読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

7月に読んだ本 #読書メーターより

7月わりといい感じのペースで読めました(とはいえ同じくらい買っていたので、積読が全く減っていないどころか、むしろ増えていたのが問題ですが...)。来月もこれくらい読めるといいんですけどね。

 

2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:62冊
読んだページ数:20087ページ
ナイス数:7550ナイス

されど僕らの幕は上がる。Scene.1 (角川スニーカー文庫)されど僕らの幕は上がる。Scene.1 (角川スニーカー文庫)感想
人生が変わることを夢見て人気リアリティー番組『シェアハウス』に乗り込んだ香椎涼太が、個性豊かな他のキャストたちと「答えのない台本」で共同生活してゆく物語。憧れのひなたなど実像がかけ離れたキャストたちに困惑したり、そんな生活で心の支えになっていた琴が突然卒業してしまったり。各々が目的を持って集まっているため衝突や挫折もありますが、涼太の仲間のために奔走する想いが流れを変えていくかもしれないですね。集められたキャストの共通点も徐々に見えてきたりで、様々な思惑が絡んで進行していく物語が今後どうなるか楽しみです。
読了日:7月31日 著者:喜多見かなた
廃駅の天使 -廃線上のアリス2nd- (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)廃駅の天使 -廃線上のアリス2nd- (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)感想
宮沢賢治の生誕地・花巻市を舞台に、他人と深く交流せず生きてきた高校生・遠峰谷晴が、撮影に赴いた雪の廃駅で転校生の少女・春告久芙美と出会う第二弾。暗い影を落とす過去を抱える晴と、周囲と交わらずに距離を置く春告久。そんな二人の距離が徐々に縮まっていく過程で、晴の周囲に起こった不可解な脅迫事件。相手のことを思いやるがゆえに起こったいくつもの不幸な勘違いが、ボタンを掛け違ったままで終わらず良かったです。繊細な人物描写と雰囲気にマッチしたイラストが素晴らしい。最後気になる引きが今後どう繋がるのか、次巻が楽しみです。
読了日:7月31日 著者:マサト真希
戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉2 (HJ文庫)戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉2 (HJ文庫)感想
経営が徐々に安定し始めたパン屋「トッカーブロート」に親睦パーティでパンを焼いて欲しいと招待状が届き、開催される巨大飛空船の政治的な思惑や陰謀に巻き込まれていく第二弾。前回からの流れで真っ直ぐなスヴェンとの距離感を測りかねていた風のルートでしたが、偏見やテロリストたちの卑劣な論理に屈せずに立ち向かう二人が颯爽としていてカッコ良かったですね。また今回登場した元上司のソフィアや潜り込んだミリィら、周辺キャラたちのこともきちんと描いていく姿勢にも好感。収まるところに収まった結末も心地よくて今から次巻が楽しみです。
読了日:7月30日 著者:SOW
筺底のエルピス (ガガガ文庫)筺底のエルピス (ガガガ文庫)感想
人類を脅かす殺戮因果連鎖憑依体と戦う百刈圭が、所属する「門部」の新人乾叶とコンビを組んで鬼狩りに挑むうちに、叶の友人に取り憑いた強力な白鬼を巡る争いに巻き込まれていく物語。バトル面では万能でない条件付きの能力の特性をうまく活かして、鬼や他国の類似組織と戦う駆け引きがなかなか面白かったです。悲劇的な背景がある割には主要人物がどんどん死ぬ展開でもなく、ガガガっぽいシリアスな構成なのかと思ったら最後はなぜかラブコメっぽい流れになっていたり、わりと安心して読める物語なのかもしれないですね。次巻にもいろいろ期待。
読了日:7月30日 著者:オキシタケヒコ
蝶が舞ったら、謎のち晴れ: 気象予報士・蝶子の推理 (新潮文庫 い 123-1 nex)蝶が舞ったら、謎のち晴れ: 気象予報士・蝶子の推理 (新潮文庫 い 123-1 nex)感想
天気予報が大嫌いな気象予報士菜村蝶子と、腐れ縁で蝶子がデイトレ探偵と揶揄する幼馴染右田夏生の元に舞い込む、ささやかで奇妙な依頼の数々。降らなかったはずの雨や半世紀以上前の雷探しなど、二人がああだこうだ言い合いながら挑む謎は、お天気絡みであると同時に誰かを想う気持ちを解き明かすことでもあり、雨上がりのような清々しい気分になれる読後感でした。毎回無愛想で気象解説が意味不明、夏生への皮肉まで織り込んでくるバタフライ蝶子、最初は彼女に振り回されながらも名コンビになってゆく女子アナの二人による天気予報は必見です。
読了日:7月29日 著者:伊与原新
マンガの神様 (2) (電撃文庫)マンガの神様 (2) (電撃文庫)感想
高校生兼新人漫画家の左右田伊織が連載を賭けて、西の天才高校生漫画家・高良翔太郎と「恋愛マンガ」をテーマに勝負をすることになる第二弾。マンガの神様の影響なのか、マンガ勝負のために楪葉とデートしたらこれまたいろんなイベントに巻き込まれたりというベタな展開でしたが、ベテラン少女漫画家・糸屑ほたるの語る妄想作家論がなかなか面白かったです。幼馴染の萌黄もいい子なんだけど、やはりマンガの神様に憑かれてる楪葉の存在感は強烈で、いかにもありそうな秘密が判明した翔太郎も、あの感じだとまた再登場ありそうですね。次巻も楽しみ。
読了日:7月29日 著者:蘇之一行
マンガの神様 (電撃文庫)マンガの神様 (電撃文庫)感想
なかなか長編を連載させてもらえない高校生兼新人漫画家の伊織が、「マンガの神様」に憑かれていると自称する、実は人気漫画家の楪葉と出会ったことをきっかけに運命が変わっていくお話。楪葉が言っていたとおり出会って以降はマンガの神様の影響で幼馴染と再会したり、ベタな王道ともいえるマンガ的展開が続きましたが、楪葉の語る創作論など興味深い話も多かったですね。漫研のみんなで楪葉のために奔走する展開は良かったですし、キャラもいきいきと動いていたと思いました。楪葉と萌黄、主人公を巡るラブコメ的な展開にも今後期待ということで。
読了日:7月28日 著者:蘇之一行
異世界食堂 2 (ヒーロー文庫)異世界食堂 2 (ヒーロー文庫)感想
向こうの世界の魔族の娘アレッタが特別営業日だけの従業員として加入し、土曜日だけ訪れる異世界の住人たちの要望に応えて店主が料理を振る舞う「洋食のねこや」のお話第二弾。1つ1つのお話は比較的短い分、登場する異世界の人物も多めで、また多くの料理も登場しますが、お話それぞれにエピソードがあり、紡がれていくストーリーもあって、何より具体的に想像できてしまう、食欲をそそる料理の描写の数々が素晴らしい(食べた後だと辛いですが。。。)。従業員となったアレッタの存在もいい感じにアクセントになっていて、次巻もまた楽しみです。
読了日:7月28日 著者:犬塚惇平
終わりの志穂さんは優しすぎるから (メディアワークス文庫)終わりの志穂さんは優しすぎるから (メディアワークス文庫)感想
東京のはるか南に位置する咲留間島。夏の間に画家として納得できる作品を描けなければ、筆を折ってこの島に骨を埋めようと覚悟して絵を描く森公一朗が、ミステリアスな雰囲気を持つ志穂さんと出会うひと夏の物語。なぜこのような場所にいるのか、いかにも訳ありに見える志穂さんと、島にやってきた志穂の妹・紫杏たちと交流しながら絵が完成に近づいていく一方、疑惑を深めていく公一朗が見つけてしまったモノの真実。できることなら二人がもっと違う形で出会うことができれば良かったですが、これはこれでこの物語らしい優しい結末だと思いました。
読了日:7月27日 著者:八重野統摩
時をかける眼鏡 新王と謎の暗殺者 (集英社オレンジ文庫)時をかける眼鏡 新王と謎の暗殺者 (集英社オレンジ文庫)感想
新王ロデリックの即位式の夜に招待客である外国の要人が不審な死を遂げ、遊馬が法医学の知識を活かして事件解決に動き出す第二弾。今回は瀕死の重要人物に対する処置も求められ、道具など現代医学のレベルは望めない状況でも、父親の教えを思い出してその場にあるものを使って何とかしようとする遊馬に成長を感じました。今回も関わった人たちのために奔走する遊馬は、周囲の人たちにとってもかけがえの無い存在になりつつありますね。法医学ミステリですがとても読みやすく、遊馬が今後どんな風に関わっていくのか、次巻が楽しみなシリーズです。
読了日:7月27日 著者:椹野道流
歩のおそはや ふたりぼっちの将棋同好会 (集英社オレンジ文庫)歩のおそはや ふたりぼっちの将棋同好会 (集英社オレンジ文庫)感想
将棋を辞めて無気力な日々を送っていた元天才少女の歩が、将棋同好会を立ち上げたど素人の先輩・涼に感化され、将棋への情熱を取り戻していくガール・ミーツ・ガール。最初は真っ直ぐに自分のやりたいことに突き進もうとする涼に巻き込まれた形でしたが、将棋から離れると劣等感しかなかった歩にしてみれば、自分にとって大切なことを色々と思い出し、向き合うきっかけをくれた大きな出会いだったんですよね。登場人物たちのひたむきに将棋に取り組む姿勢がとても好ましくて、不器用なりに前に一歩踏み出そうと決意した歩の今後の頑張りに期待です。
読了日:7月26日 著者:杉元晶子
六花の勇者 6 (ダッシュエックス文庫)六花の勇者 6 (ダッシュエックス文庫)感想
七人目を巡って運命の神殿で分裂した勇者たちにテグネウの本隊が迫り、大軍の凶魔での物量攻撃と、「愛」の力を利用して心理的に揺さぶってくる第六弾。七人目とフレミーの考えそうなことを見透かし、テグネウが仕掛けてくる心理戦が何とも巧妙でしたが、結局は愛の力を見誤ったということですか。しかしここまで危機の連続を乗り切る大きな原動力だった力がついに喪われてしまったのに、強敵や魔王とまだ戦っていない状況というのがまた恐ろしい。事情こそ判明したものの、心身ともに満身創痍の六花の勇者たちが今後どう戦うのか次巻が楽しみです。
読了日:7月25日 著者:山形石雄
異世界迷宮の最深部を目指そう 4 (オーバーラップ文庫)異世界迷宮の最深部を目指そう 4 (オーバーラップ文庫)感想
パリンクロンに記憶を封じられたカナミが冒険者ギルド『エピックシーカー』のギルドマスターに据えられ、妹のマリア、竜人のスノウと共に過ごすことになる第四弾。習得には膨大な時間が必要なはずの剣術の極意を数時間で身につけてしまうカナミのチートな能力には苦笑いですが、足りないものがないように見える日々も、思い出そうとすると頭痛がしたり、自分の知らない過去を知るラスティアラらが訪問してきたら疑問を感じるのは必然。精神的に追い詰められていったスノウの豹変でさらに追い詰められた状況で迎える舞踏会がどうなるのか楽しみです。
読了日:7月24日 著者:割内タリサ
東京戦厄高校第72討伐班 2 (ダッシュエックス文庫)東京戦厄高校第72討伐班 2 (ダッシュエックス文庫)感想
毎年夏に行われる校外実習に参加した廻人たちチーム・トリニティ。リゾート地で行われるその合宿は、とてつもなくハードな地獄の訓練だった第二弾。お約束の水着回に加えて、サバイバルな鬼ごっこ、肝試しと盛り沢山な内容でしたが、いざ苦しい状況に置かれると、途端にどうにかしてもらうことしか考えないクラスメイトたちがクズ過ぎてほんとにヒドい(苦笑)月佳の実家事情なども明かされた今回、鈍感だけど2人との関係を大切にする廻人と、行動を共にしてその優しさに触れるうちに意識し始めた月佳とアリスのトライアングルの今後が楽しみです。
読了日:7月24日 著者:三上康明
クロニクル・レギオン  3 (ダッシュエックス文庫)クロニクル・レギオン 3 (ダッシュエックス文庫)感想
維新同盟の名古屋侵攻に伴う救出作戦と、駿府における新体制確立、エドワードたちが待ち構える箱根攻略を目指す第三弾。今回は東海道将家の新総督に就いた秋ヶ瀬立夏回ということで、機会を得てぐぐっと征継に接近した感もありましたが、とはいえ征継に今までよりさらに力を与えようと思ったら、まあ当然そうなりますよね...みたいなお約束感w 意外な人も参戦した知略を尽くしての箱根攻略作戦はまさに総力戦でしたけど、いよいよ征継の前世もついに判明しそうですね。征継を巡る周囲の女性陣の動向も気になるところですが、次巻も楽しみです。
読了日:7月24日 著者:丈月城
SとSの不埒な同盟  (ダッシュエックス文庫)SとSの不埒な同盟  (ダッシュエックス文庫)感想
合奏部の美園千冬を鑑賞するため美術部員に入部した真田大輝が、同じ目的を持つ同志藍本ルチアと密かに鑑賞部を立ち上げ同盟を結ぶ物語。自分の嗜虐志向を満たす男を見つけながら、ことごとく空振りに終わるルチアと、目当ての女の子は大輝を気にかけてくれるのに、ルチアが気になって向き合えない大輝。近いのにS同士ゆえ特別になれない、曖昧でもどかしい関係が迎えた結末にはそうなってしまったかとも思いましたが、続巻でどうなるのか期待大です。巻末の千冬の日記は切ない話なのについ笑ってしまうけど、彼女もまたとてもいい子なんですよね。
読了日:7月23日 著者:野村美月
ノーゲーム・ノーライフ7 (MF文庫J)ノーゲーム・ノーライフ7 (MF文庫J)感想
序列一位の神霊種とのゲームで双六勝負に挑む空たち。しかし振る賽子には年齢が掛けられていた第七弾。メンバーはルール決めをした時の記憶がなく裏切り者が一人いる。設定されたルールを探りながらのゲーム進行で、各々が思い思いに突っ走る中、自分ならこうするはずと巧みに立ち回る空白コンビはさすがというか。とはいえ彼らの思いもよらないところでも状況は動いていて、いくつもの視点で様々な状況が語られる進行は、勢いだけで読むには若干分かり辛いものがありました。今回上下巻構成の上巻ということで、下巻でどうなるか期待ということで。
読了日:7月23日 著者:榎宮祐
放課後のゲームフレンド、君のいた季節 (MF文庫J)放課後のゲームフレンド、君のいた季節 (MF文庫J)感想
MMORPGのクロスレヴェリにおいて上位喰いの異名を持つ訳あり少年・リオが、ふとしたきっかけから高校ではぼっちな美少女廃人ゲーマー夢亜と出会い、ゲームを通じて仲良くなっていく物語。遅刻・欠席が当たり前で留年寸前の諦めかけていた少女が、リオと出会ったことで徐々に変わり、彼に支えられながら未来を信じて困難にも向き合うようになるという、ベタといえばベタな王道展開ですがとても良かったと思います。しかし伏線を考えると分からなくもないのですが、この物語がたどり着いた結末は個人的にちょっとだけモヤモヤする読後感でした。
読了日:7月22日 著者:むらさきゆきや
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉12 (MF文庫J)魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉12 (MF文庫J)感想
ブリューヌ王国に侵略したザクスタン軍を撃破するため月光の騎士軍を結成し、緒戦を勝利に導いたティグルが内乱に巻き込まれる第十二弾。レギンは王位にこそ就いたものの、その地位や内情が依然として不安定なことがうかがえる描写で、レギンと同様に難しい立ち位置のティグルも、配慮から思うようには動けなくてもどかしい状況でしたね。そんな中での叛乱からザクスタンとの対決とギリギリ続きの状況をようやく乗り切ったと思ったら、最後の最後でまさかの展開に唖然。新展開もありそうですが、続きが気になるので早めの次巻刊行でお願いしますよ。
読了日:7月22日 著者:川口士
フライ・バイ・ワイヤ (創元推理文庫)フライ・バイ・ワイヤ (創元推理文庫)感想
とある大学付属高校の特進クラスに試験的にやってきた転入生は、通学できない少女が操作する二足歩行のロボットだった。そんな奇妙な転入生に慣れてきた頃、ロボットの周囲で連続殺人事件が起こる青春ミステリ。そのロボットは本当に少女が操作しているのか、殺人事件にロボットが関与しているのか。クラスの疑心暗鬼が深まっていく中でのロボットを操作する少女との交流。科学技術が進んだ近未来が舞台とはいえ、殺人の動機はちょっと斜め上だった印象。ただ実験によって絶望しかかっていた少女が明るい未来を信じられるような結末で良かったです。
読了日:7月22日 著者:石持浅海
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部「兵士の娘Ⅲ」本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部「兵士の娘Ⅲ」感想
一命は取り留めたものの、完治できない「身食い」再発までに残された期間は一年。マインが今後の身の振り方を真剣に考える必要に迫られる第三弾。現実的な選択肢しかなくて、淡々と運命を受け止めてできることをやろうとするマインに、幸運なめぐり合わせがあってよかったなと思いました。とはいえ強い魔力を持ち、お金を稼ぐ力もあるマインだけに、将来は自分自身の行動次第になってきましたね。ラストのベンノやマインに振り回される行動が空回りなギルド長の苦労には苦笑いしましたが、次章でこれからどういう展開になるのか、今から楽しみです。
読了日:7月21日 著者:香月美夜
飽くなき欲の秘蹟 (ガガガ文庫)飽くなき欲の秘蹟 (ガガガ文庫)感想
強い願いから生まれる異能を取り扱う秘蹟商会でバイトする高校生・世杉見識と雇い主ゆおさん、そんな彼が商売に繋がる異能力保有者たちを探す過程で出会った少女たちの物語。異能転売というテーマで見ると平凡ですが、登場する可愛い少女たちは皆何がしかの鬱屈を抱えた弱者。彼女たちと関わるうちにその本質を見極めていく見識は突き放した物言いをするものの、自らもまた恵まれない境遇であるがゆえに、彼女たちが前を向いて生きていくのに何が必要かよく分かるんですね。何を見るかで評価が分かれそうですが、続巻出るならまた読んでみたいです。
読了日:7月21日 著者:小山恭平
ロムニア帝国興亡記 (6) ─迫り来る決戦の時─ (富士見ファンタジア文庫)ロムニア帝国興亡記 (6) ─迫り来る決戦の時─ (富士見ファンタジア文庫)感想
第四皇子ロキシーヌ配下を取り込んだサイファカールが、レムリガスに騙され部下とともに軟禁されてしまった第六弾。好事魔多しと言いますが、苦しい状況を何とか乗り越えて順調に地歩を固めつつあったからこそ、よくある落とし穴というか、そううまくいかないというか。ただ今回はストーリー展開としてはやや地味目ながら、異能な人材を多く抱えるサイファカール陣営ならではの作戦立案で、ギリギリな綱渡りを乗り越えての救出劇も緊張感があってなかなか良かったですね。何とか窮地を乗り切っての反撃がどのように展開されるのか、次巻に期待です。
読了日:7月20日 著者:舞阪洸
グランクレスト戦記 (5) システィナの解放者 (上) (富士見ファンタジア文庫)グランクレスト戦記 (5) システィナの解放者 (上) (富士見ファンタジア文庫)感想
ヴィラールの死によって成立した「アルトゥーク条約」が連合・同盟から独立。テオとシルーカは、故郷をロッシーニ家の圧政から解放すべく“魔境の島”システィナに上陸する第四弾。緊張状態が続く中で現状のパワーバランスを見極めて、条約の盟主たらんとするよりも故郷システィナ解放することを目指すことになった今回。テオとシルーカの確かに絆を感じさせる関係はとてもいい感じ。ロッシーニ家の恐怖政治は巧みで、打倒は困難を極めそうですが、テオの過去も語られた故郷での出来事は転機になりそうで、ここからの逆襲に期待。次巻も楽しみです。
読了日:7月19日 著者:水野良
いつか世界を救うために -クオリディア・コード- (富士見ファンタジア文庫)いつか世界を救うために -クオリディア・コード- (富士見ファンタジア文庫)感想
突如現れた謎のアンノウンと戦争を続ける人類。防衛都市神奈川で最強の称号を有する天河舞姫と、彼女を暗殺する指令を受けて転校してきた紫乃宮晶のボーイ・ストーキング・ガール。暗殺相手を知るための観察と称してストーカーまがいの行動を繰り返すクールな暗殺者シノが、裏表のない破天荒な舞姫を知っていくうちに、なぜか一緒にデートしたり彼女の危機を救ったり、息の合った相棒として戦う斜め上の展開がとても面白かったです。神奈川四天王の実態w 次巻はもちろん、世界観を共有するさがら総先生の東京編、渡航先生の千葉編も楽しみですね。
読了日:7月18日 著者:橘公司(Speakeasy)
ゲーマーズ! (2) 天道花憐と不意打ちハッピーエンド (富士見ファンタジア文庫)ゲーマーズ! (2) 天道花憐と不意打ちハッピーエンド (富士見ファンタジア文庫)感想
上原がなぜかアグリに浮気を疑われ、天道は雨野のことが気になりすぎて、ついに原因不明の胸の痛みを発症する第二弾。相変わらず何でそうなるんだよwとツッコミを入れたくなるような思い込み&勘違いによる迷走の連続で、さらにありえない方向に混迷していく人間関係。そんな中でついに一歩前に踏み出した雨野の決断がこれまた斜め上の結末になって、またどうなるのかわからなくなりました(苦笑)勘違いが積み重ねって行く上原とアグリの関係も気になりますし、三角のラノベ主人公的な運命にはビックリしましたが、次巻どうなるのか楽しみですね。
読了日:7月18日 著者:葵せきな
ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (4) (富士見ファンタジア文庫)ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (4) (富士見ファンタジア文庫)感想
天の智慧研究会により再び闇へと堕ちたリィエルが親友ルミアを誘拐、死の淵から復活を遂げたグレンがアルベルトとの帝国軍コンビを再結成する第四弾。誘拐されたルミアのことだけでなく、リィエルも諦めないグレンと、口では厳しいことを言いながらも侠気のあるアルベルトのコンビが絶妙でしたね。不安を抱えていたリィエルも、過去を知って向き合ってそれを乗り越えましたし、約束通り失いかけた三人の絆を取り戻した今回も、テンポよくて読みやすい展開が素晴らしかったです。システィはいつかまた一緒に戦えるようになるといいな。次巻も楽しみ。
読了日:7月18日 著者:羊太郎
犬と魔法のファンタジー (ガガガ文庫)犬と魔法のファンタジー (ガガガ文庫)感想
「剣と魔法の大冒険」が遠い昔になった亜人混じりのファンタジーな新大陸に生きる、時代遅れの冒険者適正が高い大男チタンの物語。昨今の大学生と同じような就職活動で周囲の内定が決まっていく中、びっくりするくらいに世渡り下手なチタンの不採用が続く展開はかなり重苦しいとも思いましたが、後半ちょっと変わった白い犬シロを通して、あざとく生きようとしてもなかなかうまくいかなかったヨミカと心を通わせていく展開は、なかなか良かったですね。危機に陥ったヨミカを救った後二人がどうなったのか、ちょっと読んでみたいかな?と思いました。
読了日:7月17日 著者:田中ロミオ
不戦無敵の影殺師 5 (ガガガ文庫)不戦無敵の影殺師 5 (ガガガ文庫)感想
煌霊でも人間でもない状態に陥り、血を吐いて倒れ意識を失ってしまった朱雀の相棒・小手毬。彼女を救うために朱雀が奔走する第五弾。時間の猶予こそ得たものの、絶望的にも思えてしまう彼女を救う可能性。彼女を救えるのは自分しかいないと諦めない一方で、今後自分がどうすべきなのか葛藤する朱雀。そんな朱雀を見捨てず、わずかな可能性に賭けて献身的に支える舞花の存在が大きく、切なかったです。掴み取った可能性と突き付けられた選択肢。迷うまでもなく選んだ先の未来が、二人の幸せに繋がっているといいんですどね。。。次巻も楽しみです。
読了日:7月17日 著者:森田季節
妹さえいればいい。2 (ガガガ文庫)妹さえいればいい。2 (ガガガ文庫)感想
『妹法大戦』最新巻執筆に苦戦する妹バカの小説家・羽島伊月が、気分転換のためゲームをしたり、混浴温泉に行ったり、春斗原作のアニメ放送開始に付き合ったりする第二弾。千尋の秘密はあるわけなんですが、今回も何だかんだで伊月を慕って集まってくる仲間たちとのゆるい日常、業界あるある話という風で、アニメ化の切ない話だったり、自分が最高傑作と思って書いたものが他より売れないとかはよくある話なんだろうなあとか思ったりしました。こういう話、個人的に実はわりと嫌いじゃないんですが、次巻は少し動きがありそうな予感?期待してます。
読了日:7月16日 著者:平坂読
クロニクル・レギオン2 王子と獅子王 (ダッシュエックス文庫)クロニクル・レギオン2 王子と獅子王 (ダッシュエックス文庫)感想
黒王子エドワードによって箱根が陥落する一方で、初音が橘一族秘伝の銘「九郎判官義経」の継承に成功、増援としてやってきた獅子心王リチャードと駿河で激突する第二弾。リチャードはいかにもならしい雰囲気で苦笑いしましたが、そんなリチャードと対峙する征継のしたたかさ、おいおいそんなこと言っちゃっていいのかよな天然ジゴロっぷり、いろんな意味で頑張っちゃった初音の奮闘が今回の見どころ。状況的には厳しくなっていく一方ですが、今後も征継が不完全状態なままだとどんどん女の子が増えそうな予感。皇女さまもなかなか大変ですね(苦笑)
読了日:7月16日 著者:丈月城
イレギュラーズ・リベリオン 1.王者の紋章 (GA文庫)イレギュラーズ・リベリオン 1.王者の紋章 (GA文庫)感想
紋章騎士の養成学校へ歴代最高成績で入学し最強部隊で活躍しながら、今は落第生で落ちこぼれ部隊の隊長となっているハンティスが仲間たちとともに再び立ち上がる物語。序盤の落第生・ハンティスや部隊の現状と、並行して描かれる存在感のあった伝説の第00部隊が比べられるのは厳しいと感じましたが、過去の悲劇を転機に後半は葛藤しながらも再び立ち上がるハンティスと彼を立ち上がらせたマロン、遅れてきたヒロインのサヤが物語を引っ張りましたね。今巻でようやくリスタートのスタートラインに立ったばかりですが、これからの展開に期待します。
読了日:7月15日 著者:尾地雫
クロニクル・レギオン (ダッシュエックス文庫)クロニクル・レギオン (ダッシュエックス文庫)感想
聖獣と蘇った過去の英雄によって再構築された世界。カエサルに攻略され東方ローマ帝国の庇護下にある皇国日本で、皇女の藤宮志緒理が秘められた力を持つ高校生・橘征継を得て、野望の実現に向けて動き出すファンタジー戦記。騎士侯と彼らに操られる『レギオン』中心の戦いで、示唆こそされるものの未だ謎のままの征継の存在は、今後大きなポイントになりそうですね。志緒理や初音といった登場するヒロインたちも魅力的で、征継に掛けられた制限も物語に彩りを加えていきそうな予感。いろいろな伏線が今後どう活かされていくのか、次巻が楽しみです。
読了日:7月15日 著者:丈月城
セイクリッド・クロニクル (GA文庫)セイクリッド・クロニクル (GA文庫)感想
戦場で裏切られ致命傷を負った帝国六大凶殺の一人レキが、敵対する王国の姫騎士マリアに命を救われ、共に生きることを選ぶファンタジー英雄譚。英雄として戦に生きてきて恋愛経験ゼロ、混乱したり皮肉な運命に翻弄されながら、不器用なりに思いをぶつけたり嫉妬したりするマリアと、そんな彼女に恩義を感じ、彼女の思いに真摯に応えようとする天然なレキのやりとりが、周囲も生暖かく見守る甘さでとても素晴らしい。敵国の姫騎士に仕えたことでレキに血の絆を感じる他の六大凶殺(みんな女性)との因縁も今後出てきそうで、続きがとても楽しみです。
読了日:7月14日 著者:御子神零
探偵の探偵4 (講談社文庫)探偵の探偵4 (講談社文庫)感想
完全警護の東京拘置所で殺傷事件被告人の連続死亡事件が勃発。琴葉に嫌疑が掛けられたことを知って、抜け殻のような日々を送っていた玲奈が再び立ち上がる第四弾。妹の復讐を果たしたものの、琴葉に裏切られたと感じていた玲奈でしたけど、やはり復讐よりも、誰かのために、あってはならないことを阻止するために奔走する玲奈の方が彼女らしいですよね。玲奈のために探偵の探偵を目指していた琴葉とも仲直りして、こだわっていた過去と決別できた今回。これで終わりではなくて新章を期待してもいいということですよね。次巻と新作楽しみにしてます。
読了日:7月14日 著者:松岡圭祐
異世界迷宮の最深部を目指そう 3 (オーバーラップ文庫)異世界迷宮の最深部を目指そう 3 (オーバーラップ文庫)感想
突然ラスティアラがフーズヤーズに帰ってしまう一方で、どこか不安定になっていくマリア。いよいよ幕を開ける聖誕祭で様々な思惑が交錯する第三弾。周囲の想いや企みに振り回される状況から、ようやく自分の想いに気づいての決断。ただ周囲を顧みる余裕が無いまま突っ走った結果、救出劇の直後に向き合わざるを得なかった望まない衝突があって、それを何とか乗り越えたと思ったら、そこからさらに救いのない絶望に突き落とされる結末はあまりにもカナミに厳しかったですね。全てが精算されたことで次巻以降少しでも明るい展開になるといいんですが。
読了日:7月14日 著者:割内タリサ
異世界迷宮の最深部を目指そう 2 (オーバーラップ文庫)異世界迷宮の最深部を目指そう 2 (オーバーラップ文庫)感想
「恋を成就させたい」というアルティの依頼を引き受けつつ、元奴隷少女のマリアと以前会った謎の少女ラスティアラをパーティーに加える第二弾。優し過ぎるジークは奴隷のマリアを買ったもののどう扱うべきかを曖昧にして、ディアに加えてマリア、ラスティアラそれぞれで二人パーティーの形を作ってしまったのは後々揉めそうですね。事情が明らかになってきたラスティアラがヒロインらしくなってきた一方で、素質の差が大きく二人に付いていけないマリアには明るい未来が感じられなくて、不幸な結果にならないといいなと思わずにいられませんでした。
読了日:7月13日 著者:割内タリサ
ゲーマーズ! 雨野景太と青春コンティニュー (富士見ファンタジア文庫)ゲーマーズ! 雨野景太と青春コンティニュー (富士見ファンタジア文庫)感想
ゲーム好きのぼっち高校生雨野景太が、学園一の美少女でゲーム部長の天道花憐に声をかけられたことから始まるラブコメ。序盤は雨野の煮え切らなさにもやもやしましたが、天道からの入部の誘いを断り、上原や千秋といった気の合う仲間と出会って話も動き出しましたね。それぞれ言葉足らずで踏み込めないゆえにすれ違いが続いて、彼らの仲を取り持とうとした上原まで巻き込まれてしまうドタバタラブコメぶりが面白かったです。雨野を気にかける天道か、息が合いそうで致命的に合わない千秋か。なぜか複雑になってしまった人間関係の今後が楽しみです。
読了日:7月13日 著者:葵せきな
異世界迷宮の最深部を目指そう 1 (オーバーラップ文庫)異世界迷宮の最深部を目指そう 1 (オーバーラップ文庫)感想
ゲームのような異世界で目覚めたジークこと相川渦波が、優遇されたステータスやスキルを武器に、元の世界に戻るため『どんな望みでも叶う』と噂される迷宮最深部に向けて突き進む物語。相手ステータスを表示するスキルや、ステータスの伸びで優遇されている主人公が、ディアの能力をうまく組み合わせ、あっという間に強くなってゆく展開には苦笑い。ただ冷静さと引き換えに蓄積される混乱や終盤出てきた伏線は気になりますし、終盤の葛藤を抱えながらの熱い戦いは良かったですね。次巻以降で登場人物も増えていくようなので、今後の展開に期待です。
読了日:7月13日 著者:割内タリサ
ラプラスの魔女ラプラスの魔女感想
不思議な力を持つ羽原円華のボディーガードを依頼された元警官の武尾。一方温泉街の硫化水素による死亡事故の検証に赴いた研究者・青江は、双方の現場で円華を目撃し関連性に着目、そこから事件を追う物理ミステリ。2つの硫化水素による死亡事故、円華の特殊能力、映画監督・甘粕の家族を襲った事故。説明された理論はやや難しかったですが、伏線を配置していきながら、並行して進むいくつかのストーリーがひとつに集約され辿り着く真実という構図が、著者さんらしかったですね。今回はどこか玉虫色の決着でしたが、シリーズ化に期待ということで。
読了日:7月12日 著者:東野圭吾
RAIL WARS!< 11>日本國有鉄道公安隊 (クリア文庫)RAIL WARS!< 11>日本國有鉄道公安隊 (クリア文庫)感想
警四が課せられたのは首都圏で行方不明となった貨物列車捜索というごく普通の任務。のはずがかなり物騒なものが積まれていて騒動に巻き込まれる第十一弾。今回は桜井の代わりに氷見が登場し、捜査線上で浮かんだ人物を追ううちに巻き込まれた絶体絶命の逃走劇。首脳陣逮捕でRJは壊滅状態とされているものの、どこか挙動不審な國鉄関係の動きだけでなく国際的な思惑も絡んできそうで、いよいよ終盤に向かっているんでしょうか。個人的に気になっている桜井と小梅、高山の三角関係も各々自覚してきて、次回大きく動きそうですね。次巻も楽しみです。
読了日:7月11日 著者:豊田巧
たとえばラブとカミサマーデイズ。 (電撃文庫)たとえばラブとカミサマーデイズ。 (電撃文庫)感想
十年前、流れ星と共に消えた初恋の少女・統原小春子が神様として帰ってきて、当時の姿のまま理汰と彼女の異母妹・陽愛子の同級生となってしまう物語。神様としてどんな願いも叶えてしまう、どこか抜けていて破天荒なコハルコ、再び小春子に惹かれていく理汰、何だかんだ言いながらそんな二人を放っておけない陽愛子の自覚ないままの三角関係。やや冗長ながら彼女の真実に気づき、止まっていた時を再び動かして前に進もうとする展開は良かったんですが、最後の挿入シーンは流れからしてあまりにも唐突に感じて、個人的にうーんとなった読後感でした。
読了日:7月11日 著者:ハセガワケイスケ
WORLD END ECONOMiCA (3) (電撃文庫)WORLD END ECONOMiCA (3) (電撃文庫)感想
アバロンの不正を暴き月面の英雄として忙しい日々を送るハルが、手を離してしまった少女ハガナに再会するシリーズ完結巻。ABSというリスクがほぼゼロの証券の謎に挑み、疑問を積み上げていった結果判明する壮大なからくり。月面崩壊に繋がりかねない金融危機の最中、ようやく会えたハガナと本音でぶつかることで交わし合えた八年越しのお互いの想い、二人で大切な場所を守るため立ち上がる壮大なスケールの物語に、先が気になって最後まで一気に読んでしまいました。多くの人達に支えられてようやく迎えた物語の結末はとても素晴らしかったです。
読了日:7月10日 著者:支倉凍砂
いでおろーぐ! (2) (電撃文庫)いでおろーぐ! (2) (電撃文庫)感想
バレンタイン粉砕闘争での失策で学園内の支持を失った反恋愛主義青年同盟部。そんな逆境を跳ね返すため反恋愛宣伝映画を制作するという領家の思いつきに巻き込まれるスキー合宿回。反恋愛を掲げてはいても、初々しいカップルにしか見えない二人の言動は相変わらずですが、どこか部員たちが各々の青春を謳歌しているようにも見えたスキー合宿の目的は一体(苦笑)反恋愛を諦めても良さそうなのに、なぜか反発する高砂の発想が謎ですが、自分の想いと活動が矛盾しないよう一生懸命考える領家がいじらしくてとても可愛かったです。次巻も期待してます。
読了日:7月10日 著者:椎田十三
スクールライブ・オンライン 6 (このライトノベルがすごい!文庫)スクールライブ・オンライン 6 (このライトノベルがすごい!文庫)感想
栄臨学園は生徒会選挙&学園祭へ突入。城主ギルドマスターとして、圧倒的に知名度&信頼性が不足する零央も選挙戦に出馬する第六弾。今回は生徒会長選と学園祭の同時進行巻で、知名度をあげるために零央&隼人が奮闘する一方、女性陣にはきちんと見せ場が作られてとても華やかでしたね。ちょっとだけ前進したかなと思えた零央と沙耶の二人だけでなくて、今回はほむほむ先輩も結構頑張ってた。短編見てると二人はやり直しできそうな気もするんですけどね。。。最後の熱い共闘から何か変わるといいんですが。次回クライマックスとのことで楽しみです。
読了日:7月9日 著者:木野裕喜
異界の軍師の救国奇譚 (3) (角川スニーカー文庫)異界の軍師の救国奇譚 (3) (角川スニーカー文庫)感想
エクレアと同盟締結の功績から開かれたティアのためのパーティー。今度は闇渡りが狙う東西水神国に向かうことになる第三弾。最初は耕が一人で行くはずが、芋づる式に一緒に行く人が増えていくというありがちな展開。しかも深刻な継承権争いを繰り広げていたはずのティアの兄姉たちが争っていた理由がこれまた脱力する話で、両国王子王女の密かなロマンスもシリアスを維持できないテンポが、この作品らしくて楽しかったです。誤解からティアが突撃してしまってなんかいい感じにまとまってましたが、まだまだ続きますよね?次巻にも期待していますよ。
読了日:7月9日 著者:語部マサユキ
異界の軍師の救国奇譚 (2) (角川スニーカー文庫)異界の軍師の救国奇譚 (2) (角川スニーカー文庫)感想
何とか昼食会を成功させた大地耕が次に挑むミッションは隣国エクレア王国の財政破綻解消。解消できなければティアの滅びの運命は変えられず、昼食会で協力を申し出てくれたアリーシャ王女も生贄とされてしまうということで、今回は火山王国の特性を活かし温泉を作って観光事業振興を推進。裏で密かに進行する世界危機が表に出ない分派手さはないですが、話をテンポ良く進めつつ適度にゆるさとシリアスさが同居する雰囲気の物語が、良かったなあと思える展開で締められるので読後感もいいですね。この物語がどの方向に向かうのか、とても楽しみです。
読了日:7月8日 著者:語部マサユキ
異界の軍師の救国奇譚 (角川スニーカー文庫)異界の軍師の救国奇譚 (角川スニーカー文庫)感想
器用貧乏すぎてモテない高校生・大地耕が魔法のある異世界に召喚され、自称女神の幼女に「救世主として世界を救え」と宣告される物語。異世界で特殊な能力に目覚めなくとも、持ち前の多彩な家事スキルとやれることをやろうの精神で、予見された王女のバットエンドを回避すべく、機転を利かせて目の前の問題に前向きに取り組んでいく耕の姿勢がいいですね。軍師と聞いて想像するような戦記モノではなかったですが、そんな彼に感化されていく訳ありドジっ子メイドのティアや護衛師キリカといったキャラも存在感があって面白かったです。次巻も楽しみ。
読了日:7月8日 著者:語部マサユキ
なないろ金平糖 いろりの事件帖 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)なないろ金平糖 いろりの事件帖 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
大正時代。日本橋金平糖専門店「七ツ堂」の看板娘・いろりが金平糖を食べることで発揮する千里眼を武器に、いろりだけが言葉を解する猫ジロと事件に立ち向かう短編集。食べる金平糖によって人の記憶だったり、過去が視えたりするのは興味深かったですが、特殊能力を持ったことによる辛い過去があるために、周囲と距離を置いたり仲良くしたいと思ったりする優しいいろりに、苦難を共に乗り越えた絹というかけがえのない友人ができて良かったと思いました。いろりとジロのコンビもなかなかいい感じで、シリーズ化するようならまた読んでみたいです。
読了日:7月7日 著者:伽古屋圭市
外資系オタク秘書 ハセガワノブコの華麗なる日常 (祥伝社文庫)外資系オタク秘書 ハセガワノブコの華麗なる日常 (祥伝社文庫)感想
筋金入りのオタクなのに、学生時代をアメリカで過ごさざるをえなかった外資系銀行秘書・ハセガワノブコ(32歳・独身)が、オタクライフを満喫するため日々奮闘する物語。オタクライフさえ充実していればいいのに、アメリカ帰りなことや上司の友人がいい男とか、セレブと知り合いだったり、自分にとってどうでもいいことで周囲から妬まれるのは、なかなか辛いものがありますね。突撃厨は怖すぎ(笑えない)。でも万難を排してオタクライフに邁進するノブコたちはとても楽しそうで、そのありように少し共感してしまいました(苦笑)面白かったです。
読了日:7月7日 著者:泉ハナ
君と過ごした嘘つきの秋 (新潮文庫nex)君と過ごした嘘つきの秋 (新潮文庫nex)感想
友樹たち1年5組の教育実習生としてやってきた女子大生作家の久遠寺絢子。彼女をきっかけに始まった映研の映画撮影中に人体模型落下事件が発生し、過去の落下事件が浮上する風見高校シリーズ第二弾。友樹の惚れっぽさは相変わらずで苦笑いですが、途中まで全く関わっていないのに後半現れる宙太が見事な推理でおいしいところを持っていくあたりもまたらしいというか。過去の事件でみんなで少しの嘘を重ねた虚構が明らかになったわけですが、解決がもたらしたものが果たして何であったのか、少し考えてしまう結末でした。次巻どうなるか期待ですね。
読了日:7月6日 著者:水生大海
猫又お双と消えた令嬢 (角川文庫)猫又お双と消えた令嬢 (角川文庫)感想
戦後の日本を舞台に、古長屋に住む大学院生の隆一郎と、そこに居付いている猫又が変身した少女お双と出会い、とある没落貴族の令嬢消失事件の謎に挑むライトミステリ。100年以上生きている猫又との出会いはわりとさらっと語られますが、シンプルでテンポ良く進むストーリー展開と、登場人物を投入して適時必要な情報を提示していくタイミングが上手くて、最後まで退屈せずに楽しめました。終わってみるとお双が猫又である必然性はやや薄かったようにも感じましたが、読後感が爽やかな気軽に読める一冊。続きが出るようならまた読んでみたいです。
読了日:7月6日 著者:周木律
高座の上の密室 (文春文庫)高座の上の密室 (文春文庫)感想
出版社から寄席・神楽坂倶楽部に出向中の希美子が新米の席亭代理として奮闘する第二弾。二冊目で希美子の立ち位置も明確になり、物語全体の構図もスッキリとした印象。今回は色物として手妻「葛篭抜け」で人気を博す美貌の母娘と超難度の芸に精進する太神楽師が出てきましたが、複雑に色々なことが絡まって見えなくなりかけた親子のありようを、周囲の助けも借りながら助けたのは人情味あってとてもいいですね。恋人も立ち直り、出向期間も終わりが近づいてどうすべきか迷う希美子がどんな未来を選ぶのか、その決断が気になります。次巻も楽しみ。
読了日:7月5日 著者:愛川晶
神楽坂謎ばなし (文春文庫)神楽坂謎ばなし (文春文庫)感想
中堅老舗出版社の編集者武上希美子が、人気落語家の本の出版にまつわるトラブルをきっかけに、廃業寸前の寄席小屋で席亭代理として働くことになる物語。トラブル続きのどん底で生き別れだった席亭を勤める父と病床で再会する劇的展開の結果、右も左も分からないまま出版社からの出向の形で二ヶ月限定で飛び込むことになった落語の世界。今巻は丸ごとプロローグという趣でしたが、落語界独特の慣習や言葉遣いに戸惑いながら、気難しいけど人情味溢れる噺家さん達にも助けられ、知らなかった自分の生い立ちにも迫ってゆく希美子の奮闘に期待ですね。
読了日:7月5日 著者:愛川晶
下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ (集英社オレンジ文庫)下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ (集英社オレンジ文庫)感想
京都下鴨でぐうたらな兄、近くの大学で准教授をしている下宿人の慧と三人に住む高校年の鹿乃が、祖母に譲り受けた着物絡みの謎を解いていく物語第二弾。婚約者がありながら交通事故で亡くなってしまった外国人教授の娘や、空襲で喪われてしまった身分違いの恋、家の事情で結婚せざるをえなくなった娘といった、少し切ないお話が多かったですが、良鷹が意外と頑張ってましたね。今回は真帆やプリシラといった今後定着しそうな新キャラも登場して、三人の心情や新たな謎も明らかになったりで、今後の展開が楽しみになってきました。次巻も楽しみです。
読了日:7月4日 著者:白川紺子
鍵屋甘味処改 2 猫と宝箱 (集英社オレンジ文庫)鍵屋甘味処改 2 猫と宝箱 (集英社オレンジ文庫)感想
母とも仲直りして週末だけ淀川の仕事を手伝いに行っているこずえ。母・夏帆がそんな様子をこっそり見に来たり、謎の荷物が届いたり、金庫に閉じ込められた猫といった事件が発生する第二弾。先代鍵師の話や、早川とともにこずえの様子にハラハラする夏帆の姿だったり、周辺事情も明らかになってきましたが、二人の距離感が何か餌付けされた野良猫みたい感じで、遭遇するのはいいことばかりでもないけれど、でもいい人達に囲まれた自分の居場所を見出しつつあるような関係が何かいいですね。淀川もお気に入り(?)な子猫も増えて、次巻が楽しみです。
読了日:7月4日 著者:梨沙
二線級ラブストーリー (講談社ラノベ文庫)二線級ラブストーリー (講談社ラノベ文庫)感想
生徒会副会長の松尾家之助が片思いする書記の月本紗姫は、親友で会長の一ノ瀬秋にぞっこん。しかし秋の秘密を知ったことから話がややこしいことになっていく物語。斜め上の展開が続くうちにそれぞれが相手に寄せる尋常ならぬ思いも明らかになっていって、自分本位に手段を選ばず突き進んで泥沼にもなりますが、自分の思いや向けられた想いにきちんと向き合うことで見えてくることもありますね。紆余曲折の末に収まるべきところに収まった奇妙な三角関係。あくまで思いを貫こうとする三人のありようが、とても印象的な物語でした。面白かったです。
読了日:7月3日 著者:持崎湯葉
僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない。4 (講談社ラノベ文庫)僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない。4 (講談社ラノベ文庫)感想
夏休みに入ってから義妹シャルテが大切な用があると頻繁に外出するようになり、心配する耕介が愛羽と伊吹の協力を得て、シャルテが読者モデルのアルバイトをしていることを突き止める第四弾。愛羽と伊吹に加え九重や天姉と女の子が増えていく状況で、これまであまりクローズアップされてこなかった義妹シャルテに存在感。決め手に欠けるところに遅ればせながら参戦してきた格好で、耕助にとっても近くて特別な存在であるだけに、これでまた分からなくなりそうですね。予定される合宿のミステリ回で方向性が見えてくるのか、次巻に期待ということで。
読了日:7月3日 著者:赤福大和
銃皇無尽のファフニール9 セルリアン・エンゲージ (講談社ラノベ文庫)銃皇無尽のファフニール9 セルリアン・エンゲージ (講談社ラノベ文庫)感想
イリスだけでなく深月たちの竜紋まで変色させてしまい、学園内で隔離された悠。悠とつがいになるか否か彼女たちの決断と、シャルロットを討つためにロキ直轄の特殊部隊スレイプニルが動き出す第九弾。悠とつがいになるかという彼女たちの決断や行動はわりと予想通りでしたけど、ドラゴンの秘密が明らかになっていく中、気になる態度を取っていた彼女がここに来て大きく扱われるとは思っていなかったので、ちょっと意外でしたね。強敵として立ちはだかる彼女と、彼女を救うべく動き出した物部たちが対決する次巻、どういう結末となるのか楽しみです。
読了日:7月2日 著者:ツカサ
城下町は今日も魔法事件であふれている (角川スニーカー文庫)城下町は今日も魔法事件であふれている (角川スニーカー文庫)感想
魔法が生活に根付いた世界。王都防衛騎士団に所属するノエルが「誓約の魔術師」と呼ばれる無愛想な美少女エスティカと出会い、魔法が絡む事件の真相を究明する物語。事件の解決の鍵を握るのが魔法ということもあって謎解き要素は薄く、若干物語の展開に唐突感も感じましたが、総じて読みやすい文章で、騎士らくしない騎士ノエル、目標があるゆえに現実的な従騎士アリエス、訳ありの天才魔術師エスティカらが織りなす独特なテンポが自分のツボにハマりました(苦笑)ものの見事に勘違いした彼女たちの関係が今後どうなっていくのか、次巻に期待です。
読了日:7月2日 著者:井上悠宇
CtG ─ゼロから育てる電脳少女─ (3) (角川スニーカー文庫)CtG ─ゼロから育てる電脳少女─ (3) (角川スニーカー文庫)感想
ハルハの本当の母親を名乗る少女・日下秋理の登場で、ハルハ誕生を巡る謎が明らかになり、遊と美遙と冬風の三角関係も更に複雑になってゆく第三弾。冬風に幼馴染としての存在感を見せつけられた上に、今度はハルハの出生に関わった秋理登場で美遙が激しく動揺する構図でしたが、渦中のハルハの心情も描きながらの家族のあり方は、収まるところに収まったのかなと。ただ今回提示された物語の真相があまりにも壮大過ぎて、ちょっと消化が難しかったですかね。複雑になってゆく人間関係の行く末をもう少し見たかった気もしますが、次回作に期待します。
読了日:7月1日 著者:玩具堂
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (3) (角川スニーカー文庫)終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (3) (角川スニーカー文庫)感想
願いはすべて叶った。帰るべき場所へ帰り、逢いたかった人に逢えた。約束は尽きて。追いついてきた終末は、背後から静かに少女の肩に手をかける第三弾。約束を果たしてめでたしめでたしとはならなくて、ウィレムと共に過ごす日々に戻ったものの、大切なものが徐々に失われていくことに気づく彼女。そんな彼女に対して諦めずに希望を見出そうとするヴィレムと、彼と共にあることを選んだクトリのやりとりが切なくて、甘酸っぱくて。淡々と描かれていく残酷な世界がこれからどう繋がっていくのか気になります。続きも出るんですよね?期待してますよ。
読了日:7月1日 著者:枯野瑛

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