人であったことを思い出し異世界に転生していたと気づく物語。王女誘拐事件の解決に貢献して名門学院に特例で入学するまでどんどん話が進むので、その過程で諍いは起こるもののわりと展開は早かったですね。唯一リオがこれまで人間関係を構築してきたセリア先生との今後は気になるところでしたけど、事件に巻き込まれた形で旅立っても関係が途切れないままでいられるかどうか。冒頭にあった幼馴染との伏線も気になるところですね。いつか出会うことがあるんでしょうか。
読了日:11月23日 著者:北山結莉
不器用な天使の取扱説明書 (HJ文庫)不器用な天使の取扱説明書 (HJ文庫)感想
高校入学を機にオタクをやめ、楽しい一般人ライフを目指す峰本信哉が、漫画を描いているクラスメイト目崎凜に元オタを見破られ巻き込まれてゆく物語。高校デビューが上手く行きかけたところに、インパクトのあるものを突き付けられて目をそらせなくなってしまう展開でしたけど、協力していくうちに一度は諦めた創作という部分を嫌でも刺激して嫉妬したり葛藤する状況はなかなかしんどいですね。でもそれを乗り越えマンガを書けなくなる窮地に陥りかけた凛を救ってみせた信哉の心意気は見事。登場人物たちの創作への熱い想いが感じられる作品でした。
読了日:11月23日 著者:黒木サトキ
ギルド〈白き盾〉の夜明譚 (MF文庫J)ギルド〈白き盾〉の夜明譚 (MF文庫J)感想
能力不足で騎士の士官学校を放校され、諦めきれずに新大陸に渡った少年レイが、英雄カールの子孫マリールイズと出会い、なぜか運営職としてギルド<白き盾>と仮契約する物語。お人好しで無理筋案件も採算度外視で引き受けるギルドマスターに、攻撃力はあってもコストが掛かり過ぎるメンバーたち。商業化したギルドたちの中で理想を掲げ零細弱小に甘んじる構図で、兵站だけは得意なレイがギルドを立て直すべく奮闘しますが、そんな最後の決め手はマリールイーズの人望や秘めた力なのがポイントでしたね。ここから期待の物語、続巻に期待しています。
読了日:11月22日 著者:方波見咲
モーテ ‐夢の狭間で泣く天使‐ (MF文庫J)モーテ ‐夢の狭間で泣く天使‐ (MF文庫J)感想
アミヤがモーテを発症し荒んでいく彼女を見かねたダンテが、グラティアを脱走して彼の故郷ローマへと連れて行く第三弾。前巻から続く内容で上下巻扱いのような構成でしたが、アミヤの願いを叶えるべくダンテと二人でともに過ごしたささやかだけれど貴重な日々。そして失踪した彼女を何とか見つけようと懸命に捜索するダンテたちの先にあったものは、グラティアやマノンにも関わる因縁の決着でした。時を同じくして昇華する2つの想い。その形は違えど最後にきちんと向き合えたその想いは、切ない結末ではありましたが幸せだったのかもしれませんね。
読了日:11月22日 著者:縹けいか
エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ (3) (MF文庫J)エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ (3) (MF文庫J)感想
氷室義塾機兵部の対マリス戦での活躍は大きな注目を浴び、アメリカからデータ採取のため無人島遠征の依頼を受ける第三弾。しかしマリスも凶悪な存在ですけど、対抗する人間たちの足の引っ張り合いが凄まじい(ため息)罠をしりぞけるためにエイルンが全治3ヶ月の重傷を負い、不安定になったセレンを心配する紫貴が空回りで...という展開でしたが、窮地に立ち上がる辺りさすがヒーロー。セレンもデストブルムとの関係が変わり、どうにか乗り切って機兵部もいい感じになりつつありますが、まだまだ不穏な状況は続きそうですね。次巻も楽しみです。
読了日:11月21日 著者:東龍乃助
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉(13) (MF文庫J)魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉(13) (MF文庫J)感想
ザクスタン軍を撃退後、王都への帰還の途上をグレアストの軍に襲撃され、満身創痍の月光の騎士軍たちは壊滅。捕らわれたエレン救出のためティグルが単身で動き出す第十三弾。厳しい状況続きの中でのティグルによるエレン救出劇。思わぬ味方との邂逅は大きかったですが、一見落ち着いてるように見えたティグルもエレンが捕らわれて気が気じゃなかったんでしょうね。そういう意味ではなるべくしてなった顛末には必然というかビックリというか。先のことも気になりますが、まずは依然として苦しい現状をどうやって乗り切るかですね。次巻も楽しみです。
読了日:11月21日 著者:川口士
対魔導学園35試験小隊Another Mission (ファンタジア文庫)対魔導学園35試験小隊Another Mission (ファンタジア文庫)感想
桜花の地獄の特訓、あやしい指輪型魔導遺産の調査、マリの思い出、夏が終わらない海、斑鳩が作ったドラグーン、斑鳩とタケルの中学時代といった短編集。本編がシリアスでハードな展開の連続なこともあって、第35試験小隊の日常を描いた短編集はかなりのんびりとした印象。そんな状況下ではタケルもそんなこと考えてるんだなとか、桜花もわりと単純だなとか、そんなに気にしてるマリがちょっと可哀想になったり。テイストが変わったなりにとても楽しめましたが、何より今回良かったのは斑鳩とタケルの出会いでしたね。本編の続きも期待しています。
読了日:11月21日 著者:柳実冬貴
ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (5) (ファンタジア文庫)ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (5) (ファンタジア文庫)感想
学園にやってきた特別講師レオスからシスティーナが婚約者として突然の求婚を受け、グレンを言い訳に断ろうとしたことをきっかけに『逆玉』を本気で狙うロクでもない行動に出始める第五弾。前半はベタ展開ながらちょっとやり過ぎだよなあと思いながら眺めていましたが、明らかになったグレンの苦い過去と、戦うことやグレンを怖いと思ってしまったシスティーナがそれを乗り越えるまでのエピソードは、この物語としても転機だったのかなとは感じました。とはいえ自覚が遅かったのも確かで、この出遅れ感を取り戻せるのか、巻き返しを期待しています。
読了日:11月20日 著者:羊太郎
このライトノベルがすごい! 2016このライトノベルがすごい! 2016感想
ランキングに関しては全体として眺めると個人的にはまあ大体こんな感じじゃないかなあという印象。読み慣れてきた人からすると意外感はない、あるいは異論がいろいろ出そうな順位だったのかもですが、その辺は何をこれに期待するかでだいぶ変わりそう。コメントは思い入れのある人のが多そうでしたね。ランキング読んでないのは30位までで3作品、50位までで10作品くらいでしたが、この辺は自分は読まないだろうなあと思っていたところなので、ジャンル別ランキングをもう一度じっくりと眺めて、面白そうな本がないか探してみようと思います。
読了日:11月20日 著者:
ゲーマーズ! (3) 星ノ守千秋と初恋ニューゲーム (ファンタジア文庫)ゲーマーズ! (3) 星ノ守千秋と初恋ニューゲーム (ファンタジア文庫)感想
前巻での劇的展開から複合エンターテイメント施設「アラウンド1」でぼっち高校生雨野と学園アイドル天道による死闘の幕が上がる第三弾。どうしてこうなったから始まる流れでしたけど、二人だからこそ巻き起こしてしまう残念なエピソードの数々と、でもそんな感じで遊び倒したからこそ理解が高まる二人という構図がなかなか興味深かったですね。前半のエピソードに伏線を絡めて発生した後半は、ようやく誤解が解けて良かったなあと思ったら最後に気づいちゃった真相が急展開に繋がりそうですね。千秋妹もレギュラー化するのかな。次巻も楽しみです。
読了日:11月20日 著者:葵せきな
冴えない彼女の育てかた (9) (ファンタジア文庫)冴えない彼女の育てかた (9) (ファンタジア文庫)感想
プロデューサーに伊織を加え、ついに走り始めた新生「blessing software」。一方で英梨々の1枚のイラストが、サークル内に波紋を巻き起こしてしまった第九弾。英梨々をライバルを意識せざるをえない出海ちゃんと、親友であったがゆえにどうにも気持ちを切り替えられない恵。これまたいいところで詩羽先輩が迷える倫理くんを叱咤激励する流れでしたけど、いやこの倫也が作ったものを見せられたら女性陣はやっぱり心穏やかではいられないですよね、これ(苦笑)終盤の盛り上がり方は流石でまた挿絵も素晴らしい。次巻も楽しみです。
読了日:11月20日 著者:丸戸史明
占い処・陽仙堂の統計科学 (角川文庫)占い処・陽仙堂の統計科学 (角川文庫)感想
11年前行方不明になった妹を捜し続ける喜一が、白衣を纏った大学院生で「四柱推命」の占い師・陽仙を頼る占いと謎解きが融合したミステリ。四柱推命を積み上げを活かした統計科学と評するちょっと変わった女子大生の恵水が、占いを活かして事件解決に挑むストーリーで、四柱推命の解説はなかなか興味深かったですが、人物評はともかく人探しや事件解決まではさすがに限界があって、恵水自身の観察力も大きかったですかね。とはいえこの作品で描かれた登場人物たちの人間模様はとても人情味があり、続編出るようならまた読んでみたいと思いました。
読了日:11月19日 著者:二宮敦人
ライトノベル・フロントライン1: 特集 第1回ライトノベル・フロントライン大賞発表!ライトノベル・フロントライン1: 特集 第1回ライトノベル・フロントライン大賞発表!感想
年2回刊行でラノベ批評を開拓すべく特集ライトノベル・フロントライン大賞を発表、小特集で少女小説を取り上げた第1巻。2014年に刊行のライトノベル新人賞にスポットライトを当て、「夏の終わりとリセット彼女」の著者インタビューなど、忌憚のない評論が述べられていたのは良かったですね。ただ選者が少ないこともあってか、もう少し紹介作品が多いと良かったかなという印象。後半の少女小説論もなかなか興味深く、全体としては続刊あるようならまた読んでみたいと思う内容だったので、今後も安定して刊行できるようになることを期待します。
読了日:11月19日 著者:大橋崇行,山中智省
筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 (宝島社文庫)筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 (宝島社文庫)感想
祖父が残した謎を解き明かすため、大学生の美咲が著名な書道家で端正な顔立ちながら毒舌家の同級生・東雲清一郎を訪ねる連作短編ミステリ。清一郎が書に対する知識を披露しつつ筆跡を分析して様々な事件を解決していくストーリーで、始めは美咲を邪険に扱っていた清一郎も、真っ直ぐな彼女と接するうち意外な優しさを見せたり、美咲のために事件解決に奔走したりと徐々に感化されてゆく過程がなかなか良かったですね。ただ最後の酷い事件はもし清一郎がいなかったらと思うと暗澹たる気持ちになりました。続きが出るようならまた読んでみたいですね。
読了日:11月19日 著者:谷春慶
飽くなき欲の秘蹟 2 (ガガガ文庫)飽くなき欲の秘蹟 2 (ガガガ文庫)感想
最近漆一色という後輩もできた秘蹟商会のアルバイト世杉見識が、社長のゆおらと共に行った競売会場で、同業の異能転売業者・蓮華にスカウトされる第二弾。この物語は異能を転売することそのものよりも、異能の力を使う人やそれに関わる人たちの繊細な心理描写や、それに対する分析がとても興味深いですが、ゆおの特異な状況をきちんと認識しているからこそ、見識も接し方をいろいろ考えているんですね。後半の異能を配るおじさんの話は意外なところに繋がりがあって、新しい仲間も増えた物語がどのような方向に向かっていくのか、次巻も楽しみです。
読了日:11月18日 著者:小山恭平
妹さえいればいい。3 (ガガガ文庫)妹さえいればいい。3 (ガガガ文庫)感想
アニメ化で大ダメージを負った友人作家の不破春斗から恋愛相談を持ちかけられたのを皮切りに、伊月の周囲の人間関係も動いていく第三弾。今回も一見これまでと同様、作家仲間や友人たちと伊月の家で遊んだり、遊園地や動物園、水族館になどに遊びに行きますが、そんな中でも登場人物それぞれの複雑な想いが描写される一方で、いくつか布石も打たれていて、最後でついに語られた伊月の真意と迎えた転機に、ここから物語も大きく動いていきそうな予感。巻末の伊月が作家になるきっかけとなった番外編のエピソードも良かったですね。次巻も楽しみです。
読了日:11月18日 著者:平坂読
とある飛空士への誓約 9 (ガガガ文庫)とある飛空士への誓約 9 (ガガガ文庫)感想
二千年来の悲願であった「天地領有」のために動き出すウラノス。世界の命運をかけ多島海連合軍首席参謀バルタザールが史上最大の奇襲作戦を立案するシリーズ最終巻。厳しい状況の中で見出した光明を信じ、これまでのシリーズ主人公たちが勢揃いしての最終決戦は、それぞれの見せ場もあって胸が熱くなりました。それぞれの信念を貫き通した戦い、ヒロインたちとの邂逅、ひとつひとつのエピソードを丁寧に締めくくってゆく、いくつもの物語の終わりはまさに大円団。最後まで描き切ってくれた結末には大満足です。著者さんの次回作にも期待しています。
読了日:11月17日 著者:犬村小六
産後が始まった! 夫による、産後のリアル妻レポート産後が始まった! 夫による、産後のリアル妻レポート感想
脱サラして産後の家事サポート事業を展開する2児の父が、自らの妻の産後をつぶさに観察した産後日記。作中のパパさんは少しばかり読んでいて迂闊過ぎだろうという感はありましたが、概ねそういうことはよくある/起こりうるだろうし、注意しなければいけないと改めて思うことが多くとても参考になりました。あえて言えばコミュニケーションの重要性は痛感しても、どうしてもイライラしやすい環境にある相手へのアプローチは難しいものなので、そんな時のうまい向き合い方のアドバイスがもう少しあったりすると、もっと良かったかなとは感じました。
読了日:11月17日 著者:渡辺大地
僕と姉妹と幽霊(カノジョ)の再会(コンタクト) (このライトノベルがすごい! 文庫)僕と姉妹と幽霊(カノジョ)の再会(コンタクト) (このライトノベルがすごい! 文庫)感想
無意識に幽霊を引き寄せる桃果の能力で、再び生霊として目覚めた紫音。そんな中、オカルト研究部を訪れた少女・浅葱が「兄の幽霊を成仏させたい」と相談を持ちかけてくる第三弾。紫音・桃果・クロの微妙な三角関係が顕在化していく一方で、亡くなって幽霊と化した兄・蘇峰と彼の成仏を願う妹の浅葱の微妙な関係もまた謎めいていて、二人の見えにくい真意に迷走しかけた中、クロは今回最後まで諦めずに頑張りましたね。でも何か吹っ切れた感のある緋色の存在もあったりで、三角関係の行方も見えませんが、これ続き読めるんですよね?期待してますよ。
読了日:11月17日 著者:喜多南
僕と彼女と幽霊の秘密 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫 き 2-2)僕と彼女と幽霊の秘密 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫 き 2-2)感想
結城家の面々と関わるようになっていく第二弾。親友を失ったことにより素直に笑えなくなってしまっていた、頑なにオカルト研究部にこだわる桃香。そんな彼女を放っておけないクロだし、三姉妹も何だかんだでそのままになんてできない性格なんですよね。今回緋色の意外な弱点も明らかになって、一方でクロの女の子に触れられない性質はなんか今後も苦労しそうですね(苦笑)幽霊の意外な真実はありましたけど、女の子たちの繊細な心理描写がとても良くて、想いを自覚した桃香の最後の邂逅がまたどんな物語として繋がってゆくのか、次巻も楽しみです。
読了日:11月17日 著者:喜多南
僕と姉妹と幽霊の約束 (このライトノベルがすごい!文庫)僕と姉妹と幽霊の約束 (このライトノベルがすごい!文庫)感想
霊感体質の高校生結城クロが、放課後に同級生だった長谷川紫音の幽霊と出会い、成仏させるため彼女の心残りを解決しようとする物語。命令口調で「私を生き返らせなさい」と言い放つ紫音と、彼女の幼馴染志郎、クロの三人の関係。そしてそれぞれ霊的な力を持つクロの三姉妹の存在。学園内の心残りを持つ幽霊たちを成仏させながら紫音の心残りに迫ってゆく物語は、もう少し要素を取捨選択して整理できると良かった印象。ただ三人の切なく繊細な関係を中心とした軸となる部分は終盤意外な展開を迎えたりで、次巻でどうなってゆくのかとても楽しみです。
読了日:11月16日 著者:喜多南
ジンニスタン 1 砂漠と海の物語 (アース・スターノベル)ジンニスタン 1 砂漠と海の物語 (アース・スターノベル)感想
ジン族とヘラス人の和平交渉のため人質としてジンの帝国へと送られた王子ペレウスが、ジン族の姫ファリザードと共に帝国を巡る動乱に巻き込まれていく物語。中世十字軍期のイスラム圏にファンタジー要素を掛けあわせた世界観で繰り広げられる運命的な出会いを描くストーリーで、ヘラスのためにという意識を持って努力を惜しまないペレウスと、最初はバカにしながらも急速に彼を意識していくファリザードの初々しいやり取りがとても素晴らしいですね。構想が壮大過ぎて最後まで書ききれるのかちょっと心配ですが、続きがとても楽しみなシリーズです。
読了日:11月15日 著者:二宮酒匂
神殺しの英雄と七つの誓約<エルメンヒルデ> 1 (オーバーラップノベルス)神殺しの英雄と七つの誓約<エルメンヒルデ> 1 (オーバーラップノベルス)感想
魔神討伐後の世界。異世界召喚された十三人の救世主の一人で「喋るメダル」エルメンヒルデと共に旅をする山田蓮司が、魔術学院の少女フランシェスカとの出会う物語。その日暮らしを続けていたレンジが、課題であるオーク退治に苦戦するフランシェスカを助け共に旅をするストーリーで、冷静に自己分析しながらも困っている人を見捨てられないレンジと、その相棒であるエルメンヒルデのやりとり、そして師弟関係のようなフランチェスカとの距離感が興味深かったです。これからかつての仲間たちも出てきそうで、どういう物語になるのか次巻が楽しみ。
読了日:11月15日 著者:ウメ種
メイキュー! (1) ダンジョン科がある高校って本当ですか (角川スニーカー文庫)メイキュー! (1) ダンジョン科がある高校って本当ですか (角川スニーカー文庫)感想
世界で唯一ダンジョン科のある迷宮学園に入学したゲーマーの赤坂怜也が、ちょっと個性的な仲間とともにリアル迷宮に挑む物語。序盤は中途半端なリアリティとか、チュートリアルっぽい感じが読んでて若干物足りなさも感じましたが、中盤で怜也のポジションが急変して周囲の見る目も変わり、そんな中でも諦めずに逆境から這い上がろうとする姿や、仲間たちのそれぞれの事情が語られたり、新たな立ち位置を見つけて仲間とともに危機を乗り越えパーティーとして一つにまとまっていく展開はとても良かったです。続きが出るようなまた読んでみたいですね。
読了日:11月14日 著者:森崎亮人
一刀両断のアンバー・キス (GA文庫)一刀両断のアンバー・キス (GA文庫)感想
同居人である双子姉妹の「庫」を開け、武器で闇を打ち祓う高校生の居抜は「秘鍵使い」。そんな居抜の前に婚約者を名乗る琥珀が現れ、婚約者の座を巡る騒動に発展する物語。一ヶ月の間に居抜が彼女との記憶を取り戻せればという条件でやってきた琥珀。三人の婚約者候補はいても全体としてはその座を奪い合うドタバタなラブコメ部分もあるというくらいで、琥珀のために記憶を取り戻そうとする居抜が過去と再び向き合い、それをみんなで力を合わせ乗り越えようとする王道展開。うまくメリハリを効かせテンポよく進むストーリ展開は読みやすかったです。
読了日:11月13日 著者:三萩せんや
イレギュラーズ・リベリオン 2. 氷炎共鳴 (GA文庫)イレギュラーズ・リベリオン 2. 氷炎共鳴 (GA文庫)感想
魔人討伐後騒がしくも順調な日々を送っていた第29部隊が、今までの成績が原因で解散の危機に!?存続条件クリアのため廃坑道に向かう第二弾。今回は解散危機に加え、シスリーネが抱える悩みを知ってしまったハンティスらが奔走する展開。今回は悩める彼女の意外な一面も垣間見えましたが、強敵相手の共闘が成長や確執解消に繋がっていく展開はとても良かったですね。進みそうで進まないサヤとの関係も気になりますが、危険な状況が確実に近づきつつあるような予感と、最後に登場した意外な人物がどのような形で絡んでくるのか、次巻が楽しみです。
読了日:11月13日 著者:尾地雫
セイクリッド・クロニクル 2 (GA文庫)セイクリッド・クロニクル 2 (GA文庫)感想
レキ生存を知ったゼノビアら帝国六大凶殺全少女がミーミル士官学校に留学してきて、彼女らに対抗すべくマリアも士官学校に編入する第二弾。戦うだけでなく料理対決やお風呂対決など、ゼノビアたちからレキを護り抜くべく、文字通り身体を張ったレキ大好き変態戦乙女マリアは今回も抜群の存在感。とりあえず仇敵との再戦に向け、包容力のマリアと六大凶殺とも強い絆で結ばれたレキのコンビで、シリアスな事情を抱えていそうな六大凶殺の彼女たちを救い籠絡していく展開になりそうですね(苦笑)軸はブレてなさそうで安心しました。次巻も楽しみです。
読了日:11月12日 著者:御子神零
昨日の君は、僕だけの君だった (幻冬舎文庫)昨日の君は、僕だけの君だった (幻冬舎文庫)感想
大学生の平沼が一目惚れした同級生佐奈に告白し呆気無くOKをもらうものの、直後に同級生の翔、社会人の三倉という二人の彼氏を紹介され、三人で佐奈をシェアすることになる物語。あくまで関係を維持しようとする佐奈に対し、真面目な平沼は関係に苦悩し、翔と彼を以前から想っていた佐奈の友人風香は急接近、また三倉も大学時代の仲間永澤と運命的な再会を果たしたりと、様々な思惑や葛藤が入り乱れて混沌としていきますが、予想もしなかったあっけない幕切れにはしばし呆然。エピローグで意外な事実も判明しますが何とも皮肉の効いた結末でした。
読了日:11月12日 著者:藤石波矢
谷中レトロカメラ店の謎日和 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)谷中レトロカメラ店の謎日和 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
思い入れのあった故人のカメラ売却をきっかけに下町谷中のレトロカメラ店でバイトすることになった山之内来夏が、三代目店主の今宮とともに客が持ち込む謎を解決する連作ミステリ。中古クラシックカメラを専門に扱う落ち着いた雰囲気のお店を舞台に、優れたカメラ修理技術や知識、そして卓越した観察眼を持つ今宮と写真に関連する謎を解いたり、様々なやりとりを重ねていく中、徐々に変わってゆく来夏さんの気持ち。繊細な描写を積み重ねた末に明らかにされた事実はやや意外なものでしたが、それを乗り越えようとする二人の今後に期待したいですね。
読了日:11月12日 著者:柊サナカ
ガーリー・エアフォース (4) (電撃文庫)ガーリー・エアフォース (4) (電撃文庫)感想
記憶を失いロシアでも未登録扱いのSu-47のマニア・ベルクトが日本亡命を希望し、ザイの襲来もまた激しさを増してゆく第四弾。戦い方を知らず、少しでも役に立とうと懸命に働こうとするベルクト。そんな健気な彼女が受け入れられつつあった中で判明した彼女の過去や存在意義。窮地に陥った彼女をうまく活かして大逆転を図ろうとする慧の発案は良かったと思ったんですが、イヌワシの逸話は行く末を暗示するものでしたか。。。未だ終わりの見えないザイとの戦いの中、グリペンやなかなか報われない明華たちと慧を巡る関係も気になるところですね。
読了日:11月11日 著者:夏海公司
マンガの神様 (3) (電撃文庫)マンガの神様 (3) (電撃文庫)感想
超人気アイドル兼漫画家で幼馴染でもある夜桜と天才高校生漫画家・楪葉が、楪葉の連載移籍を賭けて雑誌の売上で勝負する第三弾。さりげなく水着回でしたが、アイドル効果で売上を伸ばそうと目論む夜桜陣営に対し、杜若王子郎であることに葛藤し自信を失ってゆく楪葉。幼馴染である二人の想いや、売上とマンガそのものの面白さといったテーマも交えつつ、これまで孤独だった楪葉が仲間を得たからこその迷いでもあり、彼女を支えてくれる存在がいたから乗り越えることができた。そんな成長が感じられるストーリーがとても良かったです。次巻も楽しみ。
読了日:11月11日 著者:蘇之一行
乙女な王子と魔獣騎士 (2) (電撃文庫)乙女な王子と魔獣騎士 (2) (電撃文庫)感想
王を襲う暗殺者を撃退した功労者として上級騎士生となり、周囲から英雄視されるようになったジュダ。そんな居心地の悪さを覚える中、ラウディ王子の元婚約者ソフィーニア王女が騎士学校を訪れる第二弾。元婚約者を傷つけずに諦めさせようと試みるラウディが、王女の想いを利用した陰謀に巻き込まれますが、一見甘いとも思える優しさを見せるラウディと彼女の騎士たらんとするジュダの、難局を乗り越えてより確かなものになっていく絆が良かったですね。二人だけで密かに交わし合った告白と誓い。物語が今後どんな方向に向かうのか次巻も楽しみです。
読了日:11月10日 著者:柊遊馬
いでおろーぐ! (3) (電撃文庫)いでおろーぐ! (3) (電撃文庫)感想
桜舞い散る新学期、新入生歓迎会に乱入した反恋部に新加入した美少女新入生・天沼皐。なぜか高砂へ急接近する皐に領家のやきもきが爆発寸前の第三弾。過激で思わせぶりな態度の皐にいいように煽られてしまう領家の分かりやすい感じとか、結局オマエはどうしたいんだよと思ってたら、キモい想いを延々と熱く語っちゃった高砂とか、バレバレだけど面倒過ぎる二人の関係を部員たちも生暖かく見守っているというか、応援(?)してる感じですか(苦笑)お互い素直にはなったけれど、依然として拗れたままの二人の行く末がどうにも気になるところですね。
読了日:11月10日 著者:椎田十三
ストライク・ザ・ブラッド (14) 黄金の日々 (電撃文庫)ストライク・ザ・ブラッド (14) 黄金の日々 (電撃文庫)感想
絃神島の復興シンボルとしてアイドル扱いされる浅葱。しかしそれは幽閉した事実隠蔽の謀略で、浅葱を救出するために古城とともに潜入する雪菜の身体に異変が起きる第十四弾。今回は人工島管理公社が暗躍し、ついに聖殲やカインの巫女の真実といった重要な事実、雪菜に起こった異変は過去の因縁とも絡んでいることが明らかになりましたけど、お互い側にいたいと願う古城と雪菜に対する粋な計らい、それに誤解も加わった本人や周囲の反応に思わずニヤニヤしてしまいました。いよいよ舞台も整って次巻第一部完の予定とのこと。続きがとても楽しみです。
読了日:11月10日 著者:三雲岳斗
魔法科高校の劣等生 (18) 師族会議編 (中) (電撃文庫)魔法科高校の劣等生 (18) 師族会議編 (中) (電撃文庫)感想
師族会議を狙った自爆テロに一般市民が巻き込まれたとして、魔法師を糾弾する『人間主義』の勢力が日々拡大しつつある中、達也が十文字、将輝とともに犯人を追う第十八弾。様々な陣営の思惑が絡む複雑な状況で、二人の婚約に対する七草・一条の思惑を汲んだアクションもありましたが、黒幕へアプローチしていく過程はむしろ時間の問題な印象で、それに巻き込まれた関係者や反魔法主義者たちへの対応の方が気になりますね。それにしても最後は一番手を出してはいけないところにうっかり手を出してしまった感(苦笑)どんな反撃があるのか次巻に期待。
読了日:11月10日 著者:佐島勤
情報系女子またたびさんの事件ログ (TO文庫)情報系女子またたびさんの事件ログ (TO文庫)感想
お人好しな情報理工学部の学生相川作久良が、学園祭中止を企む犯人捜しのため「画像情報研究室」を訪れ、そこで情報科学の天才研究者「またたびさん」こと木天蓼麻美に出会う理系女子ミステリー。冒頭の少女が成長するとこうなるのかとか、理系的思考ってそんなもんかと思いましたが、合理的で真っ直ぐなまたたびさんだけでなく、さくらもまた違う意味で突き抜けてましたね。技術的な要素はそんな感じくらいの理解度でしたが、またたびさんとなぜかウマの合うさくらのコンビが何となくツボに嵌ったので、機会があったら続巻も読みたいと思いました。
読了日:11月9日 著者:日野イズム
探偵作家は沈黙する 平井骸惚此中ニ有リ (角川文庫)探偵作家は沈黙する 平井骸惚此中ニ有リ (角川文庫)感想
大正十二年。探偵小説家・平井骸惚が「これは自殺じゃない」と断定する知人作家の不可解な自殺の謎に、骸惚に弟子入りを懇願し居候となった貧乏帝大生の河上太一が骸惚の娘・涼とともに挑む物語。弟子入りを賭けて二人が編集者・香月とともに犯人探しに向けて調査を開始するストーリーでしたが、柔和でいろいろ器用な太一と気の強い女学生・涼や、骸惚の家族を絡めたやりとりはなかなか興味深かったものの、ミステリとしてはあっさりめで探偵役として見た二人もまだ役者不足だった感。今回は推察していた骸惚が幕引きしましたが、今後の成長に期待。
読了日:11月9日 著者:田代裕彦
駅伝ランナー (角川文庫)駅伝ランナー (角川文庫)感想
走ることが好きで地道にトレーニングを続けていた12歳の走哉が、地区の駅伝大会で補欠から一転走者になったり、陸上部に入るために越境入学したり、箱根駅伝出場という夢に向け奮闘する姿を描く青春小説。才能があるかないかということ、好きなことをやりたい・夢を追いかけたい。スポーツに向きあうと避けられない葛藤ですが、走哉が直面したようにこんなはずじゃなかったも少なくない中、それでも走りたい続けたいという思いは尊いと思いますし、チャンスをものにして勝ち得た手応えをみずみずしく描いた、とても読みやすい物語だと思いました。
読了日:11月8日 著者:佐藤いつ子
ふたつめの庭 (新潮文庫)ふたつめの庭 (新潮文庫)感想
恋には無縁なはずの25歳の保育士・美南が次々と起きる不思議な事件に振り回されながら、男手ひとつで園児・旬太を育てる隆平に少しずつ心惹かれてゆく連作短編集。保育園に来るくらいの年頃の子どもはみんな繊細で、そんな子どもたちの想いや保護者との人間関係に配慮しながら誰かのために奮闘する美南。悩みながらも旬太とともに生きていこうと決意した隆平との少しずつ惹かれ想いを温めてゆく、きちんと筋を通していこうとする関係は、いろいろ大変だなと感じつつも素直に応援できる優しい物語でした。表紙の谷川史子さんも懐かしかったですね。
読了日:11月7日 著者:大崎梢
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)8 (GA文庫)落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)8 (GA文庫)感想
準々決勝最後の戦いは開始前の惨劇で終わり、七星剣武祭準決勝戦。《紅蓮の皇女》と《風の剣帝》、《無冠の剣王》と《凶運》が激突する第八弾。王馬もまだ本気を出してなくてその力をついに明らかにしたと思ったら、真の力を思い出したステラがさらにそれを上回る力で圧倒してましたね。ここまで来るとちょっと一輝の勝利をイメージ出来ない(苦笑)天音戦もまたその過去を巡る背景を乗り越えるための戦いで、こういうのを全て受け止めて救っちゃうんですよね一輝は。次はいよいよ決勝戦。約束をついに果たした一輝とステラ、二人の対決に期待です。
読了日:11月6日 著者:海空りく
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)7 (GA文庫)落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)7 (GA文庫)感想
試合スケジュールの変更で連戦となり、次の試合では切り札が使えない一輝を、次戦の相手サラが絵のヌードモデルにしようと執拗に迫ってくる第七弾。芸術家肌のサラにも抱えている過去があって、それが一輝と巌の親子関係を見直すきっかけにもなったわけなんですが、決別でなく新たな一歩を踏み出す兆しも見えて良かったかなと。ステラはいつもカワイイなあと思うんですけど、交際相手の父親にあんな姿を見られたら立場ないですね(苦笑)サラとの一戦は戦う本質が勝負を分けましたが、最後にまた衝撃的な展開があって次巻が気になる終わり方でした。
読了日:11月6日 著者:海空りく
落第騎士の英雄譚 零 (GA文庫)落第騎士の英雄譚 零 (GA文庫)感想
ステラの乙女ゲー初挑戦、ステラに一輝の看病を譲った珠雫の想い、ステラと珠雫の嫁姑対決、肝試しで知るカナタの意外な一面、西京寧音とのステラ修行、一輝が破軍学園入学時エピソードなど短編集。最近はバトルパート多めだったので、適度にゆるい感じが良い気分転換になりましたね。エスカレートしていく珠雫の要求に律儀に応えるステラという嫁姑対決が良かったですが、変態上級者の一面を披露したステラを中心に、カナタなど全体的に各キャラの上手い掘り下げができていた感。最後のエピソードも何か先に繋がる伏線なのか、次巻も楽しみですね。
読了日:11月6日 著者:海空りく
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)6 (GA文庫)落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)6 (GA文庫)感想
暁のメンバー全員を自らの手で敗北させるため、一対四の変則マッチを希望したステラ。一方で暁の一人である紫乃宮天音と再会した一輝が、彼に抱いた不可解な嫌悪感の理由に辿りつく第六弾。帰ってきたステラはこれまたいろいろな意味でえらくパワーアップして戻ってきましたね(苦笑)あそこまで突き抜けてると、一輝や王馬と戦ったら一体どうなることやら。一輝と王馬は意外と普通に兄弟してて安心しましたが、天音の真の能力も雪辱を期した蔵人と戦ったサラもまた一筋縄ではいかなそう。そこまでが凄かっただけに最後四行で決着には苦笑いでした。
読了日:11月6日 著者:海空りく
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)5 (GA文庫)落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)5 (GA文庫)感想
暁学園の強引な参加表明で波乱含みとなった七星剣武祭。初戦の相手、前回七星剣王・諸星雄大との交流を経て、突如現れた黒鉄王馬に立ち向かおうとする一輝を思わぬ体調不良が襲う第五弾。諸星の方もそのエピソードをきちんと取り上げて、好感の持てる人物である彼もまた勝ち続けなければいけない理由を持った学生騎士であることが分かる展開はいいですね。諸星との熱い戦いの中でどこか変調をきたしていたように見えた一輝の覚醒は状況的にも納得ですが、特訓を経て戻ってきたステラはステラもまた何か凄いことになっていそうで、次巻も楽しみです。
読了日:11月6日 著者:海空りく
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)4 (GA文庫)落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)4 (GA文庫)感想
七星剣武祭に向けて準備を進める一輝たち破軍学園の代表選手団。巨門学園との合同合宿も充実したものになり、順風満帆かと思われた矢先、破軍学園が突然の襲撃を受ける第四弾。前振りはありましたけど、ここでそのまま七星剣武祭に投入するのではなく、大きく展開を変えてきましたね。ステラや生徒会すら厳しい暁学園の面々に加えて、剣聖や最強の剣士やらも出てきてガラリと見方が変わりました(一輝や珠雫は何か大きく変わるきっかけを得たみたいですけど)。大会そのものの意味合いも大きく変わる中で、どういう展開になるのか次巻も楽しみです。
読了日:11月5日 著者:海空りく
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)3 (GA文庫)落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)3 (GA文庫)感想
学内戦終盤、珠雫は学園最強の生徒会長・東堂刀華に挑み、一方徐々に評価を高めつつある一輝が黒鉄本家の卑劣な罠で査問員会に招集される第三弾。珠雫と生徒会長の戦いはいわゆる前振りで、何というか強引過ぎる黒鉄本家の陰謀であれだけのハンデを与えられながら、負けられない戦いを続けていた生徒会長に勝ち切ってしまう一輝という熱い展開でしたけど、勢いでステラにプロポーズまでしてしまったのには苦笑い。これはお父さんに会いに行ってどうなるかが今から楽しみw しかし最後にはまた新たな新展開がありそうな雰囲気で、次巻も楽しみです。
読了日:11月5日 著者:海空りく
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)2 (GA文庫)落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)2 (GA文庫)感想
学内戦で順調に勝ち星を重ねていく一輝とステラ。一方で二人の関係はなかなか進まず、同じ剣術を志す先輩・綾辻絢瀬が一輝に剣術の弟子入りをすることになりステラのやきもちが大爆発する第二弾。付き合うことになったものの秘密の関係で、綾辻先輩を指導する一輝にステラがやきもきする展開はベタですけどいいですね(苦笑)前半の展開から一転、後半は事情のある絢瀬の葛藤と対決、そんな彼女をきっちりと受け止め救おうとする一輝と蔵人のバトルが熱くて盛り上がりました。最後フラグ立てていた珠雫は強敵の生徒会長戦がどうなるか楽しみデスね。
読了日:11月5日 著者:海空りく
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ) (GA文庫)落第騎士の英雄譚(キャバルリィ) (GA文庫)感想
魔法の才能がなく留年した落第騎士・黒鉄一輝が、異国の皇女にしてA級騎士のステラと出会い、最底辺から並み居る強敵をなぎ倒して駆け上がる学園ソードアクション。落ちこぼれ主人公・ツンデレチョロイン、冒頭からベタな遭遇といかにもありがちな設定ではあるんですが、だがそれがいいと思える清々しさ。テンポよく進む分かりやすくて熱い展開に加えて、キャラたちもそれぞれ背景があり、葛藤しながらも困難にも諦めず、助けるべき人たちのためなら窮地に飛び込むことも厭わないメンタリティに好感。展開は早いですが続きが読みたくなりますね。
読了日:11月4日 著者:海空りく
ストロベリアル・デリバリー ぼくとお荷物少女の配達記 (集英社オレンジ文庫)ストロベリアル・デリバリー ぼくとお荷物少女の配達記 (集英社オレンジ文庫)感想
「ストレベリアル・デリバリー」の配達人イットとお荷物少女イソラが、真っ赤な愛車「ダットサン」に依頼された荷物を乗せ、届けに行った先でいろいろな騒動に巻き込まれる配達人ストーリー。ひょうひょうとしていてどこか鈍感なイットと不思議少女イソラのコンビが繰り広げる冗談交じりの軽妙なトークと、行く先々で遭遇するちょっと変わった突っ込みどころの多いお話の数々がうまく噛み合ったとても可愛くて楽しい物語でした。個人的には竜の嫁に転落生活が好みでしたが、ラジオ投稿までしたイソラの想いの行方も気になりますし、是非続編に期待。
読了日:11月4日 著者:織川制吾
終わらない歌 (実業之日本社文庫)終わらない歌 (実業之日本社文庫)感想
『よろこびの歌』の舞台から三年後。音大で声楽を学ぶ玲、なかなかミュージカルのオーディションに受からない千夏らのその後が描かれる続編。それぞれ好きなことを進路に進んだものの、壁にぶつかって自分の可能性を信じられなくなった彼女たち。懸命にあがく彼女たちの苦悩や葛藤は生々しくてくじけそうにもなりますけど、クラス会での仲間との再会や転機となる出会いもあって、前を向いて頑張ろうとする姿がとても心に響きますね。玲も参加した千夏たちのミュージカルでの刺激あって成長する関係の成果、是非また続編で読んでみたいと思いました。
読了日:11月3日 著者:宮下奈都
紅霞後宮物語 第二幕 (富士見L文庫)紅霞後宮物語 第二幕 (富士見L文庫)感想
高貴妃事件からようやく落ち着きを取り戻した帝国に「先帝の遺児」が出現。静観する文林をよそに、宮中には動揺と策謀が広がっていく第二弾。事情を知った小玉の発想がまず逃亡の準備で現実的だなあと苦笑いしてしまいましたが、先帝から託された文林即位の経緯を見るとその地位は決して安定しているものではなく、小玉と文林の間には揺るぎない信頼関係があって分かり合えてもいるのに、お互いへの想いはなかなか複雑ですね。難しいこと考えなければいい夫婦になれそうなんだけどなあw 面倒な二人がこれからどうなっていくのか今後の展開に期待。
読了日:11月2日 著者:雪村花菜
お任せ! 数学屋さん3お任せ! 数学屋さん3感想
店長代理としてめきめきと数学の成績を伸ばしていた遥が、中学三年のソフトボール部最後の試合で一時帰国した宙と謎の女子中学生明日菜に出会う第三弾。宙の過去を仄めかす明日菜の言動にライバル出現か?と期待しましたが、久しぶりの数学屋店長復活や仲間たちとの再会が描かれる一方で綴られたもうひとつのエピソードは、宙の黒ずくめの服装やメガネの由来にも繋がる重要な物語でしたね。マイペースに見える宙も一応気にかけていないわけじゃなかったんだなと安心(苦笑)だいぶ読みやすくもなりましたし、彼らの成長を描く続編を期待しています。
読了日:11月2日 著者:向井湘吾
恋衣神社で待ちあわせ 2 (集英社オレンジ文庫)恋衣神社で待ちあわせ 2 (集英社オレンジ文庫)感想
おっとりしているけれど頼りになる先輩巫女・麻矢の隠された過去や、恋衣神社と波留斗・優羽真の双子たち、すずの家の事情も徐々に明らかになっていく第二弾。神社の事情を知り厳しい指摘をしてくる佐智の登場で、すずは自分の立ち位置を自覚するいいきっかけになったと思いますが、これまで曖昧なままだったさりげなく優しい気遣いを見せる波留斗とすずの関係も、今回抱えていたそれぞれの家の難しい事情をお互いにきちんと打ち明けたことで、これから少しずつでもよりよい方向に変わっていけるといいですね。乗り越えた先の展開も期待しています。
読了日:11月1日 著者:櫻川さなぎ
天空監獄の魔術画廊 (3) (角川スニーカー文庫)天空監獄の魔術画廊 (3) (角川スニーカー文庫)感想
監獄の次期副署長の座を賭けた『熾天の儀』にエントリーされてしまったリオンが、ヴェルゼ教の騎士で『魔王の左手』の持ち主である若き看守ハイネと対決することになる第三弾。表紙はひたすらキリカ推しですが(苦笑)今回はフィーネ回ということで彼女の役回りも定まったようですけど、何よりシスターさんが切ないけれどリオンの背中を押すいい説教をしていて、キリカさんもさらに強くなっている上に新ヒロインも加わりそうとあって、そろそろいろんな意味で立場を脅かされつつあるレオナさんの逆襲に期待したいところですね。次巻も楽しみです。
読了日:11月1日 著者:永菜葉一

読書メーター

 

ではまた。