読書する日々と備忘録

主に読んだ本の紹介や出版関係のことなどについて書いています

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地元書店を買い支えできる?「Honya Club」「e-hon」の書店受け取りシステム

近くに本を買える場所がある。そんな以前は当たり前だったことが、最近は書店の閉店も多くなってきて、日常的に本を買える場所が急速に減りつつあります。書店の閉店には後継者不足であったり、売上を支えていた雑誌が売れなくなった、採算が合わなくなったなど、様々な理由があるとは思います。

 

一方で書店へお客さんの足が遠のく理由として「欲しい本がない」ということは大きな要因として存在します。地元書店に存在していて欲しい、買い支えしたいと思っていても買いたい本がない、というのは大きな課題です。それを解消する案のひとつになりうるのが、書店取次の日販が運営する「Honya Club.com」、トーハンが運営する「e-hon」というオンライン書店の書店受け取りシステムです。

 

オンライン書店Honya Club.com 

はじめての方へ
http://www.honyaclub.com/shop/guide/beginner.aspx
ご利用ガイド
http://www.honyaclub.com/shop/guide/index.aspx

 

オンライン書店e-hon

初めての方へ
http://www1.e-hon.ne.jp/content/shoppingsteps_200809011.html
ご利用案内
http://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0022.html

 

この二つは取次が運営しているオンライン書店ですが、他のオンライン書店と違うひとつ大きな特徴としてあるのが、購入方法として取引書店での店頭受取り(購入)が選択可能な点にあります。イメージとしては取次に注文して書店で受け取れるような形です。また店頭受取りを選択することにより、クレジット決済ができなくても購入できるという利点もあります。

 

実際には客注を別の方法で注文するようなものなので、通常に入ってきた新刊を買うのとはやや違う部分もあるのですが、アイテムによっては予約による事前注文もできますし、自宅で注文して確保しておいたものを書店で買えるというメリットもあります(出荷連絡もメールで来ます)。上手く使えば入荷してくるかどうかわからない本、店頭にない本でも入手状況はかなり改善されるはずです。

 


以前ほど本が売れなくなり、作り部数自体がどんどん減っている現状では、特に地方の配本の状況が厳しくなっていることは否めません。ただそれを改善するのは容易ではなく、利便性ややむを得ない事情から通販での購入や電子書籍に流れたりという状況も時代の趨勢として仕方ない面もあるのかなとは感じています。

 

ただ地元に書店が閉店することで、買いたい時に気軽に本を買える場所がなくなってしまう、本当に読みたい人しか本を買おうと思わなくなる時代になってしまうのではないか?という危機感はあります。そうならないためにもできることはやりたい、地元の書店で買いたい、クレジットカードを使えないなどの理由でオンライン書店で買えない、遠くの書店まで買いにいけないと感じている人たちのために、このエントリーが少しでも本を買えるようになる参考になれば幸いです。