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読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

【連動企画】今年デビューした注目の新人ライトノベル作家

 

夏鎖芽羽さんの発案で「今年デビューした注目の新人ライトノベル作家!」という企画が上がったので、

 今回、自分も参加して記事を上げて記事を作ってみようと思いました。

【企画参加ブログ】

本達は荒野に眠る~まだ見ゆ最果てへ~

ここでとりあげる作品の基準としては以下の5点

・2015年1月から今まで
・期間中にデビューしたライトノベル作家さん。
・商業でデビューしたことがある方は除く
・新人賞経由でも拾い上げでも、なろう書籍化でも可
新潮文庫nexや富士見L文庫などライト文芸も含む

 ここまで対象期間に読んだのが(ラノベばかりではないですが)だいたい600冊弱。うち40冊ほどが今年デビューした作家さんの作品でした。あまり新人作家さんの作品に積極的に手を出している方ではありませんが、今回紹介するのは自信を持ってオススメできる作品です。

乙女な王子と魔獣騎士 (電撃文庫)

乙女な王子と魔獣騎士 (電撃文庫)

 

 母を処刑した王に近づき復讐するため、騎士学校に通っている異端の種族スロカーヴの生き残りジュダが、転入してきた眉目秀麗な王子ラウディと出会う物語。密かに王を仇と狙うはずが、近くで過ごすようになった王子が実は女の子だったとか、自分の正体を知らないままラウディの存在がだんだん大きくなっていって、その父王という存在の狭間でジュダが葛藤する展開はベタベタですが、だがそれがいい(苦笑)様々な運命の巡り合わせの結果、王子の剣として共に歩むことになったジュダとラウディの今後がどうなるのか今後に期待の作品です。11月に2巻刊行。

黒崎麻由の瞳に映る美しい世界2 amorosamente (ファミ通文庫)
 

誰もが気になる存在感がありながら、周囲から隔絶された存在だった黒崎麻由。そんな彼女の世界が些細な会話から一歩踏み出してくれた黒井をきっかけに変わっていく物語。これまで周囲と交流のなかった麻由の不器用さがとても可愛くて、緩やかでも確実に変わっていく彼女を支えてくれる仲間たちができたことは、彼女にとって幸運だったんだなあと。そうなってしまうだけの背景があった麻由も、一緒にいたいと翻意させた黒井や支えてくれる友人たちがいれば頑張っていけますね。こういう落ち着いた雰囲気の物語もまたとてもいいと思いました。現在2巻まで刊行。

彼女が捕手になった理由 (一迅社文庫)

彼女が捕手になった理由 (一迅社文庫)

 

  ポテンシャルはあるのにどこかちぐはぐで万年二回戦止まりの白倉柏シニアに、名門シニアにいたキャッチャーの女の子が入部し全国を目指す青春野球小説。ストーリーとしては最初は各ポジションのコンバートを始めチームを良くしようとする沙月と衝突したり反発したりしながら、その采配と情熱に引っ張られ徐々にまとまって成長するチーム、沙月の古巣対決と王道展開で、頑張り抜いた沙月のために皆が優勝をプレゼントしようと一丸となる姿はベタでもいいですね。突っ込みどころはありますが、沙月がだんだんヒロインっぽくなっていく展開がこの物語の肝なのかなと思いました。

二線級ラブストーリー (講談社ラノベ文庫)

二線級ラブストーリー (講談社ラノベ文庫)

 

 生徒会副会長の松尾家之助が片思いする書記の月本紗姫は、親友で会長の一ノ瀬秋にぞっこん。しかし秋の秘密を知ったことから話がややこしいことになっていく物語。斜め上の展開が続くうちにそれぞれが相手に寄せる尋常ならぬ思いも明らかになっていって、自分本位に手段を選ばず突き進んで泥沼にもなりますが、自分の思いや向けられた想いにきちんと向き合うことで見えてくることもありますね。紆余曲折の末に収まるべきところに収まった奇妙な三角関係。あくまで思いを貫こうとする三人のありようが、とても印象的な物語でした。

 

紙透トオルの汚れなき世界 (講談社ラノベ文庫)

紙透トオルの汚れなき世界 (講談社ラノベ文庫)

 

 夢を叶えてくれる「夢の木」と超能者「継人」が密かに存在する世界。やさぐれたくなるような出来事に立て続けに遭遇した里谷リトが、差別と偏見に満ちた世界を変えようとする少女・紙透トオルと出会う物語。トオルら変革委員会の意図を阻止しようとする生徒会に巻き込まれたリトという構図、好きな女の子・小夜子への想いとトオルを救いたいと思う気持ちで揺れるリトを中心に描かれる人間模様は、やや錯綜気味ながらも相手を想う気持ちが感じられて、最後は良かったなと思える結末でした。次巻も構想あるようなので今後の展開が楽しみな作品です。

 

以上5点でした。

気になる本があったら是非手にとって読んでみて下さい。